廃ホテルから逃走男、立てこもっていなかった? 警察が取り囲んだ時すでに…暴行・監禁容疑の指名手配犯は行方不明のまま
10月20日、廃墟となったホテルの敷地に逃げ込んだとみられる男はいまだ逃走していて、住民からは不安の声が上がっている。
逃走劇から一夜も犯人見つからず…保護者不安
暴力団関係者とみられる男の“逃走劇”から一夜が明け、現場周辺では子どもたちが集団登校。それに付き添う保護者の姿も見られた。
保護者は「(注意を促す)学校からのメールもあって、付き添うことになりました。あんなに警察官がいて、それでも逃げられちゃっている」と心配そうに話した。
多くの警察官が警戒を続ける中、丸一日以上が経過しても男は見つかっていない。
神奈川県相模原市の廃墟となっていたホテルの敷地に、男が逃げ込んだのが20日の正午ごろ。
男は、暴行と監禁の疑いで指名手配されていた容疑者とみられている。その後、警察の捜査員が取り囲み、150人態勢で捜索に当たった。
男がホテルの“建物”に入ったかは確認できず
そもそも、この場所に男が“立てこもっていなかった”可能性が浮上したのだ。
20日放送の「イット!」で現場中継をした午後6時の段階でも、男が立てこもっているとみて、警察は周囲を取り囲んでいた。
しかし、午後7時半ごろになり、ホテル敷地内に男がいないことが判明。実際には正午から午後3時半ごろまでの間に、男はすでに逃走していたとみられる。
なぜこのような事態に陥ったのか。
20日正午前、指名手配中の容疑者が使用する車を警戒中の捜査員が発見。そこに容疑者らしき人物が近づいてきたため、捜査員が声をかけようとした。
すると、この人物が逃走。
この時、逃げた男が廃墟ホテルの敷地内に入った様子を捜査員が確認した。一方で、ホテルの建物に入ったかどうかまでは確認できなかったというのだ。
敷地が広く、捜索態勢整う前に逃げたか
手間取ったもう一つの要素が、ホテル敷地内の構造だ。
地元の人は「結婚式場があったりとか、ボウリング場もあったりとかするホテルですね。広いですよ」と話す。
敷地内にはホテルの建物だけではなく、チャペルやボウリング場の建物があり、これらも廃墟になっていると見られる。
広い敷地には身を隠す場所や敷地内に抜けられる場所が多く、男は警察の捜査態勢が整う前にさらなる逃走を図った可能性がある。
警察は、男が一時逃げ込んだ廃墟ホテル周辺の状況を調べるとともに、捜索の範囲を広げ、男の行方を追っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c575b5cb1e2fd48f2f8196a8ea70cdca11597d0