“薬が足りない”医療崩壊にも…生産現場で一体何が
現在、国内で価格が安いジェネリック医薬品が使われている割合は8割以上に達しています。ところが今、このジェネリック医薬品が足りないという悲痛な声が上がっています。
薬局にかつてない危機感が広がっていました。医薬品の生産現場で一体、何が起きているのでしょうか。
今、「日本の医療崩壊」にもなりかねない大きな問題が起こっています。
ヒルマ薬局小豆沢店・比留間康二郎店長:「この数カ月のなかに、今までこんなファクス届いたことはないんですけど、こういう薬が『入荷次第お届けします』とか
『メーカー調整中で、お届け日が未定になっております』みたいな形で必ず1日4、5枚は届くようになりました」
患者さんにとって生命線ともいえる医薬品が品不足で危機的状況に陥っています。
ヒルマ薬局小豆沢店・比留間康二郎店長:「今だと3714品目(約2万品目中)の薬が出荷調整中で、全部で1万品目近く流通が滞っている状態です」
東日本大震災直後よりも深刻だという今の状況。一体なぜ、こんなことに…。
その原因は調剤に必要な「ジェネリック医薬品」だといいます。
ヒルマ薬局小豆沢店・比留間康二郎店長:「ジェネリックメーカーで不祥事があって、薬の作り方の見直しみたいなものをされて…」
ジェネリック医薬品とは特許期間が切れた後、同じ成分を使って別のメーカーなどが作った価格の安い医薬品です。
医療費を抑えるために政府も推進して現在、約8割がジェネリック薬品を使用しています。
ところが今年2月、福井県の製薬会社「小林化工」が異物混入による不祥事で業務停止処分。その後、国内最大手の日医工などでも相次いで不祥事が発覚しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b0e7568eef3a8b6ce0756dd7808ce0b113179c7