経営再建中のパイオニアは、本体を含む国内グループ企業の従業員を対象に希望退職者を募集する。5月に希望者を募り、6月末で退職する。人員削減の規模や対象年齢は明らかにしていない。昨年12月に発表した全世界で約3千人を削減するリストラ計画の第1弾となる。
パイオニアは2017年3月期から19年3月期にかけて3年連続の赤字になる見込みだ。人員削減や生産・販売拠点の集約、事業選択を通して早期の収益性改善を図る。今後は海外拠点にもリストラを広げる。人員削減など構造改革費用として120億円を見込む。
同社は本業のカーナビゲーションシステムなどの苦戦が続き、自力での再建を断念。3月に上場を廃止し、アジア系ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジアのもとで再建を目指していた。
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