
2日、英ロンドン郊外で、「テロ」を恐れて電車から降りる乗客
【ロンドン時事】英ロンドン郊外のウィンブルドン駅近くで2日朝、通勤客らで混雑する電車内で男性が「死」に関連した言葉を発し、テロを恐れた乗客がドアをこじ開けて逃げ出す騒ぎがあった。
報道によれば、リュックサックを持った男性が「死は終わりではない」などと聖書の一節を口にしたとされ、乗客の一部がパニックになり、周囲に動揺が広がったようだ。
ロンドン郊外では9月、地下鉄車内で爆弾が爆発し、30人が負傷する事件が起きたばかりで、テロへの警戒が続いている。
騒ぎは、ロンドン中心部に向かっていた電車が同駅手前で信号停止中に起きた。
男性の隣の車両に乗っていたという女性は取材に「隣の車両が騒がしくなり人が押し寄せてきた。誰かが『逃げろ』『外に出ろ』と叫ぶ中、車両から避難した」と話した。「テロか」と身構えたという。
鉄道会社によると運行に大きな乱れが生じたが、けが人はいなかった。
報道では、男性に悪意はなかったようで、警察に職務質問されたが拘束はされなかった。
男性の「不穏発言」で乗客パニック=テロ警戒の英鉄道で騒ぎ
共同通信:2017/10/03-05:56