◎正当な理由による書き込みの削除について: 生島英之とみられる方へ:
ハンJ文藝読書部 ->画像>3枚
動画、画像抽出 ||
この掲示板へ
類似スレ
掲示板一覧 人気スレ 動画人気順
このスレへの固定リンク: http://5chb.net/r/korea/1528300369/
ヒント:5chスレのurlに http://xxxx.5chb.net/xxxx のようにbを入れるだけでここでスレ保存、閲覧できます。
ラノベから古典文学まで、小説や詩について語りましょう
ハンJ読書部
http://2chb.net/r/korea/1526945891/ ↑こっちは文藝作品以外に使う方向で
こっちはこっちで気楽に書き込めていいね🤗
ワアは最近ハヤカワ青背のロバート・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』読んだんだ😎
ほのぼのSF短編集でほっこりしたんだ😄
ウラジーミル・ソローキン『青い脂』を表紙買いしたので明日から読もうと思う
>>2 動物農場とか当時のソ連の歴史が背景にある歴史書に近い風刺小説であってディストピアの恐怖であれば1984の方が素晴らしいと思うんですけど
二重思考やイングソックみたいな概念も魅力的やし教養の部類やろうしな
まあワイは1984よりは「われら」こそが最高のディストピア小説やと常々主張してるんやけど
ディストピアと言うのが基本的には自由と反自由であると言っていい以上あれほどのものは無いで
統合失調じみた話になるが脳内がもはや聖域ではなくなりつつある現代読まれるべき小説や
朝吹真理子の『流跡』はよかったな、芥川賞とった『きことわ』より好きやわ
あと川上未映子のウィステリアの何とかいう新作はどうなんかね、蓮實のおじいちゃんが絶賛しとったんで買うか迷っとる
浅田次郎作品をすこってええんか?🤔
蒼穹の昴シリーズの続きあくしろ😡
オーウェルはノンフィクションの『カタロニア賛歌』も面白かったンゴ
国際旅団に色々な国の人間やトロツキストやアナキストが参加してたってのはすごいやね
なおスターリニズム
>>11 ええよな
ああいう特殊な環境下やったら立派に共産主義も成立するんやなって……
戦車部隊やスツーカの投入の話をよく聞いてたからあんなグダグダな所もあるとは思ってもみなかったわ
あそこらへんはWW1みたいやね
飴村行好き、エログロスプラッタコメディで草生えるンゴ
粘膜兄弟でアホ兄弟が戦地で味方殺しまくるのほんと好き
>>5 昔ソローキンの「ロマン」読んでしびれたわ
文字で味わう暴力や
青い脂まだ1/10も進められてないけど造語だらけだし作中の世界設定も当たり前のように出てくるのにグイグイ読めて面白い
ウンコ好きの原住民にも勧められる1冊ちゃうか
ディストピアなら華氏451すこ
>>6 >>14 表紙買い成功みたいやな
これ読み終わったらロマン読んでみるわ
ソローキンは前衛的なコロコロコミックみたいなところあるよな
>>11 重箱の隅みたいで悪いんやけど
国際旅団自体はほぼ共産党員で構成されたスターリニズムの組織やで
オーウェルが参加したのはトロツキスト(厳密には違う)のPOUMの民兵部隊で
これは国際旅団とは別物の組織やね
>>18 サンガツ
ワイがちゃんと単語拾ってなかったみたいではずかC
なろう系のようなあからさまな俺ツエー系はあれだが
現代の知識を持って未開の地をどう開拓していくかってのはロマン溢れる話だ
そういうタイムスリップものの歴史SFに昔ハマってた
おそらく一番最初の作品である「アーサー王宮廷のヤンキー」で殆ど話の大筋が出来上がっていることに驚く
末期ローマを舞台にした「闇よ落ちるなかれ」は開拓政治戦争何でもござれなのに軽いノリで娯楽小説として読める
日本だと「戦国自衛隊」の原作はガチのSF作家が書いてて中々面白い
「この人を見よ」はキリストに会いに行く話。くせの強い作品だがハマる人にはこれこそが求めていた物だと思えるだろう。
この科学の時代に神なんて信じれるわけはないが、それでもキリスト的なものを捨てきれない人におすすめ
>>21 トゥエインの『アーサー王宮廷のヤンキー』は確かに面白い・・・
そうかあれが異世界なろう系の元祖なんやね
「戦国自衛隊」一言だけ「燃料なくなったらわいら詰むんちゃう」
て言うといて作者が解決法思い付かんかったのかそのまま放置してたのが草
こういうところは後の架空戦記と変わらんな
アルコール蒸留と複式簿記で歴史改変しようとするあたりディキャンプはすごいとおもいました(こなみかん
帰ってきたヒトラーはおもろいよな
映画版は色々リニューアルされてるから原作もおすすめ
帰ってきたヒトラーの映画面白かったけど原作小説あるんか
読んでみますわ
>>26 映画は映画で面白いんやけどな
街の人にインタビューしてんのとか凄かったし
ただ尺が足りなかったのかオチをゴリ押すとこがあったが
小説版ではどうやって政権に潜り込んでいったかの辺りがより詳しく書かれている
>>7 ええやろ町田康は
バンドやってたころの詩とかもおすすめやで
町田康の読者と町田町蔵またはINUのファンはどれくらい被ってるんやろね
帰ってきたヒトラーは映画版より小説版の方がええわ
映画版は映像らしいメタ視点と現実の映像を加えた点で評価されるべきやけど
単純な風刺小説って点なら帰ってきたヒトラーの方が笑える
ネトウヨの歪で半端な悪意に疲れたら
いっそマッカーシーの「ブラッドメリディアン」みたいに
徹底的な悪意でその鬱憤を吹き飛ばすのもええで
西武時代アメリカの話なんやがとにかく白人もインディアンもなんの感傷もなしに死んでいく
それを扇動する判事という悪役が純粋悪そのものでえげつない
>>2 > 1984を読むぐらいなら動物農場を嫁
オーウェルは「パリロンドン放浪記」「カタロニア賛歌」「動物農場」「1984」という流れで一気に読むとものすごい作家だと実感できる
と「パリロンドン」のパリの部分は抱腹絶倒の面白さ、で、「1984」でほんのちょっと「無邪気に歌歌う洗濯女」を登場させてるんだが、
「パリロンドン」読んだ上で作者の意図を考えていくと、不思議な感動を覚えるんだよね
>>7 町田康「くっすん大黒」は抜群に面白かった
そ「人生相談」風のエッセイもよかったな
後に町田町蔵と知りびっくり
なんJの課題図書は変身、阿Q正伝、山月記だけど
ハングル板だと何になるんだろうね
「異世界転生ものの悪漢小説が読みたい」
という君はコレを読んでみたらどうかな?
「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気 (講談社+α文庫)
芸能界という世界で労働組合とヤクザに揉まれてきた山師がアニメ業界に転生!
なんてこったアニメ業界ってこんなチョロかったのか!
王だか神だかとあがめられてるベレー帽のあいつを簡単に騙して大儲け、それを元手に一大ヤマト王国を作るハナシ。
成功と挫折、再起と転落まで描ききったピカレスクロマンだよ!
全部実話だけどな!
二度目の人生はアニメ業界で!
アニメに限らず昔の時代の業界ものはそういう悪漢のうさんくささもあってええな
小説やとそのものずばり「悪党パーカー」シリーズとかええで
今、後宮楽園球場読んでる
後宮(ハレム)物と聴いて凡百ラノベかと思って敬遠してたけど
結構文体かっちりしてて悪い意味でのラノベ臭さはないね
ちょっと違うんやがフランシスフクヤマの歴史の終わりとかサミュエルハンチントンの文明の衝突はネオコン思想への一定の理解に繋がるから読んで見るとおもろいかもしれんで
オマル・ハイヤームのルバイヤート陳舜臣訳読んだけど硬い文語詩はええな
元々散文詩って嫌いなんやけど中原中也とこれだけは好きや
帰ってきたヒトラー小説版は前情報で
原作者の希望によりネタを解説してないから詳しくないと難しいって見て尻込みしてるわ
>>43 多少齧っただけのワイが爆笑できたしへーきへーき
読みやすい文体やし割と短いしああいうのは時代ならではの要素も多いし読めばええとおもうで
筒井康隆 朝のガスパール
中村文則 R帝国あたりですかね
>>33 マッカーシーはあの独特の文体がアメリカの持つ暴力性や非情さみたいのと交感し合っててええよな 現代のフォークナーなのかもしれん
韓国文化院で面白そうなイベントあるし貼っておくで〜
ちな後援出版社のクオンは良質な韓国文学を翻訳しとるからチェックしてみるのもおすすめ
>>44 ふむ
ほんなら買ってみるわ!
ありがとうやで
>>47 これ良いなと思ったのにこの日予定入ってて辛み
>>50 在日コリアンの作家として有名な金石範の『鴉の死・夢、草深』と『万徳幽霊奇・;詐欺師』は文庫入ってたはず
日本語文学だから厳密には韓国文学ではないけど・・・
最近の海外SF作家でオススメ教えてくださいオナシャス
ミエヴィルは読んでみたンゴ
韓国語を誰でも簡単に上達できる方法は、「ムサビ元春の韓国語誰でもマスターブログ」というブログで見られるらしいよ。ネットとか調べてもいいかもね。
9J6G5
>>52 ケン・リュウの紙の動物園とかどうや
銀背は高いけど分割して文庫化したんで買いやすい値段やし
ハングル板な話題でSFだとチョン・ソヨンさんって韓国のSF作家気になるんだけど翻訳されてないっぽいんだよな
>>56 それすっげー読みたいわ
中国のヒューゴー賞作家のハオ・ジンファンの作品も邦訳は出てないンゴ
英訳はあるからこういう時にSF読めるくらいの英文読解力があればな・・・と思ってまう
>>57 ハオジンファンが参加した「折りたたみ北京』ってアンソロ本がこの間出たよ
SFだと造語が飛び交うような本あったりして英訳読むのはハードル高くていやーキツイっす
>>59 サンガツ!これかな?
http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013808/ 早速買ってくるわめっちゃ楽しみ
学生の時に『夏への扉』を原語で読もうとしたけど挫折したンゴ・・・
ポストモダン興味出てきて裸のランチは今ポチった
他におすすめ教えてほしい
>>61 ビートニク文学かな?
ギンズバーグの『ギンズバーグ詩集』なんかどうけ?
バロウズの盟友や
野蛮なアリスさん、本屋で立ち読みして衝動買いしてしまったで
搾取する人間の残忍さと怒りの熱量が濃くて面白いけどしんどい
暴力が主題の韓国文学は最近多いんですかねえ
底辺労働者だから既得権益の醜さを書いた本すこすこ もっと読みたいわ
青空文庫で菊池寛読んでるけど面白いゾ
「入れ札」面白かった
菊池寛と言えば代表作の父帰るがやっぱり心に残っとるなあ
父親が家から出て行ったも同然やったからな(唐突な自分語り)
青空文庫は呆れるほど近代作家のラインナップがいいから暇潰しに最適やで
露伴、鏡花、漱石、鴎外、芥川、谷崎、堀辰雄、太宰、安吾、織田作、犀星、乱歩、虫太郎、夢久……
詩人でも蒲原有明、山村暮鳥、北原白秋、萩原朔太郎、三好達治、立原道造などなど粒揃いや
個人的には当時のモダンボーイ向け人気雑誌「新青年」の編集者兼執筆者として洒落た短編を書いとった渡辺温なんか好きやな
>>68 やっぱりそういう自分の環境なんかと照らし合わせることで評価って変わってくるよね
共感出来る作品やああこれは自分の身にも当てはまるなって作品は名作が多いわ
古典と言われる作品は大抵そうやけど時代の経過で移り変わるような物事は残らんのやろうな
祇園精舎の…で始まるあの文章も諸行無常は今の世でも変わらんから今現在でも残ってるんやろうし
鴎外、漱石、太宰くらいしか読んだことないわ
文芸思潮はようわからんが前2人は文から隠してるエゴイズムがにじみ出てきてるように感じて読んでて少し苛つくんや
けどおそらくワイにも似たようなモノがあるんやろうなと思っとる
太宰は自罰的やけどナルシズムも同時に感じてこれもまた気に触るんやが心地ええ
月並みだけど漱石の夢十夜がすき
青空文庫にあれだけ読むべき名作が入ってて無料で読めるからなあ
「なろう」のおにいちゃんも青空文庫読めばいいのに
青空文庫って西洋風ファンタジー大好きな読者が好みそうな翻訳娯楽小説がほとんどないし、格式張った書体も多いからなろう読者には向かねぇと思うべ。(シャーロック・ホームズとポーくらいか)
こればかりは好みだからどうしようもねぇが
なろう小説といえば(ちょっと古いけど)辺境の老騎士が面白いで
老騎士が旅に出て各地を放浪するファンタジーや
>>74 辺境の老騎士いいよな
なろうだとチューリングの冬もよかった
昔は漢文の素養がある人達が格式や美学を追求してたもんな
なろうはカタカナ乱舞から来る変な造語とルビだらけで昔の人から見れば「日本語の乱れ」そのものやん
相性悪いやろな
『僕のヒーローアカデミア』は超絶面白いから漫画だと馬鹿にせず読んでくれ
美しい日本語を書けたらええなあ
レスバトルで格調高い文章で攻撃されたらあっさり負けを認めてまう気がする
>>77 漫画スレあるぞ
谷崎潤一郎・三島由紀夫・丸谷才一と文豪の『文章読本』は数あるけれどどれも高尚すぎてタメになりにくいンゴねぇ
美文への指南では全くないけど本多勝一の『日本語の作文技術』は読みやすいし実践しやすかったわ
ネトウヨの自称愛国心につけこんで旧仮名遣いで反論したら面白いかも
Twitterかどっかでネトウヨとネトサヨ双方から旧仮名遣いはボコボコにされてるって見た覚えがあるわ
野嵜健秀あたりの旧字旧仮名クラスタやな
あれはもはやカルトやで
そうなんやな
せな昭和天皇の発言引用して噛みついてきたらマウントとるくらいしか楽しめなさそやな
原爆はやむを得ないとでも言うんけ?
