男性の尿漏れ防止 手術不要の医療器具 開発
2019年9月27日 19時24分
https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20190927/amp/k10012102581000.html
男性の尿漏れを防ぐ医療器具を石川県白山市にある病院などが開発し、ことし11月から病院での取り扱いが始まることになりました。
開発された器具は、内側に3つの突起のある樹脂製の輪で、外側に輪の大きさを調整する機能があり、圧迫感を減らし血流を保ったまま尿道だけを締めつけ男性の尿漏れを防ぎます。
前立腺がんの手術の影響などで尿漏れに悩む男性のため白山市の公立松任石川中央病院と能美市の北陸先端科学技術大学院大学、金沢市の企業が共同開発しました。
これまで国内では尿漏れを防ぐため手術で体内に新たな装置を埋め込む手法が一般的でしたが、開発された器具は男性器の外から尿道を押さえ、手術の必要がないうえ取り外しが簡単だということです。
器具の開発は尿漏れに悩む患者と協力して進められ、患者として開発に参加した男性は「つけた際の痛みや違和感がほとんどないので、使った方には喜んでもらえると思います」と話していました。
公立松任石川中央病院泌尿器科の前田雄司医師は「この製品を待っている多くの患者さんや医師の方々に届けられるのが楽しみです」と話していました。
この器具はすでに特許を取得し、ことし11月から公立松任石川中央病院が取り扱い、今後、泌尿器科の医師を通じて全国の患者が購入できるようにしたいとしています。