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中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が3月5日、北京の人民大会堂で開幕した。
例年より長い16日間の会期中に政府人事を決めるほか、憲法改正案も採択する見通し。
注目は2期10年までとしてきた国家主席の任期規定を撤廃する憲法改正だ。
独裁者、毛沢東氏による文化大革命の反省に立ち、ケ小平氏が設けたのが任期規定だ。
68歳を超えたら幹部は退任するという慣習や、国家主席の任期が切れる5年前に次期最高指導者を明示する仕組みも取り入れ、独裁者の暴走を防いできた。
そうした「知恵」をないがしろにするかのような今回の任期規定の撤廃。
全人代では習近平氏の盟友であり、反腐敗運動の陣頭指揮をとった王岐山氏も「定年」の慣習を破って国家副主席などの要職に就くとの見方がある。