アーセナルのエジル選手、ウイグル政策批判 中国も応酬
北京=高田正幸 2019年12月16日12時48分
https://www.asahi.com/articles/ASMDJ3V2FMDJUHBI00V.html
サッカーのイングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルに所属するエジル選手が、
SNSで中国政府のウイグル政策を批判し、中国で波紋を呼んでいる。
中国国営テレビは16日未明に予定していたアーセナル戦の放送を取りやめた。
エジル選手は、トルコ系の元ドイツ代表で、イスラム教徒。
中国メディアなどによると13日、SNSで新疆ウイグル自治区について
「イスラム学者が一人一人殺されている」「姉妹たちが中国の男性との結婚を迫られている」
などとトルコ語で投稿した。
これに対し、中国のファンやメディアが反発。
中国のSNS「微博」には「エジルを解雇しろ」などといった意見が投稿されている。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は16日、
「この振る舞いは、彼に対する中国ファンの印象を徹底的に壊した」とする社説を掲載。
アーセナルは微博で「投稿はエジルの個人的観点。アーセナルは政治に関与しない原則を堅持する」と表明し、
火消しをはかっている。(北京=高田正幸)