>>1 「13」 拙本「重税国家 日本の奈落」への書評文を載せます。
副島隆彦
http://www.snsi.jp/tops/dainiprint/1065 竹中大臣については、元々アメリカの評価は高いわけですけれども、この経過の中でかなり高くなってきていますね。
10月30日、竹中大臣が就任されるとすぐ、ワシントン・ポストのインタビューでハバードさんが
「彼は優秀だ。これで不良債権処理が進む。歓迎」というふうなことを答えております。
その後も、(ハバードさんは)竹中方針支持、いくら自民党の皆さんや銀行から反発が出ても、異例の支持表明をする。
「竹中案でやらないと日本は大変なことになる」という警告までやる。ちょっと異常なかかわり方だと思います。
そこで、ずばり聞いてみたいなと思っているんですけど、竹中大臣が金融大臣を兼務されることについて、
アメリカの強い期待があったんではないかと思いますが、そういうことを聞かれておりませんか。
(参議院財政金融委員会 平成14年11月7日)
このように竹中平蔵はグレン・ハバードの手下なのである。
このグレン・ハバードという人物は、ブッシュ政権第1期目に大統領経済諮問委員会の委員長を務めていた人で、
現在はコロンビア大学ビジネススクールの学長である。
現在の委員長はベンジャミン・バーナンキが務めている。
そして、このハバードとバーナンキが、来年退任するグリーンスパンの後のFRB(日本の日銀に相当する)議長の座を争っているのである。
この2人は、この時期に何としても大きな業績を上げなければならないのだ。だから日本が狙われているのである。
日本の郵政民営化法案が「第1回戦(参議院)」で否決されたことで血相を変えているのがハバードだ。
アメリカに資金を持ち出すのが、これで遅れてしまう。
このハバードが司令官になって、
「日本の不良債権の処理速度は遅すぎる。もっと加速せよ」と露骨に日本政府に圧力を加えて、日本の金融業界を混乱に陥れたのだ。
ハバードの親分はポール・ヴォルカー元FRB議長であり、その上は“世界皇帝”デイヴィッド・ロックフェラー(90歳)である。