
小学校教頭を逮捕 ひき逃げで女性死亡の疑い
2018年7月29日 17時30分
埼玉県川口市の小学校に勤務する54歳の教頭の男が、自転車の女性をひき逃げして死亡させたとして警察は29日、ひき逃げなどの容疑で逮捕しました。
調べに対し、教頭は「ものに少し当たった程度だと思った」と容疑を一部否認している一方、「飲酒して運転した」とも話していて、警察は飲酒運転の疑いでも調べています。
逮捕されたのは、川口市立本町小学校の教頭で、草加市長栄1丁目に住む田中嘉明容疑者(54)です。
田中教頭は、28日午前2時ごろ、川口市東本郷の市道で自転車に乗っていた川口市大竹に住むフィリピン国籍の飲食店員、イトウ・ジョセフィン・ラメダさん(56)を
車ではねて死亡させ、そのまま逃げたとして過失運転致死とひき逃げの疑いが持たれています。
警察によりますと、現場付近の防犯カメラや現場に残っていた遺留物から田中教頭の車を割り出したということで、
調べに対し教頭は「ものに少し当たった程度だと思った」などと容疑を一部否認しているということです。
一方で、「飲酒して運転した」とも話しているということで、警察は、飲酒運転の疑いでも詳しく調べています。
田中容疑者が教頭として勤務していた川口市立本町小学校の関口景子校長によりますと、
事故が起きた前日の27日午後6時半から午後10時ごろまで、田中教頭ら5人で、学校の近くの中華料理店や串焼き店で食事をしたということです。
田中教頭は、ビールを中ジョッキで4杯から5杯程度飲んだということですが、酔った様子はなかったということです。
そして、午後10時15分ごろ、田中容疑者は「バスで自宅に帰ります」と話し、1人でバス停に向かったということで、足取りはしっかりしていたということです。
田中教頭は、4年前、本町小学校に教頭として赴任し、明るく穏やかな性格で、地域との交流にも積極的で職場や地域などでの人望が厚かったということです。
関口校長は「耳を疑い、信じられなかったが、事実である以上、厳粛に受け止め、今後市の教育委員会と相談して対応していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180729/k10011555361000.html