クソスレ立ててんじゃねぇよ!バーロー!!
これから俺様がSS貼るためのスレとして再利用してやる。
これなら無駄にならないだろ?
感謝しろよ、スレ主!!
まどか☆マギカif...(1)
東京郊外にある三滝原市の一角を3人の少女が歩いている。
「でさぁ、その芸人のギャグが滑りっぱなしで会場のお客は笑いどころが解かんなくてシ〜ン・・・」
「え〜、その芸人さん、存在そのものがギャグになっちゃってるじゃない。」
「あれは気まずい雰囲気でしたわよ〜。司会者のフォローで最後は笑いを取れてましたけど・・」
会話を主導する一番背の高い青い髪の少女は美樹さやか。
少年と見まごうばかりのショートカットの髪がその名のとおり、さわやかな印象を醸(かも)し出している。
さやかの話に合いの手を入れるのが鹿目まどか。
ピンクのツインテールを赤いリボンで纏(まと)めた小柄な少女だ。
2人の会話に相槌(あいづち)を打ちながら加わるのが志筑仁美。
軽くウェーブの掛かった緑の髪が特徴の令嬢風。
少女達は通学路である公園歩道を三滝原中学校へと向っていた。
その姿を公園の植え込みの影から観察する小さな影1つ。
(あの3人の内、2人はどうやら有望株だ・・・さて、どうやって接近しようか・・・。)
外見はネコにもウサギにも似たそれは物陰を伝って3人の後を追う。
が、その行動は次の瞬間に飛来した一振りのナイフによって強制終了させられた。
ザシュッ!!
ナイフは一撃で小さな観察者の頭部を貫き、歩道の路面に縫い付ける。
遺体の傍らに突然、長い黒髪の少女が現れ、観察者の死を確認するとナイフを引き抜き、ご丁寧にも
首を切断して胴体を近くの茂みへと蹴りこみ、頭部は別方向へと放り投げた。
「既にこの時間軸でも奴らに気付かれたって事ね・・・1個体を始末しても時間の問題だわ・・・
おっと、まだ諦めるわけにはいかない・・・」
長髪の少女は現れた時と同じように突然姿を消す。
その頃まどか達は中学校の教室に到着し級友たちと朝の会話を始めていた。
(2)へ続く
まどか☆マギカif...(2)
「ねぇ知ってる?隣のクラスの山田さん行方不明らしいよ。」
「最近多いよね〜、拉致されて何日かしてからボロボロにされて帰ってくる事件でしょ?」
「ぅ〜ッ、怖いよ・・・私も狙われちゃうかも知れない・・・・・。」
「そう言えばうちのクラスでも変に前髪の長い男の人に声掛けられて追い回された子いるよね。」
「あ〜かな子がそうだったっけ?人ごみに紛れて逃げおおせたらしいけど・・・」
女生徒たちの不吉な噂話はまどかの耳にも飛び込み不安にさせる。
(私が付き纏われたらどうしよう・・・上手く逃げる自信ないよ・・・・・)
そんなまどかの心理を表情から読み取ったのか、傍らに立つさやかはポンと肩を叩き、
「まどかに手出しする奴はこのさやかちゃんが許さないから安心しな!まどかは私の嫁なんだから。」
と、豪快に笑いながら胸を叩く。
その時、始業のチャイムが鳴り、女生徒たちは慌てて自分の席へ戻っていった。
そして担任の早乙女和子教諭が見慣れぬ長い黒髪の少女を伴って教室へ入ってくる。
「え〜それでは朝のホームルームを始めます。みなさんは目玉焼きの焼き加減で文句を付けるような相手と
付き合っちゃダメですよ・・・」
私事(わたくしごと)をふんだんに織り交ぜたスピーチが続いた。
さすがに痺(しび)れを切らしたのか、黒髪の少女が「先生」と合図する。
「えっ?ああ、そうでしたね・・今日は新しいお友達を紹介します。」
虚を突かれた早乙女先生は慌てて黒板に向かい、黒髪の転校生の名を大きく書き記す。
「暁美ほむらさん。ご家族の都合で転入して来られました。」
そして、ほむらと呼ばれた転校生を促す。
「只今、ご紹介に与(あずか)りました暁美ほむらです。よろしくお願いします。」
美しさの中に凛(りん)と張り詰めた空気を漂わせた少女はクラスの皆に会釈した。
(3)へ続く
まどか☆マギカif...(3)
年齢不相応に大人びた雰囲気を湛(たた)えた転校生ほむらは自ら鹿目まどかの隣の空席を指定し、
先程の出来事で引け目を感じていた早乙女先生もそれを許さざるを得なかった。
まどかは着席する為に自分の方へ近付いてくるほむらの姿をしげしげと観察する。
長身というほどでは無いが自分よりも背は高く、均整のとれた容姿は同性としても美しいと認められる程だ。
ほむらはまどかの隣に立って軽く会釈すると着席する。
「よろしくね、鹿目さん・・」
意味有り気に微笑みながら、まどかの方を見るほむら。
(あれ?まだ名前を紹介してない筈なのに・・・?)
何故自分の苗字まで知っているのか一瞬戸惑うが、ひょっとしたら早乙女先生から
何か話があったのかも知れないと自分を納得させるまどか。
授業が始まってからのほむらは、ずば抜けた才能を発揮した。
まだ転入したばかりでこの学校のカリキュラムをよく知らない筈なのに、クラスメートの誰も解けない
難問をスラスラ解いてみせたり、体育の授業では他を寄せ付けない運動能力の高さを披露してみせたりするのだ。
才色兼備という言葉がまさに当てはまる転校生の出現にクラスは色めき立ち、朝の不吉な噂話など影を潜めてしまう。
ただ美樹さやかにとっては幼馴染みのまどかに色目を使っているように見えるほむらの態度が面白くない。
(何あいつ・・・そりゃ外見でも勉強でも敵(かな)いそうにないけどさぁ・・まどかは私の嫁なんだよ!)
ほむらが隣の席のまどかに寄り添う姿を垣間見るたびに嫉妬の感情がムラムラと沸き起こる。
そして昼休みが終わった3時間目の授業の最中、何故かほむらは気分が優れないと担当の教諭に訴え、
「鹿目さん、保健委員だったわよね?私を保健室まで連れて行ってくれる?」と要求した。
(えっ?何でほむらちゃん、私が保健委員だって知ってるんだろう?)と疑問に思うまどかだったが、
ほむらに促(うなが)され2人して教室を抜け出す。
人通りの無い廊下まで来たとき、ほむらはまどかに謎めいた言葉を伝える。
(4)へ続く
まどか☆マギカif...(4)
「鹿目まどか、よく聞いて。やがて貴女の周りに何でも1つだけ願いを叶えてやろうという相手が
現れても、その申し出を信じちゃダメよ。それが貴女にとっての破滅を意味するんだから。」
しかしあまりに急な話に、まどかはほむらの話した内容を理解できず適当に相槌を打つばかりだった。
(対象物が無いのに物事考えろと言っても無理か・・・警告は出したし、後はあれを近付けさせなければ・・)
ほむらは少し考え直して保健室への道中を急ぐ。
(あれ?ほむらちゃん、どうしてウチの学校の保健室の場所知ってるんだろう?)
僅かばかり疑問を持ったまどかではあるが、相手はかなりの秀才、事前に学校の見取り図を見て
いたのかも知れないと考え、それ以上疑いを深めなかった。
そして保健室にほむらを預けたまどかは授業が続行されている教室へと足早に戻っていく。
やがて授業が終わり、さやか、まどか、仁美の3人は連れ立って下校する。
「あのさぁ、帰りに駅前のCDショップに寄ってかない?」
さやかが2人に呼びかけた。
「うん、いいよ。」
まどかが主体性無く応える。幼い頃からの習慣そのままだ。
「ごめんなさい、今日は習い事のお茶が・・・」
仁美は親の方針か多数の習い事を抱えている。
「お嬢様も色々大変だねぇ。」
事情を知っている、さやかが悪意なく冷やかす。
3人は校門を出た辺りで別れ、さやかとまどかは駅前のショッピングモールにあるCDショップを目指した。
ショッピングモールは三滝原の中心部に当たる商業地域の目玉として去年オープンしたばかりの
真新しい施設で学校帰りの女性徒たちの絶好の散策路になっている。
2人が目的地に到着したのは午後3時半から4時の間くらい、春先の季節なのでまだ日が傾くのが早い。
CDショップに入ったさやかは、まっしぐらにクラシックのコーナーに向かい、まどかはさやかの買い物が
決まるまでの暇つぶしとして店内をブラブラと歩き回るのだ。
その時、異変は起こった。
(5)へ続く
まどか☆マギカif...(5)
(助けて...助けて.....)
それは誰かが小声で呼んでいるように聞こえ、まどかは慌てて周囲を見回すが
声の主を見出す事は出来なかった。
気のせいかと思い、散策を再開しようとした刹那、再び(助けて...助けて...)と声がする。
それが前回より近付いたと感じたまどかは、大急ぎでCDショップを抜け出し、声が聞こえたと思われる方角へ歩みを進める。
すると行く先はまだテナントの入っていない工事中のフロアの一角の様だ。
(助けて...助けて!.....助けて!)
どうやら声の主は次第に近付いて来ているのか次第に大きくはっきり聞こえる。
パーテーションで工事機材が隠された薄暗い場所の方へ、まどかは近付いていく。
すると暗がりから小さな影がまろび出てくる。驚いて足を止めるまどか。
「助けて!追われてるんだ!!」
猫ほどの大きさのそれは確かに人間の言葉で呼びかけてくる。
動物が人間の言葉で喋った事に驚くまどかだが、とりあえず跪(ひざまず)いてそれを拾い上げる。
それは白い猫のように見えるが耳と思われる部分から長い耳毛らしきものが伸び、尻尾もまるで筆のように
フサフサとしていて、身体のあちこちに切り傷らしきものを負い弱っていた。
「どうしたの!?」
まどかはそれに問いかける。
しかし、それが答えるよりも早く追跡者が正体を現した。
鋭い靴音と共に暗がりの中から姿が浮かびあがる。
思わず息を飲むまどか。
明るみに姿を現した追跡者は服装こそ違うが暁美ほむらだった。
「ほ、ほむらちゃん!?」
あっけに取られるまどか。緊張の糸が一瞬に途切れる。
が、ほむらは張り詰めた面持ちのまま、まどかに接近した。
「鹿目まどか。それをこっちへ渡して頂戴。」
左手を差し出すほむらの右手を見るとコンバットナイフを持っている。
「えっ!?この子をどうするつもりなの!?」
思わず後退するまどか。
(6)へ続く
まどか☆マギカif...(6)
じりじりと近付いてくるほむらに対して、まどかは後退(あとずさ)りしながら小動物を抱きしめた。
「それは貴女(あなた)にとって危険な存在なのよ。こっちに渡しなさい。」
「やだよ、この子ケガしてるんだよ!なんで苛(いじ)めるの!?」
ほむらは返答する事なく接近を続ける。
まどかは逃げ出すチャンスを覗(うかが)うも果たせず追い詰められていく。
その時、まどかの背後から1つの影が躍りこんだ。
「おい転校生!不思議ちゃんてレベルの話じゃね〜ぞ!!」
ノズルを外し使用状態にした消火器のボンベを抱えて現れたその影の主は、さやかだった。
一瞬の虚を突かれたほむらは消火剤を噴霧され視界を失う。
さやかはまどかの手を引いて一目散に逃げ出した。
「あいつ、目茶苦茶危ね〜奴じゃん!何なんだよ!!」
しばらく走って、ほむらが追ってこない事に気付いたさやかはようやく立ち止まる。
「あれ?ここどこ!?」
そこはまるで石造りの迷宮のような空間で、先程まで居た筈のショッピングモールの
明るく近代的な装いとは真逆の、中世の暗闇から湧き出したような場所だった。
「えっ?さやかちゃん知らずに走ってきたの!?」
呆れたようにさやかの顔を見るまどか。
「それは仕方無いよ。この空間は君たちが知っているどこでも無い。どうやら魔法使いの結界に迷い込んだようだね。」
まどかに抱かれた小動物が意外な事を言い始めた。
「何この猫!喋ってるよ!!」
さやかが驚くが、小動物は話を続ける。
「結界からは普通には出られない。厄介な事になった。おや?もう奴らに嗅ぎ付けられたらしい。」
数人分の足音と共に、ずんぐりとした体型の人影が近付いてきた。
「見慣れない女がいるぞ!」
「連れ帰ってあの方に見せよう!」
「とりあえず毒見しておくか!」
顔が見える位置まで近付いた人影を見た、まどかとさやかはそれが一般的な人間ではない事に気付く。
極端に短い首、異様に盛り上った筋肉、不細工を通り越し醜いとしか形容出来ない顔、そして額にある短い角・・・。
(7)へ続く
まどか☆マギカif...(7)
そう、2人にはそれに見覚えがあった。ファンタジーRPGには頻繁に登場するモンスター、オークに酷似していたのだ。
「オーク・・・実在するの!?」
まどかを庇(かば)いながら後退りするさやか。
「いや、正確には使い魔がオークの姿に作られたというべきだね。君の知ってるゲームの奴とは違うと思う。」
小動物の講釈が終わるのも待たず、オークたちは、さやか、まどかの2人の踊りかかった。
「グヘヘ、待ちなよ、かわい子ちゃん!おじさんたちと遊んでいこうぜ!」
醜悪な顔が迫る。
が、その時、石造と思われていた壁を突き破って新たな人影が現れた。
「あら?こんなところで、おイタはいけないわね!」
一言叫んだその人影はオークに向けて何かを構え、鋭い爆発音が上がる。
さやかに迫っていたオークがいきなり倒れた。
仲間のオークが妨害者の出現に身構えるも、二度目、三度目の発射音で次々に倒れる。
すると石造り迷宮風の奇妙な空間は歪み、消えてゆき、元の工事中のフロアに戻っていく。
倒されたオークたちもまるで蒸発するように溶けて消えてしまう。
さやかとまどかは自分達を助けてくれた人影をまじまじと見た。
それは奇妙なデザインの服に身を包み、金髪を縦ロールに巻き、頭に羽飾りの付いたベレー帽を被った少女だ。
「危なかったわね、私は巴マミ。貴女たちは?」
不思議な少女が話しかけてくる。
「あ、ありがとうございます。私、美樹さやかって言います。で、こっちは友達の」
「鹿目まどかです。どうもありがとう。」
ペコペコと頭を下げる2人。
マミはつかつかとまどかに近付いていく。
「キュウべぇを助けてくれたのね。」
それに反応して小動物も「マミ!来てくれたんだね!!」と返答した。
「えっ?この子を知ってるんですか?」
まどかはあっけに取られる。
自分が発見した珍獣のつもりでいたからだ。
「ええ、私の大切なお友達よ。」
両手を差し出すマミに、まどかの胸から離れた小動物は飛びついていく。
(8)へ続く
まどか☆マギカif...(8)
3人は人目につかぬ機械室へ移動し、キュウべぇを治療する為、床に車座を作って座る。
マミと名乗る少女は側頭部に付けていた髪飾りを取り、小さなタマゴ型の何かに変形させた。
それはぼんやりと内側から光を放つ宝石の様にも見える。
一瞬のうちに起きた出来事をまるで手品を見るかのように驚き、目を見張るさやかとまどか。
「マミさん、それ、何ですか?」
好奇心の強いさやかが身を乗り出す。
「これはソウルジェムと言ってね、私みたいな魔法少女の力の源なの。」
さり気無く答えるマミだが、既にこの段階で常人の理解を超えている。
それを何となく理解できるのは、さやか、まどかが幼少の頃から魔法少女がアイテムで変身するアニメを見慣れている所為かも知れない。
横たわるキュウべぇの体にソウルジェムをかざして光を当てるマミ。
すると、付けられた傷が急激に消えていく。
「わ〜、まるで魔法みたいですね〜」
唖然とした表情で感想を述べるさやか。
「ええ、癒しの魔法なのよ。」
簡単に返答しながら治療を続けるマミ。
ようやく傷が消え、キュウべぇはむっくりと起き上がる。
「マミ、ありがとう。助かったよ。ところでさっきの使い魔は?」
「倒したわ。魔法使いそのものは逃げ去ったのか、もう気配が無いけど・・・。」
そのやりとりを聞いていたまどかが疑問を投げかける。
「ところで使い魔、魔法使いって何ですか?」
「そうねぇ・・魔法使いは、さっきみたいな結界の奥に隠れ潜んでいる正体不明の存在、
使い魔は手先の怪物と言ったところかしら。どうも女の子にしか興味ないらしくて、被害者は全員女性なのよ・・・。」
マミの答えを聞いたまどかは、先程オークに襲われかけた事を思い出して身震いした。
「ひょっとしてマミさんは魔法使いと戦う正義のスーパーヒロインとかですか?」
元々戦うヒロイン物が好きなさやかが目を輝かせて尋ねる。
「まあ、アニメみたいには上手くいかないけどね。」
苦笑いしながら答えるマミ。
(9)へ続く
まどか☆マギカif...(9)
キュウべぇの治療が一段落すると、マミは2人を自宅へと誘う。
魔法少女という存在への興味からか、さやかは一も二もなく話に飛びつき、
まどかも同行する事になった。
一同が車座を解いて立ち上がり、マミは変身を解除して普段の姿に戻る。
その出で立ちは、まどか達と同じ三滝原中学の女子制服だった。
「えっ?それ、ウチの制服じゃぁ・・・」
驚くさやか。
「そうよ。私は3年に在学しているの。貴女方の先輩って事になるのかしら。」
微笑むマミ。
「いやはや、恐れ入りました・・・」
さやかは恐縮して頭を掻く。
3人が向ったマミの自宅は市の中心部から少し外れた所にあるマンションの一室であった。
フローリングの床にクリアパネルの三角形テーブルが置いてある居間を中心に何部屋かあるらしい。
マミは2人をテーブルの傍らに導くと、一人台所へ向い、もてなしの準備に取り掛かる。
その間2人に話しかけてきたのは、あのキュウべぇだった。
「君たちはボクの呼びかけを聞き取る事が出来た。それは魔法少女になる資質を持つ証拠なんだ。」
「それで魔法少女になると何かメリットはあるの?」
さやかが訊き返す。
「魔法少女になる際に何でも一つだけ願いを叶えてあげる事が出来る。」
いやに自信に溢れたキュウべぇ。
「まさか不老不死とか億万長者とか?」
思わず身を乗り出すさやか。
「もちろん可能だよ。その為にはボクと契約してある条件を果たさなければならないけどね。」
「それは魔法使いとの戦い。さっき、貴女も見たでしょ?」
トレイに紅茶とケーキを載せてマミが戻ってきた。
「う〜っ、ハイリスク・ハイリターンってわけですかぁ・・・」
オークに囲まれた時の恐怖心が甦り、さやかは躊躇する。
「何かを得る為には、それなりの代償が必要って事だね。」
キュウべぇは、さらりと言ってのけるのだ。ケーキと紅茶が配られ、さらに話は進む。
(10)へ続く
まどか☆マギカif...(10)
「もし良ければだけど、しばらく私の戦いを見学してから決めればどうかしら?」
マミはさり気無く2人に持ちかけた。
「できればそうさせて下さい。私、魔法少女って昔から興味あるし。」
ケーキを頬張りながら、さやかが身を乗り出す。
「じゃぁ私もついて行こうかな・・いいですか?」
親友の身を案じてか、まどかも参加の意思を表明する。
話が決まると3人は互いの携帯の番号を交換し、連絡を取れる体制を作った。
「まずは明日の放課後に校外で落ち合いましょう。」
てきぱきと行動する手筈を決めるマミ。
(なんかかっこいいなぁ・・)
まどかは優柔不断な自分とは正反対の、マミが見せるそんな姿に憧れを抱く。
その日はだいぶ遅くなったという事で、まどか達は慌てて帰宅する事になり、マミがマンションの出口まで送って行った。
2人の後姿を見送るマミの脳裏には、これでどちらかが仲間になってくれれば孤独な戦いから解放されるという想いが過(よ)ぎる。
同じ頃、市内の離れた場所を茶道教室から帰宅する途中の志筑仁美が歩いていた。
店舗から零れる照明に加えて、街灯に照らされた路上は明るく、夜の闇など一切感じさせない。
当然、仁美も安心しきっており、これから降りかかる災難を予測できなかった。
ビルとビルの僅かばかりの隙間、そう1mも無い細い路地の前を通り過ぎようとした時である。
闇から突然現れた緑色の太い腕が仁美を横抱きにして暗がりへ引き込んだ。
あまりに一瞬の出来事なので悲鳴を上げる事すら出来ず、さらには目撃者すらいない。
が、肩に掛けていたスクールバッグが路上に転げ落ちたのに、誘拐者は気付かなかった。
仁美は何者かに抱きつかれた事に気付き、ようやく悲鳴を上げようとしたが一瞬早く、ごつい手に口を塞がれる。
慌てて振り解こうとするが謎の誘拐者は右腕で仁美の胴体を抱え、左手で口を押さえながら路地の奥に口を開けた
結界へと連れ去っていく。
こうして1人の少女が街から消えた。
翌日の朝、まどかとさやかは遅刻ギリギリまで仁美の合流を待ったが、彼女は現れない。
渋々登校するとホームルームで早乙女先生から意外な話があった。
(11)へ続く
まどか☆マギカif...(11)
「実は昨日の晩から志筑仁美さんが自宅へ戻っていないそうです。ご両親も心配されているので、
心当たりのある人は先生に連絡して下さいね。」
いつに無く慌(あわ)てた様子の先生。
だが仁美の所在を知る者などいる筈も無い。
その頃、彼女は謎の存在に捕われてこの世ならぬ場所に幽閉されていたのだ。
ようやく意識を取り戻した仁美が眺めた場所は石造りの冷たい牢獄の中であり、太い鎖のついた
手枷足枷で後ろ手に拘束され、壁に寄りかかる姿勢で座らされていた。
「!?・・・私いったい・・・ここはどこ!?・・・・・」
あまりの境遇の変化に戸惑う仁美が真っ先に思いついたのは営利目的の誘拐に遭ったのではという推理である。
それなりに資産家の両親が誰かに目を付けられていたとしても不思議ではない。
だとすれば身代金を受け取るまで自分の身の安全は担保されている筈という読みで仁美は動いた。
「私を攫(さら)った方!何の心算(つもり)かは存じ上げませんが、喉(のど)が渇(かわ)きました!
飲み物を下さいませんこと!?」
この呼びかけで誘拐者が現れれば、相手の素性や背景の察しが付くと考えたのか。
声に気付いたのか、誘拐者が牢獄の鉄格子の前に姿を現す。
逆光に浮かび上がったシルエットは異様にずんぐりとした姿であり、腕や足の太さから強靭な肉体の持ち主と解かる。
「娘っ子、目が覚めたか。これからあの方の元へ連れて行く。」
誘拐者は鉄格子の出入り口の錠前に鍵を差し込んでガチャガチャと廻し、いかにも重そうな扉を開いて入ってきた。
近付いてくる誘拐者の顔が次第に鮮明になると、仁美は表情を強張(こわば)らせる。
醜いとしか形容できない顔の額に短い1対の角を生やした緑色の男、ゲームやアニメで時折見かける
「オーク」というモンスターそのものだったからだ。
これでは駆け引きは通じそうにもない。
仁美は蒼ざめたままオークに引き立てられて牢を出た。
(12)へ続く
まどか☆マギカif...(12)
オークによって連行される仁美が見た周囲の光景は21世紀の日本とは到底思えない重苦しい石積みの地下道のような場所で、
所々松明(たいまつ)らしきものが灯(とも)っている。
他にも牢獄があるらしく鉄格子の向こうに蠢(うごめ)く影を見た。
(何かしら・・・マニアックな仮装の誘拐組織とか・・でも経済性が釣り合わないと思うんだけど・・・)
いくら考えてみても、これだけ大規模な施設とそれを運営する人員を少女を誘拐監禁する為に準備できる理由が解からない。
しばらく歩くと大広間のような場所に出た。
薄暗くて正確な数は解からないが十数人のオークがいるようだ。
広間の中央に引き出された仁美は、自分の正面にある高台に玉座らしきものが据えられ、白いローブを着た何者かが座っているのに気付く。
(どうやらこいつが組織のボスらしいですわね・・・何をするつもりなのかしら・・・)
仁美の背後に立つオークが大声で主人に告げる。
「昨晩、捕まえた獲物を連れてまいりました!」
白い人影は異様なまでに厳(おごそ)かな声で仁美に尋ねた。
「小娘、名は何と申す?」
「志筑仁美ですわ。あなたこそ誰ですの?」
資産家の娘という後ろ盾が気を大きくさせたのかも知れない、仁美は強気に出る。
「我が名は『白のサルーマン』。この結界の主だ。お前の考えは読めているぞ。営利誘拐されたと思っているな?」
内心を見透かされて仁美は焦ったが、まだ相手をただの人間だと思い込んでいたので駆け引きを仕掛けた。
「サルーマン。あなたの要求金額はいくらですの?私を傷付けると手に入らなくなるわよ?お解かりかしら!?」
「儂(わし)の作った閉ざされた世界に金など無用。小娘、お前の肉体が目的なのだよ。解かるな?」
フードを目深に被っている為か表情は解からないが、サルーマンは抑揚(よくよう)の無い声で告げる。
どうやら自分を性的な玩弄物にするのが目的と悟った仁美は踵(きびす)を返して遁走しようとしたが、あっけなくオークに捕まった。
「とりあえず詳しく身体を見たい。衣服を剥ぎ取れ。」
サルーマンの命令にオークが動く。
ベリベリッ!
三滝原中学校女子制服の上着がオークの手で造作(ぞうさ)も無く剥ぎ取られた。
「きゃぁぁっ!」
仁美は声を上げて屈(かが)みこもうとするがブラウスの襟首(えりくび)を掴まれて立たされる。
(13)へ続く
まどか☆マギカif...(13)
「おいおい、勝手に座り込まれたんじゃ仕事ができねぇじゃねえか。」
オークは仁美を羽交い絞めにして姿勢を固定すると仲間を呼んだ。
新たにやって来た2体のオークが彼女の衣服を脱がしに取り掛かる。
ブラウスに手を伸ばした奴が前合わせの部分を掴んで左右に引き剥がすと、淡いピンク色のブラジャーが
露出し、仁美は恥じらいの為か顔を背けた。
「フフフ・・・恥ずかしいのか?お前、処女だな?」
サルーマンは明らかに彼女の反応を楽しんでいる。
もう一体のオークは制服のスカートに手を掛けた。
合わせ部分にあるホックなど無視して怪力で引き剥ぐ。
固定する力を失ったスカートは破れた布切れと化して床に落ち、隠されていた淡いピンクのパンティーが露出した。
(お、犯される・・・なんとかこの場を逃れる方法は!?・・・)
仁美は脱出の可能性を求めて周囲を見渡したが、周りもオーク達に囲まれており、逃げられる余地は無さそうだ。
オークは絶望する仁美からブラジャーを剥ぎ取る。
大きいというほどでもないが、形のいい乳房が露わにされてしまった。
「お、女1人に寄って集(たか)って卑怯ですわよ!!」
赤面しながらサルーマンを睨み返す仁美。
が、叫びは無視され、次はパンティーが引き降ろされた。
布地に隠れていた陰部を直視される仁美は屈辱と羞恥に顔を怒りに歪ませたまま赤面している。
「処女はいい・・・その羞恥に身悶えする姿が何ともたまらん・・・靴とソックスも脱がせろ。」
サルーマンの命令で2体のオークが仁美の左右の足を開いて持ち上げ、靴とソックスを脱がせに掛かった。
すると所謂(いわゆる)『大股開き』の姿勢になり、秘裂の全貌をサルーマンに観察されてしまう。
「やめて!助けて!!無礼があったならお詫びします!私を許して!!」
悲鳴を上げながらサルーマンに哀願する仁美だが、相手は無反応なままだ。
(14)へ続く
まどか☆マギカif...(14)
オーク達は抵抗できない無慈悲な力で仁美の靴とソックスを引き毟(むし)る様に奪い取る。
2体のモンスターに全裸で抱きかかえられながら彼女は正面の玉座に座(すわ)るサルーマンを睨み返す。
「た、例(たと)え暴力で私(わたくし)を犯しても心までは自由に出来ませんわよ!」
それは抗(あらが)う術(すべ)を持たない少女の、せめてもの心意気を示した啖呵だったのだろう。
が、サルーマンは頭全体を覆う白いフードの中から全貌の見えない顔を仁美に向けて告げる。
「心は自由に出来ない、か。果たしてそうかな?おい、オークども、『くぱぁ』してやれ!」
オークの1体が片手を彼女の股間に伸ばし、人差し指と中指を使って秘裂を左右に押し広げた。
秘められていたピンク色の花弁は余す所無く、曝(さら)け出されてしまう。
「くっ、お、お父様にすら見せたことはありませんのにッ・・・・・」
屈辱の極みに言葉を失う仁美。
「ほら、心の平静を失ったではないか?身体の一部を見られただけなのにな。」
心乱された彼女は、サルーマンの指摘に言い返す言葉も無かった。
「もういいぞ、オークども。志筑仁美で遊んでやれ。」
迷宮の主の一言に、オークたちは彼女の体を仰向けに床へ降ろすと、1体が上半身側へ廻って両腕を押さえ、
もう1体は彼女の両足を開いて犯す準備に取り掛かる。
「いやぁぁああッ・・・!!」
仁美は全力で手足をバタつかせて抵抗するが、押さえつけるオークの力が
遥かに上回っている為、何の効果も無い。
下半身側のオークはズボンを降ろして陰部を露わにする。
それは人間の男のそれを2倍は上回る大きさだった。
(ダメッ!そんなの入れられたら死んじゃうッ!!)
巨根に貫かれる恐怖感が彼女を襲う。
しかし彼女の心情にお構いなく、オークは体に圧し掛かってきた。
「へへへ・・・痛いのは最初だけ、すぐ気持ちよくなるってさぁ・・・」
野卑な笑いを浮かべた顔が迫る。
(15)へ続く
まどか☆マギカif...(15)
オークの圧倒的な怪力の前に捻じ伏せられ、軽々と両足を割られてしまう仁美。
こうなると学校や習い事で覚えた事など何の役にも立たない。
(・・・う〜っ、う〜っ、こ、こんな時、私はどうすればいいのでしょう・・・・・)
彼女の顔にオークの醜い顔が近付き、熱く湿った舌がベタベタと肌を舐めまわした。
身体を反(そ)らせたり、顔を背けたりしながら抵抗するも、オークは躊躇無く顔から首筋、
肩、胸と位置を変えながら舐(ねぶ)り責めを続け、同時に右手を仁美の股間に伸ばしてまさぐる。
(ああっ!そ、そんな所に触るなんて・・・やっぱり私を興奮させるつもりなのね・・・)
ごつい指が秘裂に滑り込み、柔らかな花弁もろとも花芯を捏ね回す。
柔肌を這う舌先は、乳房を周縁から中心に乳首を意識させるように舐めていく。
「い、いや...そんな所に触らないで...へ、変な気分になってきちゃう.....こんなの嫌...」
だがオークは哀願に耳を傾ける事無く、舐り責めと花芯の玩弄を同時に進めた。
「..ぅぅ...ぅうッ.....嫌なのにぃ...くすぐったい...変よ.....」
強弱のアクセントを付けながら花芯を嬲るテクニックと、乳首を意識させながらも焦らし続ける作戦に、
花咲く乙女である仁美は何の耐性も持っていなかった。
幼い官能は手練手管によって燃え上がる。
「..ぁ...ぁん.....あッ...あ〜ん.....い、嫌だわ、感じてなんか...ぁん!!.....」
いくら否定しても奇妙な熱病に罹(かか)ったような身体の熱さは否定できなかった。
そしてオークの舌先がついに乳首を捉えると、仁美は一瞬ビクリと体を震わせるのだ。
「んッ!.....はぁぁ〜ん...そ、そこは.....か、感じてなんか...感じてなんか...!!」
神経が集中し別名「上半身のクリトリス」とまで言われる乳首を舐り廻されて彼女は言葉を失う。
まるで軽い麻酔に掛かったような感覚異常に仁美は涙を零(こぼ)した。
(16)へ続く
まどか☆マギカif...(16)
胸にオークの熱い吐息を感じながら仁美は迫り来る破瓜への恐怖に慄(おのの)く。
(嫌...こんな奴に処女を奪われるなんて嫌...ああ、恭介君に捧げたかったのに.....)
