色葉「え!? 舌!?」
今日子「どういうこと!?」
浅希 「答え聞いても理解できないけど!?」
璃奈「ええと、だから」
璃奈「こう…ボードがあるでしょ(ジェスチャー)」
色葉「うん」
璃奈「で、口元のあたりがこう…手前のほうに盛り上がってるの(ジェスチャー)」
今日子「おぉ…」
璃奈「そこにボタンが9個…こう、3x3で配置されてて(ジェスチャー)」
浅希「ふむふむ」
璃奈「それを──こう」レロッ♡
3人「!!!??///」ドキッ
色葉「そ、そうなんだー///」ドキドキ
今日子「なるほどねー///」ドキドキ
色葉(……み、見た? 今の///)ヒソヒソ
今日子(見た……見たけど、何というか、こう…///)ヒソヒソ
浅希(めっちゃエロかった)ヒソヒソ
色葉(………もう一回、見たくない?)ヒソヒソ
今日子(………正直)ヒソヒソ
浅希(おかわり欲しい)ヒソヒソ
色葉「………」コクッ
今日子・浅希「………」コクリ
色葉「ありがとう天王寺さん。おかげでよく理解できたよ。…でも」
今日子「ごめんね。天王寺さんのこと、疑ってるワケじゃないけど……やっぱり、にわかには信じがたいというか」
浅希「舌だけで、しかもボタンを見ずに、あそこまで正確な操作ができるとは、ちょっと思えなくて──」
璃奈「そう、そこなの」ズイッ
色葉「おおぅ!?」ビクッ
璃奈「まさにそこが璃奈ちゃんボードの一番の課題で、同時に私のパフォーマンスの最大の課題でもあった。
舌を意のままに動かすのって思ったより難しくて、一朝一夕で身につくような技術じゃない。だからといって舌の動きばかり練習してるわけにもいかないし、何よりあの時の私にはとにかく時間がなかった。
フィジカルでもメンタルでもどうにもならないなら、アイデアとテクノロジーでカバーするのが私のやり方。だからボードを改良する選択肢を採ることに迷いはなかった。
最初に取りかかったのはボタンのアクセス性の向上。これはボタンの配置面を緩やかにカーブさせることで、すべてのボタンに対して口からの距離を理論上同一にすることに成功した。
けれど、これだとどうしてもボードの薄さと重さが犠牲になる。だから私は」ペラペラ
色葉(しめた、天王寺さんが熱弁モードに入ったぞ)ヒソヒソ
今日子(自分がいかに工夫を凝らして課題を乗り越えたかを人に語るのってすっごい楽しいよね、わかるよ)ヒソヒソ
浅希(技術者あるあるだね)ヒソヒソ
璃奈「──結果としてモックアップから25%の軽量化に成功、ボタンへのアクセス性も格段に上がった。以前は端のボタンを押すために…このくらい舌を伸ばす必要があったのが」レロォ♡
色葉「!!!///」ドキッ
璃奈「改良後はこれくらいで済むようになって」チロチロ♡
今日子「!!!!///」ドキドキッ
璃奈「さらに可動域もこんなに広くなった」レロレロレロ♡
浅希「最高かよ」
璃奈「? 何か言った?」
色葉「なんでもないなんでもない! ただの相槌だから!」
今日子(浅希ちゃん! 気持ちは分かるけどおさえて!)ヒソヒソ
浅希(ごめん、つい…)ヒソヒソ
〜 間 〜
璃奈「それで、今度はバッテリーの熱を──…あ」
璃奈「……ごめん。一人で、長々と喋っちゃって」
色葉「いいのいいの! 気にしないで!」ホクホク
今日子「そうそう! 聞いてる私たちまでテンション上がっちゃったもん!」ツヤツヤ
浅希「もうビンビンだよ天王寺さん」ビンビン
璃奈「…ありがとう、気を遣ってくれて。…やっぱり、みんな優しい」
色葉「ううん、気を遣ってなんてないよ。天王寺さんの話、本当に面白かったし。それに──情報処理を学ぶ立場として、すごく参考になる話が聞けたと思ってる」
