1名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:26:17.870
2名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:27:35.570
3名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:28:15.470
4名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:29:04.680
【期限ルール】全てのスレはスレ立てから14日間たつと落ちる
【完了ルール】完了スレ(1001レス超・512kB容量超・スレスト)は最終書き込みから3時間たつと落ちる
【即死ルール】12レス未満のスレはスレ作成時刻から3時間経過した時点で落ちる
【突然死ルール】12時間書き込みがないと落ちる
【圧縮ルール】スレ数が735を超えるとスレ数700へと最終書き込み時間の古いスレが落ちる
5名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:32:25.880
114名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/09/02(土) 19:53:07.510
登場順でまとめてみた
加賀楓 (カエデー) ………御茶ノ水にある加賀調査事務所の所長。不動産屋のお坊ちゃん。
玲奈………………………女子大生。貿易商のお嬢様。
福村ミズキ………………山アの次女。未亡人。
飯窪………………………山アの秘書。
山ア直記…………………東広島の実業家。波浪興産の会長。
須藤………………………山崎家のお手伝い。
山岸……………………… 〃
牧野……………………… 〃
五郎………………………山崎家の使用人。
黒木………………………山崎家の料理人。
沢木美保…………………里保の母親。沢木ダンス教室のオーナー。
三葉ヨシ子………………沢木ダンス教室の講師。広島のクラブさくらの前で里保を目撃する。
裕子………………………大澤組の組長の妻。
岸本………………………八反組の組員。工藤の子分。
小野田…………………… 〃 〃
山木………………………警察官。北海道の女子高生行方不明事件で加賀と協力した。
石田………………………広島県警の警官。山木の知り合い。
勝田………………………捜査第四課の刑事。
工藤 (狂犬の工藤) ………八反組の組員。
さやか……………………工藤の情婦。
高木………………………大澤組の組員。
上村あかり………………加賀の従姉妹。大阪在住。加賀の部屋に転がり込む。
浜さん……………………雑居ビルの1階のラーメン屋の店主。
ローズ…朋子……………雑居ビルの1階のカレー屋「ローズ」の奥さん。
モリトチ…………………あかりが連れて来たチワワ。
鈴本花音…………………里保の元同級生。看護学校の学生。東京のディスコ「モベキス」で里保を目撃する。
エリック…………………モベキスの常連。
里保………………………山アの三女。高校卒業後NYにダンス留学したが行方不明に。最近東京と広島で目撃される。
さゆみ……………………山アの長女。2年前の西口との婚約後に精神に異常をきたす。
あかね……………………山アの四女。母親が2年前に失踪した。
西口………………………さゆみの婚約者。波浪興産の取締役。山ア会長の懐刀。
福村しゅう………………ミズキの夫。美津菱重工の代表取締役。先月事故死した。
稲葉………………………山崎家の元お手伝い。
橋本………………………波浪興産の重役。
高梨愛 (愛ちゃん) ………プラチナのメンバー。原宿のスティッキーズの店長。
新垣美沙 (ガキさん) …… 〃
えりりん………………… 〃
6名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:33:24.900
落ちてしまったので立て直しました
4.5スレ目もよろしくお願いします
7名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:35:34.810
かっちゃんさんではありませんが、新狼の方に移されていない部分を貼っていきます
208かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/26(火) 06:36:51.900
「どうだったって 何が?」
「接する態度とか 言葉使いとか」
「優しくて 丁寧な人よ」
「そうなんだ? お父さんの右腕で 切れ者と聞いてたから
もっと冷徹な人かと思ってた」
「年は離れてたけど ちゃゆ姉と仲良くて いつも優しかったわ」
「ちゃゆねぇ?」
「あっ さゆみ姉さんね 私が小さい頃 さゆみが言えなくて
ちゃゆ姉って言ってたの」 里保が懐かしそうに言った
「そう言えば さゆみさんがおかしくなったのって いつ頃?
里保さんはもう東京にいたよね?」
里保から笑みが消えた
「千紗さんがいなくなった後 すぐ... もうすぐ西口さんと結婚する予定
だったのに... 私は夏休みでちょうど家に帰ってたの」
「どんな感じでおかしくなった?」
「...千紗さんがいなくなってバタバタしてた頃 何かずっと考え込んでいて
全然喋らなくなって... 千紗さんについて心当たりはないか
父や西口さんと家族が集まった時 泣き叫んでヒステリー状態になったの それっきりよ」
加賀は里保の目を覗いた
里保は目を逸らし 空になったグラスを見詰めた
「さゆみさんが 千紗さんのいなくなった理由を知っていた」 加賀は探るように呟いた
里保は黙っていた
なるほど 加賀は 父に感謝していながら 信用できない里保の気持ちが
わかって来た気がした
8名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:36:30.830
おつ
9名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:36:30.910
>>7の続き(改行が多すぎると言われたため分けました)
このまま里保が喋らなくなってしまいそうな雰囲気を感じ 質問を変える
「怖そうな橋本さんは 優しい西口さんの言うことを聞くのかな?」
「さぁ? 知らないけど 橋本さんを波浪に連れて来たのが西口さんだから」
「そなの?」
「飯窪さんが言ってたわ」
「飯窪さんは 里保さんから見てどんな人?」
「秘書としてきちんとした仕事をする人 かな?」
「野心とか感じた?」
「野心?」
「うーん 例えば さっきの千紗さんの話じゃないけど 波浪の仕事に口を出したいとか」
「特に感じたことはないわ お手伝いさんには厳しい人だけど」
「里保さんが家にいた頃から 厳しかったんだ?」
「あの人のプライベイトについては 殆ど話したことないんだけど
苦労人らしくて そういうのが影響してるのかも」
「ミズキさんは どんなお姉さん?」
「みーちゃんは よく遊んでくれたわ ちゃゆ姉もかわいがってくれたけど
年が離れてたから 一緒に遊んだのはみーちゃんね
引っ込み思案で大人しく見えるけど 周りをよく見てて
自分の役割をちゃんとこなす人 立派だと思う」
加賀は何かを確かめるように頷いた
「ボクは 新垣さんの家に里保さんがいたことを 山アさんにも
ミズキさんにも報告しなかった この後も あなたとお父さんが会うまで
しらを切るつもりなんだけど どう思う?」
「正直 今は誰が味方かわからないの...
さっきのナイフの女を考えると やはり隠れて行動したい
味方がいたとしても 敵を欺くにはまず味方からだわ」
「わかった まだ里保さんを見つけていないことにしておく
と言っても 襲撃者を差し向けた人間からはバレバレだけどね」
「そうね」 里保の口の端が僅かに上がった
隣で玲奈がカクンと頭を落としたが すぐに目を見開くと 何もなかったように振舞った
走り疲れたんだろう こんな時だからこそ 微笑ましいと思った
「里保さん」 加賀は急に改まって座り直した
「何?」
「ボクは既に契約違反してるんだけど お父さんと会った暁には
きちんと報酬が貰えるように言ってくださいよ!」
「フっ わかりました 約束するわ」 里保が笑った 10名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:37:08.400
226かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/27(水) 06:16:12.050
三人は打ち合わせが終わると カフェを出て
外苑前駅から銀座線に乗り 赤坂見附まで行った
里保はこの周辺のホテルに泊まっていた
「じゃあ 今日はこれで さっき話した通り 明日は朝10時に水道橋ね」 加賀が言った
「わかった 今日はありがとう 明日からもよろしくね」
里保が消えて行った
「さてと ボクらも帰るか 疲れたろ? 今日はウチに帰って ご飯食べなよ」
「そうする」 玲奈が言った
「明日からは またお願いするね」
玲奈は黙ったまま 口を尖らせていた
里保とはレンタカーで広島に行くことにした
新幹線や電車では 狙われる可能性が高いと判断したのだ
玲奈は学校がある
2・3日はかかる行程を考えると 事務所で電話番を頼むことになった
加賀はこの状況に満足していた
ナイフの女は里保の喉を狙ったのだ
できるだけ玲奈を巻き込みたくなかった
「また もみじ饅頭買って来るから」
「もう飽きた 別のものにしろ!」 玲奈が加賀の腕をこづいた
「わかった わかった」
加賀は腰を落として 玲奈と同じ目線にする
「帰って来たら 何か美味しいもの食べに行こう 行きたいところ考えといて」
見つめ合うと玲奈の尖った口が微笑みに変わっていった
「このシャツ 洗っといてあげる」 玲奈が膨らんだバッグを見せた
「忘れてた ありがとう お願いするよ」
「じゃ 気をつけて帰るんだよ」 加賀は玲奈の頭をポンポンと軽く叩いた
二人はそれぞれ 丸の内線と有楽町線のホームに下りて行く
すぐに電車が入って来た
11名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:38:33.750
>>10の続き
加賀が事務所に戻ってくると 夕方の6時だった
事務所に入ると電話が鳴っていた
早足で近寄り 受話器を取る
「はい 加賀調査事務所です」
「あ 加賀君か?」
「はい」
「広島の石田だ 何度か電話してたんだが やっと捕まったよ」
「すみません 外出してまして どうしました?」
「勝田から聞いておいてくれって言われてな
八反組が昨日壊滅した 何か知らんか?」
「え? 八反って 総道会の?」
「そうだ 組員の大半が事務所で殺された 勝田はその捜査で外に出てる」
「いや でもボクは八反の組員とは 直接会ってもいないんで」
「そうか キミが八反の話しをしてたから なんか知ってるかと思ってな」
「いえ 先日広島に行った時 一緒にいた助手の女の子が 声をかけられて
怖い思いをしたので どんな連中か知りたかっただけなんです」
「そうなのか」 石田の声にはまだ加賀に対する疑念が残っていた
「しかし 殺されたって 誰にですか?」
「それを調べてんだよ わかった また勝田が電話するかもしれんが」
そう言って電話は切れた
テレビを付けてみた
ちょうど夕方のニュースをやっている
確かにそこには 広島の暴力団事務所で起きた殺人事件について伝える
アナウンサーがいた
昨晩 何者かに襲われ 組員6人死亡 1人重体 暴力団同士の抗争か?
