太平洋の島国パラオは1日、「サンゴ礁に有害」な日焼け止めを禁止する先駆的な法律を施行した。
同国は、他にも世界最大級の海洋保護区の設置など厳しい環境対策を導入している。
オーストラリアと日本のほぼ中間に位置する西太平洋のパラオは、世界有数のダイビングの名所として知られているが、その人気には代償を伴うと政府は警戒している。
トミー・レメンゲサウ(Tommy Remengesau)大統領は、大半の日焼け止めに含まれる化学物質は、たとえ微量でもサンゴ礁には有害だという科学的根拠があると主張。
人気のダイビングスポットが大勢の観光客でにぎわう中でこうした化学物質が蓄積し、サンゴ礁を回復不可能な状況に陥れかねないと懸念されていた。
今月1日以降は、パラオに持ち込まれるか国内で販売されたサンゴ礁に有害な日焼け止めは全て没収され、所有者には1000ドル(約11万円)の罰金が科される。
https://www.afpbb.com/articles/-/3261871?cx_part=top_topstory&cx_position=4