が、巧みな舐り責めと愛撫のテクニックの前に、肉体は精神とは正反対の働きを示してしまう。
絶妙なリズムで花芯を嬲られて、下半身に痺れるような感覚が広がり、全身が熱く感じられる。
深淵から湧き出す花蜜が花弁全体を濡らして、男を受け入れる準備を整えたようだった。
そして微弱な電流が流れるような刺激が脳裏に突き上げてきて、思考を麻痺させていく。
(...そんな.....嫌なのにぃ...わ、私(わたくし)の体、反応しちゃってる.....)
それは女としての本能が理性を上回り始めている事の証しかも知れない。
「...ん.....んんッ...ん〜ッ.....ハァ、ハァ.....い、嫌...こんなの、嫌.....」
呻きながら、荒く呼吸し、体をもてあそばれる事への抗議を表わす仁美。
しかしオークに対する弱々しい抗議は、サディズムを刺激する結果にしかならなかった。
「ぐへへ・・だいぶ出来上がってきやがったみたいだな。そろそろいただくとするか。」
オークは素早く体位を変えて仁美の足元に座ると、彼女の両足を大きく開いて秘裂を露出させ、
限界まで屹立した例の巨根を陰部へ近付けていく。
「だ、だめぇッ!!」
鋭く叫んだ仁美は動く範囲で体を左右に捻って暴れたが、オークとの体力差は絶対的だった。
動きを封じられて、巨根の先端部分を秘裂にピタリと押し付けられてしまう。
(もう諦めるしかないというの.....)
仁美の頬を熱い涙が流れ落ちた。
「娘っ子、おめぇ、俺の愛撫で感じて、だいぶ濡らしてるじゃねぇか。気持ちよかったんだろう?
今度は俺が気持ちよくなる番だぜ。」
オークはゆっくりと腰を前へ出す。
すると丸い先端部分は秘裂を左右に割りながら深淵に向けて押し入っていくのだった。
(17)へ続く
まどか☆マギカif...(17)
身動きできない状態でオークの男根を深淵に捻じ込まれていく仁美。
まるで肉体を貫かれるような痛みが走り、思わず顔を歪める。
(!!...わ.....私...何か間違った事でもしたと言うの!?...か、神様...だ、誰でもいい..助けて!...)
しかし想い虚しく、巨根は硬く閉じられていた筈の処女の深淵を易々(やすやす)と蹂躙していく。
「ん〜ッ...ん..ん〜.....く、苦しい...痛い.....やめてぇッ.....」
嗚咽する如く訴える彼女だが、それはオークにとってサディズムを刺激するスパイスでしかなかった。
「ぐへ。ぐへ。ぐへへ・・・。そんなに喜んでくれると照れちゃうぜ。」
野卑な笑顔を浮かべた顔が彼女を覗きこむ。
(・・・ああ、こいつらにとっては私の体がオモチャでしかないんだわ・・・。)
怪物の生臭い吐息と陰部に走る激痛に意識が朦朧(もうろう)とする中で、仁美は自分の立場を悟る。
ついに巨根の先端が深淵の奥底(おくそこ)へ到達し、彼女は破瓜されてしまった。
が、オークの性欲は処女を奪った程度では収まらない。
「娘っ子、おめぇ締まりがいいじゃねぇか!気に入った!!これから高速ピストン食らわせてやるよ!」
怪物は仁美の両足を両腕で抱きかかえるようにすると、つま先と膝で体重を支えて腰を浮かせ、
猛然と振り始めた。
処女を失ったばかりの、まだ拡張されていない深淵を怪物の巨根は高速で掘り進む。
一突きされるたびに内臓が圧迫され、猛烈に苦しい。
「ぅぅうッ...お、おぇぇぇッ.....」
数分も繰り返された時、思わず胃液を吐いてしまう仁美。
「まだまだこれからだぞ!娘っ子!!」
狂気を孕んだ表情を浮かべて腰を振り続けるオーク。
もはや資産家令嬢は哀(かな)しき玩具(がんぐ)でしかなかった。
(18)へ続く
まどか☆マギカif...(18)
それは仁美が知識として持っているセックスの概念とは程遠い、肉体の機械的結合でしかなかった。
破壊的に激しい速度でオークの巨根が、彼女の深淵を蹂躙し続ける。
(ぅぅうぅ...うぅぅッ.....くぅぅぅッ.....ぁあ..目が霞(かす)んでいく.....ダメ.....)
痛みと苦しみの渦の中で彼女の意識は遠のいていく。
陵辱者の腕の中で、ぐったりと気を失う仁美。
しかしオークの高速ピストンは止まない。
「うぉぉッ、この娘っ子、最高に締まりがいいぜ!!・・・」
蹂躙に身を任せて数分の後、オークは突然のように果てた。
巨根から深淵へ、大量の白濁液が流し込まれ、それは秘口から逆流するほどだ。
もう、この時点で仁美は完全に意識を失っていたが、最初の陵辱者が彼女の体から離れると
すぐさま他のオークが取って替わり、次から次へと蹂躙は繰り返されていく。
広間にいた総てのオークに犯された後、ようやく意識を取り戻した仁美の体の周りには奴らの
発射した白濁液が水溜りのように取り囲んで、おぞましい宴の後を物語っている。
臭気を発する粘液の中から上半身を起した仁美は呆然とした表情で辺りを見回し、自分の身の上に
降りかかった出来事を確認すると、手放しで号泣した。
「う〜ッ、こ、こんな事って...嫌...誰か嘘だと言って下さいまし.....」
捕われるまで男を知らなかった少女が、無理矢理総てを体験させられたのだ、
受け止めきれない衝撃だろう。
その時、陵辱の一部始終を観察していたサルーマンが口を開いた。
「仁美よ。それだけ子種を注ぎこまれたからには次に何が起きるか解かるな?」
「...り、理解したくもありませんわ.....は、早く私を解放して下さいまし、もう気は済んだのでしょう?」
(19)へ続く
まどか☆マギカif...(19)
「そうは行かん。男と女が交われば子供が出来ると相場が決まっておろう?」
抑揚の無い口調で喋るサルーマン。
そのフードの陰で見えない筈の表情が底意地悪く笑ったように仁美は感じた。
「そ、そんな・・・遺伝子が違えば子供は出来ないし、仮に生まれるとしても10ヶ月も後の話でしょう?」
仁美は結界の主の言葉を否定するように反論した。
「フフフ・・・この結界の中では世間の常識は通用せんよ。すぐ産ませてやろう。」
サルーマンは玉座の肘掛から僅かに右手を浮かせると、人差し指で仁美の腹を示す。
まるで奇妙なまじないでも掛けているかのような仕草に、眉を顰(ひそ)める仁美。
すると彼女の腹の中で突然何かが動いた。
違和感に驚き、思わず腹を押さえる。
「な、なんですの.....体が、体がおかしい.....」
「お腹の子供が早く育つように呪文を掛けてやったのだ。あと5分もしないうちに生まれるぞ。」
「..有り得ませんわ...うッ.....そ、そんな.....」
顔を蒼ざめさせ脂汗を滲(にじ)ませて腹痛に耐える彼女。
子を宿したという腹は見る見るうちに膨れ上がってきた。
(この痛み、まさか陣痛とでも言いますの.....)
そのうち吐き気も襲ってきて座る姿勢さえも維持できなくなった仁美は、
白濁液の水溜りに身を横たえ苦しげな呼吸を始める。
「どうだ?志筑仁美。これで儂の言葉を信じる気になっただろう?」
サルーマンの台詞を聞き、反論したくも、陣痛で悶え苦しむ彼女。
今や望まれざる命は深淵の底から出て、秘口へと這(は)い登ってくるようだ。
(20)へ続く
まどか☆マギカif...(20)
「...ぅぅうううぅうぅううぅッ.....ぅぅううぇッ.....」
出産どころか性行為さえも知らなかった令嬢は肉体を内側から引き裂くような苦痛に苛まれて
胃の内容物を吐いたり、失禁したりしながら白い水溜りの中でもがき苦しむ。
その有様を指差しながらオーク達は笑い転げるのだ。
何分苦しんだだろうか、魔法で成長促進させられたらしい存在がその先端を産道から突き出す。
苦痛の根源が体外へ出ようとしているのに気付いた仁美は腹部に力を入れて押し出そうとする。
すると意外な副作用が現れた。
あらぬ事か、大腸の内容物が腹圧で押し出されてきてしまったのである。
(あッ、嫌!も、漏れちゃう.....)
思わず腹圧を緩める仁美だったが、ここに捕われてからトイレに行ってないのも災いして
もう押し留めようも無く排泄物は菊門の裏側まで進行してしまう。
「い、嫌ぁぁあッ!み、見ないで!!お願い!!」
両手で顔を覆って哀願する仁美だが、サルーマンもオーク達も耳を貸そうとはしない。
激しい破裂音(はれつおん)と共に茶色い泥流が菊門から噴出、それと同時に深淵からも羊水の噴出と共にボロリと
新しい生命が転げ落ち、泥土(でいど)の上に着陸した。
突然、腹が軽くなって苦痛から解放された仁美は慌てて生れ落ちた存在を見ようと上半身を起す。
彼女の股間直下の一面に広がる泥水の中には人ならざる形をした肉隗(にくかい)が蠢く。
それは仁美が見ている前でまるで水中に放り込まれたドライアイスが気化するように、蒸発していき
数分と経たないうちに跡形も無く消滅してしまった。
恥辱と驚愕のストレスに打ちのめされてしまったのか、彼女は再び気を失って横たわる。
(21)へ続く
まどか☆マギカif...(21)
一方、まどかとさやかは放課後になって校門の前でマミと落ち合った。
「実は友達の仁美っていう子が昨日から行方不明らしいんです・・・。」
まどかは思い切ってマミに打ち明けた。
「どうでしょう、マミさんのお力で仁美を探してやってはいただけませんか?」
さやかも懇願(こんがん)する。
「家出なら警察の仕事でしょ、って言いたいところだけど・・・最近街中で使い魔らしい者に
追われた事件も多いし・・。いいわ、お友達探しを手伝ってあげる。」
マミは少し躊躇したが、2人の申し出を受け入れてくれた。
そして3人は街に出て、昨晩の仁美の足取りをなぞる。
以前、まどかは彼女の通う茶道教室の場所を教えて貰った事があり、そこと仁美の家を結ぶ道の
どこかに現在の居場所を示す有力な手掛かりがあるのではないかと考えたのだ。
やがて繁華街の一角、雑居ビルが立ち並ぶ区域まで来た時、道路の片隅に見慣れたスクールバッグが
置かれているのを、さやかが発見した。
「これ、仁美のやつだ!!」
バッグの名札を見た、さやかが叫ぶ。
「バッグだけ置いてどこかへ行くなんて不自然だよね?きっと何かあったんだよ!」
まどかが続ける。
「ちょっと、いいかしら?」
マミはソウルジェムをバッグに近づけ何かの反応を見ていた。
そしてジェムを掌に載せて周囲のビルに向けてかざすと、ある方向を向いた時だけ明滅する。
「これはやっぱり魔法使い絡みの事件だわ・・・このビルの隙間の奥に結界があるみたい。」
マミは先頭を切って仁美が引き込まれた結界へ向い、さやかはまどかの手を引いて後に続く。
人一人通れる程度の隙間の奥には奇妙に現実離れしたデザインのドアがあった。
(22)へ続く
まどか☆マギカif...(22)
ドアの前に立ったマミは1回深呼吸してから「『黄金の美脚』キィ〜ック!!」と叫び、前蹴(まえげ)りでドアを蹴破(けやぶ)る。
普段のマミのキャラと微妙に違うハイテンションな行動に、思わず噴き出しかけるさやかを、慌てて止めるまどか。
打ち破られたドアの向こう側は、まるで中世の牢獄のような石造りの廊下だった。
「さあ、行くわよ!」
左右を確認して敵がいない事を確認したマミは結界へと踊りこむ。
「あっ、マミさん待って!」
慌てて後を追うさやかに引っ張られて入るまどか。
マミは立ち止まってスカートの裾を翻すと中からマスケット銃を取り出す。
接近戦を意識してか銃剣のついたタイプだ。
それを構えて結界の奥へと進んでいくと、前方の十字路の右側から先程の物音の気付いたらしい1体のオークが姿を現す。
「あっ、お前は!!」
マミの存在を認めて思わず立ち止まったオークの喉笛に、ダッシュで接近したマミの銃剣が突き刺さる。
「ぐえッ!」
声にならぬ叫びを上げて倒れるオーク。
「どうやらこいつが来た方向が結界の中心部らしいわね・・・。」
マミは十字路に立って3方向を見渡し、結論した。
すたすたと歩いていくマミの後を必死に追いかけるさやか達。
「マミさん、さすが。手馴れてるなぁ・・・。」
「後から敵が来たりしないのかなぁ?」
「大丈夫。使い魔達はまとまって行動する事が多いから今もどっかで一塊になってるでしょ。」
しばらく歩くと3人は牢獄らしき場所に差し掛かる。
するとその1つから少女がすすり泣く声が聞こえてきた。
「あれ?あの声・・・仁美ちゃん!?」
まどかが声の主に気付く。
3人が声のする牢に駆け寄ると、そこには見慣れた緑の髪の少女が壁から垂れ下がった鎖付きの手枷に拘束されているではないか。
「仁美!大丈夫!?あたしだよ、美樹さやか!!」
思わず鉄格子にしがみ付いて中の少女に呼びかける。
しかしその叫び声は牢の番人を呼び寄せる結果になった。
5、6体のオークが廊下一杯に広がりながらこちらにやって来る。
「美樹さん、鹿目さん、下がってらっしゃい。」
マミは2人を自身の背後に下がらせて、オークを迎撃するため身構えた。
(23)へ続く
まどか☆マギカif...(23)
マスケット銃の照準をオークたちの足元の中心に定めて引き金を引く。
発射された魔弾は床面で破裂し、爆炎がオークをなぎ倒す。
「ああ、炸裂弾!だから近くでは使えなかったのか・・・」
先程マミが銃剣を使った理由に気付くさやか。
「ご明察!美樹さん、勘がいいわね。」
余裕の表情で、さやかに答えるマミ。
爆発音を聞きつけて、またもオークたちがやって来るも、マミが再びスカートから取り出した炸裂弾発射銃の餌食にされた。
2波に及ぶ部隊の全滅に、強敵の侵入と気付いたのか、廊下の奥からの敵出現は止(や)んだ。
「相手にもそれなりの知恵者がいるらしいわね・・・ここは背後を取られる前に強襲することにしましょう。」
マミは決然とした表情になると、マスケット銃を構えて結界の中心部へ進んでいく。
当然ここで庇護者から離れるわけにいかない、さやかとまどかも慌てて後を追う。
しばらく進むと大広間へ到達した。
仁美が陵辱を受けた場所だ。
広間に踊りこんだマミの姿にオークたちは動揺し、遠巻きに取り囲むが手出しは出来ない。
サルーマンは玉座からマミに語りかける。
「お前が噂の魔法少女とやらか?犯される覚悟は出来ているかね?」
「ふふん。やれるものなら、やって御覧なさいよ。」
不敵な表情でサルーマンを睨(にら)み返すマミ。
「いいんだな!?やれ、お前ら!!」
サルーマンはオークたちに合図した。
一瞬、まどかたちに振り向いたマミは「ちょっと、ジッとしててね。」と微笑むが、
その瞬間にもオークが突撃してくる。
突然、両手を大きく水平に広げたマミの掌から黄色いリボンが発射されたように見えた次の瞬間、リボンは高速で
3人の周りをグルグルと旋回しながら2メートル以上の高さの防壁を作り上げる。
オークたちはリボンの壁を破ろうとするも、まるで歯が立たない。
防壁の上に開いた空間に向けて、マミはマスケット銃を発射した。
すると魔弾は広間の天井で反射して、床、壁で跳ね返りながらオークたちの肉体を次々に貫通する。
(24)へ続く
まどか☆マギカif...(24)
敵の断末魔の叫びが続いた後、急に静寂が訪れた。
「勝負あったってところね。」
自信満々のマミはリボン防壁を解除する。
3人が見たものは自分達を取り囲む同心円状に倒れている夥(おびただ)しいオークの死骸だった。
マミは玉座のサルーマンを睨む。
「後はあなた1人よ、覚悟なさい!」
どうやら魔法使いも先程の跳躍弾で傷ついているらしく、撃ち抜かれたと思しき場所を手で押さえて呻いている。
「ぐぐっ・・やるな、魔法少女。だが、勝負はまだついておらぬ・・・。」
次の瞬間、玉座の足元から先端の金属の錘(おもり)が付いた2本の鎖が飛び出し、左右から交差するようにマミに襲い掛かった。
しかしマミは一瞬早く体をスライディングさせて床に転び、鎖の軌道を避けると、銃剣付きマスケット銃を投げ槍にして
サルーマンに向けて投擲する。
「ぐはッ!!」
避ける間も無くマスケット銃に体を串刺しにされたサルーマンは絶命した。
「やった!」
マミの勝利を見たさやかが小躍りして喜ぶ。
しかし、まどかは魔法使いの死骸に起きた変化を見てとった。
「さやかちゃん、あれ!」
サルーマンの肉体がまるで泡立つように気化して消えていく。
1分と経たない内に、彼の玉座に奇妙な小物を残して肉体は蒸発してしまった。
「マミさん、あの魔法使いって何だったんですか?」
まどかが呆然とした表情で尋ねる。
「あれは自らの欲望を充足する為だけに存在し、行動する魔物としか言い様がないわ。何年も
奴らと戦ってきた私でもその正体は判らなかった・・。」
深刻な面持ちで答えるマミ。
「女の子を捕まえるためだけに、こんな大規模なアジト作るなんて不気味だな〜。さっきの
オークみたいな奴が街を歩き回ったら大変な事になるね・・・。」
さやかも不安を隠せない。
「そうそう、これを回収しないと・・・。」
マミは玉座に落ちていた小物を回収してポケットに入れる。
(25)へ続く
まどか☆マギカif...(25)
結界の主(あるじ)であるサルーマンを失った迷宮は存在そのものが揺らぎ始めていた。
「マミさん、壁や天井がおかしいよ!輪郭がどんどん薄くなってきてる!!」
事態に気が付いた、まどかが叫ぶ。
「は、早く仁美を助けてやらないと!」
慌てて先程の牢屋へ駆け戻ろうとする、さやか。
「落ち着いて。結界が消えれば現実の人や物は元に戻るわ。」
マミは、さやかを引き止める。
ものの2、3分も経たないうちに、4人のいた結界は跡形も無く消え、ビルの谷間の路地裏に
マミ、まどか、さやか、仁美の4人が残されているだけになった。
仁美の引き剥がれた筈の衣服は、マミの言葉どおり、仁美の体に纏(まと)われているのが不思議だ。
ビルの外壁に寄りかかる形でうずくまり、震えている仁美に、さやかは近付き声を掛ける。
「酷い目に遭っちゃったね、仁美。家族の人が心配してるよ。一緒に帰ろう。」
が、仁美は頭(かぶり)を振って拒絶した。
「申し訳ないとは思うのですが、今は放っておいて下さいませんこと・・・。」
「美樹さん、彼女は傷ついているのよ。自由にさせてあげて。」
マミの一言に、さやかもお節介を止めざるを得ない。
フラフラとよろめきながら立ち上がった仁美は谷間の出口に向けて歩き出そうとする。
「待って!仁美ちゃん。これ、忘れ物!」
まどかは結界に入る前に拾っておいた仁美のスクールバッグを渡す。
仁美はそれを無言で受け取ると繁華街へ向けて出て行った。
それから3人はマミの部屋へ移動し、今回の反省会を兼ねたお茶会を開く。
「まさか、あたしたちの身近にあんな奴らがウロウロしてたなんて思いもしませんでしたよ〜」
興奮冷めやらぬ雰囲気で、さやかが感想を述べた。
「魔法使いや、使い魔をなんとかしないと仁美ちゃんみたいな犠牲が他にも出るんですね・・。」
まどかの表情は穏(おだ)やかそうに見えたが、その瞳には何らかの決意が込められているようだ。
(26)へ続く
まどか☆マギカif...(26)
「そうね、最近の噂では町で奇妙な男が女の子に声を掛けまくってる、っていう話もあるし・・・。」
マミは紅茶のカップを受け皿の上に置いて、まどかに向き直り答える。
「それ、あたしもクラスの女子の噂話で聞いたことあります。なんでも前髪が変に長くて目の無い男だったとか・・」
ケーキを食べる手を休めて、さやかが合いの手を入れた。
「やっぱり次の犠牲者が出るのを放っておくわけにはいかない気がする・・。」
どうやら、まどかは仁美の災難について深く考えていたようだ。
「決意は固まったのかい?契約だね?」
3人の傍らに寝そべっていたキュウべぇが起き上がり、まどかに話しかける。
「...あ、考えてみると、願いの内容をまだ決めてなかった・・キュウべぇ、ちょっと待ってね。」
契約の代償となる願いにまで考えが廻らなかったらしい、まどかは考える時間を要求した。
「ゆっくり考えなさいな、鹿目さん。たった一度の願い、後悔する事の無いように。」
マミは笑いながら、まどかに話しかけ、服のポケットからサルーマンの結界から持ち帰った小物を取り出す。
それは小さな瓶のように見えたが、開閉できる蓋に当たる部分が無く、中身に白い液体が入っていた。
「あの〜、マミさん、それは何ですか?」
さやかが訝(いぶか)しげに覗う。
「これはグリードランプと言ってね、魔法使いの中核を形成するものらしいの。」
マミは自分のソウルジェムを取り出して、グリードランプへ近付ける。
すると不思議な事に密閉されている筈の白い液体が少しずつ減っていく。
それと比例する形でソウルジェムは次第に輝きを増すのだった。
「こうやってソウルジェムにエネルギーを補給するのに使える物なの。」
「不思議だな〜、まるでソウルジェムが液体を吸い込んでるみたい。」
さやかは呆然と見守るばかり。
やがて空になったグリードランプは、キュウべぇが背中の文様(もんよう)となった入口を開いて回収した。
(27)へ続く
まどか☆マギカif...(27)
まどか達が帰宅した後、マミは一人ぼっちになった部屋の中で先程から高まる胸の鼓動を
訝(いぶか)しげに感じながら、体を休めようとベッドに横たわる。
(グリードランプから中身を吸収した後はいつもこうだわ・・何が原因なのか知らないけど、体がおかしくなっちゃう・・・。)
体の前で腕を交差させて変調の原因に想いを巡らせる彼女だが、何気なく左手は右の乳房に、
右手は股間へと移動していく。
(この変な興奮を鎮めるには、こうするしか・・・)
左手は大きく同心円を描くような動作で乳房を揉み、右手は右内腿を撫で回して、こそばゆい感覚を生み出す。
「...ん.....んん.....ぁ.....ぁ〜ん.....」
行為に反応した肉体は次第に変化し、ブラジャーの硬い生地の下から敏感な胸の先端部分が盛り上り、
マミが胸を弄(いじ)るたびに生地との間で擦(こす)れて、さらに甘やかな快感が醸(かも)し出される。
さらにパンティストッキングの生地の上からの愛撫で皮膚を微(かす)かに擦(こす)るナイロンのザラザラとした感触が
彼女を陶酔と官能の世界へ落とし込んでいくかのようだ。
(ぬ、布地で擦れる感覚がいい...いいの.....ん〜.....)
やがて右手はパンストに覆われた股間に伸ばされ、指先は丁寧(ていねい)に秘裂の位置を探る。
その間にも左手は緩急の動作を使い分けながら乳房を愛撫し続けた。
当然、乳首はブラジャーの下でグリグリと転がされて、こそばゆい刺激を作り出しているのだ。
(だ、だんだん気分が高まってきたわ...いい感じに体が熱い.....)
そしてついに右の指先はパンストとパンティという二重の布地の上から秘裂を探し当て、
下から上へ断続的に撫で上げる。
「ん〜っ、ん〜っ.....あっ、そこ!...」
どうやら花芯を突き止めたらしい。
(28)へ続く
まどか☆マギカif...(28)
最も敏感な部分を右手人差し指の腹で押さえたマミは動作を変えて指先をグリグリと同心円状に動かす。
「.....んふぅ〜.....なにか、だんだん高まってきたわ...」
次第に興(きょう)が乗ってきたのか、顔を赤らめながら呼吸を乱していく。
二重の布地で隔てられていながらも弄(いじ)られた花芯は刺激に鋭く反応しているらしい。
「...ぁ.....ぁん.....か、感じる.....感じちゃうッ.....」
パンティに覆われた秘裂の中から包皮を押し退けて花芯が勃起(ぼっき)し、それを布地が優しく擦る感覚がいいというのか。
が、しばらく遊戯を続けていた彼女は何かに気付いたように乳房を玩(もてあそ)んでいた左手を離し、
自分の枕元に手を伸ばすと枕の下から小さな装置を引っ張り出す。
ピンク色の楕円形をしたそれは細いコードでコントローラーに繋がれている。
彼女は装置を自身の腹部に乗せると、右手を股間から離して楕円形の部分を手に取り、
それを股間に宛(あて)がって花芯に押し付ける。
そして左手でコントローラーのスイッチを入れると、楕円形のそれは微弱な振動を始めた。
「..ん...んん.....んん〜ッ.....来る、来る..痺れる.....」
ローターの発する低周波振動は2枚の布地の上から花芯を心地よく刺激する。
まるで股間から脳天へ電流が突き抜けていくような快感にマミは酔わされていく。
「はぁッ..はぁッ...熱い.....体がだんだん熱く.....」
もどかしく左手で制服の襟を緩めるマミ。
その肌には、じんわりと汗が浮かんでいる。
左手を胸に戻した彼女は再び乳首とブラの生地が擦れる感触を楽しもうとしたが、
右手で操るローターの醸し出す官能の高まりは時間的余裕を奪ってしまった。
「!..ん、んん〜ッ!!.....」
喘ぎ声と共にエクスタシーを迎えたマミは急激に肉体を弛緩(しかん)させ横たわる。
(29)へ続く
まどか☆マギカif...(29)
官能の余韻から醒(さ)めたマミは、再び股間へと指を伸ばす。
タイツの上から触れても解かるほどパンティの秘裂に当たる部分が湿り気を帯びている。
(あ〜、下着を汚してしまったわ・・・脱いで体も洗いたい・・・)
ベッドからよろよろと立ち上がって風呂場へと向う。
脱衣場で制服の上着、ブラウス、スカートを無造作に脱ぎ、タイツに手を掛けるマミ。
(タイツを通してあそこに触ると、指先が滑る感覚が心地いいのよね・・それで、つい・・・・・)
つい、自慰に耽(ふけ)ってしまった理由付けを布地に転嫁してみる。
しかし考え込んでばかりもいられない。
意を決してタイツを脱ぎ、さらにパンティの股間にも触ってみた。
薄い布地を通して花蜜が滲(し)みているのが指先に感じ取られる。
(は、早く洗わないと滲みが残っちゃう・・・)
急に現実に戻ったマミは慌てて下着を脱いで脱衣場の片隅にある洗濯機に放り込み、スイッチを入れた。
(やれやれ、これで一安心。)
さらにブラジャーを脱いだ彼女は安堵の表情を浮かべて風呂場へ入っていく。
ユニットバスになっている風呂場のシャワーの元栓を捻り、水温を調整する。
湯は熱すぎず、ぬる過ぎずという温度へ整えられ、彼女はシャワーのノズルを取って激しい水流で体を流し始めた。
両肩から左右へ水流を掛け流すうちに、流れ落ちる湯は乳房の先端をさり気無く刺激してしまう。
纏わり付く流れは舐(ねぶ)るように乳首をもてあそび、それに反応して乳首は硬く屹立してくる。
(あ、あれ?これじゃ逆効果・・返って変な気分になっちゃう・・・・・)
意識的なのか、無意識なのか、マミは水流を乳房の先端へ近づけていく。
(30)へ続く
まどか☆マギカif...(30)
飛距離が縮む事で勢いを増した水流はマミの胸の先端にある敏感な突起をもてあそぶ。
こそばゆさと痺れるような感覚がマミの脳裏へと駆け上がった。
「.....んッ.....ん〜.....ハァ、ハァ.....な、なんか感じちゃう.....」
すでに彼女の頬は紅潮し、表情は官能の悦びに浸る女のそれへと変化し始めている。
しばらく水流による玩弄を楽しんだ彼女の手はシャワーのノズルを胸から腹、下腹部へと移動させていく。
その指し示す先には快楽の源泉である花芯の潜む秘裂があるのは言うまでもない。
先程の自慰行為と乳首嬲りの興奮冷めやらぬ陰部は花蜜を滴(したた)らせる寸前まで濡れそぼり、
新たな刺激をもたらすであろう水流の到達を今や遅しと待ち受けている。
マミは左手の人差し指と中指で秘裂を左右に大きく開くと、まず体を流れ落ちてくる水を誘導し
包皮に隠れた花芯を程よく刺激した。
纏わり付くように流れる水は、こそばゆく、じんわりとした快感が花芯を勃起させていく。
「...私、きっとおかしくなっちゃったんだわ...体を清めるどころか逆効果...」
しかし言葉とは裏腹に股間へノズルを近づけ、より強く水流が当たるように調整してしまう。
女体で最も敏感な部分は強力な水流に翻弄され、強い官能の波を起してマミの理性を麻痺させる。
「...ぁぁあ〜ん.....激しい、だけど気持ちいい.....私、どうすればいいの.....」
ノズルを近づけたり、遠ざけたり、前後に動かしたりしながら、花芯嬲りに没頭するマミ。
刺激を変化させる事で感覚は研ぎ澄まされ、官能の絶頂へと押し上げられていく。
その時、指に填められていた指輪状に変化したソウルジェムの宝石部分が
妖しい明滅を繰り返しているのを彼女は当然の事ながら知らない。
風呂場での孤独な情事は謎を秘めて続いていく。
(31)へ続く
まどか☆マギカif...(31)
女体で最も敏感な部分を水圧で嬲る奔流にマミの官能は高められていく。
「ん〜ッ...こ、こんなの、ホントはいけない事なのにィ.....」
正義の魔法少女であるにも関わらず、自慰行為に耽(ふけ)ってしまう自分を責める。
しかし溢(あふ)れ来る快感の誘惑は使命感や正義感でどうなるものでもなかった。
彼女の操るノズルは秘裂を撫で上げるかと思えば、細かな同心円を描くようにグリグリと花芯を刺激し、
飽く事無く快楽を産む方法を追求しているかのようだ。
明るく快活だった形相は淫らな目付きと紅潮した頬へと変わり、乳首を屹立させた
乳房は高鳴る鼓動を反映して大きく上下動している。
「ハァ...ハァ...ハァ..ここ、感じる、感じちゃうぅぅぅッ.....」
水流で花芯を翻弄(ほんろう)しながら呻(うめ)く。
まるで人生最高の幸福に酔いしれているかのように。
そんな密戯(みつぎ)が行なわれている部屋の外から様子を覗(うかが)う1つの影があった。
あのキュウべぇである。
(巴マミ、だいぶグリードランプの毒が廻ってきたみたいだね。)
どうやらテレパシーによって見えないはずの場所にいるマミの様子を観察しているらしい。
彼の脳裏にはマミの視覚や感覚が直接伝わってきているのだろう。
そのマミの感覚が時折暗転したり、混濁したりするのは、彼女の理性がエクスタシーに
よって攪乱(かくらん)されているのが原因なのだ。
(そう、君達魔法少女が快楽に耽(ひた)れば耽るほど僕らにとっては利益になるんだ。)
いったい、キュウべぇは何を目論んでいるのか?