まあ昭和天皇持ち出しても226の論理で行かれるといやーキツいっす
原爆で思い出したけど
やはり核は文化や芸術にも大きく影響を与えとるとは言え核アレルギーやからか核兵器に直接的に触れた文学作品ってなると思いのほか少ないんやなかろうか
詩集は割とあるとは言え渚にてみたいなのは海外小説が多いのかもしれんなぁ
>>84 んーやっぱり無理筋やろか
安部公房「方舟さくら丸」は核を題材にした純文学やで
中学か高校かの国語でやった山月記がめっちゃ印象に残ってるわ
純文学で直に核兵器っていうのは少ないかも知らんが
大衆文化レベルなら相当核のモチーフは使われとる気がするで
>>84 原民喜とか林京子の原爆小説以外やとどうなんやろなぁ
三島由紀夫がエッセイで「人類は核兵器によって自殺の手段を得たのであり、仏教やキリスト教の終末思想が科学的に保証されたのだ」みたいなこと書いとったのは覚えてるわ
三島やと『美しい星』あたりが核戦争の恐怖を書いとったような気もするが……
あと大江健三郎は直接的な言及かどうかはともかく、核兵器や核戦争への不安を主要なテーマの一つにしとる感じがあるな
戦後の作家の多くにどこか暗さや退廃感があるのはWW2の悲劇と同時に核兵器の脅威が頭上にあったからなんやろうな
戦争で死ぬかもしれないということが常に頭のなかにあった世代は
今のワイらの理解を越えてる部分があるわ
もう一つ前の 川端、谷崎、百間あたりの世代(百間はもう一つ前か)がわりと呑気な所があってワイは好き
ワイお国のために童貞のまま死ぬんや→敗戦…→来たで共産革命や!
をわずか数年の間で体験した人間の書く文学が面白くないわけないんやで
戦後文学みんなもっと読もうや
岩波で真空地帯(エンタメ小説や)も復活したで
野間宏面白いよな
小説以外にも色々やってるし
ただ『青年の環』は長過ぎて挫折した
青年の環わいも積ん読やわ
ていうかあれを全部読んだやつが
今の日本にどれぐらいおるんやろ
>>94 大西巨人『神聖喜劇』
埴谷雄高『死霊』
野間宏『青年の輪』
積読しとる読者が多そうな左翼作家の超長編小説たち
全部1巻だけは読んだんやけど…
>>95 そのなかでも青年の環だけ語られることも少ないのが
さらに積ん読率の高さを思い起こさせる
>>96 『神聖喜劇』の不条理な軍隊生活や『死霊』の幻想的な雰囲気に比べて
『青年の環』が舞台にしてる戦前大阪の解放運動ってのが地味やからねえ
大河ドラマ的で面白いっちゃ面白いんやけど登場人物大杉内
創価自体が今色々と難しい時期なんちゃうの
・ポスト池田体制の不透明さ
・安倍自民べったりの公明党と学会婦人部などの衝突
・大石寺との宗門戦争で喪失した宗教性
・三世以降の世襲会員の信仰心の低さ
この辺どうなっていくんやろ
野間宏、もともと青年の環第一部を書いたところ
自分に小説技量がまったく無いことを痛感して
物語性に富んだ作品を書いて小説修行しようということで書いたのが真空地帯やからなあ
だから青年の環は第一部がハードルになってるという説もある
それ以後の「わが塔はそこに立つ」なんかは勘違いのかたまりの愚作としか言いようがない作品やけど
読者を惹きつけて、引っ張っていく迫力だけはあったからな
中身からっぽやったけど、不思議と印象に残るシーンはいくつもあった
呉智英が言っときやたら野間宏を目の敵にしてたのはなんやったんやろ
呉って元革マルやから元代々木(のちに除名)の野間が当時から嫌いやったとかそんなんちゃうかなあ
呉の左翼攻撃の裏には大体過去の左翼経験が絡んどるね
そういえば最近『暗い絵』に衝撃を受けて九州から上京して河出書房の編集者になり、『青年の環』完結まで野間宏を支えた坂本一亀(坂本龍一の父親)の評伝が河出文庫に入ったな
NHK「ファミリーヒストリー」でも触れられとったが、番組では扱いきれなかった戦後派作家たちとの交遊エピソードが激アツや
坂本の部下だった著者が女性なんで、没後に明らかになった若い頃の野間宏が露出狂やった話なんかにも直球で言及しとって面白かったで
Jのニキらは清岡卓行とか読むんけ?
セ・リーグに日程編成担当として勤務しとった当時の思い出を中心に野球関係のエッセイはだいたい『猛打賞』に再録されとるはずや
小説やと芥川賞とった『アカシアの大連』にも野球部時代の話が出てくるし、新聞連載やった『薔薇ぐるい』には戦死したプロ野球選手だけでベストナインを組んどるで
もちろん詩も小説も評論もエッセイもおすすめや
旧制一高時代の詩『空』とか「わが罪は青 その翼空にかなしむ」一行だけで完結しとってしびれるわ、こんなん二十歳前後で書いとったとかありえん
>>105 川村湊の『異郷の昭和文学』で紹介されてたけどまだ読んでないンゴ
読んでみるで
龍胆寺雄って戦前の流行作家がいるんやけど村上春樹みたいで面白いんでハルキストは読んでみたらどうやろか?
孤独のグルメ原作でも紹介されてた小説家や
>>108 サボテン育てとった人け?
読んだことないからとりあえず図書館で探してみるわ
>>109 せやせやサボテン栽培でも有名な作家や
講談社文芸文庫に『放浪時代・アパアトの女たちと僕』って中編が2つ入ったのがある
ワアは放浪時代がすこ😘
帆船の海戦っちゅうとホーンブロワーシリーズ好きやったなあ
ハヤカワ文庫から出てるの結構読んでたわ
>>112 ホーンブロワー好きならボライソーもいけるやろ。
ホーンブロワーもボライソーもハヤカワから出とったな
エドガー・ライス・バローズなんかもそうやけど古典的な冒険小説の魅力ってあるやね
バローズの火星シリーズって面白さ極限のなろう小説感ある
ノンフィクションやから本部向けやけど
帆船ならゼーアドラー号の話が好き
艦歴が
艦歴が濃すぎてWikipediaの記事単体で読み物レベル
バローズのスペースオペラって確かにライトノベルの元祖みたいな感じはするやね
伊藤計劃のハーモニーおもろいな
最後の結末は中々否定できんな
尾崎翠や稲垣足穂や牧野信一みたいに戦前の幻想的な小説家ええよな
澁澤龍彦とか種村季弘おもろいよね
『血と薔薇』が文庫で復刊されたとき揃えたンゴ
文藝讀書部ならわかるんやがなぜに文藝読書部と中途半端なんや
世界最古の文学と言われるギルガメッシュ叙事詩叙事詩読んだんやけど
何と言うか人生の虚しさと儚さと美しさと主人公への穏やかな共感があってとてもいい作品やったわ
ああいう暗い作品は心を揺さぶってくる
あとま〜ん(笑)(意訳)って言ってる箇所があって草
ギルガメッシュ叙事詩は歌人の山中智恵子が題材にしとったな
山中は古今東西の神話に題材を求めた作風の前衛歌人なんやが、その流れで昭和天皇崩御のときに天皇制と刺し違えるような強烈な歌をずいぶん詠んどる
他にも2.26の黒幕・齋藤瀏の娘やった齋藤史はモダンで優美な作風の一方、処刑された青年将校たちと幼馴染みやったからやはり天皇へのアンビバレントな感情をぶつけた歌がある
短歌いう文学ジャンル自体が(明治期の旧派和歌から近代短歌への主導権移行もありつつ)歌会始とか天皇制と密接な関わりのある業界なんで、骨肉の争いみたいなもんやから迫力が物凄いで
天皇制と短歌の関係への批判的考察は寺山修司なんかも書いとるが(『月蝕機関説』)基本的に山中、齋藤みたいな女流歌人のほうが問題意識がはっきりしとるな(現存の歌人だと水原紫苑など)
その寺山や塚本邦雄の同志的存在で60年安保前後にいちばん左寄りやった岡井隆はいまや皇室ベッタリ、原発擁護の右翼おじいちゃんになってしまっとるのに歌壇の長老なんでクリティカルな批判が一向に出てこん
和歌なんて花鳥風月じみたものか恋愛しか無いと思ってたから以外やな
226はある意味社会主義的国民重視やったし反天皇的ですらあったから(逆に尊王の最高かもしれんけど)複雑なんやろうな
武田泰淳の名前がちょっと前に出てるけど
奥さんの武田百合子の『富士日記』すこ🤗
武田泰淳の「未来の淫女」はモデルにされた百合子夫人側の意向で全集未収録なんだ😭
くこに出てくる「皇族は靴下にも菊の御紋が入っている」描写を引用したのが蓮實重彦おじちゃんの『伯爵夫人』だったんだ😋
百合子さんサイドの拒否で全集に載らなかった作品なんてあるんだな😲
そういえば岩波の漱石全集も鏡子夫人存命中は夫人さんサイドの意向で載せられなかった作品があったんだ😅
今シモンズの『ハイペリオン』読み始めたけどこれ四巻読みきれるやろか
>>123 たぶん旧字新字の違いじゃなくて
藝と芸は漢字として意味が違うという見方から
芸術は芸術ではなく藝術と書くのが正しいということでの
文藝なんだと思う
YouTubeのチャットで韓国人と楽しく話せる場所。
YouTube検索で「City Pop シティポップ RADIO」
ワイは今プルースト読んどるけど13巻読みきる自信がない
プルーストは訳の選択肢が増えてよかったな
ちくまの井上訳は原文の雰囲気をよく伝えとるとも言われるが、なにせ読みにくい
それ以前は複数人訳で文体もバラバラの新潮版しかなかったんだからそれよりはマシやが
その意味でとにかく日本語としての読みやすさを念頭に置いた集英社の鈴木訳は画期的やった
今は光文社の高遠訳もあるし岩波文庫でも読めるようになったし、ほんとええ時代になったで
まあ通しで読むことにこだわりすぎず、いくつものエピソードの連なりをゆっくり自分の時間感覚とすりあわせながら楽しむのが一番や
タイトル思い出せない本がある
明治か大正の東京が舞台で
主人公の相棒が黒幕で
最終的に東京が水没する小説なんやけど
>>137 集英社文庫のは抄訳で全3巻にまとめてくれたのも有難かったンゴ・・・
超長編は読むのに根気いるからね
>>137 まさにその通りでこの5年くらいでちまちま読んどるわ
主人公が月桂樹の葉っぱ見ながらオナヌーするところとスワンの恋は繰り返し読んだりしとる
失われた時を求めては例の漫画で読んだわ
それ全部読む時間あったら他の本読んだほうがいいだろ的な考えで多分一生読めない
ちなみに集英社文庫版プルーストを訳しとる鈴木道彦はもともとサルトルの専門家で、サルトルがユダヤ人問題を取り上げとるのに影響されて在日コリアンの問題にもずっと関係しとる
最近出た新刊の『余白の声』はプルーストやサルトルと政治活動の両方に触れとるから見かけたら手にとってクレメンス
あと鈴木道彦はパッパの鈴木信太郎もマラルメやヴィヨンを研究したレジェンド級の仏文学者で、今年から大塚の旧邸宅と書庫が豊島区に寄贈されて記念館として公開されてるんで機会があったら行ってみてや
ほー面白そうやな
『余白の声』読んでみるわ
護国寺あたりに行った時に記念館も行ってみよう
私大の馬鹿はいらないから出ていけや
このスレは宮廷以上だけで
文学部は就活に不利や
そんなことをよく聞くやろ
経済学部など一般的に「潰しの利きやすい」学部や理系学部と比較すると、不利
来たらガッカリするわ
だから文学詳しいオッサンが見かけたら、まず近づいたらあかん
役立たずやからな
左翼活動やってる自称インテリは、単なる暇人
はいNGな
ワイの回りでは東大の数学博士や物理博士ですら就職困ってるで
アカデミズムに残れんかったら最悪予備校の教師にでもなるしかあらへんからな
杉森久英の『天才と狂人の間』って島田清次郎伝が面白かったから
青空文庫で島田の『地上』を読んでるけどそこまで面白くないわ
大正時代のベストセラーらしいけど
>>150 君は東大なんか
何でわざわざ東大だしてマウントとってるんや
馬鹿がバレるの恥ずかしいんか
馬鹿が利口ぶる時に、東大や博士だすのは何でや
博士と知り合いでも、お前はアホのまんまや
なんやねんこいつ
私大文系下げ発言があったんやからその対極(というのも本来おかしいんやが)を例示するのは至極当然やろが
ID:HSs/yRNN は案の定ネトウヨだったんで草なんだ😃
235 マンセー名無しさん 2018/07/07(土) 01:48:07.81 ID:HSs/yRNN
朝鮮学校って、教師が教員免許持っていない奴が大勢いるし、もらった補助金が校舎の設備に使われた形跡が無く
備品はボロボロで窓ガラスが割れたままとか補助金の使い道が不明。
名古屋の中京競馬場前駅の壁をハングルの落書きで埋め尽くすわで、とてもじゃないが学校法人として認められるもんじゃないのに
補助金をくれないのは差別とかぬかしてるからなーw
ほんと自分たちを中心に世界が動いていると本気で思ってるんだから死ねばいいと思う。
久々にSF読んでみようと思ってアルフレッド・べスターの『虎よ虎よ』と『解体された男』買ったわ
ほほほ保育所ちゅちゅちゅちゅ中退のぼぼ僕はこのこのこのこのこのこのスレでで出禁ですか
ハヤカワの青背とか創元社の紫色とかSF文庫の売り場は不思議な統一感あって落ち着くンゴ
武田泰淳といえば「審判」がP+D BOOKSで復活したね
たぶん一度も文庫化されたことない「上海の螢」って珍しい作品とカップリングで
「審判」は自身の戦争犯罪をモデルにして書かれたとされる曰く付きの作品
>>129 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
というのがどうにもやるせなくてすき
思想には共鳴しないけど新右翼だった野村秋介の
「俺に是非を説くな激しき雪が好き」
って短歌すこ
>>163 寺山の代表歌やな
実はこれ、
・夜の湖(うみ)ああ白い手に燐寸(マッチ)の火 西東 西東三鬼
・一本のマッチをすれば湖(うみ)は霧 富澤赤黄男
・めつむれば祖国は蒼き海の上 同
という三つの俳句からの引用というかコラージュというか、平たく言うとパクりなんや
寺山は十代で俳句と短歌の両方でデビューした直後から絶賛されとったんやが、代表作の多くが当時の現代俳句からの引用を含んどったことが問題視されて叩かれとる
寺山は途中で短歌をやめて「短歌は下の句の反復構造で自己肯定になってしまうから
短歌より俳句がいい」的な発言を繰り返したこともあって、短歌の世界では今でも定期的に蒸し返される定番の話題なんやで
好意的に見れば古典和歌の時代(新古今集以降)の本歌取りを復活させたとも取れるし、
コラージュや引用が芸術表現の一形態と見なされるようになってからは落ち着いたが、寺山のデビューは1950年代やからな……
ちなみに編集者だった中井英夫の手腕で寺山、塚本邦雄、岡井隆、春日井建、浜田到、山中智恵子、葛原妙子、中城ふみ子といったあたりが出てきて「前衛短歌」として話題を呼ぶまでは歌壇はかなり保守的で停滞しとったんやが、
逆に俳句のほうでは戦時中からすでに戦前のモダニズム(富澤赤黄男、西東三鬼etc...)を批判的に継承した難解な「人間探求派」の中村草田男や加藤楸邨が出てきとった
寺山の引用元はほとんどこのモダニズム〜人間探求派やし、昭和20年代ぐらいまでは俳句のほうが表現の幅では短歌よりだいぶ先を行ってたんやな
このへんはヨーロッパのシュールレアリスムなんかに影響されたモダニズム俳句は戦時中に国家から「新興俳句弾圧事件」「京大俳句事件」など何度も弾圧されたのに対して、
歌会始なんかからもわかるように天皇制べったりで軍ともパイプがあった短歌は戦争協力したぶん割とダメージを受けずに生き残ってしまったんよな
>>165 シュルレアリスムの影響が色濃い俳句って興味あるんやが良かったらいくつか教えてクレメンス
寺山の詩学論なら『戦後詩 ユリシーズの不在』で読んだけど歌論もあったとは知らんかったンゴ
>>165 近代の俳句にこんな歴史があったとは
和歌はアララギだの茂吉だのと国語教科書で知っとったけど俳句は知らんかったわ
そういうの近代俳句の歴史でなんかいい本ある?