そんな内容だ
工藤はどうなったのだろうか? 橋本や大澤組が関わっているのだろうか?
加賀は気になったが 確認する手段が思い浮かばなかった
組同士の抗争が疑われる神経質な時期に いろいろ聞いて回るのは
墓穴を掘るのに等しい
また電話が鳴った 12名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:39:59.720
237かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/27(水) 22:13:18.040
勝田さんか?
「はい 加賀調査事務所です」
「おっ いたね 山木だ」
「山木さん 先日はありがとうございました」
「加賀くんこそ わざわざ広島土産を家に持って来てくれたそうじゃないか」
「いいえ お世話になってますから それで どうしました?」
「いや ちょっと 加賀君に警告しておこうと思ってね」
「はい?」
「広島の暴力団事務所で起きた殺人事件 知ってるだろ?」
「ええ さっき県警の石田さんから 何か知らないか聞かれました
テレビでも大騒ぎですね」
「キミが今やってる案件から すぐに手を引け」
「え? それは どういう?...」
「キミの周りに その殺人者の影がチラついている」
「山木さん! 何を知ってるんですか?」
「私の捜査対象でもないし 広島の連中も必死にやってるから
あまり言えないんだが 福村さんにキミを紹介した手前 心配でね」
「山木さん!」
「...同期の公安の奴から聞いたんだよ 張琳(Zhang Lin)という女を
マークしてたら キミがいたと」
公安? 張琳? 中国人? スパイ? 女?
ナイフの女か!?
13名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:41:14.670
>>12の続き
「何者ですか そいつは?」
「どうやら 中国人民解放軍の工作員だったらしい」
「なんで そんな奴が?」
「5月と7月に 華国鋒が来日したろ?
中国は2年前からケ小平が実権を握ってるが 裏では華国鋒が
しぶとく返り咲きを狙っていた それで日本でおかしな行動に
出ないように張り付いてたんだ」
「公安は身柄を拘束できなかったんですか?」
「いろいろあるんだよ 2年前の日中平和友好条約とか去年の米中国交正常化とかな
なのに 先走った外事二課の奴が 張琳と一緒に潜伏してた銭純(Qian Chun)を
一時拘束してしまったんだ」
「秘密裏に強制送還ですか?」
「そういうことだ それ自体はたいした問題にもならなかったんだが
銭純(チエン・チュン)が司令塔 張琳(チャン・リン)が実動隊の役割だったんで
糸の切れた凧状態になったわけだ」
「張琳は どんな女ですか?」
「身長154cm 痩せ型 色白でけっこうカワイイ顔してるそうだぞ
でも 生まれてこの方 人を殺す訓練しかして来なかったような人間らしい」
「参ったな」
「見たんだろ? 相方を失った奴は 今 暴力団に囲われてるらしい」
「山木さん そんなにペラペラ喋っちゃって大丈夫ですか?」
「さっきも言ったけど キミが奴に近づくきっかけを作ったのが 私だからな
危険な目に合わせたくないんだ」
「お心遣い 痛み入ります」 加賀は皮肉っぽく言ったつもりだった
「わかったら すぐ手を引いてくれ」
「そこまで言うなら 今日その女に狙われた山崎里保を 護衛付きで広島まで
送り届けてくださいよ」
「すまん そういう権限は 私には全くない 誰の指示で 何の目的で
張琳が動いてるのかもわからない 同期が 張琳の流れた先で起こしてそうな
事件がないか 組織犯罪対策の私に 参考で聞いて来ただけだからな」
「相変わらず警察の縦割りの酷さと言ったら... 広島県警がかわいそうですよ」
加賀は少し意地悪でもしてやらないと やってられない気分だった
「そうだな キミの言う通りだ 本当にすまない」
山木が素直に謝罪するのを聞いて 加賀は自分の言を恥じた
「いいえ 言ってくれて助かりました
張琳は 広島で暴力団を襲って その足で東京に来たということですね?」
加賀がおさらいをした
「ああ そういうことだね バックアップしてるのは 波浪興産の周りにいる暴力団関係だろう」 14名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:42:37.510
241かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/28(木) 00:32:25.920
山木は三度 加賀に手を引くように言うと電話を終えた
とかなんとか言っちゃって 公安はいつから見てたんだよ?
加賀は少し腹ただしかった
山木には感謝の気持ちがあったが 山ア里保の存在も既に知っていたようだし
公安の内偵がどこまで進んで 何を知っているのか 張琳のような危険人物を
泳がせているのではないか? と気になった
しかし 流石に7人の死傷事件を黙って見ているわけはなく 里保が殺されかけたことも
事後に情報収集したことだと思いたい
張琳の所在が掴めていないのなら 明日以降の里保と加賀を囮として 確保するつもりだろう
日本で殺人鬼と化した張琳を もう野放しにしておく理由はない
やってやろうじゃないの!
加賀は笑って済ませられない事態になっても 意地になっている自分が好きだった
里保をどうやっても山ア直記の前に立たせる!
15名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:43:59.280
>>14の続き
「楓! なんや いるやん!」
騒々しくあかりが事務所のドアを開けた
「あんた せっかく ええことせぇへん?って誘ったのに すぐ電話切りよったな」
「仕事で忙しかったんだよ」
あかりは緑の長袖VネックTシャツを着ていたが 胸元の切れ込みがかなり深く
谷間が見えていた
柔かな生地を押し上げる 胸のお椀型の隆起も目が吸い付けられるようだった
「モリトチ! こっち来ぃや」 パーテーションの向こうから チワワがテトテトやって来た
あかりが胸の上に乗せるように抱き上げる
「なぁー せっかく モリトチが凄い技見せたげるって 言ってたんやけどなー」
「なんだよ?」
「見たい?」
「あー はいはい 見たい見たい」
「ハーイ トチ トチ! これなーんや?」
あかりがペットフードを上にかざした
モリトチが必死に伸び上がる
「ハーイ いない いない!」
あかりがペットフードを自分の胸の谷間に突っ込んだ
モリトチがTシャツの襟元に首を入れ 潜り込む
一瞬白い2つの半球が蛍光灯で光って見えた
間を置かず あかりのTシャツの裾からペットフードを咥えたモリトチが
落っこちて来て着地した
「大成功! 凄いやろ?」
「あー 凄い 凄い」
「何や その やる気のない 言い方?」 あかりが睨んだ
「最近毎日 仕事で忙しいの モリトチの芸なら また今度にして」
「忙しくて 精力減退や言うの? スタミナないのー」
あかりはそう言って 胸を大きく反らした
あ やめて! 来た来た 疲れ何とか言うやつだ
「今ちょっと ムラムラ来たんで 部屋出てってくんない?」
「ほー ムラムラ来たんか? ホンマに?」
あかりが10cmと離れていない近さで顔を覗き込んだ
遊んでやがる
「あのなー おっぱいなんて 脂肪やでー そんなんで
チンチンに 血いっぱい溜め込んで 大っきくなるんやから 難儀やなー」
恥じらいというものが無いのだろうか この女は?