(32)へ続く
まどか☆マギカif...(32)
翌日まどかとさやかはいつもの待ち合わせ場所で仁美を待ったが現れる事は無かった。
まだ精神的ダメージが大きいのだろうと気を廻した2人は、そのまま登校する。
朝のHRでは担任の早乙女先生から仁美が発見された事、現在、病院で精密検査中であり
今日は学校を休む事、皆で極力、仁美を労(いた)わるべき事などが伝えられた。
さやかはまどかの方へ顔を向け、アイコンタクトで秘密の共有を確認する。
(あの事は私たち2人だけの秘密だよ!)
(もちろん誰にも言わないけど、例の話、どうしようか・・・)
例の話とは、キュウべぇに持ちかけられた魔法少女契約の事だが、まだ願いが決まらない
という点では2人とも同じだった。
そわそわと落ち着かない様子の2人を覗うのは、暁美ほむら。
(接触第一段階を阻止できなかったのは失敗だった・・。次は契約の阻止に全力を賭けるわ。)
ショッピングモールでの一件を悔やみ、次の行動を画策しているらしい。
やがて放課後になると、さやかはまどかを誘って幼馴染みである上条恭介の入院している
市内の総合病院へと向う。
上条はまどかにとっても幼馴染みであるので異論はなかったが、さやかにとっては
特別な思い入れのある相手らしく、一昨日CDショップで購入したクラシックのCDを
土産にお見舞いしたいらしい。
連れ立って市街地を行く2人の背後を、一定の距離を取りながら追跡する、ほむらの姿。
気配を消して行動する歴戦の魔法少女の存在に気付く筈も無く、道案内してしまう2人。
やがて総合病院の入口まで辿り着いた、さやかとまどかは異変を察知した。
(33)へ続く
まどか☆マギカif...(33)
病院入口の自動ドアに奇妙な紋章が浮かび上がり、本来ならガラス戸の向こう側に
見える筈の待合室と外来カウンターがおぼろげにしか見えない。
異変を怪しんださやかは、自動ドアのセンサー範囲に入ってみたが、開閉用モーターの
駆動音がするものの、開かなかった。
どうやら紋章の力でドアが封印されてしまっているらしい。
「さやかちゃん、これって・・・。」
不安げに問いかける、まどか。
「マミさんの言ってた魔法使いの結界かもしれない・・まどか!」
さやかの脳裏に不安がよぎる。
「うん、マミさんに連絡してみる!」
すぐさま携帯電話を取り出しダイヤルした。
近くの物陰から2人の様子を見ていた、ほむらは、まどかの元へ駆けつけたかったが思いとどまる。
携帯が繋がると、まどかはマミに病院での異変を手短に伝えた。
「すぐそっちに行くわ。そこで待ってて。」
マミは近隣から駆けつけると言う。
それを聞いて内心ホッとした、さやかではあったが自身の無力さに気付き歯痒(はがゆ)そうに
病院の建屋(たてや)を見上げるのだった。
一方、病院の中には検査の為、来院した仁美がいた。
昨日の事件で肉体に変化が起きているのではないかと考え、朝から産婦人科へ診察を依頼したのだが、
医師がいくら検査してみても傷一つ発見する事が出来ず、精密検査を受ける為の順番待ちをしていたのだ。
無機質な病院のフロアにあるベンチに腰掛け、当て所(あてど)も無く名前を呼ばれるのを待つ。
そんな時、またも異変が彼女に迫ってきた。
急に周囲の湿度が高くなり、じめじめ、ベトベトとした空気が肌に纏(まと)わりつく感触に
最初は何かの錯覚かと思った仁美だったが、壁や床から何か赤黒いものが湧き出して来るのを見て異変の発生に気付く。
(34)へ続く
まどか☆マギカif...(34)
まるで地面から、靄(もや)が湧き出るように赤黒いそれは広がってきた。
(な、なんですの・・?いったい何が起きているんですの!?)
仁美は、これまでの人生経験では計り知れない現象の出来(しゅったい)に怯える。
次第にはっきりとした輪郭(りんかく)を伴うようになったそれは、不気味に蠢(うごめ)き始めた。
蠢くものの正体を凝視(ぎょうし)した仁美は戦慄(せんりつ)する。
それは肉色をした触手だった。
触手は気味の悪い海洋生物のように捕らえる相手を求めて揺(ゆ)らめく。
先日の体験から来る直感で、それが自分にとって危険だと悟った仁美は注意深く
触手との距離を取りながら人が大勢いる待合室の方へ逃げる。
が、出現した触手は1本、2本では無い。
次々と数を増やしながら壁や床を埋め尽くしていく。
まるで内臓壁の様に大小の触手が揺らめく世界と化した病院の廊下を仁美は走る。
時折上がる悲鳴の方を見ると幼い少女や若い看護婦が触手の林に取り込まれていくのが
見えたが、自分が巻き込まれる危険を考えると助けに近付く事も出来ない。
どうにか触手に捕まらずに待合室まで辿り着いた仁美だったが、大勢いる筈の
男性職員はまったく触手事件に対応していなかった。
それもそのはず、彼らはまるで彫刻のように石化してしまっていたのだ。
その有様を見た仁美はサルーマンの迷宮と同じ、常識を超越した世界に巻き込まれた事に気付く。
(どうしたら・・・私、どうしたらいいんですの!?・・・・・)
瞬間、戸惑(とまど)いに動きの止まった彼女に、多数の触手が一斉に絡みついた。
(35)へ続く
まどか☆マギカif...(35)
「きッ、きゃあぁぁぁぁ〜ッ!!!!!」
両足に絡みつく触手に気付いた仁美が叫ぶ。
周囲の床一面に実体化した大小無数の触手は、まるでイソギンチャクが小魚を
飲み込むかのように仁美の体を覆いつくし蹂躙した。
触手を払い除けようとした手も絡め取られてしまうと彼女には抵抗の術(すべ)が無い。
生臭い粘液に塗(まみ)れた触手達は服の隙間から次々と侵入してくる。
肌の上をナメクジの群れが這いまわるような気味の悪い感触に仁美は半泣きになった。
(だ、誰か助けて・・助けて下さいまし・・・)
大きい触手は力づくで衣服を破り、小さい触手は謎の溶解液を吹き出して服地を溶かす。
両者の連携で彼女が身に着けていた私服のブラウスやスカートは次々と毟り取られていく。
今や仁美の肉体をかろうじて覆っているのは白いブラジャーとパンティーだけという有様である。
触手のよる拘束をなんとか振り切ろうともがく彼女だったが、その努力をあざ笑うかの如く触手は勢力を増しながら群がってきた。
(り、理不尽ですわ・・なんで私がこんな目に・・・・・)
しかし知性無き触手どもが彼女の悲嘆(ひたん)に躊躇などする筈も無く、
大触手がブラジャーを剥ぎ取り、乳房が露わにされてしまう。
その無防備な胸の膨らみに小触手が絡み付き、ヌメヌメ、ヌルヌルとした感触が彼女の脳裏へ駆け上がる。
「嫌ァァァアア!!!!!」
再び悲鳴を上げる仁美だが、助けなど来ない。
小触手は2、3本が連携して乳房を丸く囲むように動き回り、もてあそぶ。
その動きは周辺から中心へ、胸の先端の突起を意識させるように蠢(うごめ)く。
不気味ではあるが巧妙な愛撫に、嫌悪の感情とは裏腹に彼女の肉体は反応してしまう。
鮮やかなピンク色の乳首は屹立し、まるで官能の悦びを表すかのようだ。
(そ、そんなぁ・・・気持ちいいなんて思ってもいませんのにィ・・・・・)
(36)へ続く
まどか☆マギカif...(36)
床から林立する大小無数の触手たちに体を絡め取られた仁美の姿は、まるで
肉色の蔦(つた)に絡め取られた小鳥のように見える。
哀れな犠牲者は肉体に群がり蠢(うごめ)く触手の蹂躙を追い払う力も無く、
乳房、太腿、腹部等を、弄(まさぐ)られていた。
まるで軟体動物が体の上を這いまわるような不気味な感触に仁美は顔を引きつらせて嫌悪の情を表す。
だが感情とは裏腹(うらはら)に愛撫に反応した乳首は、性的興奮を示すかのように勃起し、
乳房に群がる小触手の1つが、その先端から小さな舌を出して彼女の乳首に這わせると、
甘やかな刺激が仁美の脳裏に駆け上がった。
「..はぁぁん.....」
思わず喘ぎ声が口を突いて漏れる。
胸だけでは無い。
太腿、内腿も複数の触手に絡まれ、玩弄されているのだ。
全身から気味の悪い感触と、こそばゆさが伝わり彼女は混乱した。
(..う、嘘よ...この私が..こんな化け物たちの愛撫に感じてる!?.....)
そんな想いを否定するかのように身を捩って触手を振り切ろうとするも、
手足に絡んだ大触手はビクともしない。
そのうち、太腿を撫で擦(さす)っている触手の1本が仁美の貞操を守る布地に触れ、
まるで邪魔物とばかりに引き剥がそうとした。
パンティを剥ぎ取られてしまったら何が起きるかを想像した仁美は絶叫する。
「誰か!誰か、私を助けて下さいまし!!お礼ならいくらでも致します!!」
しかし資産家令嬢の呼びかけに応じる者が現れる気配も無かった。
(37)へ続く
まどか☆マギカif...(37)
仁美の全身をからめ取る触手は不気味な蠕動(ぜんどう)運動で彼女の性感帯を刺激し続ける。
乳房、太腿、腋の下、内腿、首筋に加えて露わとなった秘裂も触手の淫欲に晒(さら)され、
救いを求める令嬢の声は次第にか細くなっていく。
「た・・・たす・・たすけ・・・・・助けて・・・誰か・・・・・」
彼女の秘裂に挑む極太のミミズ状触手がその口を開くと無数の小触手が湧き出す。
その小触手が柔らかな肉のブラシの役割を果たし、仁美の花芯を責め嬲るのだ。
「!...ぁ.....ぁん.....そんな...この私が...ぁ〜ん.....いや...嫌よ.....あッ...」
巧妙かつ執拗な触手の責めに仁美の肉体は反応してしまう。
滲(にじ)み出す仁美の嬌声に勢い付いた触手達は絶妙な連携で彼女をエクスタシーへ追い込んでいく。
その頃、病院の外ではようやく魔法少女巴マミが到着し、まどか達と合流する。
「待たせたわね!結界の紋章はどこ?案内して!」
魔法使いとの戦いを前に厳しい表情のマミ。
「マミさん、こっちです!」
さやかが病院入口を指差しながら走る。まどかも懸命に後を追う。
3人が紋章の前に到着した時、ガラス製の自動ドアの向こう側が既に何も見えない暗闇の状態だった。
「これは・・思ったより深刻な事態になっているかも知れない。」
付いてきたらしいキュウべぇが呟く。
「2人は下がってて。ぶち破るわよ!」
マミはガラス片の飛散を警戒して、まどか達を後退させ、身構えた。
「黄金の美脚キーック!!」
体を半回転させる勢いで蹴り出した脚は紋章を砕き、異空間への道を開く。
(38)へ続く
まどか☆マギカif...(38)
目の前にポッカリと開いた異空間から漂う生臭い匂いに戸惑う、まどかとさやか。
しかし歴戦の魔法少女であるマミは動ずる事も無く異空間へと踏み込んでいく。
「2人とも!行くわよ!!」
まどか、さやかは慌てて後を追う。
突入した病院のロビーは床一面から触手が生えた異形の世界に変貌していた。
一行の存在に気付いた触手達は脚を絡め取ろうと一斉に伸びてくる。
「まず道を作らないとね・・・」
そう呟いた直後、マミはスカートの中からマスケット銃を出現させ、前方の触手群に向けて発射した。
命中した辺りから爆炎が上がり、周辺の触手を焼き尽くす。
オーク相手にも使った焼夷弾攻撃である。
3人は触手の無くなった空間に進み、マミは次のマスケット銃を取り出してさらに焼夷弾を発射する。
この作業の連続で進路を確保しながら病院の奥へと進む一行。
触手に絡め取られ陵辱を受けている女性たちの姿を見かけて助けようと提案するさやかだが、マミはそれを制止した。
「何故ですか?マミさん。」
怪訝な顔で問う、さやか。
「残念だけど私の魔力にも限界があるから、結界の主である魔法使いとの決戦の為に温存しなくてはならないのよ・・・」
表情を曇らせながら答えるマミ。
その辛さを読み取って追求を止める、さやかだった。
やがて3人は産婦人科のフロアに差し掛かった。
すると廊下の傍らに触手の草叢が出来ていて誰かが囚われている。
「あっ!仁美ちゃん!!」
まどかはそれが仁美である事に気付く。
複数の触手に深淵と菊門を貫かれ、全身の性感帯を一斉に責められて悶絶する彼女は、まどか達に気付かない。
「なんか事件に巻き込まれやすい体質なんだな〜、仁美って・・・」
さやかは半ば呆れ顔で仁美を眺める。
(39)へ続く
まどか☆マギカif...(39)
まどかとさやかは不運なクラスメイトに心の中で侘びながらマミの後に続いて結界の深部を目指す。
見た目も不快で生臭い匂いまで漂わせている触手の森を焼き払いながら進む3人の少女たち。
すると背後から何者かが走り寄ってくる足音が聞こえて一行は立ち止まり、振り返る。
逆光の中に浮かび上がるその影は、あの暁美ほむらであった。
「ここから先に進んではいけない!この結界の主は貴女の手に負える代物ではないのよ!巴マミ。」
一行に追いついたほむらはマミに警告する。
「ご心配ご無用だわ、暁美さん。私が今までに何体の魔法使いを倒してきたと思ってるの?」
冷たい薄笑いを浮かべて言葉を返すマミ。
「今までの奴とは訳が違うから言ってるのよ!」
と力説するほむらだが、その次の瞬間天井、壁、床から一斉に何かが飛び出して彼女に巻きつく。
「!!」
それはマミが仕掛けた魔法のリボンだった。
さすがのほむらも縛り上げられて身動き出来ない。
「バカッ!こんな事してる場合じゃあ・・・」
抗議するほむらだがマミは相手にもしなかった。
「しばらく大人しくしてて。帰りには解放してあげるから。」
そう言い捨てるとマミは、まどかとさやかを促して先へ進んでいく。
抵抗も出来ずに焼き払われていく触手しか現れないのを見てマミの心にも
些(いささ)かの油断が生じてきた。
(何よ・・私では手に負えない相手って・・・こんなに簡単じゃない。)
(40)へ続く
まどか☆マギカif...(40)
触手を焼き払いながら意気揚々と進んでいくマミ、まどか、さやかの3人は
結界の中心と思しき場所までやってきた。
そこは<院長室>というプレートの貼ってあるドアが入口になっているらしい。
マミがドアノブに手を掛けるといとも易々と開いてしまう。
中は薄暗い空間になっていて、正面50メートルくらいの位置に結界の主らしい
緑色のローブを着た人物が大型の回転椅子に座っている。
他はどうやら誰もいないようだ。
「ようこそ魔法少女諸君。何も無い所だが遠慮せず入り給え。」
緑色の魔法使いの呼びかけでマミを先頭に進むまどか、さやか。
「!!」
ドアから1、2歩入った瞬間、マミの頭上から巨大な筒状の物が降ってきた。
あまりに突然の出来事に対応できないマミ。
直径2メートルを優に越えるそれは、マミを一飲みにすると床に吸い込まれて消えていく。
「あっ、マミさんがッ!」
まどかは驚きのあまり立ち尽くす。
「えっ!?あれ何!?」
さやかは事態に上手く対応できない。
まどかとさやかは一瞬にして頼れる先輩を失い、強大な魔法使いの前に成す術も無い。
「わ、私たちどうすれば・・・」
戸惑(とまど)うまどか。
「畜生、よくもマミさんを!!」
怒りを隠せないさやか。
その時、2人の足元に小さな影が躍(おど)りこんできて叫んだ。
「さあ2人とも!ボクと契約して早く魔法少女になるんだ!」
(41)へ続く
まどか☆マギカif...(41)
キュウべぇに迫られたまどかは意を決して契約を結ぼうと口を開きかける。
そこへ風のように滑り込んでくる一つの影があった。
「それには及ばないわ!」
声の主は、あの暁美ほむらだった。
「あの魔法使いは私が倒す・・・。」
言葉を発すると同時に左手に填(は)められた小さな楯から自動小銃を取り出し身構える。
ほむらは回転椅子に座ったまま身じろぎすらしない結界の主に照準を合わせると
フルオート射撃で銃弾を見舞う。
緑色のローブは襤褸切(ぼろき)れと化して崩れ落ちた。
「どうやらこいつはダミーだったようね・・・。」
ローブは抜け殻、魔法使いと見えたものは幻影に過ぎなかったという事らしい。
「・・転校生、マミさんは・・・マミさんはどこへ行ったんだよ・・・」
さやかは目前でマミを連れ去られたショックから脱け出せないまま、ほむらに問いかける。
「この病院を結界に作り変えた事自体が巴マミをおびき寄せる罠だったんでしょうね・・・
どこへ連れ去られたかは解からないけど他所に魔法使いの本体がいるわ。たぶんそこよ。」
ほむらは淡々と推理を語った。
目的を果たした為か、触手の結界は急激に崩壊を始めたらしい。
気味の悪い空間が揺らぎ、日常の病院の光景に戻っていく。
「もうここに用は無いでしょ?早く家に帰りなさい。そして魔法少女には関わらない事ね。」
ほむらは、さやかとまどかを連れて廊下へ出る。
(42)へ続く
まどか☆マギカif...(42)
一方、謎の物体に飲み込まれたマミは光の一切届かない暗闇の中でもがいていた。
体の廻りに緩衝材を詰め込まれたように身動き出来ない。
その緩衝材と思しき物からジワジワと何かが染み出してくるのを感じるマミ。
(はやく・・早く何とかしないと・・・)
手足に力を込めるが緩衝材は柔軟であり力を分散されて何の効果も出せない。
そのうち衣服が溶けて崩れ落ちていくのを感じたマミは焦った。
(これは魔法使いの罠!?服を溶かして裸にするつもりなの!?)
緩衝材と思われていたものはヌルヌルと動き出しマミの肉体に絡みつく。
(触手!?触手なのね!!き、気持ちの悪い・・・)
動く限り体を捩って触手から逃れようとするマミだが、全周囲を触手に
囲まれている状況では無理がある。
ベレー帽が、手甲が、ブラウスが、スカートが、ブーツが、タイツが溶けた。
既にマミの身を守るものはブラジャーとパンティーだけだ。
(ううっ・・・このままでは・・・・・)
その先を想像したくはなかったが、先刻触手に犯されている志筑仁美の姿を見たばかりであり、
自分もそうなる事は直感的に解かった。
薄い布地など大した時間稼ぎになるわけでもなく、触手の分泌液はブラジャーと
パンティーをあっけなく溶かしてしまう。
遮るものが無くなると触手は組織的にマミの肉体を蹂躙しに取り掛かる。
腕も足も絡め取られ、太腿や腋の下、尻、股間などに触手が這い寄った。
ヌルヌルとした感触と強靭(きょうじん)な筋力を持つ触手はマミの皮膚の上を滑(すべ)るように愛撫する。
奇妙で不快な愛撫にマミは美しい顔を顰(しか)めて耐えようとしている。
(43)へ続く
まどか☆マギカif...(43)
暗闇の中、全裸で手足を触手に拘束され肌を舐(ねぶ)るように擦(さす)られる巴マミ。
(・・・くッ、負けるもんですか・・・いつか脱出するチャンスが出来る筈・・・)
冷静さを保ち、反撃の機会を探る彼女だが、触手どもの動きは衰(おとろ)えを知らない。
乳房と言わず、股間と言わず触手に触れられた肌には粘液が付着して気持ちが悪かった。
(・・うっ、ううッ・・・我慢よ、我慢しないと・・・)
触手どもは数本が一組で連動するかのようにマミの豊かな乳房に絡(から)みつき揉(も)みしだく。
(・・・こ、このッ!調子に乗ってぇッ!!・・)
同時に股間に伸ばされた触手は秘裂の縁(ふち)を探り当てると花弁の上から花芯を圧迫刺激する。
(!!・・・・・い、いやッ・・・そこはダメ!ダメなのォォォ!!)
また尻を撫で回す触手、菊門に伸ばされる触手に背後からも攻められた。
(き、気持ち悪い!・・何するつもりなのよォ!!)
やがて乳房を責める触手の1本が乳首へと伸ばされグリグリともてあそび始める。
(..や...いや.....そこ感じちゃうッ.....)
その間にも花芯を指圧する触手の動きで、彼女の意に反して深淵から花蜜が溢れてきてしまう。
(..そ...そんな...やだ.....私、感じたくなんてない.....)
マミの反応を覗うかの様に菊門に到達した触手はその先端で菊門を柔らかに刺激する。
(そ、そんな...汚いところなのにぃ...くすぐったい...恥ずかしい.....)
触手どもの巧みな愛撫により次第に正気を失っていくマミ。
既に脈拍も呼吸も興奮状態のそれとなり、全身の肌を桜色に上気させていた。
どうやら触手の分泌する粘液に興奮剤(こうふんざい)の成分が混ざっているらしい。
(44)へ続く
まどか☆マギカif...(44)
一筋の光すら届かぬ闇の中で触手どもにもてあそばれ粘液まみれにされている巴マミ。
蠢く触手は肌を這い、巨大な軟体動物に纏わりつかれたような不気味な感触を与える。
(き、気持ち悪い...こいつら私をどうするつもりなの.....)
しかし花芯、乳首、菊門の4箇所を同時に責められ、内腿、腋の下、耳などの性感帯をも刺激されて
マミ自身も驚くほど感覚が昂(たか)ぶってしまっている。
(嘘よ...嘘.....この私が触手に辱(はずかし)められて興奮するなんて.....)
とは思うものの、否定出来ないほど秘裂は花蜜に濡れ、花芯も乳首も屹立していた。
微妙な心地よさで内腿を撫で上げられ、腋の下に触れられ、耳朶(じだ)にも触手が這い廻る。
(嫌ァァァッ.....このままでは本当に我を失ってしまいそう...)
精神的抵抗を続けるマミではあったが触手が皮膚を通じて刷り込む興奮剤は明らかに彼女を変えていく。
(...くッ...熱い...体が熱い.....私の体に何が起きているの!?こんなの嫌なのにィ.....)
触手どもはマミの肉体が受け入れ体制になった事を見定めたように次の準備に取り掛かる。
彼女の股間をいじっていた触手が男根状に変形して深淵の入口を探し始めた。
(!?...ちょっと...やめて!.....そんなものを私に入れるつもりなの!?)
同時に菊門をいじっていた触手も細身の男根に姿を変え、その先端を菊門へ押し付ける。
(ダメ!.....そこはダメェ!!.....ダメなのォ!!)
願いも虚しく、男根触手は深淵の入口を探り当て侵入を開始した。
「う〜ッ...う〜ッ.....嫌ッ!入れるのはやめてェッ!!」
叫んでも無駄な相手とは解かっていても叫ばずにはいられない。
が、菊門からも触手の侵入が始まると違和感と屈辱から沈黙してしまう。
(45)へ続く
まどか☆マギカif...(45)
いまやマミの肉体は触手の侵入を拒む術(すべ)を失い、深淵と菊門に挿入されてしまった。
深淵を抉るように犯す男根状の触手は彼女の純潔の証を簡単に貫いていく。
(!.....そんなぁ...私の初めてがこんな形で.....)
しかしマミに嘆いている暇は無かった。
ほぼ同時に菊門も貫かれてしまったのだ。
(!!.....いたぁぃ...そこは無理なのにぃ.....)
前後を同時に犯す触手は申し合わせたように交互にピストン運動を始める。
男を知らぬ初々しい肉体は触手の蹂躙に悲鳴を上げた。
「ああぁ〜ッ!いたいッ!いたッ!!.....誰か〜ッ!!」
しかし助けの替わりに新たな触手が口の中へ侵入してしまう。
「ムゴ〜ッ!!モガ〜ッ!!」
そいつは男根状をしていてマミに噛まれてもビクともしないほどの弾力性を持っているらしい。
口をも犯され、彼女はもう悲鳴を上げる事すら出来なくなった。
3本の触手は互いに連携しながらマミの肉体を責める。
そして精液がわりに興奮作用のある粘液を発射するのだ。
経皮(けいひ)侵入でさえ効果を及ぼしたものを体内に注入されては堪らない。
マミの全身の肌はまるで茹蛸(ゆでだこ)のように火照(ほて)り、鼓動は早鐘の如く乱れる。
(ぅぁぅぅ...ぁあぁぁあああぅぅぅッ.....ぁあぁああぁぁぁぁぁあああッ!!!!!)
もう何も考える事が出来ない。
触手どもの責めの前に巴マミの意識は混濁していった。
(46)へ続く
まどか☆マギカif...(46)
何処(いずこ)とも知れぬ奇怪な大広間。
壁一面がグネグネと歪んだ曲線で装飾され一見しただけでも異様な雰囲気を醸(かも)し出している。
その広間には玉座とでも呼ぶべき巨大で装飾的な椅子が据え付けられ、異様な空間の主(あるじ)と
思しき緑色のローブを纏(まと)った人物が座っていた。
突然、ほの暗い広間の天井から巨大な灰色の影が降ってくる。
優に直径2メートルを越えるであろう長い円筒形をしたそれは、よく見ると表面に
無数の体毛を生やした生き物らしい。
広間の床に着地したそれは、玉座の前まで這い進む。
「ワームよ、首尾はどうだった?」
主(あるじ)は灰色の巨大な怪物に問いかけた。
物言えぬ怪物は分厚い皮膚が8方向から組み合わされた口と思しき器官を開き、
体内から何かを吐き出す。
全体が粘液まみれになった「それ」は滑るように主の前へ転がっていった。
「成功したようだな。」
主は目の前で止まった「それ」を凝視する。
僅かな灯かりで浮かび上がった「それ」は、荒い呼吸をしながら身動き出来ない。
「はぁ...はぁ..はぁ.....はぁ..はぁ...」
虚ろな視線を中空に泳がせているのが痛々しい。
苦しげに豊満な乳房を上下させ、半開きになった口からは涎(よだれ)が流れ出ていた。
ふんわりとカールさせたツインテールの髪も粘液でベットリと一纏めになってしまっている。
「こいつがサルーマンを始めとして数人の魔法使いを倒した魔法少女巴マミか・・・」
主の声は聞こえている筈だが、未だ人事不詳の状態が続いているのか、マミは反応出来ない。
「我が結界の客となったからには相応にもてなしてやらねばな。」
不気味な独白と共に、何者かに指図する主。
(47)へ続く
まどか☆マギカif...(47)
主の命令に呼応して玉座周辺の暗闇から現れたのは、蛸を濃緑色にして胴体部分に人間の男と
思しき顔を持つ数匹の怪物たちだった。
人面蛸どもは身動きの取れないマミの肉体に群がり、両手足を広げさせて触手を絡め拘束する。
リーダー格らしい他より一回り大きな人面蛸がマミの胴体部分に圧し掛かっていく。
「ぐへへ・・なかなかにボリュームのある体つきしてるじゃねぇか。楽しませてもらうぜ。」
人面蛸は4本の触手をマミの胸に、2本を太腿、2本を内腿に伸ばす。
胸に伸ばされた触手は吸盤で乳房の外側と内側に1本ずつ吸い付き、グリグリと揉みしだく。
「...ぅ..うぅ.....」
激しい愛撫にマミは呻いた。
太腿、内腿に伸ばされた触手は肌の上を滑らせるかのような動きで少女の性感を刺激しようとするのだ。
「ぅ.....ぁ.....ぁあぁん...そ、そこはダメ...くすぐったい.....」
しかしダメと言われてやめる触手では無い。効き目ありと見て以前より愛撫の密度を増した。
さらに人面蛸は顔のある胴体部分をマミの乳房に近づけ、既に屹立している乳首を口に咥えて舐る。
「!...ぁ〜ん...い、いやぁ...感じちゃうぅぅッ.....」
年齢の割りに乳房が発達しているマミは殊更(ことさら)胸を意識している為か乳首責めに敏感らしい。
「よぅし・・これからこの世の快楽の総てを味あわせてやるからな。おい!」
リーダー格の合図で腕を絡め取っている2匹の人面蛸が胸方向に這いより、
それと共にリーダー格の胴体は胸から離した4本の触手を支えにマミの股間へと移動した。
そして花蜜を溢れさせている秘裂に顔を近づけ口付けする。
「ぁ...あぁあぁぁぁッ.....やめて..このままじゃ狂っちゃうぅぅッ.....」
狂おしく頭を左右に振って官能の高まりを否定しようとするマミ。
しかし両腕から両胸に接近した2匹の人面蛸が左右の乳首を舐り始めると、それすら出来なくなった。
(48)へ続く
まどか☆マギカif...(48)
2匹の人面蛸に左右の乳房と乳首を嬲られ、秘裂をリーダー格の舌で玩弄されるマミは
既に抵抗する意思を失い、恍惚の表情を浮かべて悶える。
「く...くやしい.....わたし、こんなはずじゃぁ.....うぅ.....」
精一杯の強がりもリーダー格の舌先が花芯を捉え、柔らかに転がし始めると腰砕けと化した。
そんなマミの有様を玉座から満足げに眺める結界の主。
「歴戦の魔法少女も所詮は女の性(さが)から逃れる事は出来ぬというわけか。ふふふ・・・」
主の嘲(あざけ)りを混濁する意識の中で聞きながらマミは逝った。
それを感じ取ったリーダー格は胴体の真下から巨大な男根を出して少女を犯す準備に取り掛かる。
巨根はその先端をマミの深淵に当てて、ずりずりと侵入していく。
体内に生じた違和感に現実へ引き戻されるマミの意識だが何をする事も出来ない。
(やめてぇ...私の中に入って来ないでェ.....)
