■駐車券もないSA・PA、混雑情報なぜわかる?
高速道路の本線上では、この先にあるSA・PAの「満車」「混雑」「空有」といった混雑状況を情報板で表示していることがあります。これを参考に、休憩するエリアを選ぶ人もいるかもしれません。
しかし、SA・PAはデパートの駐車場などと違い、駐車券で出入りを管理しているわけではありません。この混雑状況をどう調べ、どう更新しているのか、NEXCO東日本関東支社に聞きました。
――混雑情報表示板の情報は、リアルタイムのものでしょうか?
おおむね5分以内ごとに混雑情報を更新していますので、ほぼリアルタイムといって差し支えないかと思います。場所により、エリア内のシステムと混雑情報板が直結しているところと、管制センターを経由して情報を更新しているところがあり、前者では5分よりも短い頻度で情報を更新します。
――混雑情報はどのように調べているのでしょうか?
エリア内に設置したカメラの画像解析に基づいています。その多くは、ある一定区画の駐車マスがどれくらい埋まっているかを画像から解析し、統計を用いて混雑情報に反映しています。
――「満車」はどういった基準なのでしょうか?
場所によりまちまちで、対象の駐車マスが埋まっている割合が8割で「満車」とするところもあれば、9割以上のところもあります。「混雑」を表示する基準も、場所により異なるため一概には言えません。
■西日本では独自の表示板も
休憩施設の混雑情報表示板が設置されているのは、NEXCO東日本管内では東京に近い7エリアについてのみですが、NEXCO西日本はこの整備に特に力を入れています。
同社では大阪や九州など都市部の混雑するエリアを中心に、2019年3月時点で26のエリアについて設置済み。また2014(平成26)年より、「満車」「空車」などの状況を小型車用(普通車など)と大型車用(トラックなど)で分けて表示する独自の情報板も導入しています。「小型車と大型車で混雑する時間帯が異なるなど、車種で異なる利用状況に対応するためです」とのこと。
実はNEXCO西日本管内のSA・PAでは、駐車マス不足が顕在化しています。2018年3月時点で調査が完了したSA・PA約180か所のうち、70%以上で平日夜間を中心に大型車の駐車マスが、50%以上で休日昼間を中心に小型車の駐車マスがそれぞれ不足し、慢性的な混雑に陥っているとのこと。このため、2020年度までに管内約60か所のSA・PAで大型車用を約800台分、小型車用を約18%増の約700台分増設する予定です。
並行して同社はSA・PAの混雑対策として、ウェブサイト「アイハイウェイ」で場内のライブ映像を提供するカメラの整備を推進。その数は2019年4月現在で40か所以上(上下線別カウント)になっています。本線上の混雑状況表示板だけでなく、このようなライブ映像を確認して「(空いている)あのSAまで行こう」と、休憩施設選びの参考にするといいかもしれません。
乗りものニュース
https://trafficnews.jp/post/85062
高速道路の本線上では、この先にあるSA・PAの「満車」「混雑」「空有」といった混雑状況を情報板で表示していることがあります。これを参考に、休憩するエリアを選ぶ人もいるかもしれません。
しかし、SA・PAはデパートの駐車場などと違い、駐車券で出入りを管理しているわけではありません。この混雑状況をどう調べ、どう更新しているのか、NEXCO東日本関東支社に聞きました。
――混雑情報表示板の情報は、リアルタイムのものでしょうか?
おおむね5分以内ごとに混雑情報を更新していますので、ほぼリアルタイムといって差し支えないかと思います。場所により、エリア内のシステムと混雑情報板が直結しているところと、管制センターを経由して情報を更新しているところがあり、前者では5分よりも短い頻度で情報を更新します。
――混雑情報はどのように調べているのでしょうか?
エリア内に設置したカメラの画像解析に基づいています。その多くは、ある一定区画の駐車マスがどれくらい埋まっているかを画像から解析し、統計を用いて混雑情報に反映しています。
――「満車」はどういった基準なのでしょうか?
場所によりまちまちで、対象の駐車マスが埋まっている割合が8割で「満車」とするところもあれば、9割以上のところもあります。「混雑」を表示する基準も、場所により異なるため一概には言えません。
■西日本では独自の表示板も
休憩施設の混雑情報表示板が設置されているのは、NEXCO東日本管内では東京に近い7エリアについてのみですが、NEXCO西日本はこの整備に特に力を入れています。
同社では大阪や九州など都市部の混雑するエリアを中心に、2019年3月時点で26のエリアについて設置済み。また2014(平成26)年より、「満車」「空車」などの状況を小型車用(普通車など)と大型車用(トラックなど)で分けて表示する独自の情報板も導入しています。「小型車と大型車で混雑する時間帯が異なるなど、車種で異なる利用状況に対応するためです」とのこと。
実はNEXCO西日本管内のSA・PAでは、駐車マス不足が顕在化しています。2018年3月時点で調査が完了したSA・PA約180か所のうち、70%以上で平日夜間を中心に大型車の駐車マスが、50%以上で休日昼間を中心に小型車の駐車マスがそれぞれ不足し、慢性的な混雑に陥っているとのこと。このため、2020年度までに管内約60か所のSA・PAで大型車用を約800台分、小型車用を約18%増の約700台分増設する予定です。
並行して同社はSA・PAの混雑対策として、ウェブサイト「アイハイウェイ」で場内のライブ映像を提供するカメラの整備を推進。その数は2019年4月現在で40か所以上(上下線別カウント)になっています。本線上の混雑状況表示板だけでなく、このようなライブ映像を確認して「(空いている)あのSAまで行こう」と、休憩施設選びの参考にするといいかもしれません。
乗りものニュース
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