「EDには、ストレスや不安、緊張などによる心因性と、勃起に関係する血管や神経などによる器質性に大きく分けられます。ICIが対象とするのは、PDE5阻害薬が効かない方、禁忌で服用できない方が中心。具体的には、前立腺がんの治療で勃起神経が障害された方と、糖尿病で陰茎の動脈硬化が進んだ方が重症化しやすい」
前立腺がんの罹患数は来年、約10万5000人と予測され、男性のがんのトップになるとみられている。糖尿病は、予備群を含めると2000万人だ。2つの病気が拡大すれば、ICIが必要になる人は増えると予想されている。
「当院でICIを導入した143人のうち、23%が糖尿病によるED、20%が前立腺がんや膀胱がんなどの影響でした。48%が原因不明の器質性EDで、4%が薬の服用が困難な方です。そんな重症例でも、一般に有効性は国内外の報告で7割以上。患者さんとパートナーの満足度は、8〜9割に上ります」
前立腺がんで手術を受けた男性は、手術前に勃起障害の説明を受けず、自分より随分若い女性と第二の人生をスタートしていただけに、ショックが大きかった。薬を飲んでもうまくいかず、あちこち探して、たどり着いたのが、木村医師の外来だった。
「単に勃起ができるかどうかだけでなく、ICIはパートナーとの良好な関係を維持する役割がとても大きい。パートナーの女性から、外来予約の電話がかかってくることもあります。北海道や九州から、はるばる東京の外来に来られる方は珍しくなく、皆さん、ほんと切実なのです」
治療法はというと、その名称の通り、粉の薬剤と生理食塩水を混ぜて、わがムスコに注射をするという。想像するに痛そうだが……。
「注射に使用する針のゲージ(太さ)は、0・2ミリほどで髪の毛より細い。かつて私も、この注射針でインフルエンザワクチンを注射しましたが、全く痛くありません。痛みを感じるとすれば、薬液を注入する際の刺激痛です。一般的な報告でも、陰茎の疼痛は5%と、それほど多くはありません」
右利きなら左手でペニスを引っ張り、右手で注射器を持つ。ペニスの中央から根元あたりを斜め上から注射する。初めての外来で薬液の混ぜ方や注射の方法を教えてもらい、実際にやってみる。
「薬液が適正に注入されると、5〜15分で勃起が起こり、30分〜1時間ほど持続します。この治療で要注意なのが、6時間以上の持続勃起症。外来での練習で持続時間を確認して、適量投与と判断されたら、薬剤や注射器具をお渡しします。本人が難しい場合は、パートナーが注射しているケースもありますね」
何度も言うが、ICI療法の適応は、器質的EDで、心因性EDに用いると、持続勃起症のリスクが高い。その見極めのため、陰茎の血管造影検査でチェックすることもあるという。
「ICI療法は保険適用になっておらず、自費治療。当院は、診察代などが込みで、1セット5000円。検査や持続勃起症のフォローなどがしっかりした医療機関を受診することが大切です」
持続勃起症の処置が遅れると、海綿体が壊死して取り返しのつかないことになる。医療機関選びは重要だ。
以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/266581
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/