醜悪な人面蛸に犯される屈辱に嗚咽(おえつ)し、涙を流すマミ。
リーダー格は男根がマミの深淵の底まで届いたのを感じ取り、腰と太腿に絡めた8本の触手を交互に縮めたり
伸ばしたりしながらピストン運動を始める。
「ぁッ..ぁぁぁぁん.....ぁぁぁああぁぁあぁん...ううぅぅうぅッ.....」
激しい運動に内臓を突き上げられ、花芯を刺激されてマミは咽(むせ)び泣く。
数十回か数百回かは解からない。
ピストン運動の末に射精してリーダー格はマミの体を離れた。
異形の者による強姦の衝撃に呆然としているマミに休む暇は与えられない。
すぐさま次の人面蛸がマミの肉体に覆いかぶさってくる。
もう諦めてしまったのか、マミは抵抗しようとはしなかった。
「だいぶ慣れてきたようじゃないか。そろそろいいかな・・・。」
主は何を目論むのか!?
(49)へ続く
まどか☆マギカif...(49)
人面蛸により繰り返される陵辱にダメージを受けて立ち直れないマミ。
どうやら蛸が射精するものは人間の精液とは違って何らかの幻覚作用を
持った成分であるらしい。
彼女の顔はもはや尋常ではない程に紅潮し、焦点の定まらない瞳を潤ませている。
主はそんなマミの顔を覗きこみながら語るのだ。
「我が使い魔どもの注ぎ込む液体はドーパミンと同じ効果がある。
お前は今、最高に幸せを味わっている筈だな。」
しかし彼女に主の言葉を理解できる余裕は無かった。
(何故...なんで体が熱いの?まるで燃え上がるように...私、犯されて感じてる.....)
まるで肉体の内奥から歓喜と情熱が湧き上がってくるかのような錯覚にマミは慌てた。
だが感覚を打ち消そうにもコントロールする事が出来ない。
官能までも魔物たちに操られた無惨な肉の塊と化して悶え狂う。
「お前をこうまでもてなすのには理由がある。」
主がローブのフードで隠された顔に不気味な笑みを浮かべた。
そして何処(いずこ)から取り出したのか卵のようなものを手にする。
玉座から立ち上がった主は人面蛸に命じてマミの手足を「大」の字にガッチリと拘束させ、
自らもマミの両足の間に入ってしゃがみこむ。
繰り返された人面蛸による姦通で既に大きく口を開けているマミの深淵に例の卵を
押し付け、人差し指でゆっくりと押し込んでいく。
結界の中では魔法使いの肉体は自由に変形するのだろうか、人差し指は長く
伸びて卵を深淵の底へ到達させた。
「これはお前の持つ、もう一つの可能性を引き出す為のものだ。」
その言葉の意味するものをマミは知らない。
(50)へ続く
まどか☆マギカif...(50)
その頃、ほむらと別れて病院の廊下を歩いていたまどかとさやかは、触手の草叢が
消えた後の廊下の床に寝転がっている仁美を発見して助け起す。
「仁美!」
彼女を抱き起こすさやか。
「仁美ちゃん、しっかりして!!」
まどかは手を取って呼びかける。
「..ぅう...ハッ、美樹さんと鹿目さん!わ、私(わたくし)・・・・・」
全裸で触手にもてあそばれていた事を思い出し、慌てて胸を隠そうとする仁美。
「大丈夫。もう触手はいないから。」
安心させようと、まどかが語り掛けた。
仁美が周囲を見渡すとあの奇怪な触手の群が跡形も無く消えている。
自分の体を見ると溶解液で溶かされた筈の衣服が総て元に戻たのに気付く。
「私、気が狂いそうですわ・・・。オークといい、触手といい現実では説明できないものに次から次へと汚されて・・・」
額に手を当てて考え込む仁美。
確かに魔法使いの作り出した結界の中の現象は合理的に説明のつかないものばかりだ。
「あいつらの魔法は結界が無くなると元に戻るみたいだよ。だから心配しないで。」
さやかもなんとか仁美を安心させようと努力している。
「・・私、今日は産婦人科の診察を受けようと思って来ましたのに・・もう気力が尽き果てました。」
仁美はよろよろと立ち上がると帰宅するため病院の玄関へと向った。
「私、心配だから仁美ちゃんを家まで送ってくる。」
まどかは仁美の後を追う。
2人を見送った後、本来の目的だった上条恭介の見舞いの為、さやかは彼の病室へと進む。
数ヶ月前、事故に遭って手が自由に動かなくなった幼馴染みの恭介は病院の個室棟に入院していた。
「・・恭介、私だよ。美樹さやか。体の調子はどう?」
個室に入るなり呼びかけるさやか。
「さやか・・お見舞いありがとう。」
恭介は作り笑いで出迎える。
(51)へ続く
まどか☆マギカif...(51)
恭介が無理に作る笑顔を自分への好意によるものと勘違いしたさやかは得意満面の笑みを浮かべて
彼の横たわるベッドに近付いていった。
「これ。探してきたんだよ。恭介の好きなバイオリン独奏曲。」
先刻CDショップで買い求めたクラシックCDを鞄から取り出し恭介に手渡そうとする。
が、相手は表情を暗くして拒絶した。
「やめてくれよ、さやか。もう僕の手は前みたいに自由には動かないんだ。あてつけのつもりなのか?」
心の傷に触れたらしい事に気付き、慌ててCDを戻すさやか。
「ごめん恭介。私そんな心算じゃぁ・・・」
「いいんだ。気にしないでくれ。音楽の事はもう忘れようと思ってる。」
「ダメだよ、希望を捨てちゃあ・・・」
「何かの奇跡でも起きない限り、僕の手は・・・」
言葉が途切れ気まずい沈黙が流れる。
その様子を窓の外から観察する小さな影。
そう、あのキュウべぇだった。
さやかは居たたまれない気分に駆られて恭介の病室を出る。
「君、奇跡を起す方法をもう知ってるはずだよね?」
突然聞こえてきた声に驚くさやかの前にキュウべぇが現れた。
「契約・・・だったっけ・・・。」
幼馴染みの窮状を救いたい少女の顔に決意の色が浮かぶ。
「癒しの祈りを代価にして君を魔法少女にするよ。」
小さな生き物の姿から放たれた奇妙な光が少女の体を包み込む。
(52)へ続く
まどか☆マギカif...(52)
その日の夕方、病床にあった上条恭介は何の気なしに右手を動かしてみた。
動く!
今まで感覚が麻痺して自由に動かなかった右手が動いたのだ!
回診に来た担当医も驚きを隠せない。
現代医学では治癒不可能という診断が出ていたからである。
大至急、恭介の両親まで呼ばれ奇跡の回復についての報告が行なわれた。
しかし奇跡を起してくれたのが幼馴染みの美樹さやかである事は誰も知らない。
当のさやかは魔法少女としての初仕事をこなす為に、キュウべぇと共に夜の街をパトロールしている。
以前マミと行動を共にしていた頃に学んだ魔法使いや使い魔が出没しやすい場所を地道に歩く。
(恭介の奴、今頃手が治った事にビックリしてるんだろうなぁ・・・)
仄(ほの)かな恋心を抱く幼馴染みは少年に想いを馳せる。
そんな空想を破る事態が、さやかの身近で発生した。
駅近くの繁華街で習い事の帰り道と思しき志筑仁美が通り向こうを歩いているのを見かけたさやかだが、
あんな事件の後でも習い事を欠かさないなんてタフだなぁ程度の感想しか持たず、
漠然と人波に流されていく仁美の姿を追う程度だった。
その仁美に人影が近付き二言三言話しかけるのが見たさやか。
(あれ?何かのスカウト?それともナンパ?)
人影を詳しく観察すると前髪が奇妙に長い男に見える。
(前髪の長い男が声を掛けてくるって、クラスの女子の間で噂になってる奴じゃあ・・・)
前髪男は仁美を誘ってビルの路地裏へと消えていく。
(あっ!仁美がッ!あいつ、仁美に何をする心算だよ!!)
さやかは猛然と2人の後を追う。
(53)へ続く
まどか☆マギカif...(53)
学校でも運動能力は高い方である、さやかは小走りに道路を横断して向かい側の歩道へ移動した。
まだラッシュアワーの名残りなのだろうか、駅から市街地へ流れていくサラリーマンやOLの人波を
軽いフットワークで巧みに避けながら、仁美と前髪男の消えたビルの谷間を目指すさやか。
一方、仁美は前髪男に案内されてビルの路地裏にある奇妙な店に入っていく。
奇妙というのは屋号らしきものの表記も無く、現実離れした装飾の扉があるだけの店だからである。
店に入った仁美は前髪男の勧めるままテーブル席の椅子に腰を降ろす。
辺りを見渡すと値段表もメニューらしきものも無い。
「ここ、ちょっと変わったお店だけど気にしないで。コーヒーでいいかな?」
前髪男は優しげに仁美に話し掛ける。
仁美が相槌を打つと男は店のマスターと思しき人物に注文を出す。
「君みたいに素敵な女の子が思い悩んでいるなんておかしいよ。ねえ、何があったのか
良ければ話してくれないかな?」
前髪男は笑顔を作りながら事情を探ろうとした。
最初は初対面の相手に警戒して答えようとしなかった仁美だったが、マスターが持ってきたコーヒーを
幾らか飲むと急に気分がよくなり警戒心が薄らいでいく。
「ええ、私の身の回りで最近おかしな事件が色々起きて、巻き込まれる事が多いのですが、
誰も私の話を信じてくれませんの。」
男の親切にほだされたのか、仁美は打ち分け話を始める。
オークや触手に襲われた事、貞操を失ったはずなのに調べてみると処女のままだった事などだ。
「それは不思議な事件だったね。でも君は既に新たな事件に巻き込まれてるんだよ、解かる?」
前髪男の言葉の意味に不信を抱く暇も無く、仁美は人事不詳に陥りテーブルに突っ伏す。
どうやらコーヒーに何かの成分が混ざっていたらしい。
(54)へ続く
まどか☆マギカif...(54)
頭が重い。
薄く開いた目から入ってくる光景をまともに認識出来ない。
朦朧とした意識が次第に正常へ戻ると仁美は自分が何処かのベッドの上に寝かされているのに気付く。
暫らくしてベージュを基調に色彩が統一された小奇麗な部屋というのは解かった。
「ここは・・・」
仁美の目線は懸命に前髪男を捜す。
「気がついた?ここは君と僕の2人だけの世界だよ。」
不意に視界へ飛び込んできた前髪男は優しげに語り掛ける。
「2人の・・・世界・・・・・」
なんとなくロマンチックな響きを持つ言葉を反芻(はんすう)する仁美。
「そう。ここなら誰にも邪魔されずに愛し合う事が出来る。」
前髪男の右手はベッドに横たわる仁美の髪を優しく撫でるのだ。
まるで恋愛映画のようなシチュエーションだと仁美は思った。
「仁美ちゃん、僕は君を一目見た時から・・・」
男はベッドサイドから立ち上がり彼女の体に覆いかぶさっていく。
体が痺れて動きが取れず、男の動きを避けられない。
「やめて・・私たち、まだ・・・」
早急すぎる求愛に異を唱える仁美。
「付き合った時間数なんて関係ない。僕の情熱を受け止めてくれ。」
男は仁美に圧し掛かると抱きすくめて唇を奪う。
恋に恋する多感な世代の少女に、これは効いた。
(・・・・・もしかして私が恋の手順にこだわり過ぎていましたの?・・・)
キスされた仁美の体の奥から何か熱い感情が湧き上がる。
続いて男は仁美の着ていた見滝原中学女子制服の上着を脱がし、ブラウスのボタンを外す。
しかし少女は呆然と前髪男の行動を見守るばかり。
(この強引さが恋の情熱なのかしら・・・悪くないわ・・・)
(55)へ続く
まどか☆マギカif...(55)
前髪男は少女のブラウスの前をはだけ、純白のブラジャーをたくし上げて胸の膨らみを露わにした。
「綺麗だ・・・綺麗だよ、仁美ちゃん。君の体は世界で一番美しい・・・。」
そう褒められると仁美は、赤らめた顔に満更でもない表情を浮かべる。
さらに男は制服のスカートを脱がせ、上品なレース柄のある純白のパンティーまでも露わにするのだ。
「可愛いよ、仁美ちゃん。君を食べてしまいたいくらいだ・・・。」
男は歯の浮くようなお世辞を並べて少女の持つ破瓜への抵抗を和らげていく。
かなりの経験人数がある恋愛の熟練者なのだろうか。
乙女心の琴線をくすぐる手練手管の前に仁美は猜疑心を捨てて男を受け入れる体勢になった。
髪への愛撫、唇、首筋へのキス、手を合わせて指を絡めるなどの前戯が始まる。
「・・・私、こういうの初めて・・・・・」
目を細めて羞恥の表情で男を見る少女。
「心配しないで僕に任せて。」
男は少女に優しく囁く。
愛撫は髪から肩、やがて胸へと至り、乳房の外側から内側に向けて膨らみの頂点を意識させるように擦る。
肌の上を滑るように滑らかな愛撫は少女の脳裏に心地よさとして伝わった。
(私・・私の求めていた真実の愛に出会ったのかも知れませんわ・・・気持ちいい・・・)
男の右手は少女の左乳房をまさぐり、男の唇は少女の右乳首にキスする。
「...ぁ.....」
少女は小さく喘いだ。
反応を得た男は右手の人差し指と中指を合わせて少女の左乳首を軽く押え、グリグリと捏ね回す。
キスしていた唇から舌を出して右乳首を舐る。
「..んッ.....ん...ぁ〜ん.....」
堪(たま)らず断続的に喘ぎ声を上げてしまう少女。
しかし総てが意図的であり過ぎる謎の男の求愛は果たして真実なのか。
(56)へ続く
まどか☆マギカif...(56)
前髪男は手馴れた様子で仁美の肉体を玩弄する。
左肘と両膝で体を支えながら右手で仁美の乳首をいじりつつ、舌先を乳房から
腹部に向けて滑らせていく。
見事な連携は経験の豊富さを裏付けるようだ。
少女は男の手練手管の前に頬を紅潮させ、高まる性愛への期待に胸を高鳴らせる。
(...きっとこれが愛を確かめるという行為なのですね.....)
左胸の乳首を十分に屹立させた男の右手は少女の脇からボディーラインをなぞって徐々に太腿へ移動していく。
その間にも男の舌は仁美の腹から臍辺りを舐めまわし淫らな気分を高める。
「..はぁ〜んん.....く、くすぐったいわぁ.....」
嬌声が上がり、少女は身悶えした。
感ありと見た男は舌先の標的を臍から股間へ次第に移していくのだ。
さらに太腿への移動を完了した右手は楕円状に擦(さす)る。
その2点の動きは明らかに股間を目指していた。
(舌で舐めるんですの?...それとも指でいじるんですの?...やだ、私ったら何を考えて.....)
接触を意識させられて秘裂の中の花弁は蜜を滲(にじ)ませる。
太腿を撫で回していた右手は次第に腿前面に愛撫の先を移し、下腹部まで迫っていた舌先は
いったん少女の体から離れて、唇が秘裂に押し付けられた。
「...んッ.....んん〜ッ.....」
急激に高まる性感に呻く少女。
唇が開かれて再び出現した舌先は、秘裂を押し分けて正確に花芯を捉える。
そしてゆっくりと優しく花芯を転がすと、仁美の肉体はピクリと痙攣した。
(57)へ続く
まどか☆マギカif...(57)
(!!...まるで電気が走りぬけたみたい...)
花芯を舐(ねぶ)られた仁美は股間から脳裏へ突き抜ける快感にそんな感想を抱く。
前髪男の執拗な舐り責めはレイプしか知らなかった少女にとって新鮮だった。
責めのパターンに飽きられぬよう時折、舌使いのテンポを変える男。
激しい責めは舌先で花芯を弾いたりザラザラした部分で擦ったりという調子で
仁美に花芯を意識し直させる効果を持っているようだ。
「んッ、んッ、んッ.....は、激しい...優しくして.....」
彼女が激しさに身を硬くすると、今度は再び緩やかな責めに切り替える。
男は少女の感性を先読みするかの如く立ち回り、飽きさせない。
「ハァ、ハァ、ハァ.....もう、もう、耐えられない.....」
乳首も花芯も最大限に屹立し、少女の肉体は興奮の極致にあると見た男は
舐り責めを打ち切って体位を変える。
仁美の両足を大きく開いて膝辺りを抱え、自分の男根を少女の秘裂へ近付けていく。
「は、恥ずかしい...」
少女は思わず自分の顔を両手で覆ってしまう。
秘裂に何かが当たる感触がして、彼女は観念した。
馴れた手つきで男根の先端を少女の深淵の入口にあてがった男は、腰をゆっくり
前に動かして挿入していく。
思わず顔を覆う指の隙間から男の様子を垣間見ようとする仁美は、彼の顔を下から見上げる。
長い前髪に隠された位置も見えたのだが、彼には目が無かった。
(58)へ続く
まどか☆マギカif...(58)
男の怪異に気付いた仁美ではあるが遅すぎた。
既に彼女の深淵は男根に貫かれ、ピストン運動が始まっている。
(わ...私..いったい.....どうなるの.....)
不安と悔恨がまぜこぜになった感情が湧き上がり彼女を悩ませるも、男のテクニックは
熟練のそれであり、男性経験の乏しい少女の肉体を軽々と翻弄していく。
「...や、優しくして.....こういうの初めてだから.....」
性的興奮は彼女の花芯を包皮から屹立させ、両胸の乳首は頂点を指して突出する。
「安心して僕にまかせて・・・・・」
仁美の不安を紛らわそうと語りかける男。
ピストン運動の最中にも男は自身の恥骨を使って仁美の花芯を刺激する事を狙っているらしく、
男根を付け根辺りまで没入させて恥骨を陰部に当ててくるのだ。
「ぁ..ぁぁああぁあぁん...あッ、あッ、ぁ〜ん.....私、おかしくなっちゃうッ!!!!!」
運動の早さと勢いで花芯を刺激されて仁美は悶え狂う。
反応を見ながら腰の振り方を変え、刺激の早さ、強さを調節する男の為すがままだった。
ゆっくり優しく花芯を恥骨で圧迫刺激したかと思えば、早く強く刺激するという変化に
幼い性は成す術無く官能を引き出されてしまう。
「んんッ.....ぁ〜ん.....もう、もうダメ...い、イっちゃう.....」
前髪男の胸の下で視線を泳がせながら喘ぐ仁美。
「無理せず逝っていいよ・・・・・」
少女の耳元で囁く男。
そして彼女は逝った。
(59)へ続く
まどか☆マギカif...(59)
さやかがようやく仁美と前髪男の消えた喫茶店の入口に辿り着いたのは彼らに遅れる事2,3分というところだった。
例の屋号が無い店先の奇妙な装飾のドアを発見したさやかはドアノブに手を掛けて押したり引いたりしたがビクともしない。
「さやか!これは結界の入口だ。通常の方法では開かないよ!!」
キュウべぇの叫びで我に返ったさやかは指輪をかざし、魔法少女への変身を試みる。
眩(まばゆ)い閃光(せんこう)に包まれた彼女の体から着用していた見滝原中学女子制服が消え、
いずこともなく現れた青いリボンが裸体に巻き付いてゆき、蒼と白を基調にした魔法少女のコスチュームに変わった。
しかし変身が完了した時には、怪しい喫茶店のドアは掻き消すように無くなってしまっていた。
「どうやら魔法少女の変身エネルギーを検知すると結界の入口を移動させる手口らしいね。」
事態を観察していたキュウべぇが分析する。
「ちょっとォ!仁美が奴等に捕まってるんだよ?なんとか出来ないの?」
折角変身したのに友達を助けられないもどかしさに腹を立てたさやかが叫ぶ。
苛立ちのあまりドアがあった辺りを叩いてみたが単なるビルの壁面でしかない。
「魔法使いが1人2人の犠牲者で満足するはずが無い。近々また事件を起すだろうからその時に解決するしかないよ。」
淡々と正論を述べるキュウべぇだが、さやかにはその冷静さが腹立たしかった。
だが結界の入口が失われてしまった以上、今は次のチャンスを待つしかないのが現実なのだ。
変身を解いて制服姿に戻り、キュウべぇを肩に乗せて路地の出口へ向うさやか。
そんな姿を近くのビルの上から眺めていた1つの影があった。
「美樹さやか、貴女どこまで愚かなの・・・・・」
長い黒髪を風になびかせて立つその姿は、暁美ほむらである。
彼女の謎の呟きが意味するものは何か!?
(60)へ続く
まどか☆マギカif...(60)
翌日の朝、さやかは焦燥に駆られながら、まどかとの待ち合わせの場所に向った。
既にまどかは待っていた。
「さやかちゃん、おはよう。仁美ちゃんはまだ来てないけど、どうしたんだろう。」
仁美を気遣うまどかの言葉に、さやかは表情を曇らせる。
「まどか・・・仁美は来られないんだよ・・・。」
「えっ、それどういう意味?」
「例の前髪の長い怪しい男に連れて行かれた・・・。」
まどかも表情を曇らせ、友達の身の上を心配した。
「マミさんもいないし・・ここは私が頑張るしか道がないんだ・・・。」
拳を握り、決意を固めるさやか。
「あまり深刻に考えない方がいい。魔法使いたちの目的は性的なもので命を取ろうというわけじゃないんだ。」
さやかの肩に乗るキュウべぇが横合いから忠告する。
「それが女の子にとっては重大な問題なんだよ!」
苛立(いらだ)ちのあまりキュウべぇに怒鳴ってしまう、さやか。
「さやかちゃん、落ち着いて。仁美ちゃんの件だけど私に考えがあるんだ。」
ストレスに追い詰められた友達を落ち着かせるため、穏やかに語りかける、まどか。
その後2人は登校し授業を受けたが心配事が気になって集中できなかった。
放課後、まどかはさやかと一緒に下校し、仁美が消えたビル街へやって来る。
「私が囮(おとり)になって前髪男をおびき寄せるから、後はさやかちゃん、お願い。」
まどかの提案を受けたさやかは友達の有難味(ありがたみ)を噛み締める。
(61)へ続く
まどか☆マギカif...(61)
前髪男を追うさやかはビルの物陰で魔法少女に変身し、まどかとは一定の距離を取って行動する事にした。
まどかはさやかに目配せしてから駅前を行き交う人込みに紛れていく。
夕方のラッシュアワーに当たるのか通勤客や学生が多い。
この中に前髪男がいれば、ひょっとしてまどかに興味を抱くかもしれない。
後は2人の後を追えば仁美が捕らえられている怪しい喫茶店に辿(たど)り着ける寸法だった。
今回は事前に変身しているので探知され逃げられるのも避けられるに違いない。
稚拙(ちせつ)ではあるが今のさやかに他の選択肢は無かった。
まどかは人波に乗って駅前の通りを進む。
しかし彼女に近付いてくる男はいない。
ビル街の外れまで歩いたまどかは反対側の道に渡り、駅方向へ引き返す。
こうして何往復もしていれば前髪男に出会う確立も上がると考えたからだ。
一方さやかも人波の中を歩いてまどかの後を追う。
さすがにヘソ出しミニスカートの魔法少女服が恥ずかしいのか、マントで前側を覆い隠して歩く。
1時間、2時間と作戦は成果なく続けられた。
3時間目に入るとさすがに今日は無理なのではないかと2人とも諦めかける。
が、その矢先1人の男が、まどかに近付ずく。
「ねぇ君、今一人?」
やけに馴れ馴れしい態度のそいつは前髪が奇妙に長い。
「ええ1人ですけど。」
まどかは内心男を怪しみながらも呼びかけに応じた。
「ちょっとそこまでお茶飲みにいかない?いいお店知ってるんだ〜。」
2人はビル街に向けて移動する。
逃すまいと懸命に追うさやか。
(62)へ続く
まどか☆マギカif...(62)
囮(おとり)役を買って出たまどかは前髪男に連れられてビルの谷間の路地へと入っていく。
(ちょっと怖いけど、ここは我慢しなくちゃ・・・仁美ちゃんはもっと辛い目に遭ってるかも知れないんだし。)
彼女も仁美の身の上を心配して出来る事を精一杯やろうとしているのだ。
前髪男は例の奇妙な店の前で立ち止まり、ドアを開く。
「さあ、おいでよ。ここ、ちょっと変わったお店だけど気にしないで。」
まどかは戸惑いながらも男に従い店に入った。
その様子を路地の入口で見つめる、さやか。
(よしッ、あそこが結界の入口だな・・・。)
2人が店に入り、ドアが閉まる。
さやかは小走りに店へと駆け寄っていく。
その時である。
目の前に突然黒い影が現れ、さやかは追突して止まってしまう。
「単独行動では危険だわ。貴女、巴マミの失敗から何も学んでないの!?」
影の正体、声の主は暁美ほむらだった。
「邪魔すんなよ!まどかがあいつと一緒なんだぞ。早く踏み込まないと!」
声を荒げて抗議する、さやか。
「私も一緒に行くわ。これならいいでしょ?」
同行を提案する、ほむら。
確かに罠もあるかも知れず1人では心細い。
それに気付いたさやかは、ほむらの提案を受けて2人で店に突入する事にした。
(63)へ続く
まどか☆マギカif...(63)
同じ頃、前髪男に連れられて喫茶店に入ったまどかは、店特製のコーヒーを勧(すす)められた。
仁美を昏倒させたのと同じ奴だ。
「ここのマスターご自慢の一品だよ。さあ召し上がれ。」
前髪男は親切ごかしにコーヒーを飲むよう仕向ける。
元々囮として前髪男の拠点を探るのが目的だったまどかは飲むのを渋る。
「ええ、少しずついただく事にします。」
さやかが店に突入するまで時間を稼ぐ心算(つもり)だった。
「冷めちゃうと美味(おい)しくないよ?」
再び男が勧める。
「・・・・・。」
男に言葉を返せないまどか。
(さやかちゃん、まだかな?路地の入口から1分せずに着く距離なのに何故来ないんだろう・・・)
店を突き止めた以上すぐにでも、さやかが踏み込んでくる筈なのに虚しく時間ばかりが過ぎていく。
もう男とまどかが店に入ってから10分以上が経過しているのにだ。
「疑り深いのかな、君は。じゃあ僕が飲んで見せよう。」
前髪男は自分に配膳されたコーヒーを飲む。
しかし何も起きない。
(そろそろ断るのが難しくなってきたし、何か起きないなら一口飲んでおこうかな。)
まどかは男に疑われない為にコーヒーを一口飲んだ。
次の瞬間、まどかの意識は掻き消えるように失われ、彼女は椅子の上に崩れ落ちる。
前髪男とマスターは協力してまどかの体を店の奥へ運び込む。
何故さやかの救援は間に合わなかったのか!?
(64)へ続く
まどか☆マギカif...(64)
例の奇妙なドアの前に立ったさやかはマントの裾を翻すと彼女の武器であるサーベルを出現させる。
そして剣を振りかぶると勢い良く振り下ろす。
ズサッ!!っという音響と共にドアは真っ二つになって切り倒された。
店内に踏み込むさやかとほむら。
しかし既に人の気配は無い。
「おかしい。なんでまどかがいないんだ?まどかと男が店に入ってから1、2分しか経ってない筈なのに。」
周囲を見渡して困惑するさやか。
ほむらはテーブルの上にある2つのコーヒーカップに気付き、触ってみる。
冷めていた。
少なくとも淹れてから30分以上は経過した温度だ。
(つまり外の1分が店の中では30分の時の流れになるわけね・・・。)
時間経過が早い結界というカラクリを見破るのはさすがと言うべきだろう。
「美樹さやか!早く結界の中心部へ行きましょう。まどかと仁美はそこだわ。」
「お、おう。まどかに万が一の事があったら大変だからな。」
ほむらが先頭に立って喫茶店の奥に繋がるらしいドアを蹴破る。
扉の向こうは長い通路になっていた。
「どうやらこの奥が奴等の隠れ家らしいわね。行くわよ!!」
左手に装着した楯からサブマシンガンを取り出して身構え、通路へ突入する、ほむら。
「あっ、待てよ転校生!!」
さやかも慌てて飛び込んでいく。
(65)へ続く
まどか☆マギカif...(65)
コーヒーに仕込まれた謎の睡眠薬の効果が薄れたのか、まどかはようやく意識を取り戻す。
そこは例の小奇麗(こぎれい)な部屋のベッドの上だった。
「・・・ぅう・・・なんか頭が重いよぉ・・・・・」
まだ薬による麻痺効果が残っているらしく手足が重く動かせない。
ベッドの傍らから例の前髪男(まえがみおとこ)が、まどかの顔を覗き込んでくる。
「どう?気が付いた?」
「ここはどこなの・・・・・」
内心しまったと思いながらも表情に出さないように注意して男に尋ねるまどか。
「君と僕、2人だけの世界さ。」
前髪男は1対1の関係を強調する。
「私まだ貴方について詳しく知らないのに・・・」
男との距離が近すぎる事に警戒したまどかは、互いに知らない事を理由に男と距離を作ろうとした。
「じゃあ、教えてあげるよ。」
そう言うなり男はいきなりまどかの唇を奪う。
「!!」
思春期の少女にとって異性とのキスは衝撃的すぎた。
「どう?僕という人間を理解して貰えたかな?」
唇を離してから男が言った。
しかし、まどかは混乱し何も言い返す事が出来ない。
男は手馴(てな)れた手つきで見滝原中学校女子制服を脱がし始める。
(66)へ続く
まどか☆マギカif...(66)
クリーム色の上着を左右に開き、赤いリボンを取り、白いブラウスのボタンを次々と外す。
まるで機械的な正確さで前髪男はまどかの制服を脱がしていく。
純潔の危機なのに手足が麻痺して何も出来ないまどか。
(そんなぁ・・・私このままエッチされちゃうの?・・・・・)
助けに現れないさやかへの不信と怒りが心の中で鎌首をもたげ始める。
男の手でブラウスの前が左右にはだけられ、純白のブラジャーが露わになった。
まどかの両腕を左右へ大きく開かせた男は抱きつくようにして彼女の背中へ手を廻し、
ブラジャーのホックを簡単に探り当てると指先で弾くように外してしまう。
そしてブラのカップを上にずらすと膨らみかけの胸が現れる。
「かわいいよ、君・・・・・」
男は乳房にキスした。
性愛を知らぬ少女は始めての感触に恥じらい戸惑う。
さらに男の手は、まどかの制服スカートの留め金を探り当てて外し、ジッパーを引き降ろす。
造作も無くスカートを脱がせた男は、まどかの股間を覆う純白のパンティーに手を伸ばした。
サイドのゴムに手を掛けて一気に引き降ろすと、未だ穢(けが)れを知らぬ秘裂が姿を現した。
「い、いやぁ・・・・・」
顔を赤らめて男から目を背けるまどか。
「君、初めてなんだね。僕が優しくリードしてあげるから・・・。」
男はベッドサイドに跪(ひざまづ)く姿勢でまどかの体を撫で回し始めた。
その手練手管(てれんてくだ)は経験数の多さを物語っているかのようだ。
(67)へ続く
まどか☆マギカif...(67)
男の手はまるで楽器を爪弾(つまび)くような繊細(せんさい)さと流れるような滑らかさで
少女の肉体を愛撫し続けている。
畏(おそ)れと緊張から身を硬くしていたまどかも全身を撫で回す男の手の感触に
優しさとこそばゆさを感じ、次第に警戒心を解かれていく。
「綺麗な肌だね・・・まるで白磁(はくじ)のようだ・・・すべすべしてる・・・」
前髪男はまどかを誉めそやし、性行為への抵抗を弱めようとしているようだ。
男の右手はまどかの顔に伸ばされ頬や髪に触れたり撫でたりしていて、左手は太腿から腰に掛けて
大きく楕円形を描くように掌で撫でまわしているのだ。
「.....ふぅ〜.....」
まどかが初めて溜息に近い喘ぎ声を漏らした。
耳ざとくそれを聞きつけた前髪男は左手の動きを太腿から内腿へ移していく。
すると、まどかは秘裂への接触を意識するようになる。
(あ〜私、エッチされちゃうんだ...親友のさやかちゃんの為に買って出た囮だもん、仕方無いかなぁ...)
