将棋王位戦第7局再開 豊島の封じ手は「7四桂」
将棋の豊島将之王位(29)=名人=に木村一基九段(46)が挑む第60期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)の最終第7局は26日午前9時、東京都千代田区の
都市センターホテルで再開し、指し継がれた。
前日の手順が再現された後、立会人の塚田泰明九段が豊島の封じ手「7四桂」(71手目)を示し、2日目の対局が始まった。
封じ手は後手の金を狙いつつ、飛車も射程に入れた厳しい攻めの手で、控室の検討でも本命とみられていた。
木村は7六歩(72手目)と王手で取り込み、先手の応手をたずねた。この手を見た豊島は、前日の封じ手に続き長考に入った。
塚田九段は「豊島王位が入玉を視野に入れて同玉と取るか、かわして右辺に逃げ込むかで今後の展開が全然変わってくる。ここは作戦の岐路」と話した。
両者3勝3敗のタイで、豊島が勝てば初防衛、木村が勝てば悲願の初タイトルを史上最年長で獲得する。
同日夜までに決着する見通し。対局は神戸新聞NEXTで中継している。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201909/0012735007.shtml