参加していたサッカーチームが、とあるイベントに参加することになった。
首都圏にあるサッカーチームが集まって試合をするというイベントで、なんとそこに人気のJリーガーが来るということだった。
移動のバスでは、みんなでワクワクソワソワしていた。
事前にカズが来ないと知らされたけど、超有名な選手が10人くらい来ると聞いたので、テンションは下がらなかった。
移動中に諸注意が伝達されて、真っ先にサインをねだることは禁止された。
ブーブー言いながら、なんやかんやとイベントの試合をこなして、ようやく選手とふれあえる時間がきた。
コーチ達に、さあ行っておいでと言われた時には、すでにすごい人だかりができていた。
憧れの選手達がいるのに、とてもではないけど全員と話ができそうにない。
サインどころか、握手してもらうのも難しそうだった。
どうしようか……と立ち竦んでいた時、緑のユニフォームが目に入った。
読売ヴェルディのユニフォームだ。
当時、一番好きだったチームのとある選手が目の前にいた。
衝動的に人だかりに入っていって、夢中になってユニフォームを目指した。
きっと握手は難しい。
でもせめて、あのユニフォームにさわってみたいと思ったんだ。
他のチームの子をかきわけて、やっとのことでそのユニフォームを握った。
その時、頭に大きな手がやってきて、グイと顔を上げさせられた。
「あ、やっぱり女の子か」
目指していた選手は、私の顔を見てそう言った。
首都圏のチームには、ちらほらと女の子が混じっていたけど、まだまだ数が少なかった。
だから珍しかったんだと思う。
最初、ショートカットにして日焼けで真っ黒になっていたのに、よくわかったなと驚いた。
次に、ものすごく緊張した。
だって私は、みんなが言うには世界で一番気持ち悪い女だ。
どんなに洗っても、臭いと避けられるバイキンなのだ。
あっちに行けと言われたらどうしよう。
そんな風に考えて、一瞬で泣きそうになった。
もしかしたら、ユニフォームが汚れたと怒られるかもしれない。
さわろうと思わなければよかった。
イベントに来なければよかった。
急に怖くなって、逃げようとした。
でも頭はガッチリつかまれてるし、前後左右は人だらけで移動なんかできそうになかった。
緊張で固まっていると、その選手は私を見て笑ってくれた。
逆光だったから、笑った時に見えた真っ白な歯が、なにより印象に残っている。
「がんばってね」
その選手は、ひとこと励まして頭をなでてくれた。
たったそれだけだったけど、私の狭い世界を壊すにはそれだけで十分だった。
嫌がられなかった。
臭いと言われなかった。
気持ち悪いと避けられることもなかったし、それどころか笑ってくれた。
周りがみんな敵という状態だったから、好意的に受け入れてもらうという体験が新鮮で、心の底からうれしかった。
しかもその相手は、あの読売ヴェルディの超有名な選手だったのだ。
冗談抜きで、世界が壊れた。
もちろん良い意味でだ。
私は別に汚くも気持ち悪くもない、普通の一人の子供なんだ。
あの笑顔と励ましは、ちゃんとそれを教えてくれた。
この日から、いじめられても大丈夫になった。
もちろん辛い時もあったけど、根っこの部分が補強されたから挫けることはなかった。
どんなに汚いと言われても「でもあの選手は、そんな風に思っていない」と思えた。
クラスメイトの言う「みんな」が、本当の意味での「みんな」じゃない。
その証拠に、あの人は私をなでてくれたじゃないか。
だからいまの悪口も適当な発言だ。
私はバイキンなんかじゃない。普通の子供なんだ。そう考えられるようになった。
自信が回復したためか、この時期から奇妙な変化も起きた。
学校ではいじめられるけど、放課後になれば遊んでくれる友達ができたんだ。
しかも、何人も。
その人達は口を揃えて「学校では○○さんが怖いから一緒に遊べない」「クラスでは△△君が見てるから、話ができない」と言った。
本当に自分を嫌っているのは、クラスでたった二人。
他の人達は、その怖い二人の顔色をうかがっていただけだったらしい。
学校では相変わらずだったけど、放課後になれば楽しい日々がやってきた。
その二人は遠い団地に住んでいて、放課後に私が住んでいる団地に来ることはなかったから、存分に遊ぶことができた。
小学校を卒業すれば、あの二人に会わなくなる。
それだけを頼りに、毎日学校に行っていた。
想像はあたっていて、小学校を卒業して中学校に入ったら、徐々にいじめは止んでいった。
しばらくはいじめを続行しようとする人もいたけど、中学を卒業するまでに気がつけば全部終わっていた。
高校に入って、家の近くのコンビニでバイトを始めると、あの時のクラスメイトがお客としてやってくることがあった。
みんな店員が私だと知ると、一瞬気まずそうな顔をする。
でも私はがんばって、できるだけ普通に話しかけた。
そうしたら、みんな照れくさそうに話に応じてくれた。
買い物が終わって出ていく時に、「あの時はごめんな」と謝る人もいたし、それには触れずに「バイトがんばってね」と言う人もいた。
いじめというのは、本当に狭い世界の話だった。