「おっぱい 欲しいでちゅかー?」
あかりが腕を胸の下で組んで 目の前に突き出して来た
そこまでやられたら 我慢の限界だ
「あかり!」
加賀は思わず抱きしめた
「きゃっ! 何や! 変態や! 変態! 触りよったで! 信じられへん!」
あかりはモリトチを抱き上げると あっと言う間にドアを出て行った
加賀は黙って立ち上がると インスタントコーヒーを入れて飲んだ
なんかよくわからないけど 釈然としない思いが湧き上がって来る
ラーメン食べに行こ! ドアを開け 階段を下りて行った 16名無し募集中。。。2017/10/08(日) 22:45:24.200
所用のため一旦コピペやめます
続きは後ほど
17名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:01:43.140
お疲れ様です
18名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:13:58.130
255かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/29(金) 01:43:41.670
ラーメンこぶしは客が2人だった
この時間にしては珍しく少ない
「浜さん 今日ヒマそうだね」
「それ言っちゃダメだって つっても さっきまでは半分以上埋ってたんだよ」
「そっか じゃあいい時に来たな チャーシュー麺と.. 野菜炒めももらおっかな」
「あいよ」
「いらっしゃい 大家さん」 エプロンをした女性が水を持って来た
「大将にヒマそうとか言っちゃダメだって」
「あっ ゴメン サクちゃん つい いつものクセでさ」
サクはラーメンこぶしの従業員だ
加賀と同じくらいの年齢で ガタイがいい
「いつものクセって それじゃいつもお客さんいないみたいじゃん」
サクは大きな体を揺すって抗議した
それほど太ってはいないのだがガッシリとした体格で 性格は温厚
包容力がありそうだ
ハッとする程 美人の時がある
こぶしの開業時から浜さんと一緒に働いているが
加賀は二人ができてるんじゃないかと思っていた
「サクちゃん 大将まだ食べ歩きしてんの?」
「うん 火曜の定休日はいつもラーメンだよ」
「自分で作ってんのに 休みの日までラーメンって どれだけ好きなのよ?」
「体に悪いから やめなって言ってんだけど」
「その割に細いし 顔も小さいのが謎だよね」
「本当 その遺伝子 あたしにわけて欲しいわ」
「わけてもらってんじゃないの?」 加賀がニヤけて言った
「バッカ! 大家さん けっこうドスケベね!」 サクが加賀の腕をはたく
結構痛かった
いかんいかん 最近あかりやローズ朋子さんのせいで下品になってきたぞ
加賀は反省したが サクがニコニコしているところを見ると
二人は上手くいっているようだ
「でも 野菜もたくさん食べなきゃね」
「そうなの 最近野菜食べるようにサラダとか あたしも意識して出してる」
「へぇー ご飯作ってあげてんだ?」
「た たまによ たまに」 サクが真っ赤になった
「はいっ チャーシューお待ち 炒め物もすぐ出るよ!」 厨房から声が飛ぶ
チャーシュー麺がやって来た
脂身の多い とろけかかったチャーシューが5枚乗っている
チャーシューのみ 麺とチャーシュー 麺のみ
いろんなパターンでラーメンを楽しんでいると野菜炒めもやって来た
「野菜炒めだけじゃ 一日分の野菜にならないからね」 皿を置きながらサクが言った
「大丈夫 昼間 鰻食べたから」
「バッカじゃない? 鰻は野菜じゃないよ」 サクが笑った
確かに 野菜不足は気にしてる
加賀は明日から野菜ジュースでも飲もうかと考えた
しかしプロが炒め物を作ると なんでこんなにシャキシャキになるんだろう?
自分で作ってもぐんにゃりして ソースで味をごまかして食べる代物しかできないのに
食欲の前に すっかりあかりのことを忘れていた
19名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:14:36.840
>>18の続き
その前日 広島市内は台風が近づいているせいか 蒸し暑い夜だった
中区のはずれにある3階建ての建物の2階には 男たちが集まっていた
「な? 舐めてんじゃねーって 俺はそう思うんじゃ 違うか?」
サングラスに太い金色のネックレスが目立つ男が言った
「わかる わかるんじゃがの そこはちぃーと我慢よ」
太いもみあげにゲジゲジ眉の男がタバコを吹かして応える
隣にはソファにどっかり腰かけたごま塩頭の男が 向いに立つひょろっとした
若い男と身長180cmの大柄な男を相手に喋っている
「やっぱ 女は若いのに限る 肌のきめ細かさが違うんじゃ」
「オレはちょっと年上がいいや 色っぽいじゃないすか」 痩せ男が言う
「バカじゃのぅ 生娘が一番じゃけ」 ごま塩がニタリとした
「おぅ みんな揃ったか?」 奥の本皮張りの椅子に座った50絡みの男が声をかけた 20名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:16:23.200
257かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/29(金) 03:29:27.430
「工藤と岸本がまだ来てねぇ」 ごま塩が言う
「工藤さん まだグレースで腰振ってんじゃないすか?」 痩せ男が笑って言った
「オメー 工藤さんの前でそれ言ってみ?」 大柄な男がたしなめる
「かんべんしてくださいよ そんなこと言ったら 俺 バラバラにされて
7つの川に浮いちゃうじゃないすか」 痩せ男がそう言うと 周りの男たちが笑った
「もうちょっと待とうや」 奥の椅子に座った男が言う
男の頭上には「八反組」の名前が入った提灯が飾られていた
横の壁に獅子の絵がかけられ 手前のサイドボードの上に
模造刀が抜き身で置いてある
事務所はエアコンが入っていたが いまいち効きが悪い
いくつかの扇風機が タバコの煙で白くなった室内の空気を攪拌していた
「工藤さんの女の好みって広いっすよね もうガキみたいのから
おばはんまで 何でも来いっていう」 痩せ男が面白そうに言う
「生娘が一番じゃけ 何も知らん女に教え込むのがええんじゃ」 ごま塩が言った
事務所は再び 雑談で溢れた
ドアが微かに キィと言う音を立てて開いた
傍にいた3人の男たちは 工藤が来たかと思い 入り口を見た
女?
21名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:16:44.270
>>20の続き
白い顔をした女が立っていた
半透明の雨ガッパを着て フードを被っている カッパの下には濃紺の服が透けている
「なんだお前?」 痩せ男が一歩踏み出して言った
女は答えない
「町内会のご案内か? カタギの来るところじゃねぇぞ?」
「まぁ ええけぇ 嬢ちゃんどっから来んさった」 ごま塩がニタリと笑いながら近づいた
「ほぉ かわいい顔しとるのぅ 雨も降っとらんのに カッパ脱いだらどうじゃ?」
痩せ男は頭の横で指をクルクルと回し 入って来た女を指さして 大柄な男を見た
ごま塩が女のフードを上げようとした瞬間 黒い手袋をした手が素早く上に動き
ごま塩の喉を裂いた
「うげぇ ぉぉっげっ」 ごま塩の喉から白い肉が見えたかと思うと忽ち
血飛沫が散り 続いて大量の血が溢れ出して ごま塩が倒れた
「後藤さん!」 痩せ男と大柄な男が同時にごま塩の名を呼んだ時
女はそのまま前に進み 二人の目と喉を刃渡り15cmくらいのナイフで切った
防御の腕を上げる前に切られた二人は 片や血の溢れ出る目を押えながら
床の上をバタバタと足を叩きつけて体をよじり 片や空気を漏らすゴボゴボと
言う音を出しながら頽れた
「なんじゃワレ!」
「おどれ どこの組じゃい!」
残りの男たちが怒りを発して立ち上がろうとしたところを 普通に歩いて
近づいて来た女が 事も無げに喉と耳の穴に ナイフを突き立て
あっという間に2人を黙らせた
女はとにかく 躊躇が無かった
相手が大声を出そうが覆い被さろうとしようが関係なく 最短距離で急所を襲い
殆ど反撃すらできずに 男たちは倒れていった
女は全く声を発せず 表情も全然変わらない
動きのリズムさえも殆ど変わらないように見えた
ここまで女が殺戮を始めてから 1分と経っていなかった
椅子に座っていた男と その傍にまで後退りした体格のいい男は
突然のことに驚きながら ようやく身構えた
「オヤジ! チャカ!」 体格のいい男が 椅子の男に言うと 自分は
壁際にあった模造刀を構える
椅子の男が 机の引出しを引っ張り出し 中を漁る
女はポケットに手を入れると 白い粉をばら撒いた
男二人が咳き込む
女は片手で自分の口と鼻を押えると 前に進み
模造刀を持って咳き込む男の耳の穴にナイフを突きたて
ピストルを1発めくら撃ちした男の首筋を切った
10秒もすると 事務所の中はうめき声と
微かに動かす体がモノに当たる音しかしなかった
女はうめき声を上げる男を見つけては 喉を裂いたが
「イテぇ イテぇ」と泣き叫ぶ痩せ男はそのままにして ドアを出て行った 22名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:17:41.200
34かっちゃん@無断転載は禁止2017/09/30(土) 12:54:45.270
朝のニュース番組では一昨日の広島の事件を 暴力団の抗争として
まだ大きく取り上げていた
加賀は昨夜ラーメンこぶしで食べた後 玲奈と同様に疲れていたのか
夜9時には寝てしまった
今朝は4時に目が覚め コーヒーを飲みながら 昨日の情報の
整理と今日の予定の確認を行う
6時になると 早めの朝食を準備し 食べながらテレビを見た
目撃者のインタビューが流れる
「7時くらいだったかな? 男がこの前を歩いてったよ なんか怖い感じの」
胸から下の映像に 近所の主婦というキャプションが付いていた
「もう暗くなってたけど 小学生の女の子みたいなのとお父さんが
一緒にいて ヤクザ事務所があるのに危ないなって思った」 男性会社員が答える
まだ謎が多い事件ですが 周囲の住民の方 近くを通られる方は
充分注意してください アナウンサーはそう締めると次のニュースに移った
何故 八反組が襲われたんだろう? 加賀は考え込んでいた
以前から抗争に発展するくらいの敵対組織があって そこがヒットマンを送り込んだのか?
大澤組は仲良くは見えなかったが 敵対しているようにも思えなかった
里保を襲った人物と同じヒットマンなら 山木が言ったように
波浪興産の周りの暴力団関係という線が濃いだろう
橋本が関係しているのか?
橋本と八反の工藤はヤクザの兄弟関係だ
工藤も死んだのなら 橋本と仲間割れでもあったのか?
この件と里保の相続とは繋がっているのか?
橋本が動いているとすれば 山ア会長の指示だろうか?
それとも西口? あるいは他の誰かか?
今日もあの女は襲って来るのだろうか?
次々と疑問が浮かんだ
プロが来るなら 闘って勝ち目はない
とことん逃げるしかないんだ
昨日の襲撃を見る限り 飛び道具は使い難いと見えた
日本では入手や携帯が難しいのか?
