「前立腺マッサージ」の“激ヤバ裏話”を亜留間次郎が医学的に徹底解説! エネマグラ、アネロス、ドライオーガズム…
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一般に「前立腺マッサージ」と呼ばれているものは正式な医療行為です。
「前立腺液圧出法」という正式名称があり、前立腺炎の治療法として標準治療ガイドラインにも載っていて、保険診療として認められており、J069で50点が付きます。
つまり、医師が患者に前立腺マッサージを行っても500円しかもらえません。
しかも、この500円という金額は医師の懐に入る金額ではありません。
ローション代は別途請求できますが、手伝ってくれた看護師の人件費や使用した手袋や手袋の廃棄費用など諸経費込みなので、手取りは非常に少ないです。
国に料金を決められていて、医師免許持ってる美女がやっても500円しかもらえないのに、風俗嬢が無免許でやって一万円とか貰えるって羨ましいんですけど。
前立腺炎という病気は非常にありふれたもので、疫学的な生涯リスクは25%と非常に高く、男性の4人に1人は一生に一度なるほどです。
その大半は性行為による性病も含めた感染症によるもので、最初は抗菌薬治療が試みられます。
しかし、中には病原菌がいなくてもなる非細菌性慢性前立腺炎という厄介な病気があり、その原因は良くわかっていません。
著しい排尿障害がある場合などは、医師が患者の尻の穴に指を入れ、前立腺液圧出法を行う必要が生じます。
この治療が必要になる患者は中高年が主で、未成年が発症する事は極めて珍しいので、美少年の尻に出会える確率は限りなくゼロです。
毎週、汚いオッサンの尻の穴に指入れて前立腺マッサージをしても500円しかもらえない医師の悲哀を救うべく、1996年に患者が自分で前立腺マッサージを行える道具を発明した天才医師が現れました。
発明したのはアメリカのテキサス州ヒューストンにいた泌尿器科医ジロー・タカシマ(Jiro Takashima)という日系人の医師です。
彼はHigh Island Health LLC.という会社を設立して製造販売を始めました。
特許情報をJiro Takashimaで検索してみるとわかりますが、この先生、ものすごい数のアナルに入れる道具を特許出願しています。
日本の大人のおもちゃを製造しているメーカーは特許侵害に注意してください。
特許を管理する会社があるということは、特許侵害は容赦なく訴えるということですから。
有名な「エネマグラ」と「アネロス」は販売する時に代理店契約などの商業上の諸問題から分裂した物で、どちらも同じ発明者による同じものです。
ちなみに日本語での正式名称は「前立腺マッサージ器」です。
アネロス社がウェブサイトで「アネロス以外はただのおもちゃさ!」と豪語しているとおり、本当に臨床試験が行われ、特許が取られ、医学的エビデンスがある“本物”です。
真面目な話、医師の前立腺触診の診断能力は経験値と正比例するため、どれだけ多くの男の尻の穴に指を入れたかで能力が決まるといっても過言ではありません。
筆者が研修を受けていた頃はまだ前立腺検査シミュレーターなどの便利な教材が無く、ボランティアなどの生身の人間にお尻に指を入れさせてくれるように必死で頼み込んで経験値を積んだりしていました。
医学生同士が相互に入れあったりもしたのですが、筆者は医学生時代に奥さんと妹と妹の友達に尻の穴に指入れられました。
奥さんに気持ちいいかと聞かれたけど、真面目な話、筆者は前立腺とかアナルは不感症なのか「まったく気持ちよくない」と正直に言ったら、奥さんにキレられて妹と妹の友達が見ている前でアナルにバイブぶち込まれました。
ソレなんてプレイだったのでしょうか?
最後に、この記事を読んで「美人女医がいる泌尿器科に行けば、本物の美人女医に500円で前立腺マッサージしてもらえる」とか思った人には残念なお知らせです。
前立腺マッサージを受けて気持ちがいいということは、前立腺が正常ということであり、医学的に前立腺液圧出法が必要な患者が受けた場合は、かなりの圧痛があり苦痛を感じます。
つまり、保険診療で前立腺マッサージをしてもらえる人は、全く気持ち良くないどころか日常生活の排尿障害なども含めて苦痛に耐えなければなりません。
なので、エネマグラやアネロスを使用してみて痛い人は前立腺の病気の可能性が高いので、病院を受診してください。