>>165 中学の部活の先輩の影響で寺山に一時期はまったが、
後に寺山エッセイのネタのひとつがダシールハメット「マルタの鷹」の有名な「フリッツクラフトの梁」完全ぱくりと知り、一気に熱が冷めたな
寺山短歌もぱくり、映画もぱくりで、カレの才能の本質はコラージュのセンスだよね。ちょっと過大評価が過ぎる
ただし、三島ら著名文化人と対談した「四角いジャングル」だけは今でも価値があるけど
めっちゃライトな読み物やが
関田純子「ハブスブルク家の食卓 饗宴のメニューと伝説のスイーツ」
読むだけで脳裏にワイの空想上の不思議な食べ物浮かぶからもっと写真載せて欲しいンゴねぇ・・・
奇麗な食べ物繋がりで森茉莉すこ
以前の特集本ではトンデモ再現料理だったらしいけど、
宗教上の理由で与謝野晶子を評価できないネトウヨさんは可哀想
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵会う人みな美しき
春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ
>>167 戦前戦中の俳句弾圧については
田島和生『新興俳人の群像―「京大俳句」の光と影』(思文閣出版)2005年7月
栗林浩『京大俳句会と東大俳句会』(角川書店)2011年
川名大『昭和俳句の検証』(笠間書院 2015年)
あたりがええと思うで
花鳥風月(俳句の世界では花鳥風詠)を重視する保守派や保守派のスパイみたいな連中がモダニズム派を敵視しとって、それを潰すために軍や特高を利用したりしたのは俳壇の黒歴史や
たしか五木寛之もこのへんの事件に題材をとった小説を書いとるはずや
>>166 シュルレアリスムとまでは言えんかも知れんが
露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落とす/西東三鬼
蝶墜ちて大音響の結氷期/富澤赤黄男
戦争が廊下の奥に立つてゐた/渡辺白泉
あたりがワイは好きやな
もっと読みたかったらまず「モダニズム俳句」「新興俳句」「人間探求派」とかのキーワードでググってクレメンス
俳句や短歌は一句・一首で完結しとるから引用しやすいんでネット上の個人ブログとかでたくさん読めるのも強みや
織田作之助好き
「競馬」「六白金星」「アドバルーン」あたりの短編好き
町田康好きは読んでみてどうぞ
「狂風記」とか石川淳好きな奴おらんやろか
>>171 はぇ〜すっごい面白そう・・・
近代俳壇にそんな政治的な歴史があったとは
小説や和歌ばっかり注目されてるから知らんかったなあ・・・
石川淳は書き出しの「国の守は狩を好んだ。」を「Le seigneur aimait la chasse.」とフランス語で思い付いて、そこから計画も立てずにアドリブで書いていって傑作「紫苑物語」を完成させたとかいう逸話がすこ😍
随筆や評論も渋い味がありつつ、若々しいアナーキーな血が流れとってええよな
芥川賞の「普賢」とかメタフィクショナルな初期作品もすこ
>>175 そうそう小説はやたらアナーキーな作品もあるけど
「夷斎筆談」や「文學大識」みたいに随筆もええんよな
漢文もフランス語も読める化け物
森茉莉の「ドッキリチャンネル」ええな
鷗外の娘である大作家が執筆活動の晩年にテレビ批評してたという
あと妹の小堀杏奴の随筆もすこ😘
>>177 生きていればまた集め直せるから気を強く持つんやで
森茉莉に憧れてレシピ再現したくて一時期料理ハマってたやで
よく考えると素晴らしく美しい食べ物の名前が並んで料理が出来てるなんて再現出来んわな
この板たまにお茉莉の名前出るからすこだ
ドッキリチャンネルでモイラのモデルの一人が礼宮様って書いてあってびっくりした思い出
あれギリギリ言いたい放題でテンションの浮き沈み激しくて草萌ゆる
>>178 森類の随筆もすこ😘
随筆はどっちや?
お料理エッセイならワイは辻留の辻義一がすこ
本物の京都人って感じ
>>181 料理エッセイとは微妙にちゃうけどブリア=サバランの美味礼讚は面白かったで
食を通して当時の風俗を垣間見るかんじで
山田珠樹と森茉莉の結婚生活がひどい形で終わってもうたのは茉莉も類も書いとるけど
小堀杏奴は山田のことをあまり悪く書いてない不思議😲
「近衛師団の爽やかなお兄さん」って初対面の第一印象を好意的に書いてたな🤔
料理エッセイだと石井好子『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』がすこ😆
高円寺に檀一雄風コロッケ(おから入りコロッケ)とか出してくれる古本屋兼バーがあって二回くらいいったな
今もあるんやろか🤔
伊丹十三の『日本世間噺大系』にもプレーンオムレツの作り方が載っとったけど
オムレツは奥が深いやね
伊丹には『みんなでカンツォーネを聴きながらスパゲッティを食べよう』なんていう
サウンドエッセイ(レコード)もあっておもろい
獅子文六『自由学校』に敗戦後のヤミ市で食べられていた安くて美味しいスープの話が出てくるんや
豚肉・コンビーフ・鶏肉・野菜・マッシュルーム・チーズが入った贅沢で栄養満点のスープ…
敗戦後の飢えていた時代には信じられないような豪華な味…
だけどスープに時々洋モクの銀紙が混入されているので不思議に思ったら…
「スープの正体は進駐軍基地の食べ残しを回収してごった煮にしたものだったンゴ」
このスープの話すき
食い物やと月並みやが池波正太郎の「食卓の情景」がやっぱ好きやな
池波正太郎自体は別に好きでも嫌いでもないが、彼のエッセイはすっと読めてよい
菊池寛の孫の菊池夏樹が『菊池寛急逝の夜』で書いてたんやけど
菊池寛は「食べ物が美味しいのは喉元まで」って言って
胃に負担をかけない為に美味しいもの食べた後はわざわざ吐いていたそうや
極端な合理主義者で色々逸話がある菊池寛らしいけどすごい話やな・・・
>>187 漫画だけど大塚英志のオクタゴニアンにも出てきた残飯屋
あっちはビーフシチューの食べ残しで中からコンドームが出てきたw
海外文学スレも立ったので宣伝
是非来てください
海外文学スレッド in ハングル板
http://2chb.net/r/korea/1531223195/ 沢村貞子のエッセイどれも好きだけど『わたしの献立日記』すこ🤗
味噌汁にとろろ芋の千切り入れるの真似したな
飯テロ文芸といえばやっぱり吉田健一あたり?
石牟礼道子もいいご飯エッセイ出してたな〜
飯テロ文学といえば北大路魯山人
ただこれ飯テロというか美味しんぼ系文学という(というか美味しんぼの元ネタの一つだよな)
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1403.html 『私の食物誌』とか吉田健一の食味随筆すこすこのすこ😍
でも政治に言及してる文章は(妹にあたる麻生太郎のマッマとは仲悪かったらしいけど)きらい😠
もう少し新しくて下世話なところだと椎名誠とか嵐山光三郎とか読んでるとお腹が空いてくるんだ😋
ワオも吉田健一のエッセイダンディですこ😘
大磯のハンペンとか一度食べてみたい😋
そして同じく吉田健一の政治談義きらい😥
『大磯清談』とか親子二代で反動的で読んでて辛いんだ😭
>>190 菊池がサルマタでかちわり氷包んで食べたエピソードすこ🤗
>>187 伊集院光(デブタレのほう)がエッセイで安倍譲二の「今まで食ったなかで一番ウマかったのは香港の刑務所で食ったエビのおかゆだ」というハナシを書いてた
地元の食堂でエビを出して客が殻を床に吐き捨てるんだけどその吐き捨てた殻を刑務所が貰ってきてお米と一緒に炊いておかゆにするんだってさ
出汁がでてて超美味いけど刑務所に入らないと食べられない
香港旅行に行ったときに食堂でエビを食ったけど塀の中にいる後輩たちのためになるべく身を多く残すようにして殻を捨てたとか
松原岩五郎『最暗黒の東京』(1893)っちゅう明治時代の下層社会のルポルタージュがあるんやけど
ハマグリ鍋・ねぎま・フグ・おでん・稲荷ずし・蕎麦がき・馬肉めし・モツ煮込み…
と下層社会にしては意外と美味そうなもん食っとるンゴ
>>199 汚いけど美味そうな話やな・・・香港のおかゆ
渡辺一夫の随筆読んでたら有名な日本画家の水島璽保布が
「乾いた人糞を粉にして塩胡椒を混ぜたふりかけ」ってのを作ってたらしくてびっくりンゴ
読書部前スレにも逸話が載ってたけど渡辺一夫ってウンコネタ好きやな
(食欲なくしたら)すまんな
自作した風呂場の椅子にラテン語で「君の尻を舐めたい」とかなんとか彫ってあったとか、渡辺一夫は下がかったネタに事欠かんな
学問への厳しさ、教育者としての優しさ、社会への鋭いまなざし等々に加えてお下品な冗談も大好きとか、ラブレーの翻訳にこれ以上の適任はおらんやろ
ただ渡辺一夫の下ネタや悪趣味は本人の好みだけでなく、戦時中から戦後にかけて養われたペシミズムというか、強い人間不信の裏返しでもあるのが悲しいところやな……
戦時中にフランス語で書かれた日記を改めて読んでみると、破滅へ突き進む狂気じみた毎日のなかで理性と良心を保とうとする孤独感に胸が痛むわ
渡辺一夫は真のユマニストやね
なんか戦時下のペシミズムって辛い話やな
荷風が戦時下に戯作にのめり込んだようなものか
荷風の『断腸亭日乗』すこ😘
226事件の現場を観に行ったら野次馬や屋台でお祭り騒ぎになってたり
日米開戦後まもなしに浅草に行ったらみんな浮かれてて「まるで堯舜の民だ」って皮肉ったり
歴史的事件を醒めた目で観てるンゴ
室生犀星の「蜜のあわれ」を青空文庫で読んだわ
金魚飼いたくなったゾ
ブラウン神父シリーズ読んでるけどこれ面白いな
短編だから読みやすいし
こっちにも張っとく
ネトウヨ春・夏のBAN祭りについて書かれたエキニキの本やで
『YouTubeからヘイト動画をなくそう!』
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FMB85MG 99円やが日付変われば無料セールやしKindleUnlimitedでも無料で読める
>>206 「崖の上のポニョ」見た時まさに「蜜のあわれ」思いだしたわ
まああんなにエロくはないけれど
蜜のあわれは映画版も二階堂ふみが魚類顔だから金魚から人間になった感じがして悪くなかったんだ😆
でも室生犀星役の大杉漣さんをもう見られないと思うと😢
石川文洋の戦場カメラマンって復刻してたんだな
気になってはいたけど古本で1500円とかしてたの見て躊躇してたけど買うわ
気づくの昨日ならアマプラセールに絡められたのに……
「地獄の黙示録」の元ネタになったコンラッド「闇の奥」すこ
>>210 たしかに二階堂ふみって可愛いけど魚類系の顔やな…
>>207 チェスタートンはぜんぶ面白いが
奇妙すぎるくらいに奇妙な寓話「木曜だった男」(光文社文庫)はとくに面白い(訳も良し)
カトリック風保守の臭みが気にならなければチェスタートン著作集1「正統とはなにか」(春秋社)はお奨め
亡くなった西部邁のタネ本のひとつだが「逆説」の美事なお手本集
>>214 207やないけど面白そうやね
ブラウン神父以外にもそんな著作があったとは
大藪春彦が少年チャンピオン誌に書き下ろしたという少年探偵小説の中身がすげー気になる
「野獣死すべし」シリーズは伊達邦彦がどんどん超人化するからすこ😘
「マンハッタン核作戦」あたりではイギリスの特殊工作員になってるし😎
ほとんど白人みたいに整形したりやたら金髪女を抱くあたりは
満州からの引揚げ経験で生まれた大藪の白人コンプを感じる😔
コーヒーにバターとウィスキー入れて飲むの大藪春彦のどの小説やったっけ
「すごい飲み方するもんやな」って記憶に残ってるンゴ
>>219 蘇る金狼か野獣死すべしのどっちかだったような…
有名なコピペのステーキとポテトサラダのやつはたまにやるわ
さすがにあれだけの量は食わんけど
丸山健二の「ときめきに死す」でも特訓している暗殺者がステーキをむさぼり食うシーンがあったなあ
昔のバイオレンス作品では登場人物が肉食うシーンが多かったような印象
ロラン・バルトが『神話作用』でステーキの男性性を解説してたの思いだすンゴ
>>218 満州もので傑作や名著って数えるくらいしか上がらんよな
あれだけ東西南北に海外へ版図を広げた時期もあったのに文学的収穫は拍子抜けするほど少ない
戦前戦後の当時は文学とかやっとる空気でもなかったんかな… まだピリピリ感に包まれない時期もあった気もするが
飯で何故か浮かんだのは読んだことないけど水上勤の『土を喰う日々』やわ
ところでバリバリ読書初心者で鈴木大拙とか西田幾多郎に興味あるんやけどええのある?
