性犯罪を受けた被害女性。突然夫が性犯罪者となった妻。苦しみはともに重いが、裁判所はどちらに寄り添うのだろう。
深夜に帰宅中の女性(22=当時)の胸をもみ、けがを負わせたとして強制わいせつ致傷罪に問われた無職信太龍也被告(30)の裁判員裁判で、東京地裁は25日、懲役3年(執行猶予4年)の有罪判決を下した。
本紙既報通り、被告は由緒正しいお神楽の家元の娘を妻にめとったが、夜の相手をしてもらえない欲求不満から犯行に及んだ。夫に裏切られた衝撃もさることながら、自らにも責任を感じた妻は大きな葛藤を抱いたが「結婚して築き上げた大きな絆」を理由に、夫を支えると法廷で誓った。
一方、被害女性は見ず知らずの男から「僕のチンチン触って」と声をかけられ、胸をもまれ、けがをするなど心身に大きな傷を負った。強い処罰感情を持つ。
6人の裁判員はすべて女性だ。同性として妻と被害者の双方の気持ちを理解できるはず。だが最後は、“温情判決”と言える執行猶予を与えた。
家令和典裁判長は「裁判員の皆さんと熱心に議論した」と明かし、代表して総意を被告に伝えた。悪質ながら短絡的であり、示談交渉中である点と、妻や実父が更生への協力を証言した点が考慮された判決だった。
被害者の父親の立場なら「加害者を殺してやりたい気持ち」と反省した被告に、裁判長は「執行猶予判決を聞いた被害者と家族は納得できない気持ちになる。改めて事件を振り返って」と声をかけて「執行猶予を幸運と思わないで」とも付け加えた。 保釈申請を選ばず、反省のために拘置所で4か月過ごした点も評価された。1歳8か月の娘を持つ妻としては、早く帰ってきて世話をしてほしいのが本音のはずだが、愚痴の一つも言わず、夫の性癖・性欲と向き合うことを宣言した。ハンカチで涙を拭く被告を見て、もらい泣きする裁判員もいた。
以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/1259194/
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本紙既報通り、被告は由緒正しいお神楽の家元の娘を妻にめとったが、夜の相手をしてもらえない欲求不満から犯行に及んだ。夫に裏切られた衝撃もさることながら、自らにも責任を感じた妻は大きな葛藤を抱いたが「結婚して築き上げた大きな絆」を理由に、夫を支えると法廷で誓った。
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家令和典裁判長は「裁判員の皆さんと熱心に議論した」と明かし、代表して総意を被告に伝えた。悪質ながら短絡的であり、示談交渉中である点と、妻や実父が更生への協力を証言した点が考慮された判決だった。
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