75年前の8月6日、午前8時15分。旧制広島第二中学校の3年だった土本さんは、
「広島二中報国隊」として、広島市の南西にあった工場に学徒動員され、リヤカーを引いていた。
「ピカッ」。青白い光に包まれた後、工場の屋根越しにオレンジ色の巨大な火柱が上がり、空が赤く染まった。
その様子を「美しい」と感じた瞬間、爆風とともに工場の部材が吹き飛んだという。
青空の中を、巨大なきのこ雲がむくむくと広がっていくのを、ぼうぜんとして眺めていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/37b39f2298ef4026ee719b484305d5716f566004