プロ顔負けのカメラ機材(C)共同通信社
盗撮魔たちは数日間にわたって森に潜み、露天風呂に入浴していた全裸女性に望遠レンズを向けていた。
兵庫県内の入浴施設の露天風呂で入浴中の女性を盗撮したとして、静岡県警は3日までに茨城県行方市の無職、斉藤果林(49)、鹿児島県鹿屋市の県職員、林川吉貴(40)、岡山県岡山市の無職、古山輝(32)ら3容疑者を兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。
3人は盗撮マニアが集まるSNSを通じて知り合ったとみられ、一緒に盗撮をするようになった。9月下旬、3人は兵庫県内で集合。森の茂みに隠れるためにわざわざ迷彩服を身に着け、100メートル以上離れた場所から望遠レンズ付きのビデオカメラを構えた。
「盗撮グループは通常の望遠レンズに加え、数百メートル先の被写体を鮮明に捉えられる高性能のバードウオッチング用のレンズを複数本持っていた。本来、野鳥を観賞するためのレンズなので、離れた場所からの『のぞき』には最適です。画像がブレないように三脚を立て、カメラ全体を迷彩柄のカムフラージュネットですっぽり覆い、数日間、盗撮を続けていた」(捜査事情通)
バレずに盗撮行為を終えた3人だったが、意外な「落とし穴」が待っていた。
10月11日、岡山市在住の古山容疑者が静岡県藤枝バイパスの「谷稲葉うぐいすパーキングエリア」で仮眠中、パトロール中の警察官から職務質問を受けた。車内から刃渡り6センチ超のノコギリが見つかり、警察官に使途を聞かれた古山容疑者は、「盗撮の邪魔になる木を切るために使っていた」と正直に供述。銃刀法違反の疑いで逮捕された。さらに車内にあったカメラを調べられ、盗撮画像が次々と出てきた。直前に神奈川県箱根町で露天風呂を盗撮していたことが分かり、神奈川県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。
「古山容疑者は箱根で盗撮を終えて、岡山への帰りだった可能性がある。古山容疑者のカメラに残されていた画像データや供述から、斉藤容疑者と林川容疑者の事件への関与が浮かび上がった。年長者の斉藤容疑者は盗撮グループのリーダー格で、盗撮技術
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