破瓜への怖れと快感への期待が入り混じった感情が胸の鼓動を早くしているようだった。
男は体位を変えてまどかと唇を重ね、いよいよ左手を股間に滑り込ませる。
男の唇に口を塞がれながら秘裂を指でまさぐられる、まどか。
(.....どうしよう...こんなの生まれて初めてだよぅ.....)
女の扱いに長けた指はたちまちの内に包皮に包(くる)まれた花芯を探り当て、
くるくると軽くこね回し始めた。
途端に微弱な電流が体を走りぬけるような快感が、まどかの脳裏に突き抜けていく。
(!!...な、何、これ.....これがエッチの感触なの!?.....)
(68)へ続く
まどか☆マギカif...(68)
コーヒーに仕込まれた薬の所為で体が痺れて動けないまどかは、前髪男の手で執拗な愛撫を受けていた。
キスと同時に花芯を玩弄され、初めての快感を体験した彼女の心は今大きく揺らぎ始める。
(...こ、こんな事で感じちゃいけないはずなのにぃ.....)
懸命の否定にも関わらず肉体は男の愛撫に反応して深淵から花蜜が溢れてしまう。
男は花芯をいじる指先の速さをゆっくり優しくから早く激しくに変えて、さらなる官能を引き出そうとする。
(!...あっ、あっ..激しい..きついのに体が反応しちゃうッ!!..ぁあんッ.....)
男が唇を離すと、まどかの顔は未知の喜悦に綻(ほころ)び、その瞳は涙で潤んでいた。
「..ハァ...ハァ...ハァ.....おかしい..体が熱いよぉ.....」
既に彼女の裸身は桜色に火照り、興奮状態にある事を表わしている。
「もっともっと気持ちよくしてあげるからね。」
前髪男は指による花芯玩弄を打ち切ると、立ち上がってまどかの足側へ移動し、
彼女の足を左右に大きく開かせると、自らの体をその中心に割り込ませて足を閉じられないようにしてしまう。
そして花蜜で濡れそぼる秘裂へと顔を近づけ、唇を押し付けた。
「!!」
稲妻のような衝撃が走り、まどかは一瞬体を痙攣(けいれん)させる。
しかしそれは前哨に過ぎない。
男の舌が秘裂に這い、下から上へ舐め上げると、花芯に当たった。
「ぁ〜ん.....やめて、私おかしくなっちゃう.....」
頭を左右に振って快感を否定しようと努(つと)める、まどか。
舌は連続的に花芯を舐り、転がし、もてあそぶ。
熟練したテクニックの前に少女の花芯は成す術もなく屹立してしまう。
(69)へ続く
まどか☆マギカif...(69)
「ぁ〜〜ん...ぁッ、あッ、ぁッ...あぁ〜ん.....」
前髪男が舌を使う度(たび)に切ない喘ぎ声を上げるまどか。
既に囮作戦の事を意識出来る状態では無い。
男は緩急、強弱の調子を付けながら、まどかの花芯を舐り続ける。
「.....ぁあぁあぁぁ〜ん...か、体が痺れる..痺れるよぉ.....」
花芯から脳裏へ伝わる刺激の強さに、全身が痺れるような感覚に襲われているのだろうか。
「!.....うぅぅ〜ん.....」
遂にまどかは官能の潮に突き上げられ、絶頂に達してしまったらしい。
効果ありと見た男は前戯を終えて自分もベッドへ上がり、まどかの両足を持って
自分の股間まで腰を持ち上げると交接する体勢を作った。
まどかは薄目を開けてその様子を見ていたが、深いエクスタシーから未だ立ち直れず
他人事の様に呆然と眺めているだけだ。
これから、まどかの処女を奪おうとしている前髪男は巨根である。
長さ15センチ以上、太さ4〜5センチの逸物の先端を少女の深淵の入口に宛(あて)がい、
腰に力を込めて挿入しようとしていた。
その時、部屋のドアがぶち破って、さやかとほむらが突入してくる。
全裸でまどかに覆いかぶさっていた前髪男は何事かとドアの方を向く。
情交直前の事態に激情したほむらはサブマシンガンの3点バーストで男の頭部を射撃した。
至近距離からの銃撃の勢いで男は頭部からベッドを転げ落ちる。
一方さやかは全裸のままベッドに横たわるまどかの元に駆けつけて抱きしめるのだった。
(70)へ続く
まどか☆マギカif...(70)
「ごめん、まどか!危ない目に遭わせちゃって。この結界の秘密が解からなかったんだ。」
さやかは未だ呆然としているまどかを抱きしめて謝罪する。
「その事については私も迂闊(うかつ)だったわ。」
ほむらは倒した前髪男の体を確認するためベッドの向こう側へ回り込みながら言った。
「まさか時間制御系の魔法を使う相手だったなんて気付かなかった・・・。」
向こう側の床に倒れこんでいた男の遺体はまるでドライアイスのように蒸発を始めている。
以前倒された使い魔と同じ現象だ。
まどかを助け起したさやかは、なんとか衣服を着せようと試みているが、半ば意識の無いまどかの
手足はぶらりと投げ出され言う事を聞かなかった。
「まどか・・・まどか、あいつに何をされたんだ?どうしちゃったんだよ!」
焦ってまどかの耳元で叫ぶさやか。
「美樹さやか・・貴女には解からないの?まどかはエクスタシーの余韻から脱け出せないでいるのよ・・・」
半ば呆れたように、さやかを諭すほむら。
「ちょっと替わってもらえるかしら。」
さやかを追い立てて自分がまどかを介抱する位置に着く暁美ほむらだった。
そして口を半開きにして目線を宙に泳がせているまどかを抱き寄せ、唇を重ねる。
キスの効果なのか、まどかの瞳に光が戻り、意識が回復していく。
ほむらが唇を離し微笑みかけると、まどかは問いかけた。
「...ほ、ほむらちゃん.....ここは?...私、何をされちゃったの?」
「安心して、まどか。貴女の純潔は私が守ったわ。」
(71)へ続く
まどか☆マギカif...(71)
前髪男に犯される直前、ほむらの銃弾で男が倒された事を知り安堵(あんど)する、まどか。
「う〜っ、まだ体の調子がおかしいよ・・・」
まだ飲まされた薬の効果が消えないのか、思ったように手足を動かせないらしい。
それでも脱がされた制服をかき集めて身に着けようとする。
「仁美ちゃんが心配だよ。さっきみたいな奴に連れて行かれたんでしょ?」
さやかに向けて問いかける。
「まどか、無理するなよ。ここで休んでるといい。私とほむらで先に進むから。」
自分の為に被害を受けてしまった、まどかを労(いた)わる、さやか。
しかし、まどかは着替えを続行し、2人と同行するつもりらしい。
「私、負けないもん。仁美ちゃんを取り戻しにいく。」
まどかの固い決意を知って、さやかとほむらは顔を見合わせる。
(こりゃ置いていっても付いて来ちゃうな。)
(こんな所に置き去りにしたら他の使い魔に襲われちゃうかもしれない・・・)
それぞれの思惑の妥協点として、まどかを伴って前進する事にした。
こうして3人は小綺麗な部屋を出て、結界の中心部へと進んでいく。
一方、仁美は結界中心部にある玉座の広間に居る。
そこには玉座の主である魔法使いの目の前に、幾つものベッドが並べられ、
その上では結界に連れ込まれた少女達が複数の前髪男に犯されているのだった。
仁美も少女の1人としてベッドの上で悶えるのだ。
彼女がこの結界に引き込まれて内部時間でおよそ30日、山ほど性交を経験させられれば
こうなるのも仕方無い話かも知れない。
(72)へ続く
まどか☆マギカif...(72)
使い魔である前髪男達に代わる代わる犯され続ける仁美にとっては、この一方的な交合も愛だった。
(私・・これほど大勢の人たちに愛されるの、生まれて初めて・・・)
彼女に覆いかぶさり男根を挿入し、腰を使い続ける前髪男が人間では無いと知っていて愛(いと)おしさを覚える
のは、彼女の肉体が精神的な拒絶感を超えて悦楽に反応してしまっているからなのだろうか。
男を迎え入れる秘裂は深淵から溢れ出た花蜜でしとどに濡れている。
前髪男の巨根は無造作に仁美の深淵を貫き、前後に掘り返す。
内臓を突き上げる程のピストン運動の激しさに、少女の花芯と子宮は燃え立つような官能を脳裏に送った。
「!...ぁあぁぁあぁ〜んッッッ!!!.....逝くッ、逝くッ!逝っちゃうぅぅぅぅッ!!!」
喚(おめ)き叫(さけ)びながら仁美は意識を失う。
しかし意識の底を割って彼女が堕ちていった先は官能の桃源郷だった。
(いい...いいわ.....これがエクスタシーですのね.....)
それは仁美が生まれてこの方、どんな読書や勉強でさえ到達する事の出来なかった達成感を与えてくれた。
(もしかして、これが本当の人生の目的なのでは.....)
意識と無意識の狭間で仁美はふと思う。
そんな彼女にお構いなく射精を終えた男は仁美から離れて隣のベッドの少女へと移っていく。
ベッドに取り残された息も絶え絶えの彼女に新たな前髪男が圧し掛かってきた。
(あら..お相手が変わりましたの...今度はどんな風に責めてくださるのかしら.....)
今や彼女の反応は性への畏(おそ)れを抱いた処女のそれから、淫蕩な熟女のそれに変化してしまったのか。
男が彼女の上半身を抱き唇を重ねに来たとき、玉座の間に異変が起こる。
激しい物音と共に扉がぶち破られ、遂にさやか達3人が突入してきたのだ。
(73)へ続く
まどか☆マギカif...(73)
ベッドの上で交接に励んでいた前髪男達は一斉に入口の方を振り向いた。
その瞬間、魔法少女暁美ほむらの手から何かが投擲されベッドの列の手前に落ちる。
シュバッ!!
猛烈な閃光が発生して使い魔たちの自由を奪う。
スタングレネードと呼ばれる非殺傷兵器の威力であった。
次にほむらはサブマシンガンを横殴りにフルオート発射する。
38口径の銃弾の雨に前髪男は一掃されていく。
「お、おのれ、何奴!!」
玉座から結界の主と思しき者の声が上がった。
「我が名は愛の魔法使いエルロンド。何故我が愛の園を乱す!?」
主は声を荒げてほむらを叱責する。
「何が愛よッ!変なコーヒーで気絶させてエッチしてただけじゃない!!」
まどかがほむらの傍らで反論した。
「・・あ、愛には・・その・・・色々な形があってだなぁ・・・」
エルロンドの反論は苦し紛れでしかない。
言葉に詰まったエルロンドの玉座に、天井付近から何かが急降下してくる。
「このド助平魔法使いめッ!魔法少女美樹さやかがお仕置きだッ!!」
白いマントを翻(ひるがえ)し、サーベルを構えて飛び掛る姿は正(まさ)しく、さやかだった。
どうやらスタングレネードが炸裂する瞬間に天井まで飛び上がり、攻撃態勢に入っていたらしい。
玉座へ到達したさやかは思い切りサーベルを振り下ろす。
(74)へ続く
まどか☆マギカif...(74)
「ぐはッ!!」
さやかの奇襲をまともに喰らったエルロンドは脳天から斬り下ろされて絶命した。
時間制御系の魔法も対象物を認識出来なければ無効という事らしい。
エルロンドを包んでいた紅いローブが玉座に崩れ落ちる。
それと共に魔力で成立していた結界は支えを失って崩壊を始めた。
さやかは慌てて未だベッドから起き上がれないでいる仁美の元へ駆け寄る。
「仁美ッ!仁美ッ!大丈夫かッ!!」
エクスタシーの余韻に酔う彼女は、自分の肩を掴んで揺り起こそうとしている姿を
友人の美樹さやかと認める事が出来ていない。
「あら?貴方は...今度は貴方がお相手ですのね。」
そう言うなり、さやかの首に手を廻して自分の顔に近付けると唇を重ねた。
「!!」
いきなりのキスに、さやかは何も出来ない。
しかしキスの効果で魔力が薄らいだのか仁美はようやく相手が、さやかである事に気付く。
「み...美樹さん.....何故こんな.....」
唇を離して相手の姿形を確認した彼女に驚愕の表情が浮かぶ。
「ひ・・ひとみぃッ・・・い、今は兎に角この結界から逃げ出す事を考えてよ!」
ファーストキスを同性に奪われて動転するさやかは顔を紅潮させながら叫んだ。
その間にも、ほむらはエルロンドの玉座に駆け寄り蒸発した肉体の跡からグリードランプを拾い上げる。
(これを回収しなければ意味が無いというのに・・・さやか・・・)
まどかは結界に囚われた他の少女たちに声を掛けて廻り正気に戻らせた。
そして結界内部の風景が歪み、現実の光景へ戻っていく。
(75)へ続く
まどか☆マギカif...(75)
自称愛の魔法使い「紅のエルロンド」が結界を張っていたのは、見滝原市内の廃工場だった。
時間は夜7〜8時くらいだろうか。
結界が消えて廃工場の中に取り残された少女達は場所を確認すると三々五々自宅へ帰っていく。
魔法少女暁美ほむらと美樹さやかも変身を解いて中学校制服の姿へと戻り、
鹿目まどかと志筑仁美を連れて元来た市街地の方へと歩き出す。
「そ、それにしてもとんでもない事件だったよな・・前髪男の元締めが時間を操る奴だったなんて・・・」
未だキスのショックから顔を赤らめたままの、さやかが照れ隠しに話を切り出した。
「私(わたくし)、殿方とは初めてでしたのに延々と色んな方と・・・・・」
約30日分の乱交パーティーを経験させられた仁美も顔を赤らめている。
「私(わたし)は指と舌でエッチされた・・・危ないところで、ほむらちゃんが助けてくれたから
犯されてはいないけど・・・。」
嫌そうに性体験を語る、まどか。
「魔法使いが倒れて物理的な物は元に戻っても、心の傷は戻らないものね・・・。」
ほむらは愛(いと)しそうにまどかの肩を抱き寄せて慰める。
「それにしても美樹さんの魔法少女姿、凛々しくて素敵でしたわ。思わず殿方と間違えてしまって。」
仁美は解放された直後に自分を抱き起こしてくれた、さやかを褒めた。
「そっ、そうかなぁ。自分では結構こっぱずかしいかなぁ〜って思うだけだけど・・・」
おだてに弱いさやかは思わず照れてしまう。
そんな一行を近くの物陰から見物する一つの影があった。
(ふ〜ん、あいつが巴マミの後釜かぁ。大したこと無さそうじゃん。)
(76)へ続く
まどか☆マギカif...(76)
翌日、見滝原中学校への通学路を歩く、まどか、さやか、仁美の3人の姿があった。
久々の平和な風景である。
「これで暫らくはおかしな事件も起きないよね?」
まどかがさやかに尋ねた。
「でもまだマミさんの行方も解かってないんだし油断は禁物だよ。」
戒めるように、まどかに語りかけるさやか。
「美樹さんって凛々しいわ。憧れちゃいそう。」
救助される際、誤ってキスしてしまった事をきっかけに何かが変わり始めた仁美。
三者三様の想いを抱えながら教室へと到着した。
「ねえ、知ってる?隣のクラスの女子で痴女に襲われた人がいるらしいよ。」
「確かマネキン人形みたいに人間離れしたプロポーションの女だった、って奴でしょ?」
「そうそう、物陰に連れ込まれてスカートの中に手を入れられた段階でなんとか逃げたらしいけどさ。」
ホームルーム前の女子生徒たちの会話に不穏なものを感じる、さやか。
(気になる・・・人間離れしたプロポーションの痴女・・・まさか・・・)
それが新たな魔法使いの出現を意味しているのか確かめるのは、その日の放課後を待たねばならなかった。
下校時、さやかはまどかを誘い朝聞いた噂の真贋を確かめるべく街へ出た。
夕暮れ近付く街を当て所も無く歩き回る2人。
しかし足を棒にして歩いても、それらしき女を見かける事は無かった。
今日の捜索は諦めて帰ろうかと、さやかが、まどかに話しかけようとした時である。
まどかが何かを見つけて立ち止まった。
(77)へ続く
まどか☆マギカif...(77)
それはあまりにも不釣合いな2人連れだった。
まるでマネキンのようなプロポーションの派手な衣装を纏(まと)った若い女が、
小学校低学年と思われる幼い少女の手を引いて歩いている。
親子と考えるには女が若すぎ、生活を背負った感じがまったくしないのが怪しい。
(人間離れしたプロポーションの痴女・・・まさかこの女なの!?)
(あんな小さな女の子に何をする気だよ!)
さやかとまどかは目線を交わし、行動を開始した。
まず、さやかが女の進路を塞ぎ、女がたじろいだ所で、まどかが少女を引き離す手筈だ。
足早に怪しい女の前方へ回り込もうとする、さやか。
ところがその時である。
「待ちな!あんた、物事の価値ってもんが解からないのかい!?」
と呼ばわる声が響き、さやかの前方へ人影が飛び降りてきた。
「だ、誰!?」
驚いて身構える、さやか。
「あの使い魔はまだまだエネルギーを溜め込むんだよ?グリードランプの中身が最高の状態になってから
魔法使いを倒すのが効率のいいやり方ってもんだろう?」
話しかけてくる人影が次第にはっきりしてくると、紅い服を着て長槍らしきものを持った少女の姿に見える。
「溜め込む?効率?何の事?私はあの小さい子を助けたいだけだよ!」
さやかは槍女に食って掛かる。
「まさかあんた、慈善事業のつもりで魔法少女やってんのかい?」
謎の槍女はニヤニヤと笑いながら道を譲ろうとはしない。
(78)へ続く
まどか☆マギカif...(78)
言葉のやり取りから相手も魔法少女らしいと判断した、さやかは妨害を払い除けるには力ずくしか無いと悟る。
「そこをどいてよ!さもないと・・・」
声を低くして威嚇(いかく)する。
「さもないと?何だい。」
小ばかにして笑う槍女。
さやかはソウルジェムの填まった指輪を体の前で構え、変身ポーズを作った。
「へぇ。私とやり合う気かい?上等じゃねぇか!」
槍女の表情が好戦的に変わる。
次の瞬間、さやかの指輪から眩(まばゆ)い光が溢れ出し辺り一帯を包む。
そして光が引いた時、魔法少女の姿に変わった、さやかが立っていた。
「姿形ばかりはそれらしいじゃんか。中身の方はどうなんだい!?」
槍女は槍を構えて突き出す。
突き出される槍の軌道を見切って避ける、さやか。
「やめて!さやかちゃん!!相手の人も魔法少女なんだよ!!」
両者の争いを諌(いさ)めようと、まどかが叫ぶ。
しかし、その声が両者の耳に届く事は無い。
避けられはするが槍女も歴戦のつわもの、次第にさやかを壁際に追い詰めていく。
不利を悟ったさやかは魔法でサーベルを出現させ、槍の穂先を弾き返す。
2人の熾烈な争いを尻目にビルの谷間へと消えていくマネキン美人と幼女。
その姿を見て、さやかの心に焦りが生じた。
(ま、まずい・・・今はこんな奴とケンカしてる暇は無かったんだ!)
槍女はその隙を見逃さなかった。
槍を垂直に立てると持ち手を変えて一回転させ石突の部分で、さやかの鳩尾(みぞおち)を強打する。
(79)へ続く
まどか☆マギカif...(79)
「ゴフッ!!」
内臓を強打されて、さやかが呻く。
打撃の激しさで、さやかの体は背後の壁に激突した。
二重のショックで肉体はコントロールを失い、崩れ落ちる。
「さやかちゃん!!」
思わず駆け寄る、まどか。
槍女は、まどかがさやかに覆い被さった事で手を止めた。
「ふ〜ん、いいお友達をお持ちのようだね。」
皮肉っぽく言う槍女。
どうやら、まどかを巻き込む心算(つもり)までは無いらしい。
「どうしてこんな事をするの!?こんなの絶対おかしいよ!!」
さやかを庇(かば)い、槍女に反論する、まどか。
「勘違いするなよ、これは教育的指導って奴だ。早死にしない為のな。」
槍女は、まどかを諭(さと)すように語る。
「そこまでよ、佐倉杏子。」
槍女の背後から突然、暁美ほむらの声がして、虚を衝かれた槍女は動きを止める。
(こいつ・・・どうやって私の背後を取った・・気配すら無かったんだぞ・・・。)
背後を取られた不利に加えて、相手が銃器を得意とする暁美ほむらである事を知った佐倉杏子は
戦闘態勢を解いて、ほむらとの争いを避けようとする。
「ほむら、あんたのお出ましかい。仕方無い、今回はここまでにしといてやるよ。」
杏子は槍を仕舞うと近くのビルの屋上へとジャンプして消える。
ほむらはそれ以上、杏子の後を追おうとはしなかった。
(80)へ続く
まどか☆マギカif...(80)
さやかは佐倉杏子に鳩尾を強打されたダメージから急激に回復していく。
背後の壁を支えによろよろと立ち上がろうとしていた。
いつの間にか現れたキュウべぇは、まどかに寄り添う。
「さすが『癒(いや)しの祈り』を代償にして誕生した魔法少女だね。普通あれだけの打撃を受けたら
全治3ヶ月ってところだった筈だよ。」
どうやら、さやかは回復系の魔法に支えられているらしい。
「でも守る一方では佐倉杏子には勝てないだろう。より強い力が必要だね。」
冷静だが突き放した感のあるキュウべぇの言い方に違和感を覚える、まどか。
「何故こんな争いごとになるの?魔法使いから世界を守る為の魔法少女の筈なのに・・・」
キュウべぇは一拍置いてから、まどかに語りかける。
「魔法少女のエネルギー源になるグリードランプは魔法使いを倒さないと手に入らない。
でも魔法使いが無数にいるわけじゃない。だからグリードランプは貴重品なんだ。
それを採取できる狩場を巡って争いごとが起きるのは仕方の無い話なのさ。」
「それじゃ正義も何も関係無いんじゃない!」
話に呆れたまどかが驚きの声を上げる。
「そうよ。そいつの言うとおりなの。総ての魔法少女は限りある資源を巡って絶えず緊張と対立の下にあるの。」
ほむらがキュウべぇの言葉を苦々しそうに肯定した。
「わ、私は・・認めないからな。正しい事をしていると思わなきゃ人助けなんてできないよ・・・」
呻くように声を絞り出して、ほむらの言葉を否定するさやか。
まどかは、さやかに肩を貸すとさやかの自宅に向って歩き出す。
(81)へ続く
まどか☆マギカif...(81)
その夜、さやかは自室のベッドで1人、すすり泣いた。
目の前で年端も行かぬ少女が連れ去られ、事もあろうに同じ魔法少女の妨害が原因で助ける事が出来なかった
情けなさに打ちのめされて泣いた。
そんな彼女を傍らで観察するキュウべぇ。
「どうやら佐倉杏子に負けた事が余程口惜しかったみたいだね。」
その声に背を向ける、さやか。
「ほっといてよ、キュウべぇ。思い出したくも無い・・・」
しかしキュウべぇは言葉を続ける。
「でも、また杏子と出くわす可能性もあるんだよ?トレーニングが必要だと思うけどね。」
「トレーニング?」
さやかが反応した。
「グリードランプが無くてもある程度のパワーアップと反応速度の向上が見込める方法があるんだけど、どう?」
「頑張ってみるよ。で?どうすればいいの?」
強化の方法を訊ねるさやか。
「じゃぁ、まず服を全部脱いでみようか。」
キュウべぇに言われるまま着衣を脱いでいく、さやかだった。
まず見滝原中学女子制服の上着、スカート、ブラウスを脱ぐ。
飾り気の無い白いブラジャーとパンティーだけの姿になり思わず胸の膨らみを手で覆う。
「下着も脱ごうよ。」
さやかは怪しみながらもブラとパンティーを脱いだ。
「その状態でベッドへ横になって。」
キュウべぇの言うトレーニングとは何か?
(82)へ続く
まどか☆マギカif...(82)
謎のトレーニングを受ける為に全裸でベッドに横たわる美樹さやか。
引き締まった肉体から、すらりと伸びる手足、年相応に膨らんだ胸が美しい。
「まず足を開いて。」
キュウべぇはいつの間にかベッドを見下ろす棚の上に移動し、指示を出す。
羞恥に顔を赤らめながら、両足を開くさやか。
「それじゃ右手は股、左手は左乳房に当てて。」
奇妙な指示とは思いながらも言われたとおり手を動かす。
「左手でおっぱいを包んで、ゆっくり大きく同心円を描くように動かしてごらん。」
さやかは左手で左乳房を包み、ゆっくりと円を描くように動かしてみる。
じんわりと緩やかな官能が湧き上がった。
「右手は臍下(へそした)から内腿あたりまでを大きく撫でるんだ。」
これがオナニーの方法である事に、さやかも気付く。
「ちょっと!キュウべぇッ!!これって1人エッチの方法じゃん!」
棚の上のキュウべぇを睨み抗議する、さやか。
「マミも同じ方法でトレーニングしたんだよ?それでも嫌なのかい?」
マミの名前を出されると、さやかも弱かった。
半分以上はマミへの憧れも手伝って魔法少女になったようなものだからだ。
「じゃ、我慢するよ。」
さやかは抗議を止めて、右手、左手で自身の肉体を愛撫する。
加減を知った掌と指による刺激で、彼女の肉体は開花していく。
(83)へ続く
人間だもの、排泄はしますよ。
プライベートゾーンが露わになるので、見せないだけで…。
>>85
応援ありがとうございます!
まどか☆マギカif...は、まだまだ過激になりますので、お楽しみに! まどか☆マギカif...(83)
(まさか1人エッチが魔法を強化する方法なんて・・・眉唾物(まゆつばもの)だけど・・他に手段が無いんじゃ仕方無いか・・・)
不承不承(ふしょうぶしょう)キュウべぇの提案を実施する、さやかだった。
左手は乳房をやわやわと揉みしだいたかと思えば荒々しく捏ね廻し、性感の為か血行の為か、
乳房の頂点は屹立を始める。
右手は感じやすい太腿と内腿を交互に擦(さす)り、官能を高めていく。
しばらく愛撫を続けると、さやかの呼吸が乱れてきた。
「はぁ...はぁ.....なんか切ない気分になってきちゃう.....」
それを棚の上から見下ろすキュウべぇは言う。
「ソウルジェムがどんな反応をしてるか確かめてごらん。」
さやかは指輪状に変化しているソウルジェムを顔に近付けて見る。
魔石は、さやかの呼吸に対応するかの様に明滅していた。
「...これはいったい.....」
「君の性感の高まりに反応しているのさ。感じれば感じるほど輝きが強まっていくよ。」
驚くべき事にこの魔石にエネルギーを充填していたのは性的興奮の力だったのか。
(そうとなればエネルギーを蓄える為にも一生懸命エッチしないと.....)
