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「金正恩の犬野郎のせいで人民が餓死」批判の落書きに平壌が騒然(高英起)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20220103-00275331/
昨年12月下旬、時まさに朝鮮労働党中央委員会第8期第4回総会を控えていた北朝鮮の首都・平壌で、金正恩総書記を批判する落書きが発見され、大騒ぎとなった。
デイリーNK内部情報筋によると、落書きが発見されたのは12月22日のこと。午前4時20分ごろ、平川(ピョンチョン)区域在住のキムさんがパトロール中に、マンションの外壁に落書きがされているのが見つかった。それはこのようなものだった。
「金正恩の犬野郎、人民がお前のせいで餓死している」
この「犬野郎」(ケーセッキ)という言葉は、朝鮮語のありふれた罵倒語であるが、神聖不可侵の存在である金正恩氏に対して使われたとなれば大変な政治的事件となる。
今のところ犯人は捕まっていないが、逮捕されれば極刑は免れないだろう。2018年に発生した落書き事件では、犯人の朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の作戦局上級参謀の大佐ら2人が、自動小銃で公開処刑され、家族は管理所(政治犯収容所)送りとなっている。