http://news.livedoor.com/article/detail/15032440/
しかし、そんななかで「私の目線はブル(強気)です」と豪語するのは、フィスコデジタルアセットグループ代表取締役の田代昌之氏だ。いわく、現在は「仮想通貨市場の“地ならし”が進んでいる状態」だという。
「コインチェック騒動を経て仮想通貨取引所は精査されつつあり、取引所による新団体も業界の健全化を進めています。
今後はおそらく、現在の取引業者は半分くらいにまで減って、まともな大手ネット証券やFX会社の資本が入った業者が増えてくるはずです。
結果、新たに参入する投資家も出てくるでしょう。私からすれば規制強化は買いのサインです」
昨年末の大相場を生んだのが新規の個人投資家マネーだったように、新たな資金がいつ、どういった流れで入ってくるのかは重要なポイントだ。
「その意味では、知名度の高いIT企業が続々と仮想通貨に参入してくるのも好材料。今後はサイバーエージェントやLINEが取引所開設を目指し、
メルカリが仮想通貨決済を導入しようとするなど、仮想通貨自体のすそ野がどんどん広がっていく。そうなると新規マネーの流入が期待できます」
また、これまで仮想通貨を敬遠していたFXトレーダーなど投資家の資金が入ってくることも予想できるという。
「すでにFXから仮想通貨に多くの資金が流れ込んでいますが、一方で『安全性や取引システムが不安なので、まだ手を出すのはやめておこう』と控える人も多かった。
安心して売買ができる環境が揃えば、さらに鞍替えする人も増えると思います。しかもFXはレバレッジを10倍に引き下げる規制が控えている。
よりボラティリティが高い仮想通貨に魅力を感じる人は増えるでしょう。
これまでは『仮想通貨=投機的な商品』というイメージが先行していましたが、マーケットがどんどん成熟すれば、れっきとした投資として市民権を得るはずです」
「今年後半にかけて緩やかに上昇し、夏頃には100万円台の壁を超えてくるでしょう。その後、300万円台後半〜400万円台を目指すとみています。今年中にそこまで到達するかは難しいですが、少なくとも昨年の最高値(約260万円)は抜いてくるのでは」