今や完全に勃起した乳首を左手の人差し指と中指で押えて転がすように愛撫し、
花蜜に濡れる秘裂は右手の人差し指、薬指で左右に押し開いて中指で花芯を探る。
「..恥ずかしいよぉ...でも頑張るよ.....魔法少女だもん.....」
全身の肌を真っ赤に火照らせて呻(うめ)くように言い訳する、さやか。
そんな彼女をキュウべぇは無表情に観察し続けていた。
(84)へ続く
まどか☆マギカif...(84)
体格が良くボーイッシュなショートヘアと相俟(あいま)って男性的と思われがちな、さやかではあるが
彼女も思春期の少女であり2次性徴期(にじせいちょうき)最中(さいちゅう)の肉体は指と掌による
自慰に鋭く反応して燃え上がる。
「んッ...んッ.....熱い..体の中が熱いよォ.....」
右中指で花芯を捏ね回しながら潤んだ瞳で中空に目線を泳がせた。
興奮して体温が上昇したのだろうか。
「ぁ〜あぁ〜ん...切(せつ)ないのォ.....」
左手の指は執拗に乳首を弄(いじ)り回し、その結果、硬く屹立してしまっている。
その行為に反応して妖しい明滅を繰り返すソウルジェム。
まるで、さやかの官能のバロメーターでもあるかのようだ。
「んふ〜ッ..息が苦しい...でも気持ちいいよぉ〜.....」
既に花芯は玩弄(がんろう)に反応して勃起(ぼっき)し、包皮から顔を覗かせる程になっていた。
さやかは中指の腹を使って花芯を擦(さす)る。
指紋のギザギザを感じるほど感覚は鋭敏だった。
「ぁッ、あッ、ぁッ...あ〜ん...はぁ...はぁ...はぁ.....」
緩急のテンポを使い分けながら花芯を刺激し続ける、さやか。
そのテクニックから見ると初めての経験というわけではなさそうだ。
オナニーが女性ホルモンの分泌を促すのなら、彼女の発達した胸も、その賜物(たまもの)かもしれない。
「ぅ〜ん...ぁッ...ぁッ...ぁあぁぁ〜んッ.....はぁ、はぁ..はぁ...」
乱れる呼吸、早鐘のような胸の鼓動が興奮の頂点が近い事を表わしているのか。
「!!...あぁぁぁ〜ん...」
遂にエクスタシーへ達した、さやか。
その瞬間、ソウルジェムは一際(ひときわ)激しく輝いた。
(85)へ続く
まどか☆マギカif...(85)
翌日の朝、まどかとさやかはいつも通り連れだって通学路を行く。
さやかの微妙な変化に気付いたのは、まどかだった。
(心成(こころな)しか、さやかちゃんの顔が艶(つや)やかに見える・・何かいい事でもあったのかな・・・)
しかし昨日の出来事に触れる可能性を恐れて言い出す事が出来ない。
仁美と待ち合わせる場所に来たが、彼女は時間になっても現れず2人は仕方なく学校へ向う。
教室に着くと担任の早乙女先生から仁美が病院へ行くため欠席すると聞かされた。
(やっぱりこの間の事件がショックだったんだろうな・・・)
空いた仁美の席を横目で見ながら同情する、まどか。
その頃、志筑仁美は例の総合病院の産婦人科病棟にいた。
オーク、触手、前髪男等に繰り返し陵辱された事を医師に説明するも信じては貰えない。
仁美の訴えで渋々膣を検診するが陵辱の痕跡となる傷も発見されず、処女膜も健在の為、
1ヶ月以上に渡って男達と乱交させられたという主張は一笑に付されてしまった。
結局、産婦人科から心療内科へ廻(まわ)される仁美。
(何故?・・・何故あれほどの事が起きたのに何の証拠も残らないの・・・)
魔法使いの結界で起きた事は、結界を離れれば無効化される事を知らずに苦しむ。
心療内科の医師は幾つかの簡単なテストを通じて、仁美を思春期特有の性的ヒステリーから
来る妄想で夢想を現実と錯覚したのだと結論付けようとする。
反論しようにも物証は無く、渋々押し付けられた結論を承諾する仁美。
そして薬を処方されて帰宅の途に付く。
傷心の彼女が駅前の繁華街に差し掛かった時、何者かが話しかけてきた。
(86)へ続く
まどか☆マギカif...(86)
「ねえ貴女(あなた)、大分思いつめてるように見えるけど何を悩んでいるの?」
問いかけに振り向く仁美。
そこには人間離れした美女が立っていた。
「もし宜(よろ)しければ話して貰えないかしら?」
美女の提案に心労が重なり判断が曖昧になっていた仁美は応えてしまう。
そして2人は1軒の喫茶店に足を踏み入れる。
世間話を誘い水に仁美から悩みを聞きだす美女。
仁美は様々な怪異による陵辱の事、医者がまともに取り合ってくれない事等を次々と話してしまう。
「男の性って醜いわよね・・・」
相槌を打ちながら美女は呟(つぶや)く。
「ねえ仁美ちゃん?美しい乙女だけの世界へ旅立ってみない?」
そんな提案を疑う事も無く受け入れてしまう仁美。
周囲に信じてもらえないストレスが彼女をそこまで追い詰めたのか。
美女に誘(いざな)われて喫茶店の奥へと進む仁美。
厨房がある筈の場所には謎の靄(もや)が立ち込める空間があり、そこへ足を
踏み入れた2人はそのまま姿が見えなくなった。
次の瞬間、仁美と美女はギリシャ神殿風の装飾を凝(こ)らした謎の建造物の中にいた。
「ここは・・・?」
訝しげに辺りを見渡す仁美。
「ここなら貴女をおかしいと思う人はいないわ。」
仁美の方を抱きなだめる美女。
そして美女は仁美を円柱の影に連れ込む。
(87)へ続く
まどか☆マギカif...(87)
仁美の体を円柱に押し付け抱きしめる謎の美女。
「ねぇ、男たちの醜さに貴女も気付いたでしょ?」
思わず頷(うなず)いてしまう仁美。
「ここは永遠の乙女の園。醜さから解放された世界なの。」
そう言いながら美女は膝頭を仁美の両足の間に割り込ませ、太腿で軽く陰部を圧迫した。
乙女の園の意味がレズビアンと気付いた仁美ではあったが、もはや逃げ出す事は出来ない。
膝頭を上下させながら仁美の陰部を刺激する美女。
「ぁッ...そんな・・・私まだ貴女の・・・」
言い逃れようとする仁美の口は美女の唇で塞(ふさ)がれた。
「言葉はいらないわ。貴女は美しい・・・」
キスを終えて美女が褒める。
既に仁美の心拍数(しんぱくすう)は最大級に跳ね上がり、頬(ほお)は紅潮して瞳は潤(うる)む。
(女の子同士でこんなにドキドキするなんて.....)
美女は追い討ちを掛けるように手早く、仁美の着ている見滝原中学校女子制服上着の
前ボタンを外し肩からずり降ろして仁美の両腕を拘束した。
そして首のリボンを解き、ブラウスのボタンを外していく。
ところが仁美は逃げようとすらしない。
まるでこれから起きる行為を期待しているかの様に見える。
「綺麗よ・・貴女の体をもっと見せて頂戴(ちょうだい)・・・」
美女は太腿での陰部圧迫刺激を続けながら、仁美のブラジャーを外し柔らかで弾力のある乳房を露出させた。
(88)へ続く
まどか☆マギカif...(88)
布地の下から現れた柔らかな塊(かたまり)の頂点は既に硬く屹立(きつりつ)していた。
それは仁美が性的興奮状態にある事を示しているのか。
妖しい美女は左手を柱について体を支えながら右手の掌で仁美の左乳房を包み込んで、ゆっくり揉む。
そして仁美の顔にキスの雨を降らせながら陰部刺激を継続した。
「ぅ...ぅうぅぅ.....わ、私...」
顔を赤らめながら不安を訴える仁美。
「何も心配する事は無いのよ、貴女は美しいわ・・・」
美女は仁美を褒めそやしながら不安を取り除く。
その間にも美女の右手はやわやわと乳房を揉みしだき乳首を刺激し続ける。
「!.....ぁ〜ん...す、すいません、こんなはしたない声を.....」
同性相手に感じているのが恥ずかしいのか、仁美は喘ぎ声を上げてしまった事を謝った。
「気にしないで。思うままに声を上げていいのよ?」
こう言うなり美女は体位を変え、仁美の股間から太腿を外して跪(ひざまず)き、替わりに右手を股間へと伸ばす。
スカートの下のパンティのクロッチ部分は隠しようも無い程(ほど)、濡れていた。
「あらあら、貴女感度がいいのね。」
恥ずかしい事実を美女に指摘されて思わず顔を背けてしまう仁美。
羞恥心を煽ってから美女は仁美の右乳房にキスし、右手中指でパンティの布地の上から秘裂を探る。
唇の柔らかな感覚と女性同性愛特有のきめ細かい愛撫に仁美は燃え上がった。
「ぅ〜ん...ぁッ、ぁッ、ぁ〜ん.....き、気持ちいいッ!!」
女性の性感を熟知する同性だからこその機微(きび)を捉えた刺激が心地よかったのであろう。
(89)へ続く
まどか☆マギカif...(89)
謎の美女の指使いは絶妙だった。
指先で花芯を軽く押えながらクルクルと捏ね廻すと仁美はこそばゆい快感を覚え、
一転して指の腹を使って手早く花芯をしごくと仁美は強い刺激に官能を燃え上がらせる。
そんな責めをパターンに馴れさせぬよう数回から1分程度の割合で変化させながら執拗に繰り返す。
「あぁぁ〜ん...か、感じる.....感じちゃうぅぅッ!...あ、頭が痺れるよォォォ.....」
もはや形振(なりふ)り構わず仁美は善(よ)がり声(ごえ)を上げた。
同時に美女の舌は仁美の乳首を舐めたり転がしたりして刺激しているのだ。
2箇所の性感帯への同時刺激に少女は燃え上がった。
「あッ、あッ、あッ..いく、いく、逝っちゃうぅぅぅッ...!!」
瞬間、意識は混濁し仁美は全身を脱力させる。
それでも美女の責めは止まない。
執拗かつ絶妙な責めに少女の陰部は花蜜をしとどに溢(あふ)れさせパンティーの布地を
通じてさえ雫(しずく)を生(しょう)じさせる程だ。
柱にもたれかかっていた仁美は体を支える力すら失いズルズルと崩れて、しゃがみ込んでしまう。
「ハァ...ハァ.....ハァ...ハァ..ハァ.....」
荒く乱れた呼吸は彼女の官能の高まりを表わすのか。
そんな仁美に美女は唇を重ねにいく。
それに気付いた仁美は自ら唇を開きキスを受け入れた。
美女の舌が仁美の口腔に入り込み、舌を撫で回す。
仁美もたどたどしく舌を絡めにいく。
(90)へ続く
まどか☆マギカif...(90)
濃厚な女同士のディープキス、それは仁美にとって初めての経験だった。
まるで口の中一杯に他人の肉体が入ってきた感覚、それも甘やかな香りのする
美しき同性の柔らかな舌である。
背徳的(はいとくてき)な官能に仁美の肉体は燃え上がった。
(気持ちいい...いけない事をしてる筈なのに.....でも体が反応しちゃうッ.....)
彼女の紅潮した頬や蕩(とろ)けた表情を見れば感じている事は一目瞭然(いちもくりょうぜん)であろう。
キスは1分、2分と続き、その間にも美女の指は仁美の花芯を絶妙(ぜつみょう)な緩急(かんきゅう)を付けて責め続けているのだ。
ようやくキスが終わり、美女が唇を離した時には仁美の心拍数は限界水準、呼吸も乱れて苦しげに息をしている。
「ハァ..ハァ..ハァ...ハァ..ハァ.....ハァ...お、お姉さま.....私..私.....」
「無理して喋らなくていいのよ、仁美ちゃん。ただ総てを受け入れて。」
美女は完全に脱力した仁美を床に横たわらせると制服スカートの留め金を外し、引き降ろす。
もう仁美は抵抗しなかった。
さらにパンティーを脱がせると、そこに花蜜を溢れさせた秘裂が現れる。
体位を変えて仁美の股間に顔を近づける美女。
「仁美ちゃん、貴女(あなた)綺麗(きれい)よ。最高に綺麗。」
そして秘裂に唇を押し当てた。
「!!」
キスの衝撃に全身をビクリと震わせる仁美。
さらに美女は舌を伸ばして花弁の中をまさぐり、既に屹立していた花芯を探し当てた。
熱く湿った女の舌が少女の花芯を舐(ねぶ)る。
(91)へ続く
まどか☆マギカif...(91)
謎の美女の舌技は絶妙だった。
激しく責めると思えば優しく撫でるかのような舐り方で仁美が技に馴れるチャンスすら与えない。
「...んっ、んっ..ぁ〜ん.....痺れる...頭が痺れるよぉ.....」
仁美は既に羞恥をかなぐり捨て、忘我(ぼうが)の境地(きょうち)でエクスタシーを表現しているかのようだ。
早く激しい舐(ねぶ)りでは花芯から脳天へ電流が突き抜けた様に感じ、
ゆっくりとした優しい舐(な)め方では体の芯が燃え上がる様に感じた。
「!...ぁッ、ぁッ、ぁ〜ん.....私、おかしくなっちゃうよぉ.....」
狂おしい官能に突き動かされ、喘ぎ悶えながら、あらぬ言葉を口走る姿には令嬢らしさが微塵も残ってはいない。
只1人の女として快感の荒波を漂(ただよ)う。
「もう我慢する必要はどこにも無いのよ。おかしくなっちゃいなさい。」
美女は仁美が逸脱する方向へ誘導しているのだろう。
「あ〜ッ、ぁッ、ぁぁあぁぁ〜んッッッ!!」
言葉に従うかの様に、嬌声を上げながら仁美は逝った。
その様子を見た美女は再び体位を変えて仁美の体に覆い被さると、唇を重ねに行く。
「貴女の逝くところ、最高に可愛かったわ。」
語りかけながら事後のキスをする美女。
こうして志筑仁美はまたも魔法使いの結界に囚われたのだ。
同じ頃まどかもさやかもその事実を知らないまま放課後を迎えた。
そして、さやかは魔法少女としてのパトロールに入り、まどかはそれに付き添う。
2人の背後には影の如く付き纏(まと)う暁美ほむらの姿がある事は言うまでも無い。
(92)へ続く
まどか☆マギカif...(92)
さて、ここで時間は少し前に遡(さかのぼ)る。
触手の魔法使いに囚われた巴マミは彼の結界で嬲(なぶ)り者(もの)にされ続けていた。
四肢(しし)を極太(ごくぶと)の触手に絡(から)め取られ、菊門から侵入した触手に
直腸から口腔までを全通されて身動き一つ出来ぬ状態で唇、乳首、花芯を複数の触手に刺激されて
低い呻き声を漏らし続ける姿からは、かつての華々しい活躍を想像する事すら出来ない。
時折、深淵を犯す触手によって注ぎ込まれる液体には興奮作用があるらしく、マミは常に
全身の肌を火照らせ、性的興奮の絶頂を維持したままだ。
もう何日陵辱され続けているのか彼女には解からない。
(んッ、んッ、んッ!!...また逝っちゃうっッッッ!!!)
既に全身の性感を極限まで高められた彼女は触手達の舐り責め、愛撫、愛咬によって
寸分(すんぶん)の暇(いとま)も無く、逝かされ続けている。
(..ぁぁあぁあぁぁぁんッ...う、動かないで.....く、狂っちゃうッッッ.....)
マミの脳は唯(ただ)、エクスタシーを感じる為だけの器官と化してしまったのだろうか。
そんな肉欲地獄の中で彼女の肉体の一部に異変が起きた。
下腹部に鈍痛が生じたのだ。
(!?..何?...何が起きているの.....?)
それは徐々に動きを活発化させていく。
あの魔法使いがマミの肉体に仕込んだ卵が孵化(ふか)した様だ。
(だ、誰か...助けて...私、どうしたらいいの!?)
不安と恐怖に彼女は思わず失禁してしまう。
(93)へ続く
まどか☆マギカif...(93)
卵から孵(かえ)った何者かはマミの内臓で不気味に蠢く。
動くたびに子宮が痛む。
それは15歳の少女にとっては耐え難い恐怖だった。
(こ..こいつ...私のお腹を食い破ろうとしてるの!?...死んじゃう、私、死んじゃうよぉッ...)
叫び声を上げたくても菊門から消化器を全通している触手の先端が舌ベロ全体に絡み付いていて動かす事さえ出来ない。
助けを呼ぶ事も叶わず、肉体を触手どもに玩弄(がんろう)されながら恐怖の時を過ごす。
無分別に蠢(うごめ)いていたそれは、子宮口を見つけ出すとそこから産道へと這い出してくる。
(!...な、何?...何なの!?...こいつ、私の体から出たがってるの!?)
恐怖が多少(たしょう)和(やわ)らぐと全身の性感帯を責められている事による官能が込み上げてきた。
(ぁ〜ん.....こ、こんな時に...エッチな気分になるなんて何故!?)
産道から深淵の入口までジリジリと這い進むそれを感じながら、マミは自分の肉体感覚を疑う。
しかし理性の抵抗も虚しく両方の乳首と花芯を舐られ、菊門を貫く触手に蠕動運動(ぜんどううんどう)されて彼女は悶える。
(ぁッ、あッ、ぁぁあ〜んッッッ.....ダ、ダメッ...感じちゃうッ.....)
突き上げるエクスタシーがマミの意識を混濁させた。
そして朦朧とした意識の中で、深淵の入口から外側に姿を現したそれを彼女は見る。
「それ」の正体は赤紫の肉隗であり男根を模した姿をしていた。
(...な..何...これ.....私に、おチンチンが生えちゃったの.....)
マミを犯していた触手たちの内、数本がそれに近付き例の興奮作用のある体液を噴射すると、
「それ」は見る見るうちに怒張(どちょう)した。
同時にマミの脳裏にも、それからの刺激が伝わってくる。
どうやら「それ」はマミと感覚を共有できるようだ。
(94)へ続く
まどか☆マギカif...(94)
触手たちは「それ」に近付いて、その表面を舐(な)めまわす。
「それ」からムズムズとした感覚が伝わってきてマミは困惑した。
(何なのよ..何なのよ.....これ...)
まるで何かを吐き出すのを堪えているかの様な感覚は女性であるマミにとって未知のものだった。
しかし生まれたばかりの「それ」が触手たちの舐り責めに長く堪える事は出来ず、発射してしまう。
(!!..これは!!)
その瞬間、射精の衝撃がマミの体を突き抜ける。
触手どもに責められ女性オーガズムの海を漂う中で、いきなり経験した男性オーガズム。
違和感と爽快感が同時に込み上げる異様さにマミは唯(ただ)、涙を流す。
(わ...わたし.....おかしくなっちゃった...もう、いままでのわたしじゃないんだ.....)
自分の肉体が自分のものでは無くなった事実を受け入れられず混乱する。
そこへ拍手と共に人影が現れた。
あの触手の魔法使いである。
「気分はどうかね?巴マミ。私の作品と同化した感想は?」
どうやら「それ」は彼によって作られたものらしい。
「き、気持ちいいッ!!最高に気持ちいいわ!!もっと射精させて!!」
最低よ!気持ち悪い!!と毒舌を浴びせる心算(つもり)だったのに何故か讃辞(さんじ)し懇願(こんがん)してしまったのにマミは驚く。
(お、おかしい...私、こんな事言いたくないのに.....)
「さっそく寄生触手の効果が出てるみたいだな。ではご褒美だ。」
魔法使いの一声でさらに触手が「それ」に群がり責め嬲る。
(95)へ続く
まどか☆マギカif...(95)
「それ」は最初の射精でやや勢いを失っていたものの、触手どもの体液噴射と
舐り責めで、またも限界まで怒張した。
まるで「それ」の興奮に呼応するかの様にマミの心臓の鼓動は高鳴り、呼吸は荒くなる。
(ま、まさかこいつが私の感覚や肉体をコントロールし始めているの!?)
不気味な肉隗(にくかい)を凝視しながら禍々(まがまが)しい推理にマミは体を震わせるのだった。
しかし次の瞬間、「それ」が射精すると不吉な推論を行なった意識が掻き消えてしまう。
(!!!!!ぁあああぁあぁあッッっッっっ.....)
強烈な射精の快感でマミは意識を混濁させる。
「どうだ?寄生触手が射精する快感は。女性オーガズムの10倍の衝撃で設計してある。」
魔法使いが得意げに語った。
なるほど通常の男性オーガズムの10倍と言われる女性オーガズムのさらに10倍の官能が
一瞬で押し寄せてくる威力では歴戦の魔法少女でも敵(かな)うまい。
マミがようやく意識を取り戻したのは菊門から口まで消化器を全通していた長大な触手が
体から出て行く為に内臓の中で蠢いている最中だった。
(な...何.....触手が私の体から出て行こうとしているの.....)
四肢を拘束していた触手も外れ、マミの体は迷宮の床の上に横たえられる。
そして乳首にしがみ付いていた触手も外れ、菊門からも触手が出て行く。
(は..反撃するなら今がチャンスね.....)
触手の魔法使いを目の前に漠然と考えるマミだが、彼女の肉体は反応しなかった。
「今度は自分で一本抜いてごらん。巴マミ。」
魔法使いは不遜(ふそん)に言い放つ。
(96)へ続く
まどか☆マギカif...(96)
魔法使いの言う事など拒絶したかった。
しかしマミの肉体は彼女の意思に反して股間の男根触手へと手を伸ばしてしまう。
(い、いやッ.....なんで私、こんな.....)
心では嫌がるマミだが、その表情は喜悦に満ちている。
男根に手を触れた瞬間、静電気の様な小さな衝撃がマミの肉体を駆け抜けた。
(こ、これは...凄く感じやすいの?.....)
左手で男根の根元を支え、右掌で雁首を包むように握る。
そして右手をゆっくりと上下させて雁首を擦り始めた。
同時に何故かマミが触手や人面蛸に犯された記憶が彼女の脳裏に走馬灯の如く浮かび上がるのだ。
(な、何故...嫌なのにぃ.....)
無理強いの官能と女性オーガズムの海を漂う記憶を男根触手は楽しみながらマミに手淫させているらしい。
(ぅ〜ッ..う〜ッ...ぅ〜ッ...私の記憶もこいつが自由に出来るというの?.....)
込み上げる男性オーガズムに脳を混乱させられつつも、マミは事態を推理する。
が、恥辱の記憶を掻きネタに巧みな自慰を行なう男根触手は怒張の限界に達し、またも射精してしまう。
(!!!!!あぁあぁぁああああぁッっッっッッッ.....)
激しい絶頂感に推理は途絶させられた。
「初めてにしては上出来だ、巴マミ。感想はどうかね?」
あまりのエクスタシーの強さ、深さに茫然自失のマミの顔を覗きこみながら、魔法使いは問いかける。
「...気持ちいい...でも相手が欲しい...1人じゃ寂(さび)しい.....」
これは本来のマミでは無く、彼女の脳を通じて男根触手が答えているのだ。
(97)へ続く
まどか☆マギカif...(97)
「なるほど。実はな、お前の力を試す為に小ネズミを一匹捕まえてある。」
魔法使いがマミの耳を通じて男根触手に語りかけた。
そして彼の背後に広がる暗闇に何か合図を出す。
ズッ、ズッ、ズッと重いものが引き摺られるような音が聞こえ、あの巨大なワームが姿を現したのだ。
灰色の巨体が口を開き、中から何かが転げだしてきた。
結界内部の薄明かりに浮かび上がるシルエットは裸の女性に見える。
かつてのマミと同じく、衣服を謎の消化液で溶かされてしまったらしい。
「ぅうッ...こ、ここは.....」
女は呻くように問いかけた。
「私の結界の中だよ、魔法少女ちゃん。確か名前は百江なぎさだったっけな?」
魔法使いはワームの体内で蹂躙され息も絶え絶えの少女に向って答える。
「何故..私の名前を.....」
なぎさと呼ばれた魔法少女は恐怖と疑念を表情に浮かべた。
「事前調査の結果だよ。君が私の周囲を嗅ぎ回っている事は解かっていたからね。」
どうやら、なぎさは罠に嵌められたようだ。
「くっ...殺すなら早く殺すがいいのです.....」
抵抗しようにも体力が残っていないらしい少女は啖呵を切った。
「その心算(つもり)ならわざわざここまで連れてきたりしない。お前には使い道があるからな。」
魔法使いが見せる計算づくの冷静さが返って怖い。
なぎさは悪寒(おかん)を感じて黙り込んでしまう。
(98)へ続く
まどか☆マギカif...(98)
「さて実験を開始しようか、巴マミ。」
魔法使いは傍らに立つマミに呼びかけた。
マミは待ちかねたように、なぎさに向って進み出る。
相手が同性である事に気付き、一旦は安心したなぎさだったが、マミの股間にそびえる
不気味な男根触手を発見すると表情を強張らせるのだった。
「ま...まさか、それで..なぎさを.....」
精彩(せいさい)を欠いた瞳(ひとみ)で、なぎさを見ながらフラリ、フラリと近付くマミ。
なぎさは死力を振り絞って体を動かし逃れようとする。
だがマミお得意のリボン魔法が発動し、なぎさの体を絡め取った。
「ダメよ、小ネズミちゃん。実験を妨害しちゃ。」
リボンに上半身を緊縛され両手が使えなくなっても、両足をジタバタと動かして抵抗する、なぎさ。
「..いやなのです...いやなのです.....レイプはいや.....」
目に涙を溜めて哀願するなぎさだが、マミはなぎさの両足を捕らえて左右に大きく開かせる。
これでもう、なぎさが身を守る術は無くなった。
マミはなぎさの両足の間にしゃがむと、男根触手をなぎさの股間へ近付けていく。
獲物を目の前にした男根触手はビンビンに怒張し、その根元から数本の細かい触手が出て元気良く蠢いている。
「ぅ〜っ、ぅ〜っ...やめて...本当にやめて下さいなのです...」
願いも虚しく、マミは右手をなぎさの股間に移動させ秘裂を開く。
そして腰の動きで男根触手を深淵の入口へ近付けていった。
なぎさは薄紫の前髪を振り乱して拒絶の意思を示すが許されない。
男根触手の先端は簡単に深淵の入口を探し当て侵入を始めるのだった。
(99)へ続く
まどか☆マギカif...(99)
体格がマミに比べて一回(ひとまわ)り以上小さい、なぎさにとって肉体に割り込んで来る
男根触手の違和感は耐え難い苦痛そのものだった。
「ぅうッ...痛いッ!...やめて下さいッ!!」
涙で顔をグチャグチャにしながら泣き叫ぶ、なぎさ。
しかし男根に操られたマミは止(とど)まるところを知らず易々(やすやす)と
幼い処女膜を貫いてしまう。
「あひぃぃッ...嫌なのにぃぃッ.....」
純潔の印は結界の床に紅い花を咲かせる。
気高い使命感と共に魔法少女として活躍してきた、なぎさにとって余りに過酷な結果だった。
我が身の不運を呪いながら、なぎさは泣きじゃくる。
だがマミは深淵の底まで男根が届いた事を感知すると、ゆっくり腰を振り始めるのだ。
グッ..グッ..グッ...断続的に男根が、なぎさの深淵を犯していく。
小さな肩を震わせて陵辱を耐え忍ぶ彼女の健気な姿に、さらに興奮したのかマミのピストン運動が勢いを増す。
ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ..深淵を高速で動き回る男根触手は刺激の増加に、限界まで怒張した。
「ア〜ッ、き、気持ちいいッッッ!あったかい!よく締まるッツッ!!」
マミの口を介して男根の正体が叫ぶ。
「さ、最高だぁぁあぁぁッッッ!!出るよッ!!出ちゃうよぉぉッッッ!!!」
絶頂の叫びと共に男根触手は大量射精して果てる。
すると触手の意識が断絶し、急に巴マミ本来の人格が肉体のコントロールを取り戻す。
彼女が発見したのは自分の体の下で息絶え絶えの姿となっている、幼い少女の姿だった。
(100)へ続く
まどか☆マギカif...(100)
「な、なぎさちゃん!しっかりしてッ!!」
マミは慌ててリボン魔法を解き、なぎさの小さな体を抱きかかえる。
その間にも精力を使い果たした男根触手は、なぎさの肉体を出てマミの胎内へと引き下がっていった。
「うむ、連続的に射精し過ぎて負荷が掛かったか。寄生触手よ、しばらく眠るがよい。」
作品の性能を確かめ満足げな魔法使い。
「ぅぅッ.....貴女は...もうレイプはしないで.....」
ようやく意識を取り戻した、なぎさはマミの姿に怯えている。
「私は巴マミ。・・本来の人格よ。触手は疲れて眠りに就いたわ。」
なぎさの髪を撫でながら、自分と男根触手の関係を説明するマミ。
「お姉さん...操られていただけなのですね。なぎさ、ちょっぴり安心しました。」
しかし2人の会話もそこまでだった。
またも群がり寄せてきた触手の群がマミとなぎさを別々にからめ取る。
「あッ!..嫌ッ!!...もう触手は嫌なのぉぉッ!!!」
「ヌルヌル...気持ち悪いのです.....止めて下さいなのです.....」
四肢を拘束され、大小の触手に肉体を蹂躙され始めた2人。
「これで仕込みは上々。後は次の獲物が掛かるのを待つか。」
魔法使いは謎の言葉を残して2人の前から立ち去る。
さてその頃、結界の外では仁美の行方を捜して、さやかとまどかが当て所も無く街を歩いていた。
街外れの廃工場まで来た時、さやかのソウルジェムが反応を示す。
2人は緊張しながら人気(ひとけ)の無い工場へ入っていく。
(101)へ続く
まどか☆マギカif...(101)
暗く静まり返った空間の威圧感に緊張しながらも、さやかとまどかは反応の根源を求めて進んでいった。
すると前方左手に、ぼんやりと光が見える。
かつて工場の事務所として使われていたと思(おぼ)しき部屋のドアに見覚えのある魔法使いの紋章が浮かぶ。
「!・・・この紋章、病院のドアにあった奴と同じだ。するとここにマミさんが!!」
思(おも)わず、さやかが叫んだ。
「さやかちゃん、落ち着いて。また罠かも知れないよ。」
まどかは慎重な行動を求める。
「そうね、まどか。でも『虎穴に入らずんば虎児を得ず』という言葉もあるわ。」
突然背後から、魔法少女姿の暁美ほむらが現われて2人は驚く。
「美樹さやか。ここは共同戦線でいきましょ。」
ほむらの提案に、内心不安だったさやかは賛同した。
「1人より2人の方が不意打ち食らう確率は下がるもんな・・・。一緒にやろう、転校生。」
ソウルジェムをかざし、魔法少女へと変身する美樹さやか。
そしてさやかは魔法でサーベルを出現させ、紋章の浮かぶドアを一太刀で切り倒す。
ドアの向こうには生臭い匂いの立ち込める異空間が広がっていた。
勇(ゆう)を奮(ふる)って踏み込んでいく、さやかとほむら。
まどかも怖々(こわごわ)付いていく。
すると前方の地面がいきなり盛り上がり、さやかに向かって飛び掛かってきた。
襲い来る影をサーベルで両断する、さやか。
地面に倒れた影の正体は胴体に人面のある不気味な蛸であった。
(102)へ続く
まどか☆マギカif...(102)
「な、何これ・・・薄気味悪い・・・・・」
まだ地面でのたうつ人面蛸を見ながら、さやかが呟く。
「この先にもウジャウジャいるわ!気を引き締めなさい!!」
ほむらはそう言うなり小楯から取り出した手榴弾の安全ピンを抜いて前方の地面に投げつける。
爆発が起こり、周辺の地面に擬態していた人面蛸が炙り出されるように宙を舞う。
手榴弾の破片に貫かれて倒れるものが大半だが、中には3人の方へ襲い掛かって来るものもいた。
それはすかさず、さやかがサーベルで切り倒して事なきを得たが。
結界内部でしばらく戦闘を続けるとさすがに蛸の数が減ってきたらしい。
さやか達はじりじりと結界中心部へ前進していく。
そして結界の主がいると思しき大広間にたどり着いた。
暗い広間の前方に何か大きな塊のような物があり、白い人影らしきものが2つ囚われているのが見える。
「・・・あれは・・・・・」
さやかは立ち止まって、まどかとほむらを制止した。
「何か低い呻き声みたいなのが聞こえる・・・」
注意深く声に耳を澄ますさやか。
「...ぁん..ぁッ.....ぁ〜ん...嫌...もう嫌なのォォォ.....なのに...ぁ〜ん...ぁッ、ぁッ、ぁッ.....」
その声には聞き覚えがあった。
「マ、マミさん・・・生きてたんだ。」
尊敬していた先輩魔法少女の生存を確認したさやかの顔に希望の色が差す。
「マミさぁ〜ん!今助けに行きま〜す!!」
思わず走り出そうとするさやかであった。
(103)へ続く
まどか☆マギカif...(103)
その襟首(えりくび)を後ろから掴んで引き止める、ほむら。
「慌てるのは命取りになるわよ!落ち着いて周(まわ)りを確認しなさいッ!」
そう言うなりいつの間にか取り出したサブマシンガンを天井に向けて乱射した。
すると何もいない筈の天井から悲鳴が上がり、次々と人面蛸(じんめんだこ)が落ちてくるではないか。
床に落ちて絶命した蛸共を見て、さやかは戦慄(せんりつ)する。
皮膚の色を変えて天井に擬態(ぎたい)していたのだろう。
もし走り出していたら、この蛸共に天井から飛びつかれていたところなのだ。
「あ、ありがとう・・ほむら・・・」
さやかの口を衝いて自然と感謝の言葉が出る。
その後、ほむらは進路上の床を丹念に掃射して人面蛸が存在しないのを確認した後、さやかとまどかを連れて
マミと思しき人影を捕らえている不気味な塊に近づいていく。
数メートルの距離まで近づくと薄明(うすあか)りで全体像が見えてきた。
それは数百本か数千本の触手が絡み合って出来上がった塊で、うねうねと忙(せわ)しなく動いている。
あまりの気味悪さにまどかは口を押え、うずくまってしまう。
その触手塊に囚われていた人影は、やはり巴マミだった。
手足を触手で雁字搦(がんじがら)めに拘束され、乳房と股間には大小の触手共が群がり責める。
両乳首と花芯、全身の肌を縦横無尽に触手で愛撫され、人事不詳になってしまったのか呆然としていた。
その傍らでは百江なぎさが同じく触手に責められているのだ。
「な・・・なんてことだ・・・・・マミさん!私ですッ!今お助けしますッ!!」
さやかはサーベルを振るってマミに群がる触手を次々と切り落とす。
(104)へ続く
まどか☆マギカif...(104)
触手による玩弄が強制的に中断した結果、マミは断続的な絶頂から解放され意識を取り戻す。
そして自分の目の前に立つ、美樹さやかの姿を見て大声を上げた。
「み、見ないで!この私の浅ましい姿をッ!お願いッ!」
「マ、マミさん・・・すいません。なるべく見ないようにしますから。」
突然怒られてしまった事に戸惑いながらも、さやかはマミの四肢を拘束していた極太触手を切断して解放する。
その間に、ほむらはなぎさを触手塊から救い出す為、コンバットナイフを振るっていた。
触手は幼女の乳首と花芯、内腿に絡みつき、深淵と菊門を貫いて蠕動(ぜんどう)している。
なぎさは性的刺激に負けて全身の肌を火照らせ虚ろな目線を宙に泳がせて荒い呼吸を繰り返す。
ナイフが触手を切断するに連れて刺激が低下したのか次第に呼吸が落ち着いてきた。
「しっかりしなさい、貴女の名前は?」
問いかける、ほむらの姿をかろうじて認識したのか、なぎさは目線を向ける。
「も、百江(ももえ)...なぎさ.....」
苦し気だが、しっかりした答えだった。
「...殺して.....お願いだから、なぎさを殺して下さいなのです.....」
度重なる凌辱に絶望したのか、なぎさはほむらに介錯(かいしゃく)を依頼した。
「ダメよ。辛い事も苦しい事もあっての人生なの。生きなさい。」
それは、ほむらの人生観から出た言葉だったのだろう、なぎさの願いを跳ねつけてしまう。
その頃、ようやく触手塊から救出された裸のマミに、さやかは自分のマントを脱いで羽織(はお)らせた。
なぎさには、まどかが制服の上着を着せて裸体を隠させる。
一行はこの先に待つ結界の主との戦いに決意を固めるのだった。
(105)へ続く
まどか☆マギカif...(105)
「さあ、いよいよ触手の魔法使いとの決戦だ!しまっていこうぜ!!」
さやかはほむらに呼びかけるとサーベルを固く握りなおす。
5人が触手塊を遠ざかり、広間の中央に向かうと玉座と思しき椅子に腰かけた魔法使いと手下の人面蛸の群れが見えた。
ほむらは見える相手には目もくれず、床と天井をサブマシンガンでくまなく掃射する。
やはり伏兵が潜んでいた。
擬態で身を隠していた人面蛸がバタバタと倒れていく。
その間に、さやかは魔法で作り出した投げナイフで目に見える人面蛸を打ち倒していた。
残るは魔法使い1人。
「おい!ド助平魔法使い!!よくも色々やってくれたな!!この美樹さやか様がお仕置きだ!!」
疾風の如く玉座に突進する、さやか。
魔法使いは対応する事すらも出来ない。
サーベルが閃き、緑色のローブ諸共、魔法使いの体は両断された。
が、次の瞬間、玉座から転げ落ちた物は両断された複数の人面蛸だったのだ。
「!・・これは身代わりッ!!」
驚きの声を上げる、さやか。
「抵抗の規模が小さいと思っていたら既に結界の主は他所へ移っていたのね。長居は無用だわ、美樹さやか。
私たちも引き上げましょ。」
ほむらに促されて、さやかも刃を収め、一行は揺らぎ始めた結界を後にする。
そして、まどかはマミとなぎさを、マミのマンションまで送っていく事になった。
3人の後ろ姿を見送りながら、ほむらは腑(ふ)に落ちぬものを感じているらしい。
(106)へ続く
まどか☆マギカif...(106)
「私はまどか達の後を追うわ。貴女は先に帰りなさい。」
ほむらはさやかにそう言い残すと3人の後をつけて行く。
「ふ〜ん、ほむらって案外心配性だなぁ。」
さやかは変身を解くと自宅に向かって歩き出す。
その姿が近くの建物の屋上から見られているとも知らずに。
彼女がしばらく市街地を歩いていくと何故か仁美と出くわした。
「あれ?仁美。今日学校休んだけど具合悪いんじゃないの?」
「美樹さん、今の私は絶好調ですわよ。」
まるで踊るようにヒラヒラと、さやかに接近してくる仁美。
何かがおかしいと直感したが、その何かが解らないさやか。
仁美はさやかの手を取ると体ごと絡みつき、密着した。
「ひ、仁美、な、何があったんだ!?」
「乙女の秘密ですわ〜♪」
そう言うなり、いきなり唇を重ねる。
路上で同性とキスするという予想外の出来事に、さやかの頭は沸騰した。
(な、何!?仁美ってそういう趣味があったの?この前のは間違ってだったんだろうけど、今のは意識的だよなぁ?)
