国会の議論は、長らく停滞が続いている。自民党は衆参両院の憲法審査会で議論の具体化を目指すが、打開策はなかなか見いだせない
ギリギリの日程
安倍晋三は平成29年5月3日に、2020(令和2)施行を目指すと表明した。
だが「スケジュールありき」との批判に配慮し、最近は具体的な進め方に言及しない。
事実上不可能だ。実現するには今年中に各党が議論を深めて項目を絞り込んで「原案」をまとめ、それぞれの党内で了承を得る必要がある。
来年1月召集見込みの通常国会の早い段階で原案を国会に提出し、両院の憲法審での審査を経て夏までに発議−。これがぎりぎりの日程だ。
今国会は会期末(6月26日)まで2カ月を切った中、事務手続きのみの衆院憲法審が大型連休前に1度開かれ、9日に国民投票の際のCM規制に関する参考人質疑を行うことを決めただけだ。
行うめどすら立っていない。自民党は憲法審で独自の案をいまだ示すことができず白紙化されている。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は審議拒否を指示してきた。
さらに、与党の公明党は数年間の議論が必要との考えが強い。
一方の自民党は、自らの発言で足をすくわれてきた。
今国会では4月18日に萩生田光一幹事長代行が「少しワイルドに進めたい」と発言し、
審議拒否の口実を与えた。現在は「開催できただけでニュースになる残念な状況」(自民党幹部)にある。
■欠ける熱気
自民党自身が熱気に欠けている。
推進本部は今国会、全自民党議員を対象に、有識者を招いた勉強会を月2回ペースで開いている。
しかし、勉強会はほぼ毎回、党所属議員の1割にも満たない
自民党幹部らが水面下で野党を抱き込む政治工作を熱心に進めている様子はない。
党内では夏の参院選が近づくにつれ、カイケンに焦点が当たる事態を懸念する声が増している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190502-00000541-san-pol
ギリギリの日程
安倍晋三は平成29年5月3日に、2020(令和2)施行を目指すと表明した。
だが「スケジュールありき」との批判に配慮し、最近は具体的な進め方に言及しない。
事実上不可能だ。実現するには今年中に各党が議論を深めて項目を絞り込んで「原案」をまとめ、それぞれの党内で了承を得る必要がある。
来年1月召集見込みの通常国会の早い段階で原案を国会に提出し、両院の憲法審での審査を経て夏までに発議−。これがぎりぎりの日程だ。
今国会は会期末(6月26日)まで2カ月を切った中、事務手続きのみの衆院憲法審が大型連休前に1度開かれ、9日に国民投票の際のCM規制に関する参考人質疑を行うことを決めただけだ。
行うめどすら立っていない。自民党は憲法審で独自の案をいまだ示すことができず白紙化されている。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は審議拒否を指示してきた。
さらに、与党の公明党は数年間の議論が必要との考えが強い。
一方の自民党は、自らの発言で足をすくわれてきた。
今国会では4月18日に萩生田光一幹事長代行が「少しワイルドに進めたい」と発言し、
審議拒否の口実を与えた。現在は「開催できただけでニュースになる残念な状況」(自民党幹部)にある。
■欠ける熱気
自民党自身が熱気に欠けている。
推進本部は今国会、全自民党議員を対象に、有識者を招いた勉強会を月2回ペースで開いている。
しかし、勉強会はほぼ毎回、党所属議員の1割にも満たない
自民党幹部らが水面下で野党を抱き込む政治工作を熱心に進めている様子はない。
党内では夏の参院選が近づくにつれ、カイケンに焦点が当たる事態を懸念する声が増している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190502-00000541-san-pol