トラックから船・鉄道に物流シフト 大量輸送へ動き強まる
日本長距離フェリー協会によると、国内フェリー8社を利用したトラック台数は、2015年度の約116万1千台から、
16年度は約122万7千台へ増えたという。国も、フェリーや鉄道を使った輸送への切り替えを後押ししている。
政府は昨年7月、17年度から4年間の物流行政の指針となる「総合物流施策大綱」を決定。
「環境負荷低減や運転手不足に対応するため、トラックから大量輸送が可能な鉄道、船舶への
転換(モーダルシフト)を図ることが重要」とした。
20年度に海運によるモーダルシフト貨物の輸送量を15年度の水準から1割近く引き上げる目標を掲げた。
また、貨物を積んだトラック・トレーラー専用の貨物船(RORO(ローロー)船)、
フェリーのダイヤや空き状況などの情報を集約し、運送業者などが検索できるシステムの構築も盛り込んだ。
国土交通省神戸運輸監理部は「神戸と九州間の貨物は増えている。
トラック運転手不足や各フェリー事業者の新造船投入も相次いでおり、モーダルシフトの動きは強まるのでは」とみる。
(段 貴則)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201803/0011067268.shtml