ちょっと昭和話、長くなる。
数十年前、小学生の頃、俺は学校をサボってデパートのゲーセンに行ったり本屋で立ち読みしてたりすることがよくあった。
ある時、何かのきっかけで大学生くらいのお兄さんと行動をともにするようになった。
お兄さんは優しくて俺にゲーム代の50円、100円を何度となくくれて一緒にデパートのゲーセンで遊んだ。
午後三時過ぎになると、当時原付スクーターがまだノーヘルと確か2人乗りもOKだったと思うんだが、俺を後ろに乗せて繁華街にある俺の家の近くまで送ってくれて、次の会う日にちを約束してから別れていた。
俺は彼のことを「お兄さん」と呼んでいて名前は知らなかったと思う。
当然親にも話していなかったはずだ。
ある日いつものように2人乗りで送ってくれたあと、俺は例によって「お兄さん、次の日時は?」と聞いた気がするのだが、確かお兄さんは何も言わず白いスクーターで走り去ってしまったと思う。
感じからして、子供好きのちょっと寂しがり屋の害のないお兄さんだったと思うが、こういうスレ見ると、一歩間違えば危なかったんだなと(拉致、誘拐、いたずら、監禁など)思わずにはいられない。
昭和の小学生の懐かしい思い出とともに、うすら寒さを感じる。
あのお兄さんはまだ元気だろうか。