小林秀雄が私小説を毛嫌いしてるのはおそらくジッドに影響されその後離反したのに関係してるのかね
様々なる意匠にはエピグラフにジッドの言葉が載せられてるから最初は好きだったんだろう
小説としてはな。作家なのに作法に悩んだすえに書けなかった作家。
有名なのに大作家だという風格がない。
田園交響曲が面白かった
狭き門は苦手
贋金作りをそのうち読もうと思う
原書派なのですらすらといかないので読む時覚悟がいるw
田園交響楽の方が面白いと感じるのは翻訳の差もあると思う
神西清の翻訳で全部読みたいわ正直
たまたま死の数日前のジッドの日記の抄訳を古本屋さんで読んだことがあったが、立ち尽くしてしまうくらい感動したなあ
「眠い、しかし書かねばならない。まだ書き足りないことがあるかもしれない」とこの老人は死に抗ってイライラするのだが、その精神は永遠の青春だった
中学生のころ狭き門を読んで、最近何十年ぶりに読み返してみたんだが
最後にジェロームと会った日のアリサの描写は素晴らしい。
これが本当の小説だと思ったな。
日記はカフカ日記と並んで芸術家の最高峰の知的に満ちた日記文学らしいな
他にはトーマス・マン日記とか
トーマス・マンもジッドも晩年はご立派すぎてその言辞は鼻につくね
「・・そういうジイドのハゲアタマは象徴的である。おもえば、この人の面貌は若年のみぎりからいやに目立っていた。この地上に長生きして面貌がはっきり光るようなぐあいに大切な『自分』を仕上げて来たのだろう。」
そういっておきながら、日本で石川淳以上にジッドから影響を受けた作家はいない