岡山県笠岡市の小林嘉文市長が自身のフェイスブック(FB)に、8日に銃撃で亡くなった安倍晋三元首相の追悼文に添える形で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体のイベント「ピースロード」のTシャツを着た写真を載せていたことが、分かった。
29日の市議会全員協議会で市議から指摘を受けて発覚した。小林市長は「ピースロードと教会との関係は全く知らなかった」と釈明するとともにイベント名が分かるTシャツ部分を削除し、写真を差し替えた。
追悼文は銃撃翌日の9日に掲載。安倍元首相の功績をたたえた後、「安倍先生から『よし、そのまま頑張れ』と言って頂けるよう、努力奮闘することを誓います。心からご冥福をお祈り致します。合掌」などとつづる。その下に英字で胸に「ピースロード」と書かれたTシャツを着て皇居前で撮った写真を添えた。
小林市長は8日に出張先の東京へ出発。ジョギングをした9日朝に写真を撮った。取材に「東京出張時は銃撃事件の詳細など分かっていなかった。Tシャツは何十枚もある中から偶然選んだ。教会とは公私とも全く関係ない」と話した。
ピースロードの参加者は昨年8月に笠岡市へ着き、小林市長たちが出迎えた。小林市長は「国会議員や県議から紹介を受けた。Tシャツは出迎えた際に(団体側から)提供された」と説明した。
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