危うい「個人撮影」…ＳＮＳで依頼受けたモデル女性、トラブルに巻き込まれるケース後絶たず
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220802-OYT1T50142/
危うい「個人撮影」…ＳＮＳで依頼受けたモデル女性、トラブルに巻き込まれるケース後絶たず
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ＳＮＳで募集したモデルの女性に金銭を支払い、写真や動画を撮影する「個人撮影」を巡って、女性がトラブルに巻き込まれるケースが後を絶たない。性的な被害のほか、撮られた画像を無断転用されることもあり、警察や専門家が注意を呼びかけている。
(略)
「密室避けて」
捜査関係者は「ＳＮＳで知り合った相手と会うことへのハードルの低さが背景にある」と指摘する。
警察庁が昨年、１５歳以上の男女５０００人を対象に行ったアンケート調査で、ＳＮＳで知り合った人と会うことは安全かどうか尋ねたところ、１１・３％が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた。３５歳未満では２０・７％に増え、若い世代ほど抵抗感が薄いことが浮かんだ。
東洋大の桐生正幸教授（犯罪心理学）は「悪意を持った人物が撮影目的を装い、甘い言葉やウソを用いて女性に近づく恐れがある」とし、「不審な点があれば家族や友人に相談することが大切。会う場合は密室を避け、複数人で出向くなど、身の安全を第一に考えるべきだ」と話している。
「怖さより報酬 軽い気持ちで」
「面識のない男性に撮影される怖さより、報酬に目がくらんだ」。個人撮影のモデルをしていた都内の女性（２７）が振り返る。
女性は飲食店で働いていた時、交際相手の男性に「もっと稼げる」と勧められ、モデルを始めた。ネットに自分の写真やプロフィルを掲載すると、男性から次々と連絡があった。
条件を交渉した後、ホテルやスタジオで撮影に応じた。報酬はコスプレ姿の撮影が１時間約５０００円、裸体のデッサンが３時間約５万円だった。
撮影を通じて会った男性は約５０人。数年前にやめたが、女性は「自分の写真や動画がネットに流出しないか不安」と打ち明け、「犯罪に巻き込まれなかったのは、運がよかっただけかも。軽い気持ちで始めたが、不用意だった」と悔やむ。
