野村萬斎 東京2020へ 4つの祭典を4話の物語に 2019.1.1 08:00
https://www.sankei.com/entertainments/news/190101/ent1901010002-n1.html
野村萬斎氏は、五輪とパラの開閉会式、計4式典を、4話完結の物語として構想中だ。
通底するのは、狂言の舞台で慣用句のように使われる「このあたりのものでござる」の精神。大名も太郎冠者も、どこにでもいる人間として登場する。
「大統領も首相も、障害者も健常者も、人種や言語が違っても、世界中が『このあたりのもの』として集まる。どの人間も包括し、肯定する狂言の心は世界平和に繋がるはず」
大舞台を控えた今年は「準備の年」。決断の場面が増えるが、その物差しも到達点も狂言の中にある。
「五輪後、みなが『このあたりのもの』と胸を張って言える契機になる祭典を、日出る国から目指す一年にしたい」。背筋を伸ばし、新年を語った。