米食品スーパー大手、ドラッグストア大手買収 アマゾンに対抗
米食品スーパー大手のアルバートソンズは20日、米ドラッグストア3位ライト・エイドの店舗2500店を買収すると発表した。
2018年度後半の手続き完了を目指す。アマゾン・ドット・コムの処方薬販売参入を見据えた動きで、買収完了後の新会社は株式公開も視野に入れる。
新会社の売り上げは年間830億ドル(約8兆8900億円)規模となる。
昨年9月にドラッグストア競合大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスがライト・エイドの1900店超の取得で合意しており、これを除く全資産をアルバートソンズが買収する。
ライト・エイドの10株に対し、1ドル83セントとアルバートソンズの1株を割り当てる形で手続きを実施する。
新会社は全米38州と首都ワシントンに食品スーパー4900店、ドラッグストア4350店、医療クリニック320カ所を展開する。
現在アルバートソンズのスーパー内にある薬局もライト・エイドに名称を変更する。
アルバートソンズは買収ファンドのサーベラス・キャピタル・マネジメントが保有する非公開企業。
これまでも株式公開を計画していたが、タイミングを逃していたとされる。
アマゾンの処方薬販売参入がささやかれるなか、ドラッグストア業界では再編の動きが活気づいている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27180660R20C18A2000000/