【コラム】歴史を武器にする韓国左派
韓国の左派は歴史を武器にしている。だしぬけに民族主義を持ち出した。そんな中で、国はあさっての方向へと進んでいる。
韓国の現政権は歴史の墓荒らしをしている。現政権が始めたことではあるが、この問題をそのままにしておくことはできない。
どうせ始まってしまったのなら、是々非々を正確に明らかにしてけりをつけなければならない。
孫恵園(ソ・ヘウォン)議員の父、孫竜祐(ソン・ヨンウ)氏は「スパイ」なのか「独立有功者」なのか、これから振り返ってみることにする。
孫竜祐氏は、過去の政権で6回にわたり叙勲の審査で落とされていた。なぜ落とされたのだろうか。
解放後、共産党の活動をしていた履歴があるからだ。
ところが今の文在寅(ムン・ジェイン)政権になり、報勲処が審査基準を変えた。
「光復(日本の植民地支配からの解放)後の行いが不分明な者」も褒章できるようにした。
ここには「社会主義活動の経歴がある者」も含められた。これだけでは足りなかったのか、
皮宇鎮(ピ・ウジン)国家報勲処長は昨年2月、主務局長を帯同して直接孫恵園議員のオフィスを訪ね、
そこで「(独立有功報勲を)再申請してみるように」と勧めた。本当に親切だといえる。
大統領夫人と高校の同窓だという孫議員が、もしかすると報勲審査基準が変わったことを知らずにいるのではないかと思って、心配になったらしい。
3月27日、韓国国会政務委員会で野党議員がこの問題を持ち出した。
金鎮台(キム・ジンテ)議員は、孫恵園議員の父、孫竜祐氏のスパイ活動の疑いについて具体的な根拠を提示した。
「1986年に治安本部、1989年に加平警察署長、1990年に城北警察署長名義で作られた資料に、孫竜祐氏のスパイ容疑のことが記されている」
「警察の資料によると、孫議員の父親は1947年に北へ行き、48年に南へ派遣されて秘密工作を行い、
6・25戦争(朝鮮戦争)当時は北朝鮮の中央政治局と接触して活動した」
(中略)
皮宇鎮処長は、金日成(キム・イルソン)の傍らで北朝鮮政権の樹立を巡り中心的役割を果たした金元鳳(キム・ウォンボン)を、
独立有功者として叙勲する可能性もあると語った。現政権が過去を持ち出し、もてあそぶのを見ていると、
そのうち「金日成叙勲の話も出そうな格好」だと本紙の社説は指摘した。
今の政権勢力は、中途半端な官製民族主義を後ろ盾に、植民地時代のぼんやりしていた部分を再度ほじくり出し、一種の政治的人気取りをしている。
いきなり「親日校歌」を変えようと人気取りが始まり、愛国歌(韓国の国歌)を変えようという声も強まっている。
仁川市議会は、仁川上陸作戦の月尾島爆撃の被害を補償しようとしている。「70年前の過去」に身を躍らせているわけだ。
全羅北道議会は、仁村・金性洙(キム・ソンス)が暮らしていた旧家の文化財について親日だと追及し、
民俗文化財指定を解除せよと求める決議を採択した。
慶尚南道では、イブキの木は植民地時代の残滓(ざんし)だからこれを引き抜こう、という声が上がったという。
イブキの木を引き抜くというなら、今や韓国各地でシーズンを迎え始めた花見の祭典はどうなるのだろうか。
「さくら」なのに、どうしてほっておけるだろうか。これこそ、韓国各地にあるサクラの木を全て引き抜くべきではないだろうか。
(以下ソースで)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/05/2019040580124.html
孫恵園議員「お前らの父親は当時、何をしていたんだっけ?」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/05/2019040580044.html