東京都ら/新宿駅直近地区再整備方針たたき台/超高層ビル群との融合など9項目整理 [2017年10月26日4面]
東京都と新宿区は、国や鉄道事業者らと共に検討を進めている新宿駅とその直近地区を対象にした再整備方針のたたき台をまとめた。
世界有数のターミナル駅でありながら、駅の入り口が分かりづらく、歩行者の動線も交錯し、周辺建物との調和も不十分といった課題の解決に向け、
9項目の方針を整理した。駅前広場や周辺建物も含めた大規模な再編を目指し、具体像の検討を加速させる。
たたき台では、▽誰もが利用しやすく一体性のあるターミナルへの再編▽分かりやすく楽しめる公共的空間の形成▽新たな魅力を生み出す
都市機能の導入▽超高層ビル群との融合−などを目指す方針が確認された。
6月に都と区が外部有識者らと設置した「新宿の拠点再整備検討委員会」の会長を務める岸井隆幸日本大学理工学部教授は「歴史的経緯を見ると、
各鉄道会社が鉄道乗り入れ時にビルを造り、それが結果的に駅が見えない状況を生んだ」と新宿駅が抱える課題を指摘する。
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