柔らかな唇の感触、甘い吐息は同性であるさやかにとっても刺激的なものらしく、顔全体を紅潮させてしまう。
1〜2分もキスが続いていただろうか仁美がようやく唇を離した時、さやかの胸の鼓動は早鐘(はやがね)の様に鳴り響いていた。
「ここでは落ち着いてお話が出来ないわ。花園へ参りましょう、私の王子さま。」
仁美はさやかの手を引いて、いずこかへ誘(いざな)う。
(107)へ続く
まどか☆マギカif...(107)
先程のキスで興奮していた事もあるが、仁美の意図を読めないさやかは、取り敢えず同行して行く先を突き止めようと考えていた。
(確かに何かがおかしい・・・でも原因が解らない・・虎穴に入らずんば虎児を得ず、って言うしな。)
仁美は市街地の曲がりくねった路地裏へと進んでいく。
(仁美は何故この辺りに土地勘があるんだろう?・・・普通お嬢様が立ち入るような処(ところ)では無い筈・・・)
生活感漂う住宅街のどこに何があると言うのだろうか。
すると仁美は一軒の民家の前で立ち止まり、玄関を開ける。
「さあ、美樹さんもどうぞ。遠慮なさらずに。」
どう見ても普通の民家にしか見えない建物に安心し、さやかは勧められるまま玄関に入った。
家の中もとりわけ変わった様子は無いようだ。
仁美は応接間にさやかを案内してソファーに座らせると自分はキッチンへ行ってもてなしの支度をする。
(でもこの家、仁美の家とは全然別方向なんだけど、何故案内されたんだろう?)
さやかは思案(しあん)を巡らせるが手がかりさえも思(おも)いつかない。
しばらくすると仁美が冷たい飲み物を持って帰ってきた。
既に4月中旬、気温もそこそこ高い。
喉の渇きも手伝って、さやかは仁美に勧められた飲み物を疑う事も無く飲む。
「美樹さん・・いや、さやかさん。お話というのは私と一緒に楽園で暮らしていただきたいという事ですの。」
しかし、さやかが仁美の話を最後まで聞き取る事は出来なかった。
飲み物に入れられた眠り薬で意識が薄れ、昏睡(こんすい)してしまったからだ。
ソファーに倒れこんだ、さやかが完全に意識を失ったのを確認した仁美は隣室の扉を開ける。
そこには例の浮世離(うきよばな)れした美人が数人居た。
(108)へ続く
まどか☆マギカif...(108)
さやかが目を醒(さ)ますと、そこは見慣れぬ場所だった。
白一色の内装で所々ギリシャ風の彫刻を施した柱が見える。
純白のシーツを敷いたベッドの上に横たわりながら意識を失う前の記憶を手繰(たぐ)った。
(え〜と、仁美について家に上がってから応接間でジュースを飲んで・・・あのジュースか!)
親友と信じる仁美を疑いたくはなかったが、これは残念ながら事実だ。
「仁美、いったい何を・・・」
思わず呟(つぶや)く、さやか。
それを聞きつけたかのように仁美が姿を現す。
「気がついたみたいですね、さやかさん。」
反論しようと上半身を起こそうとする、さやかだが、出来なかった。
「!?・・な、何これ・・・」
左右に大きく広げられた腕が手枷で鎖に繋がれていたのだ。
慌てて足も動かしてみる。
やはり動かない。
どうやら両足も繋がれているようだった。
さらに衣服も全て脱がされている。
「ひ、仁美ッ!これはどういう事なんだッ!説明しろよぉッ!」
悲鳴に近い叫びを上げる、さやか。
「さやかさんを楽園にお迎えする歓迎会の準備ですわ。それではパーティを始めましょう。」
不気味な笑顔を湛(たた)えた仁美が近づいてくる。
(109)へ続く
まどか☆マギカif...(109)
(そうだ!変身すれば何とかなるかも・・・)
さやかはソウルジェムに意識を集中して魔法少女への変身を試みる。
が、何も起こらない。
衣服を脱がされた時、ソウルジェムも奪われたようだ。
これで仁美の意図を防ぐ手立てはなくなった。
今のさやかは1人の少女に過ぎない。
その間にも仁美は、さやかを拘束するダブルベッドの枕元へ近づく。
「ここでもう1人、パーティの参加者をご紹介致しますわ。」
すると仁美の影から幼い少女が姿を現(あらわ)す。
先日、謎の美女に連れ去られた幼女だった。
「千歳ゆまちゃん。この楽園のお仲間ですの。」
仁美に紹介された、ゆまは、さやかに向かってペコリと頭を下げる。
「よろしくね、さやかお姉ちゃん。」
2人とも薄いネグリジェ風のものを着ているだけで下着は身に着けていない。
『パーティ』と呼ばれるものが性的饗応を意味する事は、さやかにも直感出来た。
(お、おい・・これって・・・やばい、本当にやばいってばぁ!)
行動を起こした仁美とゆまは、ベッドの左右から上に登って、さやかの肉体に迫る。
仁美が左側から、さやかの上半身を責めるポジションに着き、ゆまは右側から下半身を責める体位を取った。
「さあ、おもてなしの始まりですわ。さやかさんも楽しんで下さいね。」
逃げる事の出来ないレズ性感地獄が始まる。
(110)へ続く
まどか☆マギカif...(110)
仁美は肘と膝で体重を支えながらベッドを這ってさやかに近づく。
覆いかぶさり、さやかの顔にぎりぎりまで顔を寄せて囁(ささや)きかける。
「私の王子さま。恋する乙女の想いを受け取ってくださいな。」
一種異様な気迫に飲まれて、さやかは避ける事すら出来ずに唇を奪われた。
(どうしよう・・相手が仁美じゃ暴れるわけにはいかないし・・・)
使い魔相手だったら相手の舌を噛み切っていたかも知れないが、親友に危害を加えるのは躊躇する、さやか。
柔らかな唇の感触、甘い吐息に、さやかは思わず顔を赤らめる。
(お、女の子同士なのに、こんな...恥ずかしいよぉ.....)
その間にベッドの右側から上がってきたゆまは、さやかの右足首から脹脛(ふくらはぎ)にかけて大きく撫でまわす。
すべすべとした小さな手が肌の上を滑っていく感触が伝わってきた。
仁美のキスは唇の接触から、舌を入れるまでにエスカレートし、柔らかな舌でさやかの口の中を嘗め回している。
さやかは生まれて初めてのディープキスに困惑し陶酔した。
2、3分も経っただろうか、仁美がようやく唇を離すした時、さやかは顔を紅潮させ肩で大きく息をしている状態だ。
目つきは虚(うつ)ろとなり、込み上げる官能に当惑の表情を浮かべている。
仁美のキスは、さやかの首筋から胸に掛けて繰り返され、それは乳房への接触を予感させた。
一方、ゆまはさやかの膝から太腿にかけて愛撫を繰り返し、時折、内腿へも手を伸ばす。
さらに顔を近づけて太腿を舐めたり、キスしたりし始める。
こそばゆい感覚に、さやかの官能は高められてしまう。
ゆまの責めと歩調を合わせる様に、仁美はさやかの乳房に舌を這わせた。
それまでの責めで敏感になっている、さやかの肌は柔らかな刺激に鋭く反応する。
「..ぁ...ぁ〜ん.....」
さやかの口から思わず甘い喘ぎ声が漏れてしまう。
(111)へ続く
まどか☆マギカif...(111)
「あら?感じてらっしゃるの?王子さま。それなら私も張り合いがありますわ。」
仁美は、さやかの喘ぎ声に気づいて楽し気に語り掛ける。
しかし、さやかはディープキスの余韻と太腿、内腿への愛撫、乳房への舐り責めと次から次への玩弄に
神経が対応しきれず、完全な興奮状態で答える余裕が無い。
左斜めから体が重なり合うように体位を変えた仁美は、左手と両膝で体重を支えながら、口と右手で
さやかの左右の乳房を同時に責める。
右乳房は舌で乳首の下側から舐め上げ、乳首を意識させるように追い込んでいく。
左乳房は右手で乳首を中心とする同心円状に揉んだり、摩(さす)ったりしながら意識させるのだ。
その巧妙なテクニックは謎の美女に仕込まれたものなのだろうか。
更にゆまも内腿から足の付け根辺りに愛撫の標的を移し、目的地が秘裂である事を意識させる。
女の肉体と感覚を知り尽くした同性ならではの責め方だろう。
2人の見事な連携プレイに、さやかの意識は抵抗する事すら出来ない。
「...ぁッ、ぁッ、ぁッ、あッ..ぁッ、ぁ〜んんッッッ.....か、体が痺れるよぉ.....」
快感の海の中で、喘ぎ、悶え、呻く、さやか。
既に凛々しい魔法少女としての面影は消え、背徳的な性の悦楽に翻弄される一人の少女がいるばかりだった。
遂に仁美は、さやかの乳首を捉え舌先で転がしたり、強く吸ったりしてもてあそぶ。
同時に右手の人差指と親指を使って乳首をグリグリとこね廻したり、指先で弾いたりしている。
ゆまの愛撫も秘裂まで達し、細くしなやかな指で秘裂を撫でるのだ。
「!..ぁあぁぁああぁ〜ん.....そこ、感じる、感じるのぉ〜ッ!!」
狂おしい嬌声が響き渡った。
(112)へ続く
まどか☆マギカif...(112)
仁美とゆまは強弱を織り交ぜた巧妙なテクニックで、さやかの肉体を責める。
指、舌、唇をフルに使っての断続的な性感刺激に、若い体は過敏に反応した。
「ぁッ、あッ、ぁッ、あッ、ぁ〜ん.....と、蕩(とろ)けちゃうぅぅッ.....」
次々と押し寄せる官能の潮に意識は揺らぐ。
全身の肌を桜色の火照らせ、さやかは喘ぎ、悶え続ける。
ここで魔法少女とソウルジェムの関係を思い出して欲しい。
エクスタシーをエネルギー化して蓄える装置であるソウルジェムは、本体である魔法少女から
エネルギーを受け取っている。
つまり、さやかが感じるエクスタシーも現在進行形でジェムに送られている訳だ。
そのジェムは、さやか達がいる部屋から遠からぬ場所にあり、激しく明滅していた。
それを観察しているのは、この結界の主である魔法使いと、取り巻きの使い魔たち。
「あの少女の持っていた指輪に、こんな仕掛けがあったなんて・・・」
「どうやら絶頂を迎えるたびに光が増すようです。」
「魔法少女とやらの力の源が、これという事ですか。」
数人が台に載せられた指輪を見ながら話し合っている。
「これは円卓会議に報告しましょう。面白い事になってきたわ。」
魔法使いは薄桃色のローブの下で笑みを浮かべた。
陰謀が進行しているとも知らずに、さやかは仁美達のおもてなしに陶酔(とうすい)し続ける。
仁美は乳房と乳首を責め、ゆまは、さやかの両足の間に入り込んで秘裂に舌を這わせるのだ。
もはや、さやかの意識は混濁し快楽の海に漂う。
(113)へ続く
まどか☆マギカif...(113)
その頃、まどかはマミとなぎさを、マンションにあるマミの部屋まで送り届けていた。
「ありがとう・・鹿目さん。ここまで送ってもらえばいいわ。」
「まどかお姉さん、ありがとうなのです。」
2人は、まどかに一礼すると部屋に上がり着替えを準備する。
どうやら自分のお古らしい服を、なぎさに着せて、まどかに上着を変えすマミ。
マミ自身はバスローブに着替えると、それまで羽織(はお)っていた、さやかのマントをまどかに手渡す。
「これを美樹さんに返しておいてくれないかしら?お願い。」
まどかには何かマミが自分を早く帰したがっているように感じられた。
(あんな事があったばかりだし・・・そっとしてあげておいた方がいいかな・・・。)
「では、お大事に。」
まどかは労(ねぎら)いの言葉を掛けるとマミの部屋を後にする。
部屋に残されたマミは、なぎさに語り掛けた。
「ねえ、なぎさちゃん。取り敢えず一緒にシャワー浴びない?」
「マミさん、ありがとうなのです。なぎさ、まだ触手のベタベタが体に残ってるみたいな気がして。」
そして浴室へ向かう2人。
マミは湯沸かし器のスイッチを入れてシャワーを準備し、傍らで、なぎさは衣服を脱いでいく。
幼く白い裸身が眩(まぶ)しい。
浴室のドアを開けて先に、なぎさを入れるマミ。
自分もローブを脱ぐと後に続く。
いつしかマミの目は狩猟獣のそれになっていた。
(114)へ続く
まどか☆マギカif...(114)
屈託の無い笑顔を浮かべながらシャワーのノズルを取り、少しづつお湯を出しながら水温を調節している、なぎさ。
触手地獄からの解放を信じて疑っていないようだ。
陽気な鼻歌を奏でながら楽し気に作業している。
その背後からマミが浴室に入ってきた。
なぎさは結界から離れれば魔法使いの影響はなくなると信じ込んでいるのか、一切警戒していない。
「なぎさちゃん、ちょっと。」
マミの呼びかけに振り向く、なぎさ。
「お姉さんが洗ってあげる。シャワーを貸して。」
疑う事も無く、なぎさはノズルをマミに手渡す。
「よく洗いましょうね。」
ノズルを手に取ったマミは、いきなり、なぎさの顔面に水流を浴びせた。
「あっ!」
思わず目を瞑(つぶ)る、なぎさ。
その一瞬の隙を衝いてマミは幼い肉体を抱きしめる。
「ど、どうしたのですか!?マミさん!!」
女性の力とは思えぬ力で抱きすくめられた、なぎさが叫ぶ。
「言ったとおり良く洗う為よ。世俗(せぞく)の垢(あか)を洗い流した後、私色に染めてあげるわ。」
気味の悪い笑顔で奇妙な事を言い出すマミ。
「ま、まさかあの触手の影響では?・・・・・」
言葉を聞いた、なぎさは結界の中で聞いた男根触手に操られていた時のマミの口調と同じだと気付く。
(115)へ続く
まどか☆マギカif...(115)
(魔法使いに作られたものは結界から遠く離れる事は出来ないはず。それに触手の結界は消滅した。なのに何故?)
なぎさが経験から得た知識からは推測できない事態だった。
その間にもマミは、なぎさを抱え上げてバスマットの上に押し倒し、圧(の)し掛かる。
咄嗟(とっさ)に足を閉じようとしたなぎさだが、マミは一手早く自分の右足をなぎさの右足に絡めて閉じられないようにしてしまう。
「なぎさちゃん、私の事嫌い?」
ニタニタと笑いながら、怯えるなぎさの顔を覗き込むマミ。
その目は獲物を追い詰めた肉食獣の目だった。
(やっぱりマミさんはあの触手に操られてる・・・)
触手結界での苦痛と恐怖が脳裏に蘇り、恐怖のあまり失禁してしまう、なぎさ。
「おもらし?いけない子ね。ちょっとお仕置きしましょうか。」
変身を解いていた筈なのに、マミは魔法のリボンを出現させて、なぎさの両腕を胴体の脇に拘束する。
「ほ、本物のマミさんなら、こんな事はしないのです!お前はあの触手ですね!?」
泣きながら食って掛かるなぎさだが、マミは躊躇すらしない。
シャワーのノズルをなぎさの股間に向け、漏らした汚水を洗い流すと、左手の指でなぎさの秘裂を左右に開き、
右手に持ったノズルからの水流で花芯を刺激する。
男根触手の意中に嵌るまいと懸命に快感を否定するなぎさだったが、ノズルを近づけたり遠ざけたりする事で
水流の強さを調整しながら花芯を嬲るマミのテクニックは巧妙だった。
花芯は程よい刺激に反応し、なぎさの脳裏に快感を送り込む。
「ぅ〜ッ、ぅ〜ッ...や、やめて下さいなのですぅッ.....なぎさ、耐えられない.....」
「遠慮しなくていいのよ。どんどん感じて声を上げちゃいなさい。」
(116)へ続く
まどか☆マギカif...(116)
あの男根触手に操られていると思しき巴マミは弱った獲物の抵抗を楽しむ肉食獣の様に、百江なぎさの限界が見えている我慢を見物する。
「!...んんんッ...ハァ、ハァ、ハァ.....や、止めるのです...な、なぎさ、これ以上.....ぅッ!!」
なぎさが思わず目を閉じる。
軽くエクスタシーに到達してしまったらしい。
「ほら、なぎさちゃんも感じてるじゃない。無理は体に毒よ。どんどん声を上げなさい。」
マミは気味の悪い笑みを浮かべたまま、花芯シャワー責めを続行する。
水流はくるくると、なぎさの花芯をもてあそび、幼い肉体から官能を引き出す。
「ぁぁあぁ〜ッ!!.....き、気が狂いそうなのですぅッ...恥ずかしい、恥ずかしい.....」
「気持ちいいなら恥ずかしがる事ないじゃない。もっと気持ちよくしてあげるわ。」
そう言うなりマミは、なぎさの腰周りにリボンを巻き付けると自分の髪の毛を1本抜いて、なぎさの臍下あたりでリボンに結び付ける。
そして髪の毛のもう一方の端を使って包皮からはみ出すほど勃起してしまっている、なぎさの花芯の根本を縛り、剥き出しにしてしまう。
「な..何をするのですか.....」
快感で朦朧とした意識に下から抗議する、なぎさ。
だが、マミは無言でシャワー責めを再開した。
秘裂から髪の毛で引っ張り出された花芯に水流が直撃する。
「ぁあぁぁああぁ〜んッッッ!!.....ダメッ!...ダメなのですッ!!...狂っちゃうッッッ.....」
なぎさは魔法のリボンが体に食い込むのも構わず、動ける限界まで身悶えする。
「理性なんて捨てなさい。貴女は私の奴隷になるの。」
物騒な事をにこやかに語り掛けるマミ。
更に水流で花芯を嬲られ、なぎさは絶唱する。
「あッ、ぁッ、あッ、ぁッ、ぁッ、あぁ〜んッッッ.....」
哀れな獲物は遂に意識を失ってバスマットの上に崩れ落ちた。
(117)へ続く
まどか☆マギカif...(117)
なぎさが意識を失うとマミは、なぎさの体に覆いかぶさっていく。
左肘と両膝で自分の体を支えながら、左手でなぎさの頭部を固定すると顔を近づけ唇を重ねる。
同時に右手は、なぎさの股間へと伸ばされ髪の毛で引っ張り出されたままの花芯を捏ね回す。
柔らかな唇の感触に気づいた百江なぎさは、すぐさま花芯責めの刺激に直撃されて悶えた。
(ぅ〜ッ、ぅ〜ッ...まるで電気が通り抜けたみたいに体の芯がビリビリするです...)
