「ブラック企業」からのスタート すかいらーく元社長、「密告」責められ無口に
すかいらーくの店内とマーク
すかいらーく元社長の横川竟(よこかわ・きわむ)氏の「暮らしを変えた立役者」。
第1回は過酷な労働環境を体験した、住み込みの営業担当者時代について語ります。
50年間近く携わってきた外食ビジネスは今、壁にぶつかっていると思う。一言で言うと食堂は必需品だが、
レストランは楽しくないとダメだ。自宅より良質な椅子、トイレもぴかぴかにして非日常的な
体験を提供する努力が欠かせない。
現在、東京・国立などで高倉町珈琲というカフェを展開している。自分自身、創業したすかいらーく
を含め、理想に到達できなかったという悔いがあるからだ。
そんな酸いも甘いも味わってきた半生をこの場を借りて、振り返ってみたい。
昭和12年(1937年)11月、長野県境村(現富士見町)で5人兄弟の三男として誕生した。
「横川中隊」と呼ぶ開拓団のリーダーとして父が中国・満州へ渡り、私も3歳の時から連れて行かれた。
広大な土地で豚にエサをやったり、キジをつかまえたり、のびのび遊んだ記憶しかない。
いわばやんちゃ坊主だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171216-00010002-nikkeisty-bus_all