でも暴力団がバックにいるなら 楽観はできない
広島に行く手段として 入口・出口で所在を把握され易い電車を避け
レンタカーを選んだのは正解に思える
あの女は運転しないだろう 加賀達を追跡するなら 運転手が必要となる
女の行動に制限が出るのは必定で こちらには有利だ
そう思いたかった
移動の服装をいくつか選ぶと カバンのある事務所に下りた
23名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:19:22.230
>>22の続き
7時半になると 電話が鳴った
こんな朝早くに誰だ?
少し不安になった
「もしもし 加賀調査事務所です」
「おー こんな早くに開いてんだな 広島の勝田だ」
「勝田さん? おはようございます」
「悪いな 昨夜歩き回ったので署で仮眠してたんだが 起きたら気になってな
本当に何も知らないのか?」
「は...い」
「なんだよ 歯切れが悪いな 石田さんもまだなんか隠してそうだって言ってたぞ」
「いや そうじゃないんですが... 八反の組員は殆ど死んだんですか?」
「組長 若頭始め 殆ど死んだよ 居合わせなかった幹部が一人と何人かの舎弟
準構成員が数人いるんで 捕まえて話しを聞いてる まだ探してる奴もいるがな」
「工藤?」
「あ? おまえ何でそんなこと知ってんだ? ふざけんなよ! 何知ってんだ?」
「いや あてずっぽうですよ」
「言えよ! じゃないとしょっぴくぞ!」
「昨日石田さんの電話の後 ちょっと聞いたんですよ」
「何を? 誰に?」
「誰が言ったかは勘弁してください」
「とりあえず 何聞いた? えっ?」 勝田の怒気を孕んだ低い声が 応えを急かした 24名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:20:05.590
43かっちゃん@無断転載は禁止2017/10/01(日) 05:33:00.430
「犯人が中国人民解放軍の元工作員だと」
「はぁ? 何言ってんだおまえ? 誰がそんなこと言ってんだ」
「...公安」
「チッ... ふざけやがって おまえ泣かすぞ!」
「そんなこと言われても でもプロの仕事だったんでしょ?」
「...」
「指紋もないし それに女だ」
「おまえ 本当に知ってんのか」 勝田が困った声を出した
「確かに指紋は出てない 地取りも事務所周辺にいた女の子の目撃が比較的多い
鑑識の話しだと 八反の連中は殆ど反撃もせずに殺されたようだ 防御創すらない」
「ナイフで喉を狙った?」 加賀はカマをかけた
「半分がそうだ 畜生! 外国人の女だってーのか!?」
あの女は 7人のヤクザを相手に反撃の隙も与えず殺したのか...
加賀は今更ながら 里保がラッキーだったことを覚った
それどころか 加賀も玲奈もターゲットじゃなかったから生きているだけで
下手をすれば巻き込まれて 死んでいたかもしれない
「他に何を知ってる?」 勝田が凄んだ
「後は殆ど知らないんです でも県警の上には話しが行ってんじゃないですか?」
警察が縦割り組織だと言っても ある程度公安から話しが行っているだろう
もし そうでなければ これがリークになってもいい という加賀の反抗でもあった
自分たちを囮に張琳を炙り出すなら それくらいのささやかな抵抗は 甘んじて受けろ
山木には多少泣いてもらうこともあるかもしれないが そうなったら警察庁に垂れ込んでやる
「本当だな?」
「本当です 誰がその女を使ったのか ボクが聞いた時点ではわかってないようでした」
「クソっ! 上に聞いてみるぜ 他になんかわかったら教えろよ!
でねーと 事情聴取で広島に呼ぶぜ」
「明後日くらいには また行きますけどね」
「はぁ? おまえ 本当にふざけてんのか? 何のために来るんだよ?」
「ちょっと用事がありまして 車で行きますから 広島に入ったら迎えに来てくださいよ」
「舐めんなコラッ! 岡山まで来たら電話しろ! ぶち込む用意しとくぜ」
「お願いします 詳しくは公安に あっ とぼけたら サッチョウが動いてるって
言えばいいですよ」
「おまえって奴は...」
勝田は呆れたようだったが こちらがのっぴきならない状況にあることも
なんとなく感づいているようだ
「気をつけて来いよ」 そう言うと勝田は電話を切った
これで 公安の見えない護衛と広島県警の監視を手に入れた
まぁ 無いものと思って行動しないと いなかった時に痛い目に会うどころじゃないが
25名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:21:16.720
ぺろぺろ
26名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:22:51.390
>>24の続き
朝8時半になるとレンタカーを借りに出かけた
愛車のイノチェンティ90は 大きな故障をしたことはなかったが
流石に広島までの長距離となると 無事に行けるか自信が持てない
電車で秋葉原に行き そこから歩いて電話予約した店まで行くと
車は既に店頭に止めてあった
現行S130の一つ前の型の 76年式フェアレディZだ
速い車としては申し分なかったが 色が赤しかないと言われた
目立ち過ぎだが仕方が無い
キーを捻ると惚れ惚れとするエンジン音が響く
たまにこういう車も悪くない
待ち合わせの時間にはまだ小一時間あったので 少し走って車に慣れることにした
やっぱ加速が違うね そんなことを思いながらバックミラーを確認する
特に追尾してくる車は無いように思えたが 一応適当に右折左折を繰り返した
里保には 国鉄水道橋駅側の外堀通り沿いで待つように言ってある
水道橋交差点を越え 少し行くとハザードを出して車道脇に車を寄せた
後続車を確認し 車を降りて歩道を見渡すと 30m程離れたところに
こちらを見つけて手を振る里保がいた
白シャツにジーンズ 左手には黒のレザージャケットを持っている
右手でスーツケースを引っ張って キャスターをゴロゴロ言わせながら
赤い車の傍まで駆け寄った
「おはよう! カッコイイ車ね」 里保が嬉しそうに言った 27名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:24:28.910
56かっちゃん@無断転載は禁止2017/10/02(月) 02:16:55.390
「おはよう! 派手で目立つけどね 荷物はここに入れて」
リアの扉を跳ね上げると シートの後ろにスーツケースを入れた
加賀のカバンもあるので 意外と広いスペースも一杯になる
「じゃあ 行こうか?」
「ロングドライブだね 運転気をつけて」
加賀は買ってあった缶コーヒーを里保に渡した
「ありがと」
里保は目を細くして微笑んだ
西神田から入って都心環状線を進む
三宅坂を過ぎると警視庁の方向を見ながら加賀は思った
ちゃんとついて来て 大事な時は出て来てくれよ
谷町ジャンクションで3号渋谷線に入る
5速MT車だがどうってことはない 車は快調だ
「長旅だから 寝たい時はいつでも気にせず寝ていいよ」
加賀はエンジン音が鳴り響く中 里保に言った
「私 車で広島に帰るのは初めて」
「ボクだって 富士山の近くまで行ったことがあるくらいさ」
「大丈夫?」 里保が目を見開いて加賀を見た
「たぶん」
「えー?」 里保が笑った
先程からバックミラーでチラチラ後ろを見ているが
付いてくる車はいないように見える
意外と拍子抜けするくらいにあっさり 広島まで行けるかもな
一応予定としては 夜になるまで大阪に着けたらと考えていた
500km弱か... 先は長い ゆっくりと安全運転しよう
28名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:25:53.930
>>27の続き
用賀を過ぎ東名高速に入った 交通量は多いがまだ苦痛ではない
「ねー 昨日やった ブレイクダンスっていうの? アレって凄いね」
「うん ブレイキンはだいたい黒人やヒスパニック中心に盛り上がってるんだけど
私も初めて見た時 目を丸くしたわ」
「あの技みたいなのが他にもあるの?」
「そうね ウィンドミルはパワームーブの一つだけど 本来は
立った状態からリズムに乗って いろんなステップ踏んだりした流れで
あれをやったりするの」
「へー 見てみたいな」
「私も 面白くって見よう見まねで ちょっとやってみただけだから
上手く踊れないけどね ちょうど派手なウィンドミルだけ少し前まで
練習してたから 昨日思わず流れで出ちゃって 自分でもビックリした」
「でも それが良かったんだよ 昨日のナイフの女は殺しのプロだったらしい」
「えっ...」 里保が目を見開いて加賀を見た
「ちょっと昨日 警察の知り合いから情報が入ってね」
「殺しのプロ... あんな女の子が?」
「うん あまり怖がらせたくはないんだけど 楽観し過ぎても危険だから」
「あの子 運転できるの?」
「わからない できない可能性は高いと思う でも後ろについてる
組織がいるから安心はできないよ」
「組織...」
「広島のね」
「...」 里保は考え込んでいた
「ニューヨークでは どんな生活してたの?」 加賀は話題を変えた
「ジャズダンスのスクールに通って 夜はやっぱりディスコね」 里保が笑った
「本当にダンスが好きなんだね」
「うん 小さい頃からやってるから」
「スクールってどんな感じ?」
「いろんなところからいろんな人が来てるの 白人黒人アジア人メキシコ人
ヨーロッパやカリブの島々の人まで みんなダンサーや俳優を夢見て来てるわ」
「行ってみてどう?」
「凄く刺激受けてる みんな働きながらとか必死なの 私も日本にいたら
中途半端に教えてもらってるものをそのままマネするだけで終わってたかもしれないけど
今は自分で表現することまで考えて 基礎を学んでるわ」
「充実してるんだね」 29名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:27:07.120
75かっちゃん2017/10/03(火) 05:56:28.010
「そう 充実してるの だから... それが終わってしまいそうで 怖かった」
里保の声が小さくなった
「でも あなたに会って気持ちが固まったわ やっぱりケジメをつけなくちゃいけない
お父さんに会って 自分の道に進むってちゃんと言うの」
加賀は黙って頷いた
「ねー この車って速そうだし 人気あるんじゃないの? なんか加賀さん
カッコ良く見えるし」
「え? そう」 加賀は背筋を伸ばした
「でも 人気はあったんだけど この赤い車は半年前に連続殺人事件で
使われた車でね」
「えっ?」
「ついでに今から入る日本坂トンネルは 一年前に大きな火災事故が起きてる」
「...」
加賀は余計なこと言っちゃったなぁと思いつつ 運転に集中しようと努める
「人間 いつ何が起こるかわからないものね」 トンネルを出ると
しばらく黙っていた里保が口を開いた
「そういうこと 注意を怠っちゃダメ」 バックミラーをチラ見した加賀は
2台後ろの黒いセダンが 追い越し車線に出てくるのを見た
グングンと迫り 横に並ぶとそのまま追い抜いて行く
黒いローレルの運転席にはワイシャツ姿の男が一人
思い過ごしか
人数 状況から考えて あの女の関係や公安ではなさそうだ
そろそろ一休みした方がいいな
流れ行く路肩の緑の看板を見ながら いつしか加賀は昨日のことを思い出していた
山木からの電話の後 少し遅い時間だったがミズキと飯窪に電話をした
山アの家に行った時点で ミズキへの報告はしなくてもよかったが
探りを入れるため ほぼ毎日電話をしている
ここ2・3日は 里保の友人関係を当たり 人を介して 里保と会えるように
説得しているという説明をしていた
ミズキは 急いでくださいと言ったものの 切迫感はあまり感じられなかった
飯窪からは もう帰るところだったと言われ もっと早い時間に連絡するように
注意された
里保に関しては ミズキへの説明と同じ話をしているが 山ア会長の体調が
日に日に悪くなっているので できる限り早く里保を見つけて欲しいということだった
橋本が里保を襲わせていると考えるなら 橋本と繋がった飯窪が
里保を見つけて欲しいと言い続けるのは こちらを欺くポーズでしかない
何のため?