>>224 満州ものなら檀一雄が馬賊を主人公にして書いた『夕日と拳銃』って冒険小説は割とおもろいで
あと
>>105で出てる清岡卓行の『アカシアの大連』とか
>>225 水上勉の精進料理についての随筆ええよな
読書部の方には京都学派なんかに詳しい哲学ニキ多いから詳しく教えてもらえると思うンゴ
ハンJ読書部☆2
http://2chb.net/r/korea/1529877223/ 江戸川乱歩編の世界短編傑作集の新訳がでるぞ!
みんなもっと古典ミステリーを読もうよ。古典SFより人気なくて翻訳されてないとか絶版とか沢山あるけど。
>>224 「馬賊戦記」
前半満州が舞台の血肉躍る大冒険活劇(ノンフィクションだけど)
これと篤学の研究者渡辺龍策「馬賊」(中公新書)「大陸浪人」など併読するとさらにおもしろさ加重
>>228 おお、訳者の顔ぶれ分かります?
>>229 筋少大槻ケンジ曰く「乱歩の「蟲」は「虫」じゃだめ。旧字体の「蟲」でなければならない」
高校生の頃オーケンのエッセイ好きだったんだけどやたら江戸川乱歩の小説紹介してたな
『散歩マン旅マン』とか『オーケンののほほんと熱い国へ行く』みたいな旅エッセイ好きやった
『夕日と拳銃』の主人公のモデルは伊達順之助やけど
胡桃沢耕史にも『闘神』って伊達順之助の伝記小説あったなあ
「檀一雄が満州の豪族・王介芳の娘と結婚する」ってまことしやかな噂が流れたんで
本気にした文藝春秋の池島信平が『話』って雑誌で記事にしたところ
檀一雄と井伏鱒二が流したホラ話だった…っちゅうエピソードが池島の自伝『雑誌記者』に載ってて草生えた
>>231 つ
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488100070 アイザック・アシモフの黒後家も新訳が出てるし、怪盗ニックも完全版が出始めたしセイヤーズも新装版がでてるからみんな買おう
ミステリ短編は面白いぞ!
>>225 本筋の哲学に入ろうとするとかなりハードなんであれやが、西田の人となり+哲学少々ぐらいやと随筆から入るのがええかも知れんな
西田の文体は小林秀雄からボロクソ言われたぐらい読みにくいのは確かやが、随筆は意外なほど素直でスッと入ってくるんや
『思索と体験』『続思索と体験・思索と体験以後』の二冊がむかし岩波文庫に入っとった、今もネット古書店なんかで安く手に入ると思うわ
西田の孫弟子ぐらいにあたる上田閑照がそのへんから抜粋した『西田幾多郎随筆集』もだいぶ前から岩波文庫に入っとるな
あとは書肆心水から『西田幾多郎の声』という二巻本で日記や書簡から抜粋することで西田の生涯を浮かび上がらせた面白いアンソロジーも出とるで
あと西田の教え子たちが西田について書いた文章なんかも意外とわかりやすくて、しかも個人的な交流のなかで交わした哲学談義の断片が垣間見えて面白いからオススメや
岩波文庫に入った野田又夫の『哲学の三つの伝統』とか、あと下村寅太郎の西田についての文章(下村著作集のなかの一巻にまとめて収められとる)とか……
西田幾多郎の生涯と思想的変遷をたどった藤田正勝『西田幾多郎』、京都学派のざっくりした全体像をつかめる竹田篤司『物語「京都学派」』や菅原潤『京都学派』などなど、文庫や新書でもええ入門書がたくさん出とる、このへんはどれも新刊書で手に入るはずや
あるいはお金出して本を買う前に、西田幾多郎やその周辺が西田について書いたもの(三木清、戸坂潤、和辻哲郎など)が青空文庫で読めるからそのへんで感覚をつかんでもええ
スレチな長文になってしまってごめんやで
でも京都学派の哲学者たちに限らず、学者の随筆は朝永振一郎とか面白いのが多いからもっと読まれてほC
1984年は2周め以降がおもしれーわ
オチを知ってから読み直すといちいちおもしろい
学者の随筆を世の中に定着させたのは岩波書店の功績やなあ
寺田寅彦・中谷宇吉郎と科学者の随筆の面白さといったら
植物学者の牧野富太郎の随筆すこ😘
青空文庫にも入ってるぞ😆
小学校しか出てないのに東京帝大の講師務めて理学博士授与された戦前の天才😎
>>239 寺田寅彦は青空文庫で読んだけど随筆すげえ上手いのな。流石は漱石の弟子。
>>242 「天災と国防」とか関東大震災について書いた寺田の随筆なんかは
さすがに科学者だけあって冷静な筆致で面白いンゴ
寺田寅彦が関東大震災の朝鮮人暴動は本当にあったのかを思考実験した随筆
https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43260_17028.html 「例えば市中の井戸の一割に毒薬を投ずると仮定する。そうして、その井戸水を一人の人間が一度飲んだ時に、
その人を殺すか、ひどい目に逢わせるに充分なだけの濃度にその毒薬を混ずるとする。そうした時に果して
どれだけの分量の毒薬を要するだろうか。この問題に的確に答えるためには、勿論まず毒薬の種類を仮定した上で、
その極量きょくりょうを推定し、また一人が一日に飲む水の量や、井戸水の平均全量や、市中の井戸の総数や、
そういうものの概略な数値を知らなければならない。しかし、いわゆる科学的常識というものからくる漠然とした
概念的の推算をしてみただけでも、それが如何に多大な分量を要するだろうかという想像ぐらいはつくだろうと思われる。」
これってのちの「フェルミ推定」そのものだよな。優れた物理学者がそれぞれ独立した思考の結果同じ手法にたどり着く、ってのはなんかゾクゾクするわ
>>244 90年近く前の寺田がこれだけ冷静なのに
2010年代にもなって震災デマを信じる現代人ってなんなんやろ
そら寺田寅彦は超一流の学者とはいえ…
夢野久作が好きなんやが人にすすめづらい題名多すぎ
夏におすすめなんは「ビール会社征伐」
暑くて酒は飲みたいが金のない新聞社員たちがテニスする話や
爆笑ではないがくすりと来る感じ
夢野のお父ちゃんである杉山茂丸が書いた「百魔」すこ
ハリイ・ハリスン「宇宙兵ブルース」すこ😘
ハインライン「宇宙の戦士」への皮肉にもなってるんだ😎
古代の専制者は命じた。
汝、するなかれと。
全体主義者は命じた。
汝、すべしと。
我々は命じる、
汝、かくなり、と
夢野とはちょっとタイプ違うけど海野十三なんかも著作権切れてるから青空文庫で読めるみたいやな
海野十三と平田晋策(平田オリザの大叔父)は戦前に架空戦記をよく書いてたから
当時の軍国少年に人気あったみたいやね
戦前仮想戦記に描かれる日本は今の世界と違い過ぎて不思議な気持ちになるわ
三島由紀夫とか川端康成があと数年で著作権切れやったけど法律変わってしもうた
海野十三は戦前のガキはほとんど読んでたみたいやな
大江健三郎や北杜夫も読んでたとか
手塚治虫を弟子にしようとしたり戦後のSFへの影響でかいわ
直弟子の蘭郁二郎ともどもすこ
押川春浪あたりがその嚆矢やけどストーリー漫画がまだ未発達の時代に冒険小説は少年の娯楽の王道だったんよね
怪傑黒頭巾・少年探偵団・鞍馬天狗・本郷義昭…と有名なヒーローもいて
野間清治が『少年倶楽部』で培ったノウハウが戦後の『少年マガジン』に流れてる…ってのは考えすぎやろか
>>249 > 夢野はなんやかんやで『ドグラ・マグラ』が一番すこ
夢野作品はほぼ全部好きだが、特に「犬神博士」好き
後「瓶詰めの地獄」は世界小説史上類例がない叙述方式(アメリカに逆パターン短編はあるけど)
横溝正史が乱歩の通俗長編は押川春浪から影響受けてると言ってたな
戦前の少年読み物だと村上浪六とか山手樹一郎みたいな侠客ものや時代ものも人気あったときく
戦前の少年小説には高畠華宵・山口将吉郎あたりが美しい挿絵が描いてたから
ある意味ラノベの先祖なのかも知れないンゴ
高畠華宵の絵なんて今見ても綺麗やしな
吉屋信子とか戦前の少女小説の挿絵描いてた中原淳一の絵もすこ
>>244 今の否定本のおそまつさには呆れるばかり
暴動否定論者は芥川が自殺したのはこの暴動が認められなかったかららしいからな(笑)
ミエヴィルの『都市と都市』読んでるけど難しいんだ😰
『英国怪談珠玉集』買おうか迷い中
7000円こえてるからね仕方ないね
荒俣の『怪奇文学大山脈』ぐらいの価格設定でオナシャス
装丁が凝ってるのもあるけど国書刊行会の本は高いンゴね…
その分在庫が捌き切れないからか
国書刊行会の本がゾッキ(バーゲンセール本)に落ちてるのよく見るけど
リービ英雄読んで面白かったから調べてみたんだけど
オールドカマーの韓国人台湾人作家以外にも「日本語文学」の作家って結構いるんだな😲
田原 揚逸 シリン・ネザマフィ…🤔
朝吹真理子はデビュー作の「流跡」が一番よくて、芥川賞の「きことわ」、最新作の「TIMELESS」とだんだん面白くなくなってきた気がするんだ🤔
「流跡」の奔放な博物学的想像力とこだわり抜いた文章で読ませていく力量に感嘆させられただけにちょっと残念なんだ😢
ワイも朝吹真理子は文壇アイドルとして消費されないタイプの作家になると思ってたけどなあ…
国文学の知識のバックグラウンドも厚いタイプやったし
「若い人に語る戦争と日本人」という本は解放戦争だったという人に読んでもらいたい
歴史に無知なワイでも容易に理解できた
飴村行の粘膜シリーズすこ
ホラー小説は読んでみるとホラーの皮被った冒険小説やらミステリやら多くて楽しいンゴ
このスレだとあんま娯楽小説は話題にならんのやろうか
幼少時のトルストイが母親に「お前はブサイクだからきちんとした人間にならないと愛されないよ」って言われたことに
いたく共感した菊池寛…って話すき
菊池寛も自分の容姿がコンプレックスだったんよね
数年前に芥川賞選考委員だった石原慎太郎と受賞作家の田中慎弥がバトってたけど
あれって石原が批判してたのは同時受賞した円城塔のほうだったみたいやな
まあ今の石原が円城の作品を受け入れられるとは思えんな…
選考委員としての石原のスタンスを小谷野敦は褒めてたけど
円城といや村上龍に作中の科学的な事柄に誤りがあるって言われてんなもんないと周りが反論するなんてこともあったな
円城に限らず吉村萬壱とか上田岳弘とか純文畑でSFっぽいの書く人増えた気がする
>>275 あれには失笑(誤用)したんだ😵
安部公房ファンとしては最近の純文の流れには好意的なんだ🙆
直木賞はSF作品にやらないのに芥川賞は妙に寛容やな
まあ第一回の石川達三からしてSF書いとるし
純文畑でSFっぽいの書いた人やと日野啓三や倉橋由美子がすこ
そもそも「純文学」って何?
