□益子会長「アライアンス関係を強化」
三菱自動車は21日、東京都内で定時株主総会を開いた。取締役15名の選任や、経営の執行と監督を分ける指名委員会等設置会社に移行する定款変更など3議案が可決された。新たな取締役の選任に伴い、カルロス・ゴーン被告が取締役を退任した。これにより、ゴーン被告は日産自動車、仏ルノーのすべての取締役から退いたことになる。
三菱自は燃費不正で業績が悪化した2016年に日産から出資を受け、当時の日産の経営トップだったゴーン被告が会長に就いた。18年11月にゴーン被告が有価証券報告書の役員報酬の虚偽記載の疑いで逮捕された後、三菱自の会長職を解任されたが、取締役の役職は残っていた。
取締役はこれまでの8名から15名に増員した。総会後の取締役会を経て益子修会長兼最高経営責任者(CEO)がCEOから退く。新たなCEOには三菱自のインドネシアの生産合弁会社社長だった加藤隆雄氏が就く。加藤氏は新任の取締役となる。
益子氏は会長職を続け、日産、ルノーとの関係強化に専念する。総会で議長を務めた益子氏は「転換期にある自動車産業で環境対応や自動運転の課題を1社で解決するのは難しい。アライアンスの経営資源を生かし合って構造変化に対応する」と株主に説明した。
2019/6/21 12:23
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46390620R20C19A6EAF000/
三菱自動車は21日、東京都内で定時株主総会を開いた。取締役15名の選任や、経営の執行と監督を分ける指名委員会等設置会社に移行する定款変更など3議案が可決された。新たな取締役の選任に伴い、カルロス・ゴーン被告が取締役を退任した。これにより、ゴーン被告は日産自動車、仏ルノーのすべての取締役から退いたことになる。
三菱自は燃費不正で業績が悪化した2016年に日産から出資を受け、当時の日産の経営トップだったゴーン被告が会長に就いた。18年11月にゴーン被告が有価証券報告書の役員報酬の虚偽記載の疑いで逮捕された後、三菱自の会長職を解任されたが、取締役の役職は残っていた。
取締役はこれまでの8名から15名に増員した。総会後の取締役会を経て益子修会長兼最高経営責任者(CEO)がCEOから退く。新たなCEOには三菱自のインドネシアの生産合弁会社社長だった加藤隆雄氏が就く。加藤氏は新任の取締役となる。
益子氏は会長職を続け、日産、ルノーとの関係強化に専念する。総会で議長を務めた益子氏は「転換期にある自動車産業で環境対応や自動運転の課題を1社で解決するのは難しい。アライアンスの経営資源を生かし合って構造変化に対応する」と株主に説明した。
2019/6/21 12:23
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46390620R20C19A6EAF000/