里保を亡きものにして相続を阻むのを 気取られないようにするためとしか思えない
しかし里保を排除したところで 橋本や飯窪に直接資産が回ってくることはないだろう
やはり長女さゆみと結婚を考えている西口ぐらいしか黒幕が浮かばないのだが...
里保の”優しい人”という西口評がひっかかっていた
優しさと野心は相容れるかもしれないし 打算の優しさも考えられるが...
車は愛知県に入った
30名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:28:24.420
>>29の続き
外はすっかり暗くなり7時を回っている
そろそろ帰ろうとしていた飯窪は 加賀からの電話で山アの家に引き止められた
「もっと早く連絡してくれないと もう帰るところだったわ」
飯窪が注意すると 加賀は気をつけますと言った
学生気分でいるんじゃないかしら?
飯窪は ルックスは悪くはないものの 男を感じさせない加賀を ガキっぽいと思った
人を介して里保と会えるように説得しているという話だったが
一昨日からあまり進展していないように思える
山アが日に日に容態悪化しているから 急ぐように発破をかけた
電話を切ると 西条駅周辺のホテルに向かった
8時前にチェックインできたので ヨシとしよう
フロントで飯窪秋奈の名を記す
5Fのダブルの部屋に入り 電話を一本かけるとシャワーを浴びた
痩せた薄い体だが それが逆に 細い脚が伸びる丸みを帯びた腰周りの色気を強調していた
濡れた黒く長い髪も艶めかしい
部屋着を羽織り 髪を乾かしているとドアがノックされた 31名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:29:42.390
87かっちゃん2017/10/04(水) 02:09:28.810
秋奈が招き入れたのは橋本だった
「仁 待ってたわ」
橋本はレザージャケットを椅子にかけると 白のTシャツにレザーパンツ姿で
ダブルのベッドに腰かけた
秋奈が自分から唇を重ね 橋本の首に細い腕を巻き付ける
橋本は秋奈を一旦脇にやり 体を折ってブーツを脱ぐとベッドに仰向けになった
待ちきれないとばかり 秋奈がレザーパンツを脱がしにかかる
トランクスが見えると 上からなぞるそうに掌を滑らした
「アレ? 大人しいのね 疲れてるの?」 下着をずり下し ペニスを愛撫し始める
少しずつ芯が入ったように 屹立してくると ぬめりの出て来た亀頭を口に含んだ
真っ直ぐに咥えたり 竿の横を舐めたりする
橋本は力を抜いて天井を見ていたが 秋奈の肩を押して止めさせると 部屋着を脱がした
ベッドに手を付いて後ろを向かせ そそり立ったペニスを 秋奈の脚を広げて埋めて行く
もう既にヌルヌルに濡れ 準備は整っていた
ジュプっ ブチュ そんな音を立てながら 前後に動かすと 秋奈は体をよじって
くぐもった声を漏らす
「ああっ いいわ あん.. あっ..」
橋本はハート型に突き出た 白い尻を掴むとペニスがもっと深く刺さるように
左右に押し広げた
その時 またドアがノックされた
橋本は動きを止めるとペニスを抜き取り 秋奈の尻をペシっと叩いて 「待ってろ」と言った
32名無し募集中。。。2017/10/08(日) 23:32:09.010
>>31の続き
ドアを開ける音がして橋本が戻って来ると 後ろにハンサムだが どこか野蛮そうな
痩せた男が付いて来た
「誰?」 秋奈がシーツを引き寄せ 体を隠す
「兄貴 早すぎたんじゃねーの?」 痩せた男が言った
「いや 時間通りだ」 橋本はそう言うと シーツを剥ぎ取り
ほらッケツ向けろと 秋奈の太ももを叩いた
「イヤっ 見てるし」
「見せてやれよ おまえの綺麗な体を」
橋本は尻を上げさせ 再び秋奈に入って行く
痩せた男は反対側に回って 秋奈の顔の前に立った
「じゃあ お口がヒマそうなんで 仕事してもおうか」
「あっ 誰が.. あんっ あんたなんかに!」 突かれながら秋奈が反発した
「オレ いい仕事するよ? きっと姉ちゃんも後で もっとちょうだいって言うから」
痩せ男がニヤニヤしている
「あんまりジラすと そいつ暴れるぞ なにしろ狂犬って言われてるからな な ハルオ!」
後ろから橋本が言った
ハルオは自分でベルトを外すと 黒の薄いスラックスと一緒にトランクスを下げる
目の前に 15cmくらいのペニスがぶらんと垂れ下がった
カリ首には真珠が4つ程見える
秋奈は初めてそんなペニスを見た
ハルオが 口元までペニスを近づけた
秋奈は顔を背けたが 頭を掴み ペニスを押し付けて来る
「ほら 口開けなよ 美味しいぜ?」
秋奈はハルオみたいな軽い男が大嫌いだったが その男に無理矢理咥えさせられる
自分が悔しくて みじめに思えた
と同時に 橋本に突かれる快感とない交ぜになって いやらしい興奮が湧き起る
ハルオのペニスは口に含むと 突然膨張を始め 首が上に持っていかれるくらい
反り返ると口の中をいっぱいにした
その状態で ハルオはペニスを前後し始めた
柔らかな肉の塊と真珠の硬さが 口の中を摩擦する
秋奈は呼吸が苦しくなりながら 堕ちて行く快楽にクラクラしていた
橋本のピストンが激しくなり始める
秋奈の腰を掴む力が強くなり 搾り出すように突き入れたまま固まると果てた
秋奈も力が入り 口からハルオのペニスが外れ 甲高い声を上げた
「兄貴 中に出して大丈夫なんすか?」
「こいつは 安全日になるとしたくなる女だから」 橋本はそう言いながら
レザーパンツを履き始めた
秋奈の股間から生温かいものが ツーっと流れ落ちる
「アーン 出て来ちゃう」 思わず秋奈が声を上げた 33名無し募集中。。。2017/10/09(月) 00:47:03.570
新狼に移されていない部分をコピペしていましたが規制されてしまいました
申し訳ありませんがどなたか続きをお願いします
34かっちゃん2017/10/09(月) 04:23:53.700
いつもすみませんね
昨日はプライベートでいろいろありまして
今日は仕事ですw
35かっちゃん コピペ2017/10/09(月) 04:56:27.120
「しっかし兄貴 あそこまでやるとは思わなかったよ」
「なんだ? ビビってんのか?」
「いや そういうわけじゃないけど」
「金は出せたんだろ?」
「ああ 真里から金庫の番号聞きだして 午前中に抜いといたよ」
「自分の組の姉さん捕まえて 呼び捨てだぜ?」 橋本が笑いながら秋奈に言った
「あいつ小柄だから いろんな体位できるんだよ
ひぃひぃ言いやがって いいわ~ ウチの人より全然イイッ! だって」
「今度は あいつ呼ばわりかよ ヒデーなおまえ」 全然酷くない風に橋本が言う
「あいつも別れたがってたから ちょうど良かったよ 兄貴 あれ誰がやったんだ?