みたいなのはある
選考委員としての宮本輝が信じてる「純文学観」はわかるけど
他の選考委員はそんなの信じて無さそうだし
臼井吉見の『近代文学論争』とか小谷野敦の『現代文学論争』あたりが詳しいけど
横光利一・平野謙・小田切秀雄・鈴木貞美・渡辺直巳・笙野頼子・大塚英志…とずーっと論争してきたジャンル概念やからね
大衆小説・中間小説にとっての対概念くらいのもんやとワオは放置してるンゴ
横光利一が言った「純粋小説」って試みはおもろいと思う
倉橋由美子だと短篇の「巨刹」がすこ😍
濃密な文体でたっぷり雰囲気に浸れるんだ☺
文体の元ネタになったグラック『アルゴオルの城』の青柳瑞穂訳も独特の雰囲気があってすこだけど入手困難なんだ😢
いま手に入るのは岩波の赤帯に入ってる安藤元雄訳『アルゴールの城にて』で、これも正確でいい翻訳だけど青柳訳の味わいも捨てがたいんだ🤔
抽象的に純文学を定義しろって言われたら大変だけど、具体的にある作品が純文学に当るか?って議論していったらそんなに意見が分かれないような気がする
>>281 結局そうまでして定義する意味もないように思うんや
歴史的には大衆文学ってタームが先に出来てそれとの差別化で純文学って言葉が出来ただけやしな
>>278 > そもそも「純文学」って何?
> みたいなのはある
「純文学」の「純」とはなにか?
論理的に説明できた人日本にいないんじゃあ?
「芸術」としての小説と「娯楽」としての小説の違いを
きちんと説明した人って小林信彦くらいしか見当たらないが、
他にいるなら御教授お願い
純文とか純文の雑誌に載るか関係者に認められるかしたら純文でええわ
倉橋由美子は初期短編がすこ
「宇宙人」とか「蠍たち」とか耽美と幻想があわさって最強にみえる
岡保生『近代文学の異端者―日本近代文学外史』って本があるけど
この本で紹介されている作家はどれも日本近代文学史のメインストリームからズレているからおもろいンゴ
松林伯円・佐藤鶴谷・高橋太華・渡辺霞亭・菊池幽芳・堺利彦・清水豊子・小島鳥水・長谷川如是閑
西村酔夢・吉江孤雁・岡鬼太郎・大蔵桃郎・松崎天民・大泉黒石・沢田撫松・佐々木邦・田中貢太郎
佐々木指月・内田百閨E細井和喜蔵・林不忘・平山蘆江・池谷信三郎・夢野久作…
林不忘=牧逸馬=谷譲次と三つの筆名使った長谷川梅太郎すこ
谷譲次名義で書いた『テキサス無宿』『踊る地平線』みたいな欧米体験記すこ
>>287 大泉黒石はつい最近河出文庫で怪奇ものの短編集でとったな
本領は『人間廃業』みたいな自伝的要素含んだ教養小説やと思うけど
日本で異端的な作家やったら松永延造すこ
終生身体奇形で苦しんだいうが作品もそれ反映してか異形の孤独ようなの扱ったのが多い
仏文学者の中条省平も『反=近代文学論』って本で異端としての鏡花や久作を褒めてたな🤔
鏡花の文章はうっとりするくらい綺麗ですこだ😘
>>288 『夢を喰ふ人』ええよね
ハンセン病患者だった北条民雄なんかも同じカテゴリに入るやろか
>>290 『ドグラ・マグラ』、『富士』と並ぶ三大精神病院文学やな
短編の「芳香瘤物語」もすこ
外人女の匂いのする瘤って妙なエロティシズムがある
https://www.kanabun.or.jp/ 神奈川近代文学館がいま石井桃子展やってて秋からは寺山修司展やるらしい
どっちも面白そうなので観に行くンゴ
神奈川近代文学館は2年前に富士川英郎(独文学者・江戸漢詩の研究でも有名)の展示やってたとき行ったけど、横浜の港が見えたり外人墓地の近くだったり、観光するにもいいところだったんだ😇
富士川英郎の評伝を書いた息子の英文学者・富士川義之と三浦雅士の対談がいろいろ示唆的で、ワオ以外のお客さんはジッジとバッバしかいなかったけど楽しかったんだ🙃
ほんとうは今年の春先にあった「山川方夫と三田文学」展の坂口弘講演会にも行きたかったけど風邪ひいて行けなかったんだ😭
他にも軽井沢高原文庫で今やってるマチネ・ポエティク(福永武彦、中村真一郎、加藤周一ほか)の展示とか、ちょっとミーハーだけど各地の文学館の企画展はおもしろそうなのが多くてすこ😍
神奈川近代文学館は港が見える丘公園にあるから綺麗よな
軽井沢高原文庫行ってみたいわ
山川方夫は「安南の王子」とかもそうやけど如何にも慶應ボーイの三田文学って感じがしておもろい
ワオは文学館なら団子坂の文京区立森鴎外記念館すこ
展示物は綺麗だし特別展の図録は毎回よくできてる
神奈川近代文学館周辺はお嬢様学校とかブティックだらけの商店街とかキレイなお姉ちゃん連れて写真撮ってるカメラマンとかいて心が折れそうになる
H・G・ウェルズの「解放された世界」、読もう!
原爆以前に最終兵器とその後の世界政府を予言したって意味で歴史的な書物やで
確かレオ・シラードにも影響を与えてたはずやで
実際マンハッタン計画の研究者にも世界政府を唱えてた人物はおったんやけど結局理想的な世界政府は冷戦でお流れになったな
ウェルズは優れた文明史家かつSF作家ってのがすごいやね
『世界文化小史』『世界史概観』と邦訳されてるノンフィクションも多い
https://www.setabun.or.jp/ 世田谷文学館は今やってる「ビーマイベイビー」展とか数年前にやってた「岡崎京子」展とか
近年はサブカルっぽい特別展多くて面白い
>>298 ワイの世界史の知識の70%はアレで出来てるわ
世界文化少史と世界史概観は同じ本やっけ?
その二つのもとのさらに元の長い方のやつ読んでみたいンゴ
調べたら同じやね
デカいのに世界文化史大系がある
図書館に仮に言ったら4000ページはあるんじゃないかと予測できるような大判だったのであきらめた
世田谷文学館は芦花公園駅からちょっと歩くんだよな🤔
「植草甚一」展の時行ったんだ🤗
このあいだ、山中湖にいったら、なぜか山中湖に三島由紀夫文学館があったわ。
日本全国どこいっても、なにかの文学館ってたいていあるよねw
版元の晶文社が復刊し出したから古書価格も落ち着いたけど
『植草甚一スクラップブック』全40巻は一時期すごい値段やったな
復刻前は月報つきの40冊揃いだと50万円とかいってたンゴ
日本の古本屋でたまに大学図書館の除籍本で作家や文学者、哲学者の個人全集の揃いが破格で出てるのを拾えると嬉しいんだ🎵😍🎵
鈴木信太郎全集や九鬼周造全集を一万円せずに揃いで手に入れたときの喜びは忘れられないんだ😘
野田又夫著作集や波多野清一全集にいたっては大学図書館の改装に合わせてタダで貰えたんだ😂
最近は牧野信一、堀辰雄、西田幾多郎あたりが安く出ないか狙ってるんだ😁
「とにかく手元の置きたい」派には除籍本の安さは魅力的よな
ワオもその手合いだから定価の半額以下になりやすい除籍本は有難い
毎年秋にある「神田古本まつり」で津田左右吉全集全35冊(除籍本)を3000円で買ったことあるンゴ
全集まとめて買うと読まずに放置してしまうから、いつもバラで買うようにしてるわ
文藝読書部には古本屋好き多そうやな
田村七痴庵・岡崎武志・近代ナリコ・南陀楼綾繁・荻原魚雷etcあたりの古本ライターはどうや?
ワオは「古本の本」としては
311後の東北の古書業界について書いた佐藤周一『震災に負けない古書ふみくら』
チリ紙交換と古本屋の付き合いを書いた伊藤昭久『チリ交列伝―古新聞・古雑誌・そして古本』
あたりがすこ
好きな作家の絶版になった単行本って持っててもついつい買っちゃうよね
うちの書斎には安部公房の箱男が11冊ある
古本いうたら紀田順一郎のイメージ
古書ミステリすこ
ワオも古本好きやで〜
てか都内の神保町以外で岩波文庫・新書の古本100〜200円で買えるような古本屋とかオススメあったら教えて欲しいわ
>>314 早稲田〜高田馬場界隈をオススメしたいところだけど、ここ数年であのへんは十軒ぐらい店じまいしてしまったんだ😭
店先の100円均一とか50円均一とか、あとは全集の端本とか、神保町より相場が安いし敷居も低いし、何より一本道に集中してるからハシゴしやすかったのに、今は見る影もないんだ😢
>>315 はぇ〜そんなに一気に店仕舞したんか…もう少しだけ早く知っておけば…
そうそう、神保町の古本ちょっと高いんよね、アマゾンの中古の方が送料込みで安いことも多いし100円均一もちょっと品ぞろえ微妙やし
ネットオークションやら電子書籍やらの発達普及のせいか古本屋はどこも苦しいみたいやね
紙媒体好きなワイとしては古本屋が消えるのは悲しい限りやわ
教えてくれてサンガツ、馬場はたまに行くからついでに古本屋寄ってみるわ
そういえば水道橋にもいい感じの古本屋あったわ 日大のそばやし大学が近い所に多いんかなやっぱ
昔は馬場口交差点から穴八幡宮のあたりまで隙間なく古本屋があったんだけどほとんど店じまいしてもうたな😥
実はワオもこの界隈の古本屋の店員として働いてたんだけど数年前御多分に漏れず店は仕舞ってもうたンゴ😭
実店舗は閉めてもネット販売や催事で古本屋を続ける人が多いあたり家賃が重荷なんだと思われる🤔
今早稲田界隈で元気な古本屋っていったら五十嵐書店とブックスルネッサンスあたりやろか😎
古書現世の向井透史さんは巨漢の名物店長として有名で『早稲田古本屋日録』って本を出してるぞ🤗
国文学に強い渥美書房も移転して規模が縮小してたからやっぱり家賃なのか😱
早稲田界隈だと狭くて薄汚いけど江原書店が英仏独西の洋書を安くて豊富に扱ってくれてて個人的にすこなんだ😍
五十嵐書店は早稲田通りのゴミゴミした庶民的な古本屋さんの中ではちょっと別格✨な感じで入るときいつも緊張するんだ😣
ルネッサンスは戸山キャンパスと早稲田キャンパスの移動のときに立ち寄ったら長居して授業に遅刻しがちな魔の立地なんだ😅
古書現世は「本についての本📖」が充実してたり、品揃えが独特ですこ😘
現世と古着屋の間にあった古本屋は店主のジッジが右寄り?の人やったけど、常連客とよく文学談義や哲学談義に耽ってる光景が微笑ましかっただけに閉店がかなC😢
閉店したお店も古い映画ブロマイドと週刊誌のバックナンバーとか、SFとミステリとか、精神医学と外国文学の翻訳とか、古い岩波文庫とか、それぞれ個性があって楽しかったんだ😇
最近になって小沼丹の作品から店名をとった古書ソオダ水🍹がグランド坂通り(早稲田大学中央図書館の入口付近)に開店したんだ、がんばってほしいんだ🙃
五十嵐書店の内装はやたら綺麗やからなあ
早稲田は大学城下町みたいな町だから土日や学期終わりになると店売りの日商がガクンと落ちるンゴ😭
元々古本は客単価が小さいから家賃払ってバイト代払って…となると沢山売らなきゃいけないけどそれはなかなか難しいんやね😨
ワオが働いてた店は穴八幡宮の冬至祭りに乗じて参拝客のジッジバッバ狙いで高島暦売ったりしてたな😅
古本屋出身の作家は出久根達郎が有名やけど古本屋出身の政治家もおるで😤
今の豊島区長は高野書店って池袋の古本屋の元店主や🤗
早川義夫も川崎で本屋やってなかったけ
「早川書店」は新刊本屋だったかな🤔
>>320 『僕は本屋のおやじさん』ってエッセイによれば新刊書店
V.S.ナイポール亡くなったな😔
『ミゲルストリート』すこだった😣
保坂和志のインスタグラム、猫🐱の写真と手書き原稿✒しか上げてなくて🌿なんだ😂
あの頑固な丸山健二がTwitterやブログに手を出した事実
バイクとかガーデニングとか意外と新しいもの好きなんだよな丸山健二
丸山健二って昔は髪チリチリ頭やったけど90年代くらいからスキンヘッドにしとるな
芥川龍之介(海軍機関学校英語講師)
内田百閨i陸軍士官学校ドイツ語講師)
豊島与志雄(陸軍幼年学校フランス語講師)
軍隊は嫌いやけど偉大な作家が軍学校で外国語講師やってたんやな
>>327 内藤初穂『星の王子の影とかたちと』によると豊島を陸軍幼年学校に呼んだのは『星の王子さま』訳者の内藤濯らしいんだ🤔
軍学校だから規則づくめで、僕・きみで生徒を呼んじゃ駄目で一人称は「教官」、生徒は「おまえ」呼びとか決められて窮屈だったらしいんだ😱
豊島は作家活動を見とがめられてすぐ辞めさせられたけど、内藤は秩父宮か誰かのフランス語教育係を命じられて辞めたくても辞められなかったそうなんだ😢
百鬼園先生も陸軍士官学校の規則のやかましさを随筆でたびたび書いてるし、海軍のほうはよく知らないけど平和な時代でも軍学校は面倒くさかったらしいんだ😀
>>328 はぇ〜…豊島を読んだのはあの星の王子様の内藤濯やったんか
秩父宮が東京中央幼年学校のフランス語班にいた話は226事件の西田税の『戦雲を靡く』って自伝に載ってたな
西田もフランス語班やったからそれで秩父宮と親しくなったらしい
『戦雲を靡く』が興味深いのは少年愛の描写で当時の陸軍幼年学校では美少年を稚児にする風習があって
長州出身の生徒たちが後輩たちに無理やり関係を迫っていたらしいンゴ
そこで長州嫌いの西田(鳥取出身)が後輩を守るために立ち上がって長州系の生徒と決闘したりするんよ
西田は後輩たちを守ったのでローマ風の「護民官」ってあだ名がついたそうで
戦前の武学生と少年愛ってボーイズラブみたいな話でなんかおもろいやね
>>329 『ヰタ・セクスアリス』みたいな話やな🤔
フーコーのセクシュアリティ研究やないけど
一高時代の菊池寛が同性を愛していたのは「マント」事件なんかでも有名やし
ある程度の時代までは別に有り触れた話やったんやろうな
星の王子さまといえば神戸のクリスマスツリーで炎上したプラントハンター氏が「星の王子さまのバオバブ苗木」を販売しようとしてまた炎上してたな
しかし「星の王子さま」を読んでたらバオバブは星を壊そうとする存在でファシズムの隠喩なのになんでそれで売れると思ったの?読んでないの?
