「147日間休まず働いたら、普通だったら体調としては、おかしくなるんじゃないの」
「休む必要があるということは申し上げた。ちゃんと自分で健康管理するのも、仕事の一つだ」
安倍首相が17日に東京都内の病院で「日帰り検診」を受けたことに触れ、こう語っていた麻生財務相。
「突然の出来事で忙しかったのだから、休むのは当然ではないか」というわけで、もっともらしく聞こえるものの、麻生財務相はかつてブログでこう主張していた。
東日本大震災、福島原発事故という未曽有の危機への政府対応が迫られた2011年の6月23日付だ。
<この通常国会は、昨日の衆議院本会議をもって、70日間の延長となった。ここで、はっきりさせておかなければならないことは、
我々自由民主党は、延長そのものに反対したことはないということだ。
我々は、被災地で災害からの復旧・復興が端緒に就いたついたばかりの段階で、国会議員が夏休みを取れるはずがないと、
6月22日で国会を閉じようとされていた菅首相の対応に対して、厳しく物申してきた>
野党時代は、災害からの復旧、復興のためには<国会議員が夏休みを取れるはずがない>と言っていたにもかかわらず、
自分たちが政権の座に就くと一変。新型コロナへの対応を求める国民の声に耳を傾けず、
<休む必要がある>などと真逆のことを言っているからムチャクチャだろう。
ちなみに2011年8月の菅首相(当時)の首相動静をみると、委員会への出席や各省幹部、党関係者との意見交換など、連日、
何らかの会合に出席していた。もちろん、公邸で休みを取っている日はあるものの、
最近の安倍首相のように私邸で終日過ごす日はみられなかった。
<今の状況を考えたとき、被災地の復興や外交の立て直しなど、政府がやらねばならないことはいくらでもある。
そういったことを進めるに当たって、何が障害になっているかといえば、菅内閣総理大臣の存在そのものがその一つになっていると、確信している。
菅直人総理大臣が復興の最大の阻害要因、我々はそう言い続けてきたし、今もそう思っている。
したがって、菅首相に辞めていただくことが、日本の為、復興の為になると、申し上げてきた>
麻生財務相は2011年6月のブログでこうも書いていたが、野党側が求めた国会延長を蹴飛ばし、さらに臨時国会の召集要求も無視しているのは何処の誰なのか。
麻生財務相の言葉を借りて言えば、新型コロナの感染防止と景気回復のための<障害><最大の阻害要因>となっているのは間違いなく安倍首相の存在だ。
麻生財務相が安倍首相に言うべきは<休む必要がある>ではなく、<辞めていただくことが、日本の為、復興の為になる>だ。
https://news.livedoor.com/article/detail/18755986/