政治に関心がある華僑・華人の中で、郭は注目の的。YouTubeなどにチャンネルを開設しリークを続ける彼について、
聞かない日はないといってもいいほどだ。中国で彼のネット番組を視聴することはできないが、もちろん国内在住の中国人の間でも注目度は高い。
略)
1990年代、中国各地には無数の不動産王が生まれた。政府とのパイプを生かし土地を手に入れさえすれば、
あとは濡れ手で粟の大儲けが待っている。郭はそうした政商の中の1人、ただしとびきり優秀な1人であった。
2014年には中国で発表される「胡潤百富榜」(フーゲワーフ長者番付)で74位にランクインしている。個人資産額は155億元(約2550億円)と推定されている。
なぜ、この大富豪が中国から逃げ出さなくてはならなかったのか。2015年1月、馬建・国家安全省次官(当時)が
紀律違反違法行為の容疑で失脚するが、馬こそが郭の後ろ盾であったと中国メディアは報道している。
2014年から米国に滞在していた郭は以後、中国には帰れない流浪の身となった。
中国は政治の国と言われる。どんな大富豪も中国政府には逆らえない......はずだった。ところが、
郭は米国からインターネットを通じて孤独な戦いを始める。それが「爆料」(暴露)だ。
郭は、習近平総書記が敵なのではない、ターゲットは中国共産党の最高指導陣である常務委員の1人、
王岐山・中国共産党中央規律検査委員会書記だと明言。謹厳実直なイメージで反腐敗運動を率いる王自身が私腹を肥やしている、
複数の隠し子を持ち莫大な資産を保有している、ハリウッド映画にもしばしば出演する大物女優と関係を持っていたなど、次々と暴露を始めたのだ。
詳細はソース
えっ? 中国共産党が北ミサイルより恐れる「郭文貴」を知らない?
2017年09月14日(木)17時41分
http://www.newsweekjapan.jp/lee/2017/09/ttu.php