星の王子様がバオバブの木に水やりをするイラストを見て失笑とも楽しい笑いともつかない変な笑いが出たんだ😶
結局販売中止になってよかったんだ😆
古山高麗雄の最晩年の歴史修正主義はきらいやけど😡
古山高麗雄の戦記文学はええな🤗
『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』の三部作すこ😘
津田左右吉の著作は記紀みたいな上代文学読むのに必須やしな🤔
あと『文学に現はれたる我が国民思想の研究』は津田左右吉式日本文学史/思想史になってていいぞ🤗
岩波文庫入ってるし😎
いま『君たちはどう生きるか』で再ブームが来てる吉野源三郎の『職業としての編集者』に
吉野源三郎が岩手平泉に疎開してた津田に会いに行く「終戦直後の津田先生」が載ってるんやけど
「食べ物が口のなかで糊状になるまでひたすら咀嚼してから飲みこむ」っていう津田の壮絶なクチャラーぶりと
それに引いてしまう吉野…ってエピソードが書いてあって草
いや文章としての主旨は『世界』と「建国の事情と万世一系の思想」の掲載問題なんやけどね…
>>334 津田左右吉全集16〜8「儒教の研究」は、「宗教」としての「儒教」と「政治思想」としての「儒学」、それが中国王朝の「国教」となっていく過程を詳しく説いていて
へと転化していく様を分かりやすく説いてて面白い。加えて、宮崎市定の「儒教と孔子の思想」書評(「アジア史論考」下巻)のえぐ〜い津田批判も併せて読むとより面白い
儒教ネタやと酒見賢一『陋巷に在り』すこ
怪力乱神を語らずといいつつ現代視点から見ると怪力乱神入り混じってるいうこと踏まえつつ孔子ネタにファンタジー紡ぐっていい発想やと思う
中国香港台湾の本屋に行くと武侠小説が沢山並んでるけど歴史エンタメ好きなのは万国共通やな
ソウルの教保文庫とか台北の誠品書房行くと結構な量の日本文学が売られてて驚くな
最近『野蛮なアリスさん』をはじめ韓国文学がかなり翻訳されるようになって面白いンゴ
台湾文学ってどんなのがあるんやろな?邱永漢みたいな在日台湾人作家は読んだことあるんやけど
台湾文学やと李昂すこ
『海峡を渡る幽霊』はマジックリアリズムっぽくて面白かった
SFやけど本業計算機学者の張系国『星雲組曲』もよい
>>36 精神勝利法は単なる1小説の用語とは思えない位5chでよく見る単語やなぁ
こういう文学の感染力すこ
最近柳美里の「石に泳ぐ魚」についての論考を読んだんやけど
車谷長吉の「刑務所の裏」といい私小説やモデル小説の表現としての危うい魅力ってあるやね
天皇を扱った「政治少年死す」や「風流夢譚」なんかも当時大変なことになったし
「政治少年死す」は今度の大江全集でやっと公式に読めるようになるんだ🤗
大江自身らしき若い左翼作家と右翼少年の対決シーンすこ😍
浅田彰もこの二部作を挙げて、日本のゲイ文学としては三島より大江が上だと言ってたんだ😇
でも岩波文庫の「セヴンティーン」で「トルコ」が「ソープ」に直されて何の注釈もなかったのが気になるんだ🤔
当時のトルコはまだ「本番💕なし」だけど、いまソープって聞くと「本番💕あり」が前提なんだ☹
性的にコンプレックスがあった主人公の少年が天皇に性欲を向けることで暴走していく流れのなかで、少年が最後まで童貞なのは重要なポイントだと思うんだ☺
トルコで天皇を思いながら女の✋で射精させられるシーンはぼかして書いてるから、あそこで性交をしていたという読みが出てくると少し価値が下がるような気がするんだ😢
>>345 はぇ〜「政治少年死す」が全集に載るのすっごい楽しみ…
あの小説は主人公の童貞とマスターベーションが結構重要な鍵だから本番ありの「ソープ」への改変は気になるところやね
奥崎謙三が『宇宙人の聖書―天皇ヒロヒトにパチンコを撃った犯人の思想・行動・予言』っていう奇書で
著作権ガン無視して深沢の「風流夢譚」を載せてたのは草生えた
岩波の大江短編がそうやったが差別語をすべて削除してしもうたからトルコ→ソープもその流れやろな
天皇ネタいうと小松左京「本邦東西朝縁起覚書」とか竹中労の変名やろいわれが定かやない奥月宴の諸作とかあるが
抗議きても街宣が取り巻くとか回線がパンクするとかで「風流夢譚」みたく殺人までには至らんな
三島の推挙で「風流夢譚」掲載したから一時三島も命狙われたってホンマなんかな
>>347 三島に護衛の警官が付いとったらしいのは確か弟の平岡千之が書いてたんだ😎
楢山節考を猛プッシュしたのも三島だし、三島の主演映画「からっ風野郎」の主題歌作曲とギター演奏も深沢だし、世間から深沢のバックに三島がいると思われるのも当然っぽいんだ😰
これと「喜びの琴」事件が三島の過激な右傾につながったというのが千之の見解なんだ🤔
元々総合雑誌としての『中央公論』は『世界』に比べて日和見だったんやけど一気に保守化した要因がお手伝いさんが殺された嶋中事件やと言われてるな🤔
中公の編集者の粕谷一希が証言しとった😔
「風流夢譚」や「政治少年死す」に比べると圧倒的に無名やけど同時期に右翼による脅迫を受けた小説に戸田光典「御璽」(1961)って作品があるんや😎
ワイも藤原彰の『天皇の昭和史』読むまでこの作品知らなかったんやけど読んだことある人おらんけ?🤔
東京住んでたならNDLにコピーしに行ったんやけどなあ😭
「からっ風野郎」のビックリするほどか細い三島の歌声は草生えた
最期の市ヶ谷演説とか東大全共闘との対話とか良い声しとるんやけど歌唱力はなかったんかな
>>348 父親の平岡梓が右傾の原因について深沢に言及してるの読んだことあるがやっぱりそうなんやなあ
深沢と三島が肉体関係にあったいうんもマジなんか?
風流夢譚も電子書籍あるはずやしええ時代になったもんや
天皇自体を扱った小説だと宇月原晴明『安徳天皇漂海記』すこ
粕谷一希が発掘した作家やと庄司薫(福田章二)面白いよなあ
石原慎太郎や三田誠広みたいな昔の流行小説っていま読むとつまらないことが多いんやけど
庄司の赤ずきんちゃん四部作は半世紀前の小説とは思えん面白さ
庄司薫のエッセイで、福田章二としてデビューするも江藤淳にボロクソ書かれたりして行き詰まってたとき、
進振で昔の文二(今の文三)から法学部行こうとして勉強してたときだったか、もう進学が決まって作家はしばらくやめると決めたときだったか、
日本シリーズで西鉄の稲尾が大活躍しててうらやましかったみたいな話を書いてるのを見て初めて「あっそんなに年上なのか」と思ったんだ🤗
『赤ずきんちゃん』のせいで、東大入試中止に直面した学年(竹中平蔵がそうなんだっけ?)のイメージが強いうえに、
語り口がかなり練られていて、流行語とか流行歌とか盛り込んではいても文体的には若者らしさを保ちつつ古びない部分があるから、年齢を若く見てしまったんだ😰
三田誠広は『チューブワーム幻想』って短編集だけはすこ
読書初心者で寺山修司に興味があるんやけどオススメってなんかあるけ?
>>357 『書を捨てよ、町へ出よう』読んだあと『不思議図書館』読んで書を捨てる気のなさを確認するやで
基本的に雑文エッセイの類いはなに読んでも面白いと思う
Kindle一位になった『逝きし世の面影』を読んでいるけどネトウヨアレルギーのせいで読んでるとホルホルに思えて辛い
平川祐弘はほら…弟子で左翼嫌いの小谷野あっくんですら批判するほどのゴリゴリの右翼やし…
>>359 なんJ民的には『スポーツ版裏町人生』をオススメしたい
寺山によるスポーツノンフィクション集
>>355 江藤淳はなんで庄司を認めなかったんやろなあ
日比谷の先輩だから辛口だったんかな?(適当)
「文学のサブカルチャー化」を認めていた江藤が石原慎太郎や田中康夫を認めても
庄司やW村上を拒絶した理由がよくわからんのよね
大塚英志あたりが丁寧に説明してくれてはいるけどワイが不勉強だからかよくわからんかった…
>>359 同じ著者の『北一輝』読んで中和するやで
北の天皇観の特異さと革命イメージ面白い
権藤成卿あたりの農本主義者と比較したいところ
>357
「対論 四角いジャングル」
絶版だけど古書で買える 三島、勝田吉太郎との対論は面白い
ちょっと前のレスに森茉梨の『ドッキリチャンネル』の話が出てるけどテレビ登場以降の小説家って興味深いな
北村充史『テレビは日本人を「バカ」にしたか―大宅壮一と「一億総白痴化」の時代』(平凡社新書)に
志賀直哉と谷崎潤一郎にテレビへの印象を聴いた1957年の朝日新聞の記事が引用されてたけどおもろい
志賀直哉
「相撲が好きだからね、相撲の実況はほとんど欠かさずにみているよ。それと映画だね。『名犬リンチンチン』っていうのや
『口笛を吹く男』なんかは面白いね。それと『こんにゃく問答』はボクは好きだな。…テレビドラマ?あまり見ていない。」
谷崎潤一郎
「スポーツの中継ってのは大きらいだな。野球のナイターがはじまると見るものがなくてハラが立つ。
ニュースは新聞の代わりに見る。目が悪くなったから、この方が手っ取り早いや。あとは舞台中継とか映画かな。
結構退屈しのぎに見てるな、テレビドラマなんか見てないな。」
谷崎潤一郎はアンチ野球のアニメ実況民の先祖だった…?
吉行淳之介はアレルギーや喘息なんかの影響で鬱になるとテレビばっかり見てたってエッセイに書いとったな
ゲバゲバ90分の再放送について語ったり、女子ボウリングの試合をずっと見てたから解説の口真似ができるようになったとか
あとは林達夫のインタビュー『思想のドラマトゥルギー』でもテレビの話がでてくる
岩波書店の女性社員から「先生ともあろう方がテレビなんか……」と言われたとか、
レオナルド・ダ・ヴィンチを扱った海外の教養ドラマがお気に入りだった話とか、
仏文学の桑原武夫が歌手の西田佐知子(関口宏の奥さん)の大ファンで、退官記念パーティーで歌ってもらおうとして断られた話とか
>>368 さすが林達夫は頭がやわらかいンゴねえ…
テレビ登場当時の岩波書店の『図書』をメディア学者の佐藤卓巳が分析しとったけど
岩波書店は意外?と映像に対して肯定的だったりするんよね
・最晩年の岩波茂雄が貴族院議員としてNHKの放送事業に関わってたこと
・岩波の女婿小林勇が中谷宇吉郎と岩波映画製作所でドキュメンタリー映画を制作していたこと
・茂雄の長男で若くして亡くなった岩波雄一郎が東京芝浦電気研究所でテレビジョン研究をしていたこと
こういう背景もあるんやろうけど
三島由紀夫は『近代能楽集』とかで能の文学も作っとるけどほかの著名な文豪で能の形式で書いてる短編集とかあるんけ?
英霊の聲も能の形式で作っとるの知って興味出たンゴ
ヤフオクで古本出品してる人、送料何とかしてくれんかな
1冊ならスマートレターで送ってくれれば180円で済むのに、わざわざ別の送り方して700〜800円とか取ってくるのが多い
結果Amazonでええか・・・ってなってしまう
軽井沢高原文庫で福永中村加藤生誕百年展やってるからみんなきて
高橋源一郎の『さようなら、ギャングたち』面白かった🤗
女性キャラクターの名前が「中島みゆきソングブック」とかぶっ飛んでるし😲
小説の中に大島弓子の漫画の一コマがそのまま載ってたり実験的🤔
小説の中に変な図像がでてくるっつーと『トリストラム・シャンディ』
夏目漱石が絶賛してるの最近知った
筒井康隆の『残像に口紅を』なんかも面白い実験やな
読み進めるうちにどんどん音が減っていくという
こういうヘンな小説の書き手には古くは牧野信一がおったな
>>378 あれは『煙滅』というさらに面白いというか無茶な小説の換骨奪胎作やからなあ
ペレックは『人生使用法』といい発想はすごいが読んでみるとなんか微妙
『煙滅』でペレックがeを使わないで書き直したマラルメの詩とかすごかったな
あそこだけ原文にも当たったけど超絶技巧やった
動詞の時制を半過去に変えたり、名詞を動詞に開いたり、受動態を代名動詞で置き換えたり……
牧野信一は狂気というか、私小説がふいに妄想に侵蝕されてしまう瞬間の書き方がすごいと思うわ
ガチで心を病んでる人がそれをユーモアと客観性を保ちつつ書いてる感じがあって、あれはちょっと他に比べられるものがないな
それが明るい妄想に向かうぶんにはええんやけど、後期みたいに暗い方へ行った末に首吊ってしもたんやろかなぁ……
三島が文学全集でタルホ・百鬼園・マキノと並べて純文学系の幻想文学として売り出した三人を見てみると、
牧野信一だけ今一つ批評や研究書に恵まれてない気がするんやがええのないやろか
変な図が出てくる小説と言えば安部公房の燃えつきた地図やな
立体視で飛び出て見える画像が印刷されてておもろかったわ
そういえば、このあいだ赤坂で飲んでたとき、安部公房ファンって女性と
お話したな。イエイツなんかも好きな層で。リアルで文学ファンってなかなかいないよね。
カフカがここまで評価される理由はなに?他の幻想的な作風と何が違う
幻想っぽいけど実質は現実を露骨に反映しとるからちゃうんか
お役所仕事でたらい回しにされたり、一家の働き手が急に働けなくなって害虫扱いされたり
古井由吉も「日常生活にひそむ苦を見つめた作家」とかなんとか書いとったけど
ファンタジーとか不条理文学とかいうより端的に「小説」なんやなって感じるわ
小説は素朴なリアリズムによらなくても、というかむしろリアリズム以上に現実の苦しみや滑稽さを写し出せるというその最高峰のひとつやないけ?