今日子「うん。私も今日は、天王寺さんからいっぱい刺激を貰えたよ。私も負けないぞー! って気分になっちゃった♪」
色葉「これも『仲間でライバル』ってことなのかな」
璃奈「……うん。…そうかも」
今日子「──天王寺さん、なんだか嬉しそう」
璃奈「え?」
色葉「うん、私にも──なんとなく、伝わってくる気がする」
今日子「天王寺さんがいう『繋がる』って、きっとこんな感じなのかも」
色葉「かもね」クスッ
浅希「………」
浅希「……ごめん、天王寺さん」
璃奈「? どうしたの?」
浅希「私…まだ一つだけ、どうしても納得できないことがあって」
璃奈「えっ」
色葉「!?」
今日子「!?」
浅希「あのボードが、天王寺さんの知恵と技術と努力の結晶なのは、すごくよく伝わってきた。舌の動きもできる限り練習して、自分自身のスキルを磨くことを怠ってないのも分かった」
浅希「でも、それだけじゃ足りない」
浅希「ライブでは──本番では、歌がある」
浅希「歌において、舌の動きは大事な要素。素人の私にも、それは分かる」
浅希「そんな中で、歌いながら舌でボードを操作するなんて事ができるとは、私には信じられないし、どうやればいいのかさえ、見当もつかない」
色葉(あの流れでムリヤリ話を元に戻そうとするか普通!? どうするんだよこの空気!)ヒソヒソ
今日子(フィニッシュに使えるようなインパクトのあるネタが欲しいと見たね!)ヒソヒソ
色葉(貪欲にも程があるわ!)ヒソヒソ
浅希「だから──見せてほしいんだ。実際に」
色葉「!?」
今日子「!?」
璃奈「実際に、って……ここで?」
浅希「ここで」
璃奈「いま?」
浅希「いま」
璃奈「…ボードなしで?」
浅希「なしで」
色葉「………」
今日子「………」
璃奈「…えっと、さすがにそれは……ちょっと、恥ずかしい…かな」
浅希「………」
浅希「……そっか」
浅希「…うん。ごめんね、無理言っ──」
色葉「私も見たい」
今日子「私も」
浅希「!?」
色葉(私たちも加勢するよ!)グッ
今日子(一緒に掴み取ろうね! 私たちのオカズ!)グッ
浅希(二人とも……)ジーン
色葉「お願い天王寺さん! 私、もっと天王寺さんのこと知りたい!」
今日子「もっと天王寺さんと繋がりたい!」
浅希「1フレーズだけ! 1フレーズだけだから!」
色葉「だから──」
3人「お ね が ぁ い !♡♡♡」
璃奈「………」
璃奈「………………」
璃奈「……分かった。…じゃあ、ちょっとだけ」
色葉「Yeahhhhh! ありがとう天王寺さん!」
今日子「天王寺さん愛してる!」
浅希「………」ピロン (録画開始音)
璃奈「……じゃあ、いくよ」
璃奈「………」
璃奈「♫ さぁコネクぅトぉ〜(レロォ〜♡♡)シよ♡」
色葉「えっろ」
今日子「えっろ」
浅希「えっろ」
宮下「えっろ」
同じ科だし下級生の教室に急に現れても不思議ではない
俺はそう思うことにした
璃奈「さらに改良してもっと手軽に網膜から光情報を送るだけで操作できるようにしてみた」
宮下「は?」
実際んとこ遠隔以外でリアルタイムにボードの表情変えるのってめちゃくちゃ難しそう
田中が付けてるアレも今のところ視界が塞がれちゃって付けたままじゃ歩行もままならんしなあ
ちゃんボードの中央上辺りに小型カメラ(または硝子透過型で内蔵)
内側はmoverioみたいな薄く小さめのhmdで上部カメラを映しつつ視線と瞬きの検出でスイッチして
表面の反応を変える感じかな?
世の中のあらゆるレズがすわりなりーとキスだとなった時
自分のテクでりなりーをグチョグチョにしてやろうとしたら、逆にヌチョヌチョのベチョベチョにされるわけだ
多分曲中は音源とリンクしてるんだろうけど
ロマンあるのは舌操作