岸本なんて真面目だから おやっさんとカシラ殺った奴探して仇取りましょう とか言ってるよ」
ハルオが笑う
「ちょっと 拾いものがあってな テストしたんだ
おまえはもう少し隠れてろ まぁ 見つかっても アリバイあるんだろ?」
「ああ グレイスで2人相手してたから」
「おまえ 本当絶倫だな」 橋本が呆れた
「まぁ 岸本もそんな感じなら サツもわかんねーだろ
殺った奴は外人だから 足つかねーし もし事情聴取されても
おまえは知らねーで通してりゃ大丈夫だ」 ブーツを履きながら橋本が言った
「あー スッキリしたよ あいつらオレを拾ってやった扱いで
糞みてーな シノギばっか回しやがって ざまぁみさらせ!」
「俺はもう行くから おまえは もうちょっとそいつを天国に連れてってやれよ」
橋本はそう言うと部屋を出て行った
「私 帰る!」 秋奈はそう言うとシーツで体を隠し 服を着に行こうとした
「まぁまぁ 兄貴もああ言ってただろ? 天国に連れてってやるよ」
ハルオは秋奈をベッドに押し倒し 腕を払いのけて薄い胸に舌を這わせる
「おっ 乳首がピンピンに立って来たぜ」
ハルオがジュルジュルと音を立てて舐めながらそう言うと 体が急速に熱くなり始める
秋奈は抵抗し続けていたが 舌があそこにまで下りてくると快楽に身を委ねた
「いやっ ダメ! あぁん」
「それじゃ 行くぜ」
ハルオが正常位でペニスを突き立てると 身をよじって歓喜に震えた
大きな肉棒の圧力と点当たりで膣壁を擦る真珠が秋奈を狂わせる
「ああっ! あんあん イイっ ああん!」
抑えようとすればするほど 声が漏れ出て秋奈は我を忘れた
反り返りの強いペニスが 前後する度にえぐるように潜って行く
若い男のたぎりを味わった秋奈は 仁以上に体がハルオを求めているように感じた
ハルオは何度も何度も秋奈を求め 秋奈も次々と来る快感に 頭がおかしくなりそうだった
橋本はホテルを出ると 波浪企画に戻った
夜の10時前では もう会社に人影はない
名目上の社長ではあったが 実作業は真面目な奴らに殆ど任せていた
橋本は専ら 腕っぷしの強い奴を街で集めては 使えるかどうか試し
そういう舎弟と共に 波浪興産の敵を潰して回っている
電話が鳴った
「橋本だ」
「社長 竹内です 夕方から何度か電話してたんですが」
「おぅ 悪かったな 終わったか?」
「それが.. 失敗しました」
「そうか」
「チャン・リンは狙ったんですが 邪魔が入って」
「まぁいい 元々昼間に野外で簡単に殺れるとは思ってねーよ
チャン・リンを広島から出しときたかっただけだし サツは来てねーんだろうな?」
「来てないです チャン・リンは無事回収しました」
「おぅ それじゃ明日戻って来い」
「奴ら追っかけなくてもいいんですか? 中西興信所が張り付いてますが」
「チャン・リンを見たんなら 新幹線や電車では来ないだろう
車じゃ追っかけて狙うのも難しい 所構わずチャカ使うわけにもいかんしな
引き続き中西に見張らせて 近づいてからチャンスがあれば仕掛ける」
「わかりました」 電話が切れた
36かっちゃん コピペ2017/10/09(月) 04:57:03.470
橋本はチャン・リンと出会った時のことを思い出していた
成田空港に野中を迎えに行く前日だった
野中は橋本が採用した実動部隊の人間で 英語が少し話せたため
今回の山﨑里保の件でニューヨークへ行かせていた
こちらのつてで手配したはずの 向こうのコーディネーターが機能せず
結局野中自身が里保を襲撃し 失敗に終わって帰って来ることになるのだが
事前に現地で上手く進んでいないと聞いていた橋本は 竹内と一緒に東京に出た
里保が戻って来た場合の追跡を依頼するため 渋谷にある中西興信所を訪ねる
竹内は元々渋谷・新宿辺りで遊んでいたチンピラだ
広島に流れ 流川界隈に居付いた竹内を 橋本が波浪企画に呼び込んだのだが
都内を案内させるため 連れて来た
「社長 今日はこれだけで終りですか?」 Tシャツにスカジャン ジーンズ姿の竹内が言った
「ああ 中西に写真を渡したし 明日からのことも依頼したから これで終わりだ」
橋本は 暑くないのか?と思いながら 竹内を見て答える
「だったらちょっとナンパでもして遊んで行きませんか?」
「バカヤロウ オレがナンパする年かよ?」
「そんなこと言わずに これがね ついて来る奴 結構いるんですよ」
竹内は久しぶりに来た古巣に 浮かれているようだった
道玄坂を上る 時刻は夕方の6時になるところだ
竹内は 通りを行く女を物色しては 「お姉ちゃん 何してんの? 遊ばない?」 と声をかける
橋本は少し遅れてついて行った
もう少し経ったら切り上げりゃいい 特に予定もないから それまではこいつを遊ばせておくか
そんなつもりだった
向こうに周りを恫喝しながら歩いてくる チンピラ風情の男がいる
明日以降のことを考えると ここでいちゃもんを付けられて 面倒を起こすわけにはいかなかった
「おい 竹内 行くぞ」 橋本は声をかけると方向を変え 角を何度か曲がる内に円山町に入った
適当に歩いていると デニムのジャケットを着て フードを被った小柄な女がゆっくりと歩いて来る
まだ幼さが残る整った白い顔をしているが 表情がない
「お姉ちゃん どこ行くの? ねぇねぇ」 竹内が声をかけるが全く反応を示さず通り過ぎて行く
辺りをグルっと回るとさっき見た風景に出くわした
「竹内 そろそろ戻るぞ」
「はい...」 竹内は残念そうに 今日は調子悪かったななどと呟いている
ふと 横の小路を見ると ラブホの入り口で さっきのデニムの女が 竹内と同類に
声をかけられていた
周りに人はいない
「一緒に遊ぼうぜ?」 男は女が反応を示さないところを見て 逆にラブホに引っ張り込もうと
腕を引いた
女がポケットに突っ込んだ手を引き抜いた瞬間 男は喉を掻き切られ 目を見開いて
血が噴出す喉を押えながら頽れた
女は無表情で そのまま倒れた男を見下ろす
橋本は走って倒れた男に近寄った
女は橋本を見たが 特に興味も無さそうだった
橋本はジャケットの胸元に忍ばせていたドスを取り出すと 助けてと声にならずに
口を動かす男の心臓に突き立てた
女が無表情のまま橋本を見る
「付いて来い」
女にそう言うと 歩き始めた
女が従う
竹内が「やばいですよ」と顔面蒼白で 走って橋本を追った
女と距離を置いて追い越すと 息を弾ませて橋本の傍まで来る
「社長 ヤバいっすよ どうすんすか?」
「誰も見てない 女と距離を取って 後ろを歩け 何もなかったようにしてるんだ」
それだけ言うと 橋本はそのまま特に急ぎもせず歩いた
角を曲がってしばらくすると キャーっという遠い声がした
ちょうど横にあるラブホに入る
女も付いて来た
橋本は竹内が追い付いて来たところで お前は今夜泊まるホテルへ先に行ってろと言った
「大丈夫だ 誰も見ていなかった 慌てず普通に歩いてれば問題ない」
そう言い聞かすと 竹内は何度も頷き 自分を落ち着かせようとした
竹内がいなくなると 橋本はここまでずっと無言で付いて来た女と部屋に入った
37かっちゃん コピペ2017/10/09(月) 04:57:33.460
「おまえ 名前なんて言うんだ?」 橋本が聞いた
女は無表情のまま突っ立っている
「まぁいい 顔が汚れてるぞ 洗って来いよ」
返事をしないどころか 身じろぎ一つしなかった
この女 どこかイカれてんのか?
まぁいきなり人の喉掻っ切る奴はイカれてるわな
橋本は苦笑した
「来い」
手招きすると 女は傍まで来る
何故か 橋本は自分がこの女に切られることはない という自信があった
顔が汚れている あそこで洗え
橋本は自分の顔を拭い シャワールームを指さすと 顔を洗うジェスチャーを見せた
女はただ突っ立っている
しょーがねぇな
よく見ると女の髪に埃や土が付いている
橋本は デニムのジャケットに手をかけ 脱がせようとした
手を突っ込んでいるポケットは 右側だけ赤黒い染みが広がっている
右腕を持って引っこ抜くと 刃渡り15cm程のコンバットナイフが握られていた
ポケットどうなってんだ? 穴開いてんのか?
