車いすバスケ日本選手権 健常者参戦で底上げ
車いすバスケットボールの頂点を決める日本選手権。5月10〜12日、東京都内で開かれた今年の大会では健常者の参加が初めて認められた。
体の強い健常者と相まみえることで障害者のレベル向上と、競技の裾野拡大を図ろうという狙いだ。
11連覇を果たした宮城MAXは初戦から苦しんだ。伊丹スーパーフェニックス(兵庫)に対し第3クオーターを終えて49-52。
最後は底力を見せて逆転したが、冷や汗をかかされた。
伊丹の善戦に貢献したのが今大会から参戦した健常者の三浦玄だ。車いすメーカーに勤める三浦は従来、ヘッドコーチとしてチームを指揮してきた。
車いすバスケを始めたのは21歳で、巧みな車いす操作と精度の高いプレーが光った。
もともとは通常のバスケをしていたが「車いすバスケは高さやジャンプ力など個人の能力が大きい健常者の競技以上に戦略性がある。
ポジション争いや位置取り、予測などがより大切になる」とその魅力を説く。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46948130U9A700C1000000/