
厚生労働省は6日、税や社会保障を通じた所得の再分配により世帯所得の格差を示す
「ジニ係数」が2017年に33.5%改善したと発表した。改善度は前回調査の14年の34.1%より低下したものの、3回連続で30%を超えた。
ジニ係数は0〜1の間の数値で表され、1に近いほど格差が大きい。
全世帯の所得が同一なら0になる。厚労省は所得再分配調査はおおむね3年ごとに実施している。
17年は再分配前の「当初所得」のジニ係数は0.5594だった。
経済状況が好転して中間所得層の比率が高まった影響で、14年より0.011ポイント低下した。
再分配後のジニ係数は0.3721まで改善し、14年から0.0038ポイント低下した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49505740W9A900C1EA4000/