左手も引き抜き 背後からジャケットの襟を持ち上げると ようやく意図に気付いたのか
腕を上げて 脱ぐのに協力的になった
ジャケットの下は 無地の黒Tシャツ1枚だ
襷にナイフを入れるケースを吊るしていた
なるほど ポケットに穴を開けて ここにしまっていたのか
ケースを外してナイフをしまった
女は無表情で されるがままだったが ナイフをしまう時はジッと見ていた
黒のミニスカートを脱がす 白の下着を履いている
スカートを落としたまま動かなかったので 橋本が足首を掴んで
片脚ずつ持ち上げさせ スカートを取った
黒のTシャツをたくし上げると ブラジャー等下着は付けてなく
なだらかに盛り上がる 2つの綺麗な丘陵とその頂にあるピンクの乳首が現れた
肌が抜ける程白く キメ細かい
無表情な顔から20代だと思っていたが 体だけ見ると10代後半なのかもしれない
Tシャツ 黒のグローブ 靴と靴下 下着を脱がす 薄い柔らかな毛が少し生えていた
骨盤はそれほど張っていないが 女性らしい丸みを帯びた美しいラインが
くびれた腰から尻にかけて 形作られている
橋本は素っ裸の女を 肩を押してシャワールームへ連れて行き 一人残すと
ベッドに座り ガラス張りの中の様子を見ていた
女は また突っ立ったままで シャワーを出そうともしない
橋本は ため息を一つ付くと立ち上がり 自分も服を脱いでシャワールームに入った
一緒にシャワーを浴び 石鹸を泡立て体と顔を洗ってやる
女は目に水が入らないよう 瞼を閉じたりはしたが 表情は変わらず 声も出さない
胸や下半身を洗う時に 少し愛撫をしてみたが 何の反応もなかった
やっぱイカれてやがる しかも不感症だ
橋本はバスタオルで 女と自分の体を拭くと 裸のまま女をベッドに寝かし
隣に自分も横になった
しばらく無言で 2人して鏡の天井を見ていたが 橋本が女に覆い被さる
唇と舌を首筋から徐々に下して行った
女は目を開き 両手両足を真っ直ぐ投げ出したまま されるようにしている
乳首を口に含んだ 乳房を優しく掌で包んで形を変えて行く
反応はなかった
引き締まり 薄っすらと筋肉が浮いた 白く美しいヘソの周りに唇を這わせ
デルタ地帯へ向かう
先程綺麗に洗ったクリトリスを剥き 舐めた
体がビクッと少し動く
橋本は そこを可愛がり続けた
次第に 腕や脚が少しずつにじり動き始め 橋本の頭を両手で掴んだ
「う.. うぅ.. うん...」 初めて聞いた声は 幼くかわいらしい
更に続けていると ついに腰を浮かせ 体を仰け反らせて固まった
頭を掴んだ手に一瞬強く力が入ると その後一気に脱力した
38かっちゃん コピペ2017/10/09(月) 04:58:02.750
橋本が頭を上げると女は目を閉じて余韻に浸っていた
顔から首にかけて白い肌が少し紅潮している
立ち上がり服を着ながら 女に脱いだ服を放り投げた
女は少しそのまま放心した後 ゆっくり体を起こすと服を着始めた
こいつのあの躊躇いのないナイフ捌きと冷静さは 何度も場数を踏んだ者しかできない
橋本は 女を一目で暗殺者の素養があると見抜き 使えると思った
暗殺者に必要な 余計な感情を持たない機械のような挙動には
処女を捨て 女になった時の気持ちの動きは邪魔だ
俺のモノだというマーキングだけで充分だった
服を身に付けた女を 強く抱きしめてやる
女は相変わらず突っ立ったままだったが 一瞬身じろぎした
体を離し目を見つめると 無表情ながらも見つめ返した
「おまえ 名前は?」 再び聞く
やはり答えない
口がきけないのではないかと思い 内線電話の前にあったメモ帳に 「名前?」と書く
女はゆっくりと 「張琳」と書いた
ちょうりん? チャン? 中国人か
「チャン・リン?」
橋本が尋ねると 女はゆっくりと頷いた
中国人か... こいつは俺にも風が吹いて来たな
この業界 どこの奴らも足の付かない暗殺者なんて いたら絶対傍に置いておきたい
香港マフィアか中国共産党か知らんが 落し物の届出が来るまでは 俺が使わせてもらう
橋本は片頬を歪ませた
「付いて来い」
部屋を出ると チャン・リンは橋本の後を一定の距離を保って従う
かわいい奴だ メシでも喰わせて 竹内と合流するか
渋谷駅まで戻るとタクシーを拾った
その後しばらくは 竹内にメシや寝場所の面倒を見させ
橋本はときどきチャン・リンを抱きしめてやった
相変わらず言葉は発しない 喋れないのだろう
無表情なのも変わらないが 橋本と竹内を相手にする時は 目を見つめ返した
東京から来た探偵稼業の奴らを脅してやれと 工藤に連絡を取った時
未だに潰れた和納組の三下を拾ってやったという態度で 使いっぱしりさせられていると
ボヤくのを聞いて閃いた
チャン・リンをテストしてみよう
工藤から組の連中が集まる日を聞き出すと 事前に取れるだけ八反の金を抜いて
おまえは集まりに顔を出すなと伝える
当日夕方 竹内と共にチャン・リンをワンボックスに乗せて連れ出すと
八反の事務所を指さし こぶしに立てた親指で 首を掻っ切る仕草を見せた
それで充分だった
竹内に用意させた雨ガッパを着させると 車から下す
一緒に下りた竹内は もう一度事務所を指して確認し 終わったら雨ガッパを捨て
傍で待ってる車まで戻って来いと言いながら 身振り手振りをした
チャン・リンがゆっくりと頷く
こうして八反組は壊滅した
予想以上に上手く行った
少女にも見える女がひょっこり現れても 組の奴らは誰もヒットマンとは思わない
ここで既に半数は行けると踏んでいたが 問題はその後だ
チャカを出して来たら どうするか?
竹内を車の外に出して 様子を見させていたが 結局銃声は一発しかしなかったようだ
帰って来たチャン・リンの黒のグローブと顔は 片栗粉のような白い粉がまぶされていた
ジャケットの左ポケットにでも入れていたのか?
なるほど 狭い室内での殺しは 問題なくこなせる
普段と同じ無表情で ゆっくりと歩いて帰って来たチャン・リンを見て 橋本は確信した
車に乗り込んだチャン・リンを 強く抱きしめる
竹内が言うには この時チャン・リンは 目を閉じて何か感じているようだったそうだ
レストランで食事をして帰った
チャン・リンはいつも通りサラダと少量の料理をつまんだが
竹内はいつもと違い 食が進まなかった
39名無し募集中。。。2017/10/09(月) 06:55:36.460
おつです
40名無し募集中。。。2017/10/09(月) 09:02:40.880
あさ
41名無し募集中。。。2017/10/09(月) 11:14:24.330
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あげ
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ごご
44名無し募集中。。。2017/10/09(月) 16:56:52.590
夕方
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よる
47名無し募集中。。。2017/10/09(月) 21:39:28.240
48名無し募集中。。。2017/10/09(月) 23:14:34.880
くっころくっころ
49名無し募集中。。。2017/10/10(火) 01:06:49.380
広島県警の石田、通ります!
50名無し募集中。。。2017/10/10(火) 03:32:39.300
「飯窪さんが大変なことになってる〜!」
51よーろぴあん!2017/10/10(火) 03:34:07.920
飯窪はツアー初日なのにときどき楽屋の片隅で絶望的な顔をしている森戸を見逃さなかった
「ちぃちゃん どうしたの? 緊張してる?」
「いえ そんなことないです 楽しくて!」 森戸は口角を上げ 歯を見せて笑った
「またー このちぃちゃん大好き 飯窪のお姉さんの目はごまかせないからね!」
飯窪は顔を目一杯森戸に近づけて微笑んだ
「...飯窪さん」 森戸が真顔で目を潤ませて言う
「はい どうした?」
「一緒にトイレに来てください」
「うん」
森戸の後を付いて行きながら飯窪はいろんなことを考えていた
お腹の調子が悪いとか? それなら自分で行くだけだし
いじめられてるのを誰もいないところで話したい? でもみんなと仲良くやってるし
まさか 妊娠!? あり得ない!
飯窪も不安になり険しい顔をしていたようだ
「はるなん! イェーイ!!」
すれ違った工藤が上気した顔でハイタッチを求めて来たのに 軽く手を合わせた飯窪は
「どうしたの?」と心配そうに顔を覗き込まれた
「あっゴメン なんでもないの ちょっとトレイ行って来る」
女子トイレに入ると森戸は個室に2人で入るよう促した
「えっ? 2人で入るの? 狭いよ?」
飯窪は軽く笑いながら返したが かなり戸惑った
なにかしら? もしかして私とHしたいとか? いやいや ないない マンガの読み過ぎだわ私
一人で赤くなった飯窪は 顔に出て森戸に覚られないかドキドキした
2人で個室に納まってからも 森戸は下を向いてなかなか口を開かない
「ちぃちゃん どうしたの?」 また聞いた
「飯窪さん 私...」 そう言って衣装のスカートの横に付いているホックを外した
「えっ?」
やっぱりこの子 私とHしたいの? でも私 女の子好きだけど
本当に女の子としたことないし 何からすればいい?
もの凄い速さで飯窪は キスやペッティングや自分の気持ちの良い部分を思い出す
スカートを片脚ずつ抜いている森戸を見つつ 急激に興奮して体が熱くなった
あれ? 飯窪は森戸のかわいらしい白い下着を見て違和感を覚えた
股間が膨らんでる 何?
まさかバイブ? いやらしい子! 違う違う! ちぃちゃんはそんなことしないわ!