どういう理屈かしらないけど、あの狭くて小さな世界は人を狂わせる。
でも一度外に出てしまえば、みんな普通に戻る。
私は、あの選手に会えたことで外に出ることができた。
本当に幸運なことだったと思う。
なにしろ日本代表として活躍して、それこそ日本中にサポーターがいた選手に、ほんの数秒のこととはいえサポーターになってもらえたんだ。
そんな経験はめったにないことだと思う。
あれから色々なことがあったけど、胸にはいつも「がんばってね」という言葉があった。
社会に出て、結婚して、子供を生んで。
いま、人並みの幸せというものを噛み締めながら、あの人に会えてよかった、自殺なんかしなくてよかったと思っている。
昨日の夜、旦那と子供が遊んでいるのを見ていて、ふとお礼がしたいなと思った。
私の人生を救ってくれたあの選手に、ありがとうを伝えたいと思いついた。
いまさら気恥ずかしくて、とてもメールなんか送れないけど。ここに書くことで、いつか偶然にでも目に入ってくれればうれしい。
私のヒーローであるあなたへ。
何万人もの子供に応援されてきたあなたは、私を覚えていないと思いますが、私はあの日のことを絶対に忘れません。
あれから、やっぱりサッカーは上達しなかったけど、いまも家族でJリーグを応援しています。
旦那と出会い、影響されてとあるチームのサポーターとなり、時々スタジアムに足を運んでいます。
あんなにヴェルディっ子だった私が「緑は大っ嫌い♪」と歌う日が来るとは思いもしなかったのですが、いまもサッカーは大好きです。
あの時は、本当にありがとうございました。
おかげさまで、とても幸せな毎日を過ごせています。
あなたは、きっとこれからもサッカー人生を歩んで行かれることでしょう。
そんなあなたを、遠い場所からではありますが、これからもずっと応援し続けていきたいと思っています。
あの時、いじめられっ子の小学生だった、あなたのサポーターより。
ラモス瑠偉選手へ、感謝を込めて。
長すぎて二個目の頭撫でて頑張っての所ぐらいで読むの辞めた
俺が小学生の頃、どうしても武田のサインが欲しくて、等々力競技場で色紙とマジックを持って、選手の出待ちをしていた。
武田が出てきて俺は「武田選手サインおねがいします」と叫んだがササッと車に乗ってしまった。
がっくりしてると、ラモスが俺に「僕のサインでもいいかな?」とニッコリしながら声をかけてくれた。
俺はびっくりしたが「もちろんです、お願いします!」と言うとスラスラとサインをしてくれた。
その後「これからも武田選手とヴェルディの応援よろしくね」と声をかけてくれた。
あのカズの笑顔は、今でも忘れられない。
サインはすぐ捨てた
サッカーやってたいじめられっ子って澤穂希かと思ったが沢じゃなかったか
イジメられる方がわるいまったく悪い所がない人間はイジメられない
ラモスは自分らの世代がフランスで代表外されたのを妬んで城や中田を解説で叩きまくって
戦犯扱いにした最悪のクズなんだが
全部読んで最後に「ラモスかよ・・・」ってつぶやいた奴手あげて
武田やろって思いながら読んでたらラモスで草
てか自分は子供の頃弟と一緒にヴェルディの試合観に行って
武田にサイン入りユニ貰って感激して
本命は少年野球だったのに弟と一緒に辞めてずっとサッカー続けてたわ
俺はあんま才能なかったけど今も地元の仲間とフットサルやってる
弟はかなり上手くてユースに入ったし今もサッカー関係の仕事しとるぞ
逆光だったから、とかいう説明口調が嘘松って感じで叩いてやろうと思ってたが
オチのラモスで草生えたからやめた
まさおがJリーグカレーのおかげでフードファイターになった話は感動した
90年代は凄かったからなぁ
中学の同級生が死んで、俺らはパニクッテなぜか弔問係になったが、
同級生で訪れたのは半分やったな。
同級生が死んでもあいつは格下みたいに振舞ってる女が
クラスのリーダー気取りだったわ
>その二人は遠い団地に住んでいて
やっぱり団地かよ。
熱狂的なレッズサポの友達とレッズの練習見に行ってサイン貰うために駐車場で待ち伏せしてたら
ブッフバルトが車に乗ってでてきて友達バカだからチャリで飛び出して車止めて窓からサインサイン言ってて殴られてたの思い出したわ
俺は釜本にサイン断られて嫌いになったな
しかも子供相手に現役の癖に汚いプレーされるし
学費も返さないでいなかったことにするのは窃盗罪じゃないの?
ラモスはとても目がいい
遥か遠くをすれ違った通行人の女性を
今の子可愛かったねと言う男
この子も女の子とすぐに気付く根っからの女好き
本当に良い話だった
瓦斯サポになってるオチが悲しいけど
カズじゃねえのかよ
ラモスかよ
普通Jリーグ創成期のヴェルディときたらカズだろ
こいつの場合は体小さくて気弱だっただけで
成長すりゃふつうになったんだろ
ケンモメンは大人になっても
不細工でハゲですべての他人から迫害
され続けているのだが?
前園じゃねえのかよイジメかっこわるいとか言ってたろあんときはフリューゲルスだっけ?
ゾノさんが( ・∀・ )ノ イジメカコワルイって言ってくれたんじゃないんだ
せめてラモスは臭かったとかのオチはないのか