ウォルマート、批判に応えて「All Lives Matter」商品の販売を停止
ウォルマートは、「All Lives Matter(みんなの命が大切)」のスローガンが印刷された商品の販売をとりやめる方針だ。
一部の人がこのフレーズを使って、黒人の直面する「人種差別の痛ましい現実」を矮小化していることが理由だと、ウォルマートの担当者は説明している。
ウォルマートはこれまで、このフレーズが書かれたサードパーティ・ベンダーの商品を自社サイト上で販売していたが、
6月30日、そうした商品を「無期限に」撤去することを明らかにしたと「USAトゥデイ」紙は報じている。
ウォルマートの声明によればこの決定は、フレーズの意味に対する懸念が、従業員からも客からも寄せられたことを受けてのものだという。
このフレーズが書かれた商品を撤去する理由は、一部の人が「All Lives Matter」というスローガンを使って、米国における人種差別を意図的に矮小化していることにあるとウォルマートは述べている。
ウォルマートは6月下旬から、このスローガンのさまざまなバージョンが印刷された商品を提供していることについて、ソーシャルメディア上で批判を浴びていた。
「All Lives Matter」だけでなく、「Blue Lives Matter(警官の命も大切)」、「Irish Lives Matter(アイルランド人の命も大切)」などと書かれたTシャツもあり、
批判する人たちは、そうしたスローガンは「Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター、黒人の命も大切)」運動を揶揄するものだと指摘していた。
https://forbesjapan.com/articles/detail/35645