ナプキンを何枚も重ねたとかそういう... そうかあの日なのね!
それで元気が無かったし なんか相談したいんだわ 飯窪はほっとした
森戸は下着に手をかけ固まっていたが 意を決して下した
「飯窪さん... 今朝起きたら これが... 付いていたん...です」
そこには6cm程の垂れ下がったおちんちんがあった
えっ? あまりの衝撃に飯窪は一瞬考えることができなくなった
先端からピンクの亀頭が少し出てる... 皮? 目はペニスに釘付けになり
何故か無意識に一つ一つ観察し始める 金玉もある
「ええっ! ちぃちゃん男だったの!」 我に返ってようやく声に出した
「ち 違う! 違います! 私女の子です!」 森戸が泣き出した
「ゴメンゴメン!」 飯窪はどうしていいかわからなかった
森戸はもっとどうしていいのかわからないのだろう
そう思うと抱きしめて慰めたくなる
ちょっと待って そんなことあるわけないし 冗談かも!
モニタリング? いや こんなの放送できないわ
「ねー ちょっと触らせてもらっていい?」
森戸は下を向いて涙を拭いながら頷いた
飯窪は垂れ下がったペニスを右手の親指と人差し指で摘もうと
そーっと近づけたがビクっと手を少し戻し 指を閉じたり開いたりした
体を離して もう一度腕だけ伸ばし 二本の指で摘んでみる
ペニスがピクっとした 思わず指を離しそうになったが我慢する
生温かい... 本物だわ
指に挟まれたものが硬く成り出し 同時に持ち上がってくる感覚があった
え? 何? 思わず右手全部で握ってしまう
「あっ」 森戸が思わず声を漏らした
ピンク色の先端が剥き出しになり 木の棒みたいになった竿は上を向いて反り立った
52よーろぴあん!2017/10/10(火) 03:37:10.800
「飯窪さん どうしよう! なんか引っ張られて痛い」
慌てて手を離した飯窪は キノコの小さめの傘のような亀頭を見つめた
「このままじゃ スカート履けないわ」 森戸が涙声になる
「抜いたらいいかも」
「抜く?」
「ちょっと貸してみて」
そういうと飯窪はもう一度竿を握った
「やめて! なんかもっと大きくなる! 痛い!」
「ガマンして! 今楽になるから」
飯窪は握った手を前後し始めた
「痛い!」
「ゴメン 優しくするから ほら にちゃにちゃして来た」
「何 病気なの?」
「違うよ カウパーだよ」
「カウパー? あっ 抜くとかカウパーとか うんっ なんで飯窪さん
よく知ってるの?」
「そりゃあ...」
「あっ やっぱり大人の あっ 付き合いしてん..ですねっ..」
「まぁ...ね」
本当はエロマンガで知ったことだけど
飯窪は心の中で舌を出した
「なんか出る!」
森戸が何かを堪えながら細い声を漏らした
「うっ!」
いきなり腰が引けた森戸が押えきれずに呻くと 個室の壁に白い粘液をぶちまけた
「これが 抜く ってこと 精液が出たんだよ」
飯窪は手に付いた白いネバネバを 握ったり開いたりしながら眺める
「なんか独特な臭い... 体がダルい... それにヒリヒリしてる」
飯窪はトイレットペーパーを引き出して千切ると 自分の手と森戸の垂れ下がってきた
ペニスを拭き取り 便器に捨てる
少し血が付いていた
「男の人はそうなるみたい 皮が切れたみたいね ゴメン」
「私男じゃない!」
「わかってるよ でも とりあえず この後のコンサートを乗り切らないと」
「そうですね」 森戸は下着を履き スカートを上げる
飯窪は壁のスペルマを拭き取った
「なんで こんなことになっちゃったんだろう...」 森戸がまだ泣いている
「ちぃちゃん しっかりして 後のことは終わってから考えよう」
「は...い...」
手を洗って出ようとした飯窪は ふと自分の手を嗅いでみた
まだ臭い これじゃ勘のいい子に気付かれるわ
もう一度念入りに手を洗い さっ もういいわと森戸の肩を叩くと楽屋に戻る
コンサートは無事終了した
みんな上気して 汗で濡れた髪をグシャグシャにしながら 余韻が冷めずにはしゃいでいる
飯窪は辺りを見渡すと 森戸がいないことに気付いた
「あれ? ちぃちゃん?」
程なくして 向こうの通路から笑顔の森戸が歩いてきて 飯窪に囁いた
「今見てきたら アレ無くなってたんです!」
「えっ ホント?」
「はいっ... 良かったぁ」 また涙を流している
「あー はるなんがちぃちゃんを泣かした!」 石田が大声で言った
「違う 違う! ちぃちゃんはコンサートに感動したんだよ!」
「泣ーかした 泣ーかした 先生に言ってやろ!」 工藤が囃し立てる
「あんたたちはもうっ! 覚えてろっ!」 飯窪は怒ったフリをしたが
森戸がホッとしていて 嬉しかった
「今日のちぃちゃん なんか勇ましいと言うか 男っぽい動きがかっこ良かった」
森戸の体をじっくり見つめながら小田が言う
「そ そんなことないですよっ」 森戸が必死に手を振って否定した
飯窪は いろいろあったが森戸との秘密ができて ちょっと嬉しかった
53よーろぴあん!2017/10/10(火) 04:37:38.710
先週はたいへんだった
その後森戸は病院に行ったが 異常は無かったそうだ
もちろん何があったかは言えなかったらしいが 泌尿器科で診てもらったと言っていた
今日のコンサートは大阪だ
新幹線で移動のため 集合場所で待っていると 森戸がやって来た
下を向いている
「ちぃちゃん おはよう!」
「...おはようございます」 涙声だ
「どうしたの?」
「また...」
それだけでわかった
股間にまたアレがあるのだ
「コンサート前に またトイレ行こっか?」
「...はい」
先週は日曜で一回のみのステージだったが 今日は2回公演だ
飯窪にも不安が広がった ちぃちゃんを守らなければ
ワンボックスに乗り込んで駅に向かう 飯窪は森戸の横に座った
森戸は暗かったが 今のところ普通に振舞っていた
新幹線に乗ると 座席が決められていて 森戸はリーダーの横に座ることになっている
「ちぃちゃん 今日元気ない?」 譜久村が聞いて来た
「いや そんなことないです」 笑顔で返したがぎこちなかったかもしれない
譜久村が窓際 隣が森戸で 通路を挟んで生田 横山 加賀と並んでいる
譜久村が生田に声をかけた
「ねー えりぽん ハサミ持ってる?」 持って来たお菓子の袋が空けずらいらしい
「えりあるよー」 生田がバックの中をゴソゴソして ハサミを取り出すと
寝たフリをしていた 森戸の前に手を伸ばして 譜久村に渡そうとした
譜久村が身を乗り出す
柔らかくボリュームのある胸が森戸の腕に押し付けられた
凄いっ 森戸がそう思った瞬間 股間が急速に硬くなり 大きくなるのを感じた
「あっ!」 思わず声が出る
「どうしたと?」 生田が少しビックリして言った
「ちぃちゃん どうした?」 譜久村も森戸の顔を覗き込んだ
「いや あの なんでもないです」
森戸は生田のハサミを譜久村に受け渡すと すぐに両手を股間の上に軽く置き
何事もなかったように譜久村に話し掛けた
「モーニングで大阪行くの 初めてです」
「そうだよね 大阪はね ファンのみんなも熱いけど ケータリングが凄いから」
「そうなんですか?」 股間が静まって行くのを感じ 森戸は安堵した
駅から会場までは また事務所の用意したワンボックスに乗る
飯窪は隣に来てくれたが 反対側の隣に尾形が座った
尾形は地元凱旋とあってか ハイテンションだ
「飯窪さんと森戸さんと私だと トリプルAじゃなくて なんやろうな?」
「ちぃちゃんは普通にあるよ」 飯窪が言う
「私もAじゃあらへんで! ABCや! ABCテレビや! 大阪やし!」
「Cはあらへん!」 飯窪が抗議した
「そんなことないで 森戸さん 確認してや」 尾形が森戸の手を持って自分の胸に当てた
ブラトップの上からもわかる 柔らかい感触があった
「あっ!」 森戸が前かがみになる
「どないした?」 尾形がビックリした
「は はーちんの胸が無さ過ぎて ビックリしたんだよ」 飯窪が察した
「そんなことないよ ちょっと一瞬お腹が痛くなって」 森戸は片手を股間の上に乗せると
体を起こしながら笑顔で言った
「大丈夫?」 飯窪と尾形が同時に言う
「大丈夫です」 森戸は話しを変えようと尾形を見る
「でも はーちん本当に白いし 唇がカワイイ!」
森戸はピンク系のリップを塗った唇を見つめた
形が良く 艶があった
また股間がムクムク動き始める
ダメッ それ以上大きくならないで! 森戸は静めようと努めた
54名無し募集中。。。2017/10/10(火) 10:20:34.720
!!!
55名無し募集中。。。2017/10/10(火) 11:57:15.300
???
56名無し募集中。。。2017/10/10(火) 12:41:45.890
あげ
57名無し募集中。。。2017/10/10(火) 15:46:44.110
午後
58名無し募集中。。。2017/10/10(火) 15:56:27.530
ハーン