かのん「ぐぬぬぬ、方程式、ぜんっぜん理解できない…」
可可「かのん、ハーブティーが入りマシタ。一息ついて気分転換しましょう」
かのん「わっ、ありがとー!恋ちゃんがくれたやつ?」
可可「ハイ、自家製だそうですよ。レンレンのメイドさんが育てているのだとか」
かのん「お庭でハーブ栽培、すごいよねぇ。大きいお屋敷ならではって感じがする」
可可「レンレンのオリジナルブレンドとあれば、きっと素晴らしく美味しいデス!」
かのん「間違いないね。じゃあ早速」
かのくぅ「いただきまーす」
かのん「ハーブティーかぁ、実は飲むの久々かも――おおっ」
可可「どうですか?」
かのん「すっごいスーっとする」
可可「スーっと?」
かのん「スーっと」
可可「どれどれ。おおっ」
かのん「どう?」
可可「すっごいスーっとします」
かのん「でしょ?」
可可「ほんのりとレモンのような、良い香りがしますね!」
かのん「とっても爽やかだよね、頭も気分もスッキリする!」
可可「これなら勉強のお供にもってこいデス!気持ちをリフレッシュさせて、一気に課題範囲を終わらせてしまいましょう!」
かのん「んん、なんか急に眠気が…ぱたり」
可可「って、かのん、寝たふりはダメですよ、まだ問題が解き終わってません!」
かのん「いやだぁぁぁぁ数学がいじめるぅぅぅぅぅ」
可可「数学はそんなことしません、シャキッとしてください、シャキッとー!」
……………………………………
かのん「う〜、なんか目がしょぼしょぼする…」
可可「とうっ!」
かのん「うわわっ、なになに!?急に真っ暗!?」
可可「かのん、動かずじっとしてクダサイ」
かのん「く、可可ちゃん!?」
かのん(いきなり後ろから密着されて、手で目隠しされてる…?)
可可「疲れ目のときは、目や首を温めるといいデス。目を閉じ、休ませてあげるだけでも、きっと楽になりマス」
かのん(可可ちゃんの手、あったかい。耳元で聞こえる声がくすぐったいけど、ぎゅっとされると心地いい…)
可可「どうですか?」
かのん「あ…うん、すごくいいよ、すっぽりと包まれてるみたい」
可可「それは何より!休み時間が終わるまで、もう少しこのままでいましょう!」
かのん(ずっとこうされていたい…)
……………………………………
可可「かのん、のど飴デス。かのんは素晴らしい声なのですから、喉は大切に、デス!」
可可「ほら、加湿器がついてマセン。乾燥は喉にとって大きな脅威。対策は欠かせないのデスよ」
可可「寒いこの季節、喉を潤すにはホットドリンクが一番!美味しくって体も温まって、良いことずくめデス!」
可可「可愛いマスクを見つけました!お出かけするときに使ってクダサイ!マスクは寝るときにも良いらしいデス!」
――――――――
千砂都「かのんちゃん、随分とお世話されてるね」
かのん「あはは。なんていうか、喉に関しては特に念入りなんだよね」
恋「可可さんはかのんさんの歌声が大好きですからね。いつも嬉しそうにお話してくれるのですよ、この前も――」
すみれ「恋。その話、程々にしておかないと、かのんが照れすぎて真っ赤になっちゃうわよ」
……………………………………
可可「かのん、曲作りの調子はどう――」
かのん「可可ちゃん、ココア飲む?」
可可「大丈夫デス。それより曲の方は」
かのん」「可可ちゃん、ミルクティー淹れようか?」
可可「お気遣いなく。で、曲は」
かのん「可可ちゃん、恋ちゃんから美味しいチョコもらったんだ。いる?」
可可「かのん」
かのん「はい」
可可「…一緒に食べましょうか」
かのん「!」
可可「曲作りが終わってから、デスが」
かのん「うっ」
可可「ライブまであとわずか。追い込むつもりはありませんが、全てはかのんの進捗にかかっているのデス」
かのん「はい…頑張ります…」
可可「その調子デス。終わったら、ご褒美に可可がカフェオレを淹れてあげマスから」
かのん「…よし、それを聞いたら、なおさら頑張らなきゃだね…!」
……………………………………
昼下がり、コンビニ
「お決まりでしたらどうぞー」
可可「ホットコーヒーのレギュラーをふたつ、お願いシマス!」
「レギュラーコーヒーふたつー、ご一緒にチョコはいかがですかー」
可可「では、それもおひとつ!」
「3点合計で308円でーす。ちょうどでーす、ありがとございまーす」
可可「〜♪」
可可(ちょうどコーヒーマシンが2台あります。他に使う人は居なさそうデスね)
可可(それぞれにカップをセットして、同時にボタンを――とうっ!)
ピピッ ヴヴーン…
可可(お砂糖2本とミルク2つ…いえ、お砂糖は3本にしましょう、可可は甘い方が好みなので!)
可可(そう考えると、かのんもミルク多めの方が喜ぶかも。どちらも3つずつもらっておきましょう!)
ヴー…ピーピーピー
可可(お砂糖とミルクを入れて。かのんのにはミルクを、可可のにはお砂糖を多めにして)
可可(混ぜて混ぜて、蓋をすれば――完成!)
「いらっしゃ、ありがとうございましたー」
可可「かのん、お待たせしました!」
……………………………………
可可「かのぉん…もう寝ましょうよぉ…」
かのん「ごめんね、もう少しでアイデアが纏まりそうなんだ。可可ちゃんは先に寝てて――」
可可「…むぅ。えいっ」
かのん「わっ、なになに?」
可可「背中に抱きつきました…これなら作業に集中できませんね、かのんはだんだん眠くなるー…」
かのん「明らかに可可ちゃんの方が眠そうに見えるけど…体温上がってるし、喋り方もとろとろだし…」
可可「かのんがいないと、可可は眠れません…ふぁぁ…」
かのん「…ふふっ。わかった、私の負け。一緒に寝よっか」
可可「やった、ですー…」
かのん「可可ちゃん?」
可可「くー…くー…」
かのん「寝ちゃった。くっついて安心したのかな、眠たかったのに、待たせてごめんね。よっ、と」
可可「んん…」
かのん「ゆっくり、起こさないようにベッドへ…ふぅ、これでよし」
可可「か、の…」
かのん「はいはい、ちゃんといるよー。ふぁぁ…おやすみ、可可ちゃん…」
終わり
おつ
昨日の弾き語りTiny Starsで少しクーカーの二次創作が増えたらいいですね
いつもありがとうございますデス!
昨日のあれでクーカー増えると嬉しいな
いつも本当に乙乙
お前がクーカーの絶対防衛ラインだ