https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20240508/3020020146.html 能登町の「石川県いか釣生産直販協同組合」事実上の倒産
能登町で特産のイカを使った加工品を販売していた組合が、イカの水揚げ量の減少に加え、能登半島地震で津波の被害を受けたことから事業を停止し、事実上、倒産したことが分かりました。
事業を停止したのは、能登町にある「石川県いか釣生産直販協同組合」です。
民間の信用調査会社東京商工リサーチ金沢支店によりますと、昭和57年の創業後に複数の会社が出資して今の形の組合となり、能登町の特産のイカを塩辛や沖漬けなどに加工して全国に販売していました。
平成14年には売り上げが過去最高の1億9千万円に達しましたが、近年はイカの水揚げ量の減少や仕入れ価格の高騰のため業績が低迷していたということです。
さらに、能登半島地震で事務所や出荷場が津波の被害にあったほか、断水も続いたことなどから、事業の継続が難しいと判断して、5月2日に事業を停止し、清算の手続きに入りました。
負債総額は約9000万円だということです。
東京商工リサーチ金沢支店によりますと、県内の事業所が能登半島地震の影響で事実上、倒産したのは3例目だということです。