岩波書店専務の小林勇の自伝『一筋の道』に
岩波文庫を立ち上げたばかりのころ「岩波文庫から藤村先生の詩集を出したい」って小林が頼みに行ったら
ことのほか藤村が喜んで自ら詩を選んでくれて『藤村詩抄』が生まれた…ってエピソードがあるんやけど
一方で埴谷雄高や中上健次みたいに自著の文庫化を好まなかった作家もおるよな
必ずしも全ての書き手が文庫で幅広く読まれたいと思ってる訳でもないんやな…
カフカと言えば「断食芸人」が好きやな
主人公がある意味で自分の主義に従って死ぬのは殉教者的でもあり自己犠牲感すらある
幻想文学といえば、系統から言えば福永武彦や中村真一郎なんかは幻想文学と言っていいと思うけど、日本幻想文学集成にも採られてないし、渋沢龍彦好きの人ともすれば研究者に聞いても曖昧な返事しか返ってこないんだよね……
断食芸人といえば、文学板の読書会スレでもちまあり書評企画が
あって、断食芸人読んで、みんなで感想書いたねえw
>>389 福永の「塔」とかあれがデビュー作だったのが信じられん幻想短編やったな
中村はフカシのところもあるけど自伝的な文章でいろんな作家や学者について書き残してくれたからワイみたいな好事家は大助かりや
>>390 大西巨人が愛する詩歌をアンソロジーに編んだ『春秋の花』はええで
大西は元々短歌の人やったんやな…って
http://bucchinews.com/keywords/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%84%AA%E5%85%89 ロマンポルシェ。のロマン優光のエッセイが面白いンゴ
中年サブカルおじさんの冷めてるけど真っ当な批評にいつも感心させられるわ
この連載は『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』『SNSは権力に忠実なバカだらけ』と書籍化されとる
『日本人の99.9%はバカ』はネトウヨ批判もあっておもろいで
>>396 釈迢空ノートしか読んどらんけどよかったな
安藤礼二なんかの折口信夫研究にとっても大きな仕事や
川端康成の少女小説『乙女の港』って中里恒子が実質的な作者だったんやな
私小説の極北とも言える嘉村礒多が青空文庫入っとるな
「業苦」も「崖の下」も実に嫌な気分になる小説やけど味わい深いので興味があれば是非
処女厨ってあんな時代からいたんすねえ…
嘉村と関係深い葛西善蔵も青空文庫に沢山入ってるで
どれもほぼ実話らしいけど暗いのなんの
私小説批判ってなんだったんだろうな
文学史が解体された現代になると批評があんなに私小説を批判してきた営為が分かりにくい
近松秋江とかも露悪的やけどおもろいやん
クソおもろない私小説がごっつぎょうさんあったからや
嘉村葛西田中あたりは私小説でもおもろいんよ
おもろい私小説は私小説の中の例外と思うべき
あと私小説偏重の価値観が
非リアリズムの文学を抑圧してきたとかなんとか
今読めるのは私小説批判ばっかやからちょっとピント来にくいけど
直木賞と芥川賞がSFや幻想文学に厳しいのは有名な話
円城塔に対する選考委員の評価が分かれたのは面白かった
石原慎太郎が円城を批判して委員を辞めて去ったのもなんか興味深い
舞城とかラノベ系の候補がノミネートされてたとき
今の芥川賞は芸術賞として「より新しいもの」に取らせなきゃいけないみたいな意識がある
っていう批評があったな
そのせいで真ん中のエンタメ挟んで
上の純文学と下のラノベが繋がっちゃってるとかなんとか
>>405 芥川賞のああいう流れっていつからやったっけ?
ワイの中では阿部和重の受賞が記憶に残ってるんやけど
【悲報】新潮45さん、火に油を注ぐ 「性はメスかオスしかない。雄しべと雌しべ以外、レズしべやゲイしべなど存在しないのだ」 ★2 [875949894]
http://2chb.net/r/poverty/1537285562/ >>403 直木賞はともかく芥川いうほど厳しいか?
過去には公房とってるし近年は円城も吉村萬壱も村田沙耶香もとってるし
直木賞がSFに厳しいなったん『大いなる助走』のせいってマジなのかどうか
広瀬正は長生きしてたらおそらく獲れてたいうけど
広瀬の『マイナス・ゼロ』すき
光瀬龍なんて日本SFの巨匠かつ多作だったけど賞とは無縁やったもんなあ…
『百億の昼と千億の夜』なんてテーマも深いし現代だったら何かしら賞貰えたんちゃうか
直木賞受賞作品やと景山民夫『遠い海から来たCOO』はSFっぽいな
景山ももう忘れられた作家になりつつある気がする
晩年は幸福の科学絡みでしか見なかった
>>403 本来は西洋において「自然科学」と同様に「主体と独立した観察・実験の対象」としてのニュアンスを有するNaturalism=「自然主義」が、翻訳の弊害で東洋思想的・伝統的な「自然」の意味である「無為自然」の「自然」主義と誤って取られたことで、
ただ「作者が自分の事について『ありのままに』=『自然に』書く」みたいに本来の自然主義の意味とズレて解釈されてしまい、
本来の自然主義文学が有すべき近代的な科学性、社会性やメッセージ性、説得力が薄れてしまった…
しかもそれと同時期たまたま西洋で「本来の意味の」自然主義への発展ないし反発として流行した芸術至上主義が日本に取り入れられた結果、
「自然主義」は日本においてその社会性や明確性を発揮せぬまま時代遅れのものとされて排斥され、
結果として戦後に至るまで日本文学は本来の近代小説の有すべき社会性や明確性・合理性を欠き、
「芸術品」としてその内容や解釈が人によって異なる曖昧漠然としたもの、世捨て人が読んだり娯楽として消費されたりするようなものにされてしまった…みたいなことはよく聞く話やね
>>411 中村光男やっけ
鈴木貞美はそういう日本文学観に疑問を呈してたけど実際どうなんやろね
>>406 舞城は結局取れんかったから「ああいう流れ」ってのはよくわからんけど
ちょっと空気読んだり面白い経歴の人が目立つようになったのは
村上龍が選考委員になった2000年(123回)辺りのような気がする
町田康が取ってる回
村上龍の前は宮本輝が一番新米の選考委員で
wiki見返すとあんまり空気読んでるようには見えない
村田沙耶香のSFってどうなん?
設定だけ見るとあんまり面白そうに見えないっていうか
サブカルっぽい感じに見える
INUの町蔵は明確に変わった経歴やったけどミュージシャンなら辻仁成がその前に受賞しとるしね
全然関係ないけど堀田善衛の娘・堀田百合子による『ただの文士』って父に関する随筆が来月出るで
楽しみや
異業種からの小説家やと美術や漫画からみたいな人もおるな
前者やったら赤瀬川源平と池田満寿夫、後者やったら山田詠美と矢作俊彦あたりが浮かぶ
横尾忠則も幻想小説で泉鏡花賞とってたから読んだが色彩やイメージの列挙がいかにも画家の描いた消滅やった
>>414 よくも悪くもJ・G・バラードあたりのニューウェイヴSFっぽい
『消滅世界』とかタイトルまでバラードオマージュやし
いわゆる「SF」を期待する人が読んで面白いか言われたら微妙
好きな小説とマンガをいくつか紹介するよ
・イリアス
10年続いたトロイア戦争の終わりの頃の話。当時の最強の戦士アキレウスの怒りがテーマ。次々と変化していく展開が見所。あとアキレウスの友情とか、もう一人の主役的存在ヘクトールの家族への愛とか。
ヘクトールの家族への愛がよくわかる第六歌は是非読んでほしい。それと最終話のアキレウスは、どんなに憎い相手にも慈悲の心は芽生えうるみたいな感じで(あくまで個人の感想)とてもいいので是非。
先にマデリン・ミラーの「アキレウスの歌」という小説から入るのもあり。独自解釈とかけっこうある気がするけど、面白いので。
・シュトヘル マンガです。モンゴルが暴れてたころの時代が舞台。滅ぼされそうな文字を守るための戦いのお話。つべに公式の紹介動画があるんで見るといいよ。最終回まで主役が必死に生きてく姿がすこなんだ。作者はオルフェンズのキャラデザの人
・ピロクテテス 作者 ソポクレス
裏切られて捨てられたピロクテテス、そのピロクテテスの弓が必要になったので回収に行こうと計略を立てるオデュッセウス、オデュッセウスのやり方に疑問を感じながらも仲間のためならとしぶしぶ従うネオプトレモスの話。
ピロクテテスへの負い目からネオプトレモスがとった行動が正義とか友情の描写としてとても良いので是非。
長嶋侑はブルボン小林としての仕事が有名だから知らんかったけど
小説家としても着々とステップアップしてたんやね
本谷有希子なんかは芥川賞も「おまけに」獲ったレベルの人やと思ってる
本谷はそんくらい小演劇界隈ではスターやった
TBSラジオの「トップ5」のレギュラーとしては素晴らしかったな本谷のトーク
そうなんだ。セブンルールでの本谷さんはなんかイマイチだわ
田山花袋の「少女病」を初めて読んだ時に
「女学生に見とれてたロリコンのおっさんが市電に轢かれて死ぬ話が自然主義なのか…」と思った記憶
でも『東京の三十年』『震災記』『温泉めぐり』といった随筆読むと風景描写は本当に上手やな花袋は
芥川龍之介が自分の大学時代を書いた「あの頃の自分の事」に
当時の「新思潮」の仲間内で田山のことをSentimental Landscape-Painterと呼んでた話があったな
自然主義といいつつ小説には「性欲と月光」しか見いだせないし理論も平凡だけど
紀行文の書き手としての田山は割とみんな認めていたとかいう話
自然主義が大嫌いの福田恆存も花袋の性欲描写はクソミソに貶してたけど
花袋の紀行文に関しては手放しで褒めてたな
本になってない文芸漫談が電子でバラ売りされてることに今日気付いたわ
なんかKindleでバラ売りされとるね
奥泉光は大体どれ読んでもそこそこ面白いから安心感あるわ
奥泉光は話も小説もだいたい外れがないタイプやね
グランドミステリーとか大作路線でも凄いの書けるし
奥泉って渡辺直巳と同じく近大文芸学部で教えてなかったっけ?
