取材拒否に批判の声 首相夫人の地元回り
安倍晋三首相の山口県下関市の事務所が衆院選期間中、妻昭恵さん(55)の出席する演説会や会合の取材を拒否した。
昭恵さんは森友学園問題の渦中にいたこともあり、有権者にどのような説明をするか注目されていた。
地元での「森友・加計学園問題隠し」に批判が出ている。
昭恵さんは、地元山口4区に入らない首相に代わり、選挙期間中に地元を回ることになっていた。
公示日の10日、地元報道機関でつくる「下関市政記者クラブ」の記者の囲み取材に応じたが、
直前に地元秘書が記者クラブ幹事社に「森友・加計問題に触れたら取材を打ち切る」と通告したため、問題に関する質問ができなかった。
この日、下関市で開かれた出陣式には
問題の追及を掲げて同区に無所属で立候補した黒川敦彦氏と山本太郎参院議員が姿を見せ、終了後に昭恵さんに握手を求めた。
翌11日、地元の山口新聞に黒川候補と握手する昭恵さんの写真が掲載されると、事務所の対応が一変。
事務所は記者クラブに対し、選挙期間中に地元で開催する全ての個人演説会や総決起大会の取材を
「主催者権限」で拒否すると口頭で一方的に通告した。演説会や総決起大会には昭恵さんが出席することになっていた。
街頭演説などの予定も一切公開されなくなり、13日に予定されていた昭恵さんの各社合同インタビューも一方的にキャンセルされた。
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171026/ddm/004/010/017000c
続く