2019/03/06 12:00:00
須永兼次の「アニソンをしゃぶりつくせ!」
第2回
『五等分の花嫁』キャラクターソング・ミニアルバム - 個性の強い彼女たちの魅力を切り取った1枚
今回紹介するのは、3月6日発売の「『五等分の花嫁』キャラクターソング・ミニアルバム」。
『五等分の花嫁』は、貧乏生活を送る高校生・上杉風太郎が、落第寸前で勉強嫌いの同級生・中野家の五つ子の家庭教師を務めることをきっかけに、それぞれの信頼を勝ち得るところから始まるラブコメ作品。現在TVアニメが放送中。本作はそのヒロインである中野家の五つ子それぞれが歌うソロ曲を収録しており、どの曲も個性の強い彼女たちの魅力を切り取った、ジャンルかぶりのない1枚に仕上がっている。
そんな本作の収録曲を、ここから1曲ずつ細かく掘り下げていきたい。
●中野一花(CV:花澤香菜)「Hello, dear my dream〜一秒後には〜」
中野一花というキャラクターと彼女を演じる花澤香菜との、両方の魅力が生きる絶妙なバランスに落とし込まれた奇跡的な1曲。曲中幾度も登場するコーラス部分は花澤の持ち味であるふわっとした歌声を活かす非常に聴き心地の良いものだし、ショーやブロードウェイを連想させるサウンドも、花澤個人での音楽活動とも結びつく。そしてその“ショー”を想起させる要素は、女優という一花の夢とも繋がるもの。
駆け出しながらも、今取り組んでいる女優業の楽しさや、それに伴うあふれるわくわくやきらめきを感じさせる歌声なのだ。それでいて甘くなりすぎないように一花としての声域をうまく守っているのが、花澤の巧いところである。そして2コーラス目には、少しずつ風太郎の存在が歌詞にも見え隠れ。ここまでの作中における、彼女の心の動きをしっかりなぞったつくりと言えるだろう。
●中野二乃(CV:竹達彩奈)「アイツとキミ〜二度とない運命〜」
当初もっとも風太郎へ悪感情を持っていた二乃らしく、セリフもバックに交えながら、序盤はメロディをはみ出るほどにツンケンして歌われていくドタバタ感のあるロック。しかしサビはただ単にそれを通すだけではなく、中盤に歌声が一瞬緩まって何やら気になっているような素振りも見せつつ、でも最後にその感情を否定するかのようにもう一度強く出す……といった表現が可能なのが、竹達の巧みさ。
一方、歌の対象が一目惚れした金髪の風太郎(通称:キンタロー)へと変わる2コーラス目では、二乃らしさから逸脱せずに歌声に乙女さを上乗せ。続くBメロに織り込まれた今後の展開や、Dメロで何かを暗示する“夢”などを踏まえると、5曲の中でいちばんストーリーを忠実になぞっている曲と捉えられるのだ。なのでこの曲は、リリース直後はもちろん先々の展開を踏まえてから改めて触れ直せば、感覚の違いも楽しめるはず。
●中野三玖(CV:伊藤美来)「Lovely music〜三週間前までは白かった〜」
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://news.mynavi.jp/article/Sunaga_Anison-2/
(C)春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
Copyright(C) 1995-2018, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
須永兼次の「アニソンをしゃぶりつくせ!」
第2回
『五等分の花嫁』キャラクターソング・ミニアルバム - 個性の強い彼女たちの魅力を切り取った1枚
今回紹介するのは、3月6日発売の「『五等分の花嫁』キャラクターソング・ミニアルバム」。
『五等分の花嫁』は、貧乏生活を送る高校生・上杉風太郎が、落第寸前で勉強嫌いの同級生・中野家の五つ子の家庭教師を務めることをきっかけに、それぞれの信頼を勝ち得るところから始まるラブコメ作品。現在TVアニメが放送中。本作はそのヒロインである中野家の五つ子それぞれが歌うソロ曲を収録しており、どの曲も個性の強い彼女たちの魅力を切り取った、ジャンルかぶりのない1枚に仕上がっている。
そんな本作の収録曲を、ここから1曲ずつ細かく掘り下げていきたい。
●中野一花(CV:花澤香菜)「Hello, dear my dream〜一秒後には〜」
中野一花というキャラクターと彼女を演じる花澤香菜との、両方の魅力が生きる絶妙なバランスに落とし込まれた奇跡的な1曲。曲中幾度も登場するコーラス部分は花澤の持ち味であるふわっとした歌声を活かす非常に聴き心地の良いものだし、ショーやブロードウェイを連想させるサウンドも、花澤個人での音楽活動とも結びつく。そしてその“ショー”を想起させる要素は、女優という一花の夢とも繋がるもの。
駆け出しながらも、今取り組んでいる女優業の楽しさや、それに伴うあふれるわくわくやきらめきを感じさせる歌声なのだ。それでいて甘くなりすぎないように一花としての声域をうまく守っているのが、花澤の巧いところである。そして2コーラス目には、少しずつ風太郎の存在が歌詞にも見え隠れ。ここまでの作中における、彼女の心の動きをしっかりなぞったつくりと言えるだろう。
●中野二乃(CV:竹達彩奈)「アイツとキミ〜二度とない運命〜」
当初もっとも風太郎へ悪感情を持っていた二乃らしく、セリフもバックに交えながら、序盤はメロディをはみ出るほどにツンケンして歌われていくドタバタ感のあるロック。しかしサビはただ単にそれを通すだけではなく、中盤に歌声が一瞬緩まって何やら気になっているような素振りも見せつつ、でも最後にその感情を否定するかのようにもう一度強く出す……といった表現が可能なのが、竹達の巧みさ。
一方、歌の対象が一目惚れした金髪の風太郎(通称:キンタロー)へと変わる2コーラス目では、二乃らしさから逸脱せずに歌声に乙女さを上乗せ。続くBメロに織り込まれた今後の展開や、Dメロで何かを暗示する“夢”などを踏まえると、5曲の中でいちばんストーリーを忠実になぞっている曲と捉えられるのだ。なのでこの曲は、リリース直後はもちろん先々の展開を踏まえてから改めて触れ直せば、感覚の違いも楽しめるはず。
●中野三玖(CV:伊藤美来)「Lovely music〜三週間前までは白かった〜」
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://news.mynavi.jp/article/Sunaga_Anison-2/
(C)春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
Copyright(C) 1995-2018, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。