欠陥エアバッグ問題で経営破綻したタカタが、来週にも
中国系米企業と事業譲渡で最終契約を結ぶことが11日、分かった。
来年3月までに実質的に全事業を約1750億円で譲渡する。
滋賀県と佐賀県にある製造拠点や雇用は当面、維持される見通しだ。
契約するのは米自動車部品大手のキー・セイフティー・システムズ(KSS)。
スポンサー企業が正式に決まり、リコール(無料の回収・修理)費用を含めた
負債総額が製造業で戦後最大となった破綻の再生手続きは一歩前進する。
エアバッグやシートベルトの事業を分割し、KSSに譲渡する。
譲渡の対価として得る約1750億円は、債権者への支払いに充てる方針。
タカタは今年6月、東京地裁から民事再生手続きの開始決定を受けた。
負債総額はリコール費用を含めて約1兆7千億円になる見込み。
早期のKSSとの最終契約を目指したが、自動車メーカーとの調整などに時間を要していた。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/171011/bsa1710112000007-n1.htm