仁川では日本風の造形物撤去、京畿道では「戦犯企業ステッカー」条例案可決
2019/08/31 09:40
仁川市中区新浦路の中区庁舎前には人力車を引く男性の銅像と日本のまねき猫が設置されている。
この地域周辺には100年以上前の古い建物が残ることから、仁川市中区は当時の雰囲気をかもし出す「開港場通り」として整備し、
人力車は1900万ウォン(現在のレートで約170万円、以下同じ)、まねき猫は800万ウォン(約70万円)の予算を投じて設置した。
この地を訪れる観光客がこれらの写真を撮影し、SNSなどにアップしたことで、開港場通りの名物として人気が高まっていた。
しかしこれらはすでに姿を消した。最近の韓日関係悪化によって撤去を求める声が相次いだため、区庁が30日午後に突然撤去したからだ。
中区のキム・ジェイク副区長は「最近の雰囲気から考えると、区庁のすぐ前に日本を象徴する造形物があるのは適切ではないとの世論が高まったので、撤去を決めた」と説明した。
日本人や日本政府とは関係のない地方自治体が、地域の宣伝のため設置した施設まで撤去を迫られるほど、韓国国内では反日感情が高まっている。
最近は「記念写真撮影用」として強制労働中の朝鮮人車夫ではなく、平和の少女像を設置するよう支援してほしい」との請願も大統領府の掲示板に掲載されている。
京畿道内の小中高校などが所有する日本の戦犯企業製品に、日本製であることを示すステッカーの付着を促す条例案が30日に道議会常任委員会で可決した。
国務総理室が発表したリストに基づき、現存する284の戦犯企業が製造した20万ウォン(約1万8000円)以上の備品に戦犯企業製品であることを示すステッカーを付着できるようにした。
ソウル市議会でも同じような条例案が本会議での採決を目前に控えている。
釜山市議会でもこの日「釜山市・釜山市教育庁日本戦犯企業製品公共購買契約および表示に関する条例案」が企画行政委員会と教育委員会で可決した。
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2019083180010