エッセイから入って詩を読むようになったけど田村隆一ええよなあ
あんまり評判聞かないけど鮎川信夫の若い頃の詩すき
兵隊にとられたとき遺書がわりに書き残していった「橋上の人」第一稿とか
「あなたの死を越えて」に組み込まれることになる戦後早い時期の「姉さんごめんよ」とか
後年の社会的発言を見てるとシニカルなニヒリストって感じなのに初期の詩はロマンチシズム全開でびっくりしたわ
宮崎真素美『鮎川信夫 精神の架橋』がそのへんの改稿過程とか翻訳文学からの影響とか丁寧に追っててオススメや
博士論文やし文章がちょっと堅苦しいけど雑誌初出の写しとか資料がたくさん載ってるで
>>423 自然主義でいちばんは花袋より秋声やぞ、日本的自然主義という意味では花袋が代表的だが秋声のリアルを付き詰めて逆に浪漫主義的になる作品群は本当に絶品。
>>438 一ヶ月以上まともな書き込みなかったからあえて上げなかったで
鮎川・田村・谷川ほどの知名度はないけど川崎洋の詩好き
ライトノベルブームってどういう流れなんやろ
『ブギーポップは笑わない』と『涼宮ハルヒの憂鬱』は読んだけど
あんまり引っかからなかったのでほとんど触れずに来てもうた
本土では現代のなろう系を馬鹿にするスレがよく立ってるけど
そもそも「ライトノベル」って呼称はいつ生まれたんやろ
「ジュブナイル小説」「ジュニア小説」なんて呼びかたもあったそうやけど
図書館の開架だと「ヤングアダルト」ってコーナーに置かれとるな
ライトノベル自体は90年代初頭のニフティサーブの区分からやな
SFやファンタジーのカテゴリでロードスやスレイヤーズの話をする人が増えたからそれと別のカテゴリにするために公募で考えだされた
名称として定着したのは90年代後半から2000年代前半にかけてやろなあ
はぇ〜パソコン通信のニフティサーブで生まれたジャンル分けだったんすね〜…
村山由佳の『美味しいコーヒーの入れ方』って作品が90年代後半に週刊少年ジャンプが作ったレーベルから出てたけど
当時は「ライトノベル」とは呼ばれてなかったように記憶しとるな
村山と同じく直木賞獲った唯川恵や山本文緒はコバルト文庫の少女小説で下積みやっとったね
結構ラノベ出身の作家は多いやで
桜庭一樹有川浩古川日出男辺りは有名やし出世株やが
意外なとこでは馳星周も別ペンネームでゲームのノベライズかやってたらしい
そういや久美沙織の『丘の家のミッキー』がKindle unlimitedで全巻読めるよ
懐かしいから土日に読むつもり
久美沙織はラノベのルーツについての寄稿をウェブ上でしてたな……うろ覚えだから探してみよう
ラノベ史系やと大森望と三村美衣の「ライトノベルめったぎり」がおすすめやな
ただハルヒイリヤ全盛の頃やから今やと古いがな
桐野夏生も野原野枝名義で少女小説書いてたで確か
戦前の少女小説や少年小説と現代のラノベって系譜的に繋がるんやろか
あれも挿絵ついてるしな
新井素子作品はライトノベルに入るんやろか
大塚英志はそんなこと書いてたような気もするけど
単行本は書肆風の薔薇(現・水声社)とかいう割とお堅いところから出たのにスニーカー文庫系の角川ホラー文庫に入った稲生平太郎『アクアリウムの夜』すき
もともと角川の「小説王」とかいう雑誌に連載されてたのが休刊されたんでこういう経緯をたどったらしい
ちなみに稲生平太郎は奈良女子大学教授の英文学者・横山茂雄のペンネーム
英文学者としてはゴシック小説研究『異形のテクスト』で博士号をとってるんやが
『日影丈吉全集』の編集をやったり空飛ぶ円盤の研究書『何かが空を飛んでいる』を出したり幅の広い書き手
横山茂雄、今国書刊行会でドーキーアーカイブやっとるな
雑誌の幻想文学で連載してた英国怪奇小説紹介する連載まとめてくれんかな
ラノベの祖といや平井和正が浮かぶ
大森望的には平井和正の超革命的中学生集団が
ライトノベルの始祖やという認識らしいな
ラノベの定義のひとつに電撃やスニーカー、富士見ファンタジアあたりのレーベルいうんがあるがそれ認めると自動的にラノベの祖も平井和正になるから妥当ではある
筒井康隆や眉村卓、光瀬龍、豊田有恒とラノベちっくなジュブナイル書いてるSF作家何人もおるがラノベレーベルの電撃文庫に作品が収録されたの平井和正だけやし
架空戦記もラノベの歴史的には入れておいて良さそう
読んでる人間の系譜としては繋がってそうやし
架空戦記も戦前に既に存在してたんよな
平田晋策や海野十三が書く軍事小説は当時の軍国少年たちが熱狂してたと山中恒が書いてたな
海野十三は大江健三郎から北杜夫まで読んどったいうからな
ちょっと前筒井康隆が海野十三オマージュ発表しとったなあ
矢作俊彦の「あ・じゃ・ぱん」とかディックの「高い城の男」みたいに掘り下げた架空戦記は好きやし
クランシーのジャック・ライアン物みたいに映画やゲームが面白いものは別やけど
佐藤大輔みたいなのはイマイチや
伊藤悠が描いたコミカライズ版『皇国の守護者』は面白かったが
戦記いうか改変ものやがノーマン・スピンラッド『鉄の夢』すこ
SF作家になったヒトラーがアメリカに移民して著したSF小説いう設定が面白い
スティーヴ・エリクスン『黒い時計の旅』とかルーチョ・チェーヴァ『枢軸万歳』とか第二次世界大戦がらみの歴史改変ものは多いな
戦前の架空戦記だと実際の軍人が書いてたり毒ガスの使用がメインだったりと大きく当時の国情を反映しとんのよね
H・G・ウェルズの「解放された世界」なんかは仮想戦記やけど現実に影響を与えたって点で歴史に残る1冊やで
ウェルズと近代戦やと戦車の出現予言したとされる「陸の甲鉄艦」もあるな
近代戦関係ないがウェルズの短編に「ダイナモの神」って機械を辺境から来た無知な奴隷が神と崇める話あるがこれってカーゴ・カルトまんまやな
既に起こってたトゥカ運動のこと、知った上で書いたんやろか
高い城の男は仮想戦記と言うよりは改変ものやろうな
今の時代にあの頃のSFを読むと未だにソ連がある世界線を描いたともとれる
仮想戦記なら文芸とは離れるけど超弩級空母大和ってのが印象に残っとる
読んでて面白かったんやけど日本人のナチスとは違うって意地を感じたんで
そこらへんは未だにしこりが残っとるんやろうなと
タイ東北部のコーンケンって街で本屋に入ってみたらタイ語に翻訳された『涼宮ハルヒの憂鬱』が売ってたわ
ラノベみたいな変則的な日本語の翻訳って大変そうやけどこなしてる翻訳者がいらっしゃるもんなんやなあ…
小川榮太郎が『文學界』で『剣と寒紅』で有名な福島次郎について論じていたらしい
『剣と寒紅』は裁判で出版差し止められたけど相当数刷ったから古書価格高くないんよな…
若き日の小川榮太郎さんの文芸評論が発掘される 福島次郎のゲイ小説を絶賛 「四つん這いになれよ」と提言も [389326466]
http://2chb.net/r/poverty/1538659206/ 【韓国】ノーベル賞候補のコウン氏、居酒屋オナニーで韓国文壇から追放へ コウン氏「恥ずかしい行動はしていない」
http://2chb.net/r/news4plus/1520874506/ 小川榮太郎の小林秀雄論高すぎないか
5500円って…
古本で普及版漱石全集全巻買える価格やで
富岡幸一郎とか新保祐司みたいな文芸保守になりたかった口かな小川は
ただ富岡や新保はまともな人文系出版から本出せるだけの筆力あったけど小川は…
2ちゃんで荒らしやってたんで嫌われてるからあれやけど山崎行太郎みたいにミニコミ中心に細々と文芸保守やってる分には問題なかったと思うンゴ
小川榮太郎は分不相応に出世欲出したからあんなことになったんちゃうか
>>440 鮎川って死後あまり取り上げられないが詩人としても詩論家としても評論家としても巨匠中の巨匠だねえ
翻訳家としてもアメリカ文化研究者としても凄い
現代詩文庫って装丁変わった?昔からあんなのやったっけ?🤔
講談社文芸文庫の『幽 花腐し』読んどるけど
松浦寿輝って学者としてだけやなくて小説家としても上手やな
古井由吉ばりの凝った文体で芥川賞とったと思ったら
『名誉と恍惚』なんかエンタメとしても充分おもしろいし
何年か前に『川の光』とかいうネズミが主人公の小説をNHKでアニメ化もされとったな
学者も詩人もやって映画批評もラジオDJもやって、つくづく手広い人やなと思うわ
デビュー当時の松浦は初期古井由吉の文体っぽいやね確かに🤔
最晩年はつくる会に参加してたの評価できないけど古山高麗雄の小説好き
「湯たんぽにビールを入れて」好き
「中上健次の妹」と呼ばれた李良枝の『ナビ・タリョン』すき😘
早世されたのが勿体無い😭
殿山泰司のエッセイの傑作選がちくま文庫から出たので是非
おもろいでえ
はりきって岩波文庫買ったけどまだ取りかかってにゃい
岩波文庫といえば
何年か前に赤帯でジュリアン・グラックが『アルゴールの城にて』『シルトの岸辺』と続けて出たときはびっくりしたな
ヌーヴォー・ロマンへの反発からきたフランス本国での評価の高さ(存命中にほぼ全著作がプレイヤッド叢書に入る異例中の異例など)を思えば不思議でもないんやろが
あんな読みにくい凝った文体の作家なのに『陰鬱な美青年』も筑摩?から新装版出たし
倉橋由美子が絶賛した青柳瑞穂に始まって安藤元雄とか天沢退二郎とか訳者に恵まれたのもあるんかな
三島由紀夫にあんまりよくない訳文って書かれた『陰鬱な美青年』の小佐井伸二も芥川賞候補になって石川淳から評価された作家やし
アマタイさんは留学の船で蓮實重彦と一緒だったんやっけ
ジョー・R・ランズデールが好きや
「ダークライン」や「ボトムズ」みたいな暗いサスペンスの方じゃなくて、ハップ&レナードシリーズみたいな悪ノリが過ぎる作品の方が好きやね
>>489 「ババ・ホ・テップ」は映画化された『プレスリーVSミイラ男』もおもろかったね
森達也の「下山事件」を読み初めてとても面白いんだが、色々と怪しげな人物を追っても
結局は徒労に終わることが分かってるノンフィクションを読むのって意味あるんだろうか?と思ったらなんか途中で放置してる
森達也がネトウヨから敵視される理由はよく分かった
当時盛り上がってた共産主義運動を潰すための陰謀ではなかろうか、って話だからなこの本
やっぱりチョンコパヨク民は浅い読み方しかできんみたいやな
しゃれ [0] 【洒▼ 落▽】
@
その場に合った,気のきいた,人を笑わせる文句。多く語呂合わせや地口(じぐち)をいう。 「 −を言う」 「駄−」
A
たわむれ事。冗談事。 「 −が通じない」
B
気のきいた服装や化粧で身なりをととのえていること。おしゃれ。 「生身玉(いきみだま)の里がへりに−を尽くし/百花譜」
C
当世風で気のきいていること。 「諸事−を好み,高慢の鼻たかくなりしゆゑ/黄表紙・高慢斎行脚日記」 〔「洒落」は当て字〕
しんちょくをしんしょうと読むのは誤読を笑われてるだけで「気を利かせて笑わせる」とはかけ離れてるんだよなあ
国語やり直したほうがいいぞ木村くん
>>497 自分でコピペした内容くらい理解してから貼ろうな
発達ガイジくん
>>498 内容理解してないのは木村くんやろ
誤読を誤魔化してシャレなんてのが通じるのは若い内で
50代のおっさんがやってもこいつ教養ないんやなあで終わりやぞ
まあそもそも15年以上韓国ウオッチしてまともな記事一つ作れなかった
木村くんには酷な話やろうけど…
>>498 比喩の意味を理解してなかったナマポガイジがなんか言っとるで
>>440 鮎川の初期を読んだら平林敏彦の『種子と破片』や飯島耕一の『他人の空』はどうや?
大岡信の初期詩篇もええで(初期の詩は後の評論家の印象とは大違いや)
鮎川は取り上げらんのではなくて一世を風靡したんで逆に風化がすすんだくちやな
滝口修造とかも忘れられとるよな
どうせ頭悪いんやし
無理せんとラノベでも読んでおけよ
>>502 比喩の意味もわからんでヘイト発言
都合が悪くなるとコピペペタペタ
そんな木村くんに文学はわからんのやろな
おじいちゃんこそ無理せず大好きな熟女AVでもレビューして余生を過ごしや
-curl
lud20241202230645このスレへの固定リンク: http://5chb.net/r/korea/1528300369/
ヒント:5chスレのurlに http://xxxx.5chb.net/xxxx のようにbを入れるだけでここでスレ保存、閲覧できます。
TOPへ TOPへ
全掲示板一覧 この掲示板へ 人気スレ |
>50
>100
>200
>300
>500
>1000枚
新着画像
↓「ハンJ文藝読書部 ->画像>3枚 」を見た人も見ています:
・ハンJ読書部
・ハンJ読書部☆2
・彡(゚)(゚) ハンJ 『家畜人ヤプー』 読書部
・なんJ読書部
・なんj読書部2
・なんJ読書部
・綾速読書部
・読書部 6冊目
・読書部 7冊目
・なんJ読書部 10冊目
・なんJ読書部その2
・読書部 Part.2
・ハンJ読書部☆7
・ハンJ読書部☆4
・ハンJ読書部☆3
・ハンJ読書部☆6
・ハンJ読書部☆5
・深夜のなんJ読書部 part2
・なんJ読書部 12冊目
・なんj読書部パート2
・なんJ読書部 Part.2
・【嫌儲読書部】読書の秋、ケンモメンがこの秋読みたいと考えてる本を挙げてくれ
・【悲報】なんJ読書部、有名な作品しか語れない
・【嫌儲SF読書部】ベイリーの新訳短編集の表紙がどちゃくそカッコイイと話題に。これはドケチのケンモメンもニッコリ購入待ったなしやね
・【読書】なんJ読書部【読書】
・なんJ深夜の読書部!!!!!!!!!三
・【嫌儲読書部】いま読んでる本のタイトルを書いて、消えるスレ
・【なんJ読書部】君の生涯ナンバーワン小説を教えて Part.4
・【読書部】なんJ民の生涯ナンバーツーの本を教えてくれ
・【なんJ読書部】君の生涯ナンバーワン小説を教えて Part.2
・【嫌儲読書部】小説400冊くらい読んだけど、海外の小説のほうが面白い。実際どう?
・【読書してますか?】じっぷら読書部〜毎日読書したことを記録して行く〜【粒粒辛苦】
・【読書部】5/22までKindle Paperwhiteが7,300円OFFなんだが、買っておいたほうが良いのか?
・文芸部の部室の隅で一日中読書している女子がいたらそれは [無断転載禁止]
・📗📚📕なんG読書部📘📙📖
・嫌儲読書部の皆さんこんにちは!バラク・オバマです この夏、お勧めの本を紹介したいと思います
・【嫌儲読書部】小説で同じ作家の違う作品のキャラクターが出てきたり話が繋がってたりするの好き
・【悲報】文藝春秋社「新書編集部の判断で菅首相の著書を著者の承諾なしに勝手に削除しました」
・ハンJ漫画部
・ハンJ護憲部
・ハンJ映画部
・ハンJ映画部
・ハンJ卓ゲ部
・ハンJ報道局社会部
・ハンjBTS部
・ハンJ PUBG部
・ハンJAV鑑賞部
・ハンJ大学生部
・ハンJ音楽部
・ハンJ夏休み部
・ハンJ核兵器部
・ハンJ花粉症部
・ハンJ特撮部
・ハンJ政治部
・ハンJ駅伝部
・ハンJ数学部
・ハンJ将棋部
・ハンJ就活部
・ハンJ旅行部
・ハンJやきう部
・ハンJ料理部
・ハンJ中国板開拓部
・ハンJ生物学部
・ハンJ板籍調査部
12:51:56 up 4 days, 13:55, 2 users, load average: 44.99, 71.45, 68.66
in 0.070923089981079 sec
@0.070923089981079@0b7 on 011802
|