逃(のが)れたくても魔法のリボンに縛られ、体格差のあるマミに圧(の)し掛かられていては動けない。
マミはゆっくり優しく花芯を撫でたかと思えば、早く荒々しく花芯を捏ねるという緩急の使い分けで巧みに責める。
そして舌を入れた濃厚なキスが、なぎさの口腔をこそばゆい感覚で満たし理性を麻痺させていく。
もう、なぎさには狂おしい官能の世界を受け入れる他に道が無い。
その間にもマミの肉体に異変が起きていた。
深淵の入り口から数本の細い触手が出てきて、秘裂に沿って進みながら花芯を捉える。
触手は花芯に巻き付いたり、擦ったりしながら刺激し始めた。
堪らず勃起を始めてしまうマミの花芯。
胸の鼓動は高鳴り、全身の肌は桜色に上気して悦楽の深さを表わす。
そして深淵を、あの男根触手が上昇してきた。
深淵の入り口から外界に姿を現した怪物は、幼い獲物を味わう為に宿主の肉体を駆り立てる。
マミはディープキスを止めると体位を正常位に変え、なぎさの深淵に男根触手を近づけていくのだ。
しかし、なぎさは朦朧とした意識の下で、ぼんやりと事態を眺めるばかりだった。
じりじりと触手の先端が、なぎさの深淵に沈められていく。
抵抗は出来ないものの、なぎさの頬を熱い涙が伝う。
(118)へ続く
まどか☆マギカif...(118)
先程数回逝った事で花蜜が潤沢に出ていたのかもしれない。
マミの男根触手は大した抵抗もなくズルズルと、なぎさの深淵に挿入されていく。
「ほ〜ら、もう根元まで入っちゃった!」
挿入の圧迫感や痛みに苦しむなぎさに向かって、楽し気に語り掛けるマミ。
「うっ、うっ、ぅ〜んッッッ.....苦しい、痛い、止めて.....」
すすり泣きながら哀願する、なぎさ。
それが触手のサディズムを刺激したのかも知れない。
操り人形と化しているマミは無情にも腰を振って男根触手を抽送(ちゅうそう)し始める。
体格の小さななぎさは当然深淵の口径も小さいわけで、長さ20センチ、太さ6センチを超える触手は
身に余る負担でしかない。
「ぅううぅぅッ.....無理、無理なのです!なぎさ、死んでしまいますッ!!」
「大丈夫。体が壊れてもすぐ直してあげるわ。魔法でね。」
マミは無感情に台詞を吐くと腰の運動を継続した。
そして自身の恥骨の張り出しを利用して、剥き出しにされている、なぎさの花芯に当て続ける。
男根触手の圧迫感と花芯への直撃は幼いなぎさにとって激しすぎる刺激であり、泣き出してしまう。
「わぁぁぁああぁぁん.....うっ、うっ.....苦しいよぉ、痛いよぉ.....」
しかし触手の抽送は留まる処を知らない。
断続的な花芯と深淵の同時刺激が、なぎさの中の何かに火をつけた。
「う〜ッ、ぅ〜ッ.....ぁぁあぁ〜んッッ.....なぎさ、おかしくなっちゃった.....」
悲鳴が喘ぎ声に代わり浴室に木霊(こだま)し始める。
(119)へ続く
まどか☆マギカif...(119)
男根触手による蹂躙に快感を引き出されてしまったのか、なぎさの口から嬌声が漏れ出す。
「...ぁッ、ぁッ、ぁ〜ん.....こ、こんな事で感じちゃうなんて悔(くや)しいのです.....あ〜んッッッ...」
反発を見せながらも徐々に喜悦の表情へと変わっていってしまう百江なぎさ。
花芯への刺激が余程ツボに填(は)まったのかも知れない。
紅潮した顔、上気する肌が官能の深さを表わしているようだ。
マミの肉体を使って抽送を繰り返していた男根触手も、締め付けのいい幼い体に官能を限界まで高められ射精寸前だった。
「ぅうッ!なぎさちゃん、膣中(なか)へ出すわよっ!!」
宿主の口を通じて絶頂を宣言した直後、なぎさの体内に魔液をぶちまけた。
どうやらドーパミンの誘導体が主成分らしい魔液は、なぎさの深淵の粘膜から摂取され、たちまちの内に全身に廻る。
脳に喜悦の反応を起こすと言われるドーパミンに近い成分が、全身の血管から脳めがけて殺到した。
その瞬間、なぎさは恍惚(こうこつ)の表情を浮かべながら意識を失う。
限界を超えた官能に脳の処理能力がついてこられなかったのだろうか。
マミは気を失っている、なぎさの深淵から男根触手を抜くと小さな肉体を抱きしめてキスする。
「よかったわ、なぎさちゃん。続きはベッドで楽しみましょうね。」
そして浴室のドアを開けると全裸のまま、なぎさを抱き上げてベッドルームへと運んでいく。
一方、まどかはマミから預かったマントを、さやかに返すべく彼女を探していた。
数回携帯電話で呼び出しても応答が無いのを訝(いぶか)しむ、まどか。
「おかしいなぁ、さやかちゃん電話を無視するような子じゃない筈なのに・・・」
さやかが立ち回りそうな街のあちこちを歩き回るも行き当たらない。
そんなまどかの背後に人影が迫る。
(120)へ続く
まどか☆マギカif...(120)
「おい、あんた確か、さやかとか言う奴の友達だったよな?」
突然の呼びかけに驚いて振り向く、まどか。
そこには、ほむらに佐倉杏子と呼ばれた赤い髪の少女が立っていた。
「そうだけど、何か御用?」
杏子の意図を知らないまどかは警戒しながら返答する。
「あいつさぁ、緑色の髪の毛の友達らしい奴と一緒にこの近所の家へ入ったきり出てこないんだ。」
どうやら佐倉杏子は美樹さやかの行動を見張っていたようだった。
「緑・・・ひょっとして仁美ちゃん・・・。」
まどかの知る範囲で、さやかと親しい緑の髪の少女といえば志筑仁美しかいない。
「あたしにとってはどうでもいい事だけどさ、あいつ、あんたの友達なんだろ?」
杏子はまどかを試しているかのようだ。
「杏子ちゃん、その家に案内して。仁美ちゃんとさやかちゃんに何かあったんだ。」
不吉な予感が、まどかの脳裏を過(よぎ)る。
次の瞬間、まるで風のように暁美ほむらが姿を現す。
「まって、まどか。私も一緒に行くわ。」
突然のほむらの出現に慌てる杏子。
(こ、こいつ、いつもいったいどこから現れるんだ?気配すら読み取れなかったんだぞ。)
「早く行きましょう、佐倉杏子。」
表情に焦りの色を浮かべる杏子を促して、ほむらとまどかは例の家に向かう。
3人が踏み込んだ時、既に家の中には人の気配が無かった。
(121)へ続く
まどか☆マギカif...(121)
「おかしいな、あたしが2人を見かけたのは2時間くらい前だったのに。」
周囲を警戒しながら謎の民家の玄関から居間を調べて歩く杏子。
「ここから出て他所へ移動したわけじゃないんだよね?」
まどかが尋ねた。
「あんたに会う直前まで、あたしがこの家を監視してたんだ。出られるわけないさ。」
杏子は、さやかをつけ狙っていた事を棚に上げて、監視の成果を強調する。
「だとすると家のどこかに抜け穴があるという事になるわね・・・。」
ほむらは意外な事を口にしながらキッチンへ進む。
そして冷蔵庫の扉を開けた。
中に数点の飲み物が準備されていて、ほむらはその表面に触れてみる。
「冷たい・・・この冷蔵庫ついさっきまで使われてたんだわ。」
「という事は・・・」
まどかが合いの手を入れた。
「どうやら誰かがここにいた事は確かね。」
ほむらの視線は隣の応接間に移される。
3人が応接間に進むと、まどかが床の上に何かを見つけた。
拾い上げてみると、それはボタンだった。
「これ、うちの制服の袖口に使われてるボタンだよ・・・。」
「たぶん、さやかか、仁美のやつね。2人がいたんだわ。」
「抜け道もこの近くにあるって事か。」
(122)へ続く
まどか☆マギカif...(122)
3人は手分けして結界に続く抜け道を探した。
杏子が隣室のクローゼットの扉を開くと、そこに奇妙な紋章が浮かび上がっている。
「来てくれ!どうやらビンゴらしいぜ!!」
ほむらを呼ぶ杏子。
2人が調べると引き戸式の扉の内側とクローゼットの内壁にアルミホイルが貼られていた。
「なるほど。ソウルジェムに結界の反応が表れなかったのは電波を遮断(しゃだん)してたからなのね。」
巧妙な隠ぺいのトリックに、ほむらも呆(あき)れ顔だ。
「じゃ、行きますか。」
「そうね、敵はまだアジトが発見された事に気づいてない。」
ほむらと杏子はソウルジェムをかざして魔法少女へと変身した。
そして結界の紋章を蹴破ると異空間へ突入していく。
「あ、私も行く!」
慌てて2人の後を追う、まどか。
さやか達が連れ去られた結界は白いギリシャ風の柱が延々と続く瀟洒な空間だった。
杏子は長さ3〜40センチくらいの手槍を携(たずさ)え、ほむらは愛用のサブマシンガンを構えて
四方を警戒しながら進んでいく。
柱の陰から使い魔が襲ってくる可能性があるからだ。
しかし行けども行けども何の反応も無い。
相手の罠だったのではないかと、杏子と、ほむらが疑い始めた頃、前方左側にあるドアから女の善(よ)がり声(ごえ)が聞こえてきた。
ドアに近づいて内部を覗き見た2人が目にしたのは、ベッドで絡み合う3人の少女の姿だった。
(123)へ続く
まどか☆マギカif...(123)
さやかは仁美と、ゆまの執拗な愛撫と玩弄に極限まで官能を引き出され悶え狂っていた。
初めての同性愛ではあったが、謎の美女たちに仕込まれた仁美とゆまのテクニックは、さやかに自我を守る為の
嫌悪の壁さえも形成させない。
ソウルジェムを奪われ、手足を拘束されて抵抗する手段を持たない今の、さやかは2人にもてあそばれるばかりである。
「ぁッ、ぁッ、あぁ〜んッッッ.....逝っちゃうッ、逝っちゃうよォ.....」
乳房を揉まれ、乳首と花芯を同時に舐(ねぶ)られて、さやかは数十回目の絶頂へと追い詰められていく。
「うふふ・・・気持ちいいんですね。責めを受け入れれば、もっと楽しめますよ?」
乳首から口を離して仁美がささやく。
ゆまは黙々と強弱の調子を使い分けながら花芯を舐り続けている。
「!..ぁふぅぅぅん.....」
弱弱しく息を抜きながら、さやかは逝った。
その様子を杏子とほむらが覗き見ているとも知らずに。
「・・・とんだお取込み中だな・・・・・」
「仁美ともう1人の子は魔法使いに操られているわ。本体を倒さないと洗脳は解けそうもないわね。」
部屋の前にまどかを残して、ほむら達はさらに結界の中枢へ向かう。
しかし暫(しばら)く歩くと廊下が行き止まりになっていた。
「変ね・・・」
「ちょっと待ってろ。調べてみる。」
杏子は周辺の壁を叩いて音の反応を聞く。
「おい・・ここだけ向こう側が空洞になってるぞ!隠し扉だったんだ。」
(124)へ続く
まどか☆マギカif...(124)
そっと隠し扉を押してみる杏子。
扉は半回転して人一人が通れるだけの隙間(すきま)を作る。
無言でアイコンタクトを取り、忍び足で中へ進む杏子とほむら。
5メートルと進まぬ内に結界の司令室と思しき場所に行き当たった。
内部の様子を窺(うかが)うと多数のモニターに複数の少女達が乱交する有様が映し出され、それを複数の使い魔と
大きな背もたれ付きの椅子に腰かけた薄いピンク色のローブを来た人物が見ている。
どうやらこの結界の主(あるじ)らしかった。
ほむらはいきなりサブマシンガンをフルオートで乱射する。
制圧射撃というところだろうか。
大音響と共に使い魔達が倒れ、モニターが砕け散った。
しかし背もたれが楯となって魔法使いは無傷のままだ。
悲鳴と硝煙が立ち込める中、杏子は手槍を構えて突入する。
「覚悟しな!お前のグリードランプをいただきに来たぜ!!」
そう叫ぶと魔法使いの椅子めがけて疾風(はやて)の様(よう)に襲い掛かった。
「まだ!まだお前達に命をやるわけにはいかない!!」
魔法使いは杏子が手槍を繰り出すより一瞬早く席を立ち、第一撃をかわす。
手槍の切っ先は椅子の背もたれを深々と突き刺すだけに終わった。
「また会おう、魔法少女ども!!」
憎々(にくにく)し気(げ)な捨て台詞を残して魔法使いは近くの壁に隠されていた抜け道に飛び込む。
慌てて追おうとした杏子だったが、槍を背もたれから引き抜くのに手間取(てまど)り、一手(いって)遅れてしまう。
(125)へ続く
まどか☆マギカif...(125)
手槍の回収に手間取る杏子に最初の射撃から生き延びた使い魔達が襲い掛かる。
浮世離れした美女の姿をした使い魔を蹴り倒し、殴り倒しながら、やっとの事で槍を引き抜く杏子。
そして魔法使いの飛び込んだ抜け穴へ駆けつけるが扉が中からロックされていて開かない。
起き上がった使い魔美女たちは主人が逃げる時間稼ぎとばかりに再び杏子を襲う。
そこへコンバットナイフを構えたほむらが加勢に駆けつけ、使い魔を突き刺す。
たまらず崩れ落ちる使い魔美女。
「らしくないわね、佐倉杏子。落ち着きなさい。」
杏子も手槍で数人、使い魔を倒し司令室での戦闘は終わった。
「畜生・・・魔法使いに逃げられちまったよ・・・」
憤(いきどお)る杏子。
「グリードランプの事は残念だけど次の機会を狙うしかないわ。それより・・」
ほむらは司令室の片隅から見つけ出した透明なケースに収められた指輪状のソウルジェムを杏子に見せる。
「どうやらあの魔法使い、美樹さやかのソウルジェムから魔法少女の秘密を知ったらしいわ。」
「おい・・そいつはまずいんじゃないのか!?」
思わず表情を曇(くも)らせる杏子。
「どんなレベルの情報なのか解らないけど・・用心に越した事はないわね・・・」
ほむらは冷静を装うも内心焦りを感じているようだった。
間もなく主が居なくなった結界は崩壊を始め、2人はまどかの元へ急ぐ。
「ほむらちゃん!結界が!!さやかちゃん達を!!」
まどか、ほむら、杏子の3人は、さやか達3人を救助すべく部屋へ突入する。
(126)へ続く
まどか☆マギカif...(126)
ベッドの上では仁美とゆまが我に返って呆然としていた。
さやかは手枷、足枷でベッドに繋がれたままだ。
まどかは叫ぶ。
「みんな!この結界はもうすぐ崩壊するの!早く逃げよう!!」
呼びかけに仰天した仁美とゆまは慌てて身に着けるものを探すが半透明のネグリジェしかない。
仕方なく、まどかとほむらが制服の上着を貸し与える。
一方、杏子はさやかの手枷、足枷を外しに掛かっていた。
「世話の焼ける奴だぜ、まったく!」
冷やかすように呟く杏子。
さやかはまだレズ性感パーティの余韻から抜け出せないのかボーッとしている。
そこへ、まどかとほむらも駆けつけ、さやかの拘束を解くのを手伝う。
四肢が自由になったさやかを助け起こして6人は部屋を出た。
衣服を使い魔達に持ち去られた所為で、さやかは全裸のままだ。
途中で我に返り、自らの裸体に気づいて赤面する、さやか。
結界の通路を懸命に走る6人。
ようやくクローゼットのある民家までたどり着いた時、背後で結界が消失し、入り口も消えた。
クローゼットから出た6人の少女達は現実世界に合わせた善後策を考えなければならない。
さやか、仁美、ゆまの3人は気まずい沈黙に包まれている。
いくら魔法使いに洗脳されていたとはいえ、同性と睦(むつ)みあってしまったのだから。
澱(よど)んだ場の空気をなんとかしようと、まどかが口を開く。
(127)へ続く
まどか☆マギカif...(127)
「私、さやかちゃん家(ち)までひとっ走り服を取りに行ってくるよ。裸のままじゃ外へ出られないでしょ?」
親切なのか、その場から離れたい一心での発言なのかは解らないが、その一言で周りが現実に引き戻されたのも事実だった。
まどかは携えていた、さやかのマントを置いて玄関を出ていく。
「確かに裸の上にマント1枚はきついかな・・・露出狂の変態みたいだ・・・」
さやかの呟きを聞いた仁美、杏子、ほむらは噴き出してしまう。
「ねぇ、お姉ちゃん。露出狂って何?」
言葉の意味が解らない、ゆまは傍らの杏子に尋ねる。
「ガキは知らなくてもいい事さ。」
ゆまの質問を跳ねつける杏子。
「ゆま、子供じゃないもん。」
拗(す)ねてみせる、ゆま。
「ところで美樹さやか。貴女のソウルジェムを返すわ。」
ほむらは魔法使いから取り戻した指輪状のソウルジェムを、さやかに渡す。
「ありがとう、ほむら。これでまたあんたに借りを作っちゃったね。」
しょげ返りながら指輪を受け取る、さやか。
「気をつけろよ、あの魔法使い、お前の指輪から何かを知ったらしいぞ。」
杏子が釘を刺した。
「気はつけるけど・・今回みたいに友達を利用して間接的に来られたらどうしようもないよ。」
短めのマントを胸から下に巻き付けながら弁解する、さやかだった。
一同の胸に微(かす)かな不安が過(よぎ)る。
(128)へ続く
まどか☆マギカif...(128)
その後まどかが、さやかの着替えを持って例の民家まで戻ってきた時には辺りがすっかり暗くなっていた。
さやかが着衣を整えたのを確認して6人は民家を出る。
まどか、さやか、仁美の3人は家が同じ方向なので一塊(ひとかたまり)になって家路に着く。
ほむらもいつの間にか姿を消していた。
杏子は反対方向へ歩き出す。
(やれやれ、今回は魔法使いを仕留められなかった・・まだグリードランプのストックはあるけどさ。)
住宅地を抜け、見滝原市中心に近い繁華街を目指して進んでいく。
そして道すがら児童公園に立ち寄り、ブランコのシートに腰を下(お)ろした。
既に帰宅時間を過ぎている為、公園に人影は無い。
しかし杏子は背後の茂みに向かって呼びかける。
「解ってるんだぜ?出て来いよ、ガキ。」
茂みから姿を現したのは、千歳ゆまと呼ばれていた緑色の短髪をした幼女だった。
「なんであたしの後をつけてきた?目的は?」
語気鋭く、ゆまを問い詰める杏子。
「ゆまね、帰る処が無いんだ・・・」
「親はどうしたんだ!?」
ゆまの話によれば両親の不和で母親から虐待され家を飛び出して街を彷徨(さまよ)っていた時に使い魔と出会ってしまったらしい。
杏子には最初に、ゆまが連れ去られるのを黙認した後ろめたさがあり、話を聞いてやらざるを得なかった。
「杏子にも、ゆまが子供じゃない事、認めて欲しい。」
小さなゆまの瞳に固い決意が宿(やど)る。
(129)へ続く
まどか☆マギカif...(129)
「ふぅん・・じゃ、ガキじゃない証拠を見せてみな。」
ゆまに冷たい視線を送る杏子。
「それじゃ、ちょっとジッとしてて。」
ブランコに腰かけた杏子に歩み寄るゆま。
座っている杏子の座高と、立っているゆまの背丈はほぼ同じ程度か。
「子供に出来ない事、見せてあげるよ。」
ゆまは右手で杏子の肩を抱き、左手で相手の後頭部を固定すると唇を重ねた。
「!!」
それは杏子を慌てさせるほど絶妙な感触のキスだった。
毒気を抜かれた杏子の唇を舌先で舐め、口を開くように促す、ゆま。
思わず口を開くと、ゆまは舌先を入れてくる。
あっけに取られたまま、口内を愛撫されてしまう杏子。
舌に、口蓋に、こそばゆい感覚が広がっていく。
その間にも、ゆまの右手は杏子の肩から胸、わき腹へと撫で下ろされ性感を刺激する。
(こ、こいつ・・・ガキのテクニックじゃねぇ・・・)
顔を赤らめながら焦る杏子。
2、3分のディープキスの後、口を離したゆまと杏子の間には唾液の橋が銀色に光っていた。
「...はぁ..はぁ.....はぁ...すげえな、お前。」
杏子の口を衝いて、ゆまを認める言葉が飛び出してしまう。
「まだだよ、もっと気持ちよくしてあげる。」
左手を杏子の腰に絡めながら、ゆまは次の責めに取り掛かろうとしていた。
(130)へ続く
まどか☆マギカif...(130)
杏子の羽織るパーカーを左右に大きく開き、タンクトップを捲(まく)り上げる、ゆま。
薄い肌着の下はノーブラだった。
小ぶりだが形はいい胸の双丘(そうきゅう)が露(あら)わになる。
ゆまは右手で杏子の左乳房を撫(な)で摩(さす)り、右乳房に顔を近づけてキスした。
左手はホットパンツの布地越しに杏子の尻を撫でまわすのだ。
「..んッ...んん.....んッ...ハァ、ハァ...うめぇじゃねぇか...ゆま.....」
女体の官能を引き出す機微を知り尽くしているかの如く、杏子の肉体を責めるテクニックは数日使い魔達に
仕込まれたからといって身に着くものとも思えず、天性の才能が開花したかのようだった。
右手は乳首を意識させるように同心円状に愛撫しながら中心点に向かって狭(せば)めていく。
舌で右乳を舐り、次第に乳首に迫る事で次の責めを意識させる。
臀部をまさぐる左手は時折、太腿に移されてそこも愛撫する。
まるで魔性の幼女だった。
今やベテラン魔法少女だった佐倉杏子はブランコの鎖を掴んで落ちないようにするのが精一杯の有様。
顔だけでなく全身の肌を火照らせて込み上げる官能を表わしている。
遂(つい)に、ゆまの右手が杏子の左乳首を捉えた。
瞬間、ビクリと体を震わせる杏子。
ほぼ同時にゆまの舌が杏子の右乳首に触れる。
「!...んッ...ぁ〜ん.....」
思わず甘い嬌声を漏らしてしまう杏子であった。
しかし、ゆまの手が留(とど)まる事は無い。
(131)へ続く
まどか☆マギカif...(131)
強弱緩急の責め方を巧みに組み合わせて杏子の官能をさらに燃え上がらせる千歳ゆま。
指と舌で乳首をもてあそばれて息を躍らせる佐倉杏子。
ゆまの舌は舐り責めの対象を乳首から下乳、あばら、腹と移していく。
「ちょっと腰を浮かせてくれる?」
ブランコの座席に腰掛けた状態の杏子に、ゆまは要求する。
要求に応えて緩々と腰を上げる杏子。
それを見た、ゆまはすかさずホットパンツのボタンとジッパーを外して、ひざ下までずり下(さ)げた。
杏子の履いていたパンティーは白い安物で、彼女の生活の厳しさを物語っているかのようだ。
そのパンティーさえもずり下(お)ろして、秘裂を剥き出しにする、ゆま。
下半身裸になった杏子は再びブランコに腰を降ろす。
再び杏子の肌に唇を寄せた幼女の舌は下腹部に迫り、否応なく花芯への接触を意識させる。
左腕で杏子の腰を固定し、右手で内腿を撫でまわしながら、ゆまは秘裂に舌を這わせた。
「!!.....はぁぁん...感じてる、このあたしが.....」
花芯に触れられた強い刺激が脳裏へ突き抜け、思わず杏子の目線が宙を泳いでしまう。
しかし一旦花芯を捉えたゆまが責めを中断する事はない。
あの女の官能の機微を知り尽くしたかの様に繊細なテクニックで花芯を強く舐めたり優しく触れたり、
軽快に転がしたりして杏子を追い詰めていく。
その快感の強さにブランコから転げ落ちぬよう鎖を握りしめるのがやっとの杏子だった。
(ダメ...このままじゃ意識が.....)
心臓の鼓動は早鐘の様に高鳴り、呼吸は乱れ、いまや絶頂も目前と見える。
(132)へ続く
まどか☆マギカif...(132)
熱く湿った柔らかな舌は執拗に花芯へ纏わりつく。
最も敏感な場所を、パターンに慣れる事が出来ぬよう強弱の責め方を使い分ける、ゆまは天才的なテクニシャンなのか。
「ぁあぁ〜ッ...あッ、ぁッ、あッ...熱い..体の芯が燃え上がるみてぇだぜ.....」
杏子はうわ言を呟きながら、かろうじてブランコの鎖だけは握りしめていた。
しかしそれも、ゆまが緩やかな転がしから、強く急激な舐りに切り替えると限界を迎える。
「ぅう〜んッッッ!!...はぁぁ〜ん.....」
遂に絶頂を迎えた杏子の全身から力が抜け、鎖から手を離してしまう。
ゆまの左腕が腰に添えられていた為、杏子の体は後ろへの滑落(かつらく)を免(まぬが)れ、ゆまのいる前側へと滑り落ちた。
崩れるより一瞬早く姿勢を変えていたゆまは下敷きにならず、なんとか杏子の体を支える。
「杏子!だいじょうぶ!?」
耳元で呼びかける、ゆま。
しかし杏子が反応を返せる状態になるのに1、2分経過した。
「まるで頭が痺れちまったみたいだぜ...ゆま、続きはホテルで楽しませてくれよ.....」
「ついて行っていいの?」
「ああ。その代り、あたしの足手まといにはなるなよ...」
まだエクスタシーの余韻が残る体に鞭打って杏子は立ち上がり、降ろされたパンティーとホットパンツを履きなおす。
「うん、ゆま頑張るよ。」
あどけない幼女は元気よく答えた。
さらにタンクトップとパーカーのずれを直し、身支度を整えた杏子は、ゆまの手を引いて宵闇(よいやみ)の公園を後にする。
一見、姉妹にも見える2人の影は夜の繁華街へと消えていった。
(133)へ続く
まどか☆マギカif...(133)
翌日の見滝原中学校へ向かう通学路で落ち合った、まどか、さやか、仁美の3人。
「おっはよ〜ッ!!みんな、元気ィ〜!?」
昨日の出来事を気にかけまいと敢(あ)えて陽気に振る舞う、さやか。
まどかは作り笑いを浮かべて手を振る。
しかし仁美はつかつかと、さやかに近づくと戸惑うさやかに抱き着いてキスした。
さやかは仰天のあまりスクールバッグを取り落す。
「ひ、仁美ちゃん・・・」
青ざめて成り行きを見守る、まどか。
「おはようございます、さやかちゃん。」
唇を離してから仁美が挨拶を返す。
「あっ、あの・・仁美?私たち女の子だよね?」
衝撃のあまり膝を震わせながら、さやかが問いかけた。
「ええ、もちろん。女の子ですわ。そして私は貴女を愛してます・・・。」
ひどく冷静に仁美は答える。
「あれから気づいたんですの。私の本当の気持ちに。」
唖然とするさやかの手を取って瞳を見つめる仁美。
それが恋する乙女の表情だと気付いたまどかは赤面して手で顔を覆った。
落ちたスクールバッグを拾い上げて、さやかに持たせた仁美は手を繋いで学校へ引っ張っていく。
慌てて2人を追う、まどかだった。
やがて3人の教室でホームルームが始まり、早乙女先生から意外な話が飛び出す。
(134)へ続く
まどか☆マギカif...(134)
「え〜皆さんにお知らせがあります。先日、退院された上条恭介くんがこのたびウィーンの音楽学校へ転校される事になりました。」
突然の告知にざわめく教室。
(えっ、嘘!?・・・恭介が留学するの?)
幼馴染である彼に仄(ほの)かな恋心を抱いてきた、さやかにとって衝撃的なニュースだった。
早乙女先生は教室の入り口で待っていた恭介を手招きし、教壇に立たせて挨拶させる。
「みんな、今まで仲良くしてくれてありがとう。いろいろ考えた結果、進路を決めました。」
どうやら事故に遭う前から音楽の師匠に推薦されていたらしい。
(まぁ・・恭介が自分で選んだ道なんだし・・・邪魔するわけにいかない。)
自分の肉体と今後の人生を代価にした願いで危機から救い出した恭介が手の届かぬ遠くへいってしまう寂しさ、
身勝手に決められた別れへの怒り、報われず裏切られたのかという哀しみが心の底に湧き上がる。
が、わだかまる想いを押し殺し、作り笑顔を浮かべる、さやか。
別れの挨拶を済ませた恭介は教室を出ていき、さやかは憔悴の表情を浮かべていた。
(正直つらい・・・でも私、魔法少女だもん。正しい事の為に我慢しなくちゃ・・・)
その有様を見て心配する仁美とまどか。
(さやかちゃん・・本当は恭介くんの事好きなんだろうな。いきなりのお別れつらいんだね。)
(見ているだけでもつらそう・・・なんとか私がお慰めしなくては・・・。)
その後、昼休みになると2人はさやかの元を訪れ元気づけようとする。
「ねぇ、さやかちゃん。放課後CDショップ見にいこうか?」
「一緒にカラオケでも如何?大声で歌えば元気が出ますわよ?」
しかし、さやかの表情は暗いままだった。
(135)へ続く
まどか☆マギカif...(135)
放課後、無理矢理に近い形で、まどかと仁美はさやかを気晴らしに連れ出す。
まだ恭介との別れのショックから抜け出せないさやかではあったが、親友2人の慰めが功を奏し機嫌は直り始めていた。
軽いショッピングの後、駅前のアミューズメント施設にあるカラオケルームへ入店する。
テーブルとソファーの置かれた室内に陣取り、端末から曲を入力していると次第に気分が高揚してきたらしく、
さやかの表情に、やや明るさが戻る。
しかし選曲が不味かった。
事もあろうか、さやかが選んだ曲に切ない男女の別れを歌った場面が混ざっていたのだ。
思わず今朝の出来事を連想し、意気消沈してしまう、さやか。
その寂しげな横顔に仁美が反応した。
「鹿目さん、マイクの調子が悪いのですけどカウンターまで行って予備を借りてきて下さいませんか?」
まどかは言葉の裏など考えずに片道2、3分掛かるカウンターへ向かう。
部屋に残されたさやかに、仁美はさり気なく寄り添い肩を抱く。
「恭介君とは暫(しば)しのお別れ。留学が終わればまた会える筈ですわ。」
その優しさに振り向く、さやか。
「それまで私たちの恋を楽しみましょ、王子さま。」
振り向くタイミングを狙いすました仁美のキスが、さやかの唇を奪った。
心の隙間を狙った見事な一撃に、彼女のハートは射抜かれてしまう。
(や、柔らかい...女の子の唇ってこんなに柔らかくて、いい匂いがするんだ.....)
結界の歓迎パーティーで経験したレズ性感の官能が脳裏に蘇(よみがえ)り、肉体が反応した。
さやかの方からも舌を絡め、ディープキスに縺(もつ)れ込んでいく。
(136)へ続く
まどか☆マギカif...(136)
カラオケルームのソファーの上で少女同士の濃厚なキスは続く。
熱く柔らかな舌が絡み合う感触が心地よい。
次第にさやかがソファーに倒れ込み、仁美が覆いかぶさる展開になる。
やはり乙女の園に囚われていた時の経験が活きているのだろう。
ソファーに横倒しになった、さやかの後頭部と腰に手を廻し逃さない仁美。
2人の足が絡み、衣服ははだけ、スカートは捲(めく)れ上がってパンティーも露わになった。
1、2分も続いたディープキスが終わると、さやかは顔を紅潮させ潤んだ瞳で続きをせがむ目線を送る。
それに応えて仁美は左肘と両膝で体を支えながら、さやかの首筋にキスし、右手で太腿を愛撫する。
「仁美...私たち一線超えちゃったね.....」
背徳の世界に堕ちた事を呟く、さやか。
「堕ちましょう、一緒に.....」
仁美の眼差(まなざ)しに暗い決意が宿る。
右膝頭を、さやかの陰部に密着させてグリグリと圧迫刺激する仁美。
「..ぁ...ぁん...ぁッ.....ぁ〜ん...はァ、はァ.....気持ちいいよ、仁美.....」
秘裂の中の花芯を布地越しに刺激されて感じているのか肌を上気させる、さやか。
主の官能を表わす様に彼女のソウルジェムは怪しい明滅を繰り返している。
「もっと気持ちよくして差し上げますわ...」
仁美は体位を変え、さやかのパンティーを摺り降ろしにかかった。
が、その時部屋の扉が開く。
まどかが帰って来たのだ。
(137)へ続く
まどか☆マギカif...(137)
「な、何してるの!?2人共・・・」
カウンターから借りてきたマイクを思わず取り落し、その場に立ち尽くす、まどか。
「え?ぁあ...ちょっとスキンシップを.....」
照れ隠しに掌で顔を隠しながら答える、さやか。
「恋人同士がするような事ですわ...」
艶(つや)やかに微笑みながら答える仁美の目が怖かった。
2人は渋々ペッティングを中止したが、まどかは場の空気から完全に浮いてしまう。
その後も、さやかと仁美は肩を寄せ合いながら愛を確かめ合いカラオケどころではない。
利用時間いっぱいまで気まずい雰囲気のまま歌い続ける、まどかの努力が涙ぐましかった。
(ううっ・・これじゃ私、恋のお邪魔虫だよぅ・・・)
ようやく時間いっぱいとなりカラオケルームを出る時には、すっかりしょげ返ってしまう、まどか。
対照的にさやかと仁美は手を恋人繋ぎにして意気揚々と店を出る。
そんな3人の姿を近くの物陰から見ながら切歯扼腕(せっしやくわん)する、ほむら。
(可愛そうなまどか・・私が慰めてあげたいのは山々だけど・・隠密警護なのに姿を現すわけには・・・)
街は既に夜、3人はそれぞれの家に帰る為、アミューズメント施設の前で別れた。
翌日、通学路で落ち合った3人は学校へと向かう。
またも、さやかと仁美は肩を寄せ合い手を繋いで並んで歩く。
(恋人同士を邪魔しちゃ悪いかな・・・)
まどかは2人の後にトボトボと付いていくのだ。
教室に着くとクラスメイトたちが噂話をしているのが耳に入った。
(138)へ続く
まどか☆マギカif...(138)
「ねえ、知ってる?謎の救急車の噂。」
「確か女の子を連れてっちゃう奴でしょ〜。」
「隣のクラスの子が攫(さら)われかけたらしいよ。」
「怖いよね〜」
どうやら新手の魔法使いが現われたらしい。
まどかは、さやかの元へ走り噂を伝えた。
「その救急車って使い魔だよ、きっと。」
「う〜ん、たぶんそうなんだろうね。まどかが魔法少女になってやっつけたら?」
まるで他人事の様に聞き流す、さやか。
仁美との恋が魔法少女としての自覚を鈍らせたのだろうか。
「もぅ、さやかちゃんたら・・・」
まどかは憤慨しながら自分の席に帰り、1日授業を受けた。
そして放課後、仁美はさやか達と別れて習い事のピアノ教室へ向かう。
駅を挟んで反対側にある教室目指して進む仁美。
その背後を音も無く付いていく1台の救急車。
奇怪な事に赤十字マークはあるのに所属病院が記述されていない。
助手席の窓が開き、ヘルメットを目深(まぶか)に被った隊員が姿を現す。
その手には吹矢パイプが握られ、仁美に狙いを定める。
救急車が仁美の背後3メートルまで近づいた時、吹矢が発射され命中した。
停車した救急車は、意識を失って倒れた仁美を収容すると、どこへともなく走り去っていく。
(139)へ続く
まどか☆マギカif...(139)
何処(いずこ)とも知れぬ暗い場所で仁美は目覚めた。
(私・・ピアノ教室へ向かっていた筈ですのに・・・ここはどこですの・・・)
どうやらベッドのような物の上で仰(あお)向けに寝かされていたらしい。
周囲に何人もの人影があり、そのうちリーダーと思しき者が手を上げて合図した。
すると仁美の頭上にあるライトが点(つ)く。
外科手術室にあるような複数のライトを纏(まと)めた光源で強烈に眩(まぶ)しい。
思わず両手で顔を覆うとしたが、手は動かなかった。
手枷でベッドに繋がれていたのだ。
気が付くと両足もL字型に曲がった金属の台に固定され動かせない。
「これはどういう事なのですか!?」
と、叫ぼうとした仁美は口にもボールギャグ(プラスチックボールで口を塞ぐタイプの猿轡)が噛まされ声を上げる事が出来なかった。
「これよりオペを開始する。ローター!」
リーダー格が指示するとローターを持った3人ほどの人影が進み出る。
それはよく見ると看護婦の姿をしているが表情や動きが人間のそれでは無い。
看護婦もどきは2人が仁美の左右の胸に、1人が股間に配置された。
怪しい女の手が仁美の乳房に伸ばされ、やわやわと揉みしだいていく。
そのテクニックは乙女の園で経験したのと変わらぬレベルであり、次第に乳首が勃(た)ってしまう。
同時に内腿を撫(な)で摩(さす)られ、仁美は柔らかな電流が突き抜けたような感触を覚える。
(くっ...この方たち、私をどうするつもりなのかしら.....)
不安と共に湧き上がる次の責めへの期待を慌てて打ち消す仁美であった。
(140)へ続く
まどか☆マギカif...(140)
3人の看護婦もどき達は絶妙な連携で仁美の肉体に愛撫を加え続ける。
既に両胸の乳首は屹立し、秘裂は花蜜を溢れさせてしまっていた。
全裸で内診台に拘束された仁美に性的玩弄を避ける事は出来ないのだ。
(...本来なら怖い筈ですのに...何ですの、この昂揚感...私が責められるのを期待してる..まさか...)
得体の知れない存在に体を弄り回されている屈辱と恐怖に萎縮していなければならない筈の肉体は、
逆に官能と喜悦への期待から上気し、責めを受け入れる体制になってしまっているのか。
仁美は恥じたが彼女の体は言う事を聴かなかった。
右乳房を責めていた看護婦もどきがパールローターを右手で持ち、静かに右乳首へ押し付ける。
まだスイッチは入っていないので振動は無いが、冷たいプラスチックの感触が仁美の意識を引き付けた。
感触の源を確認しようと右を見る仁美。
すると左乳房担当の看護婦もどきがローターを左乳首に押し付けた。
仁美は慌てて左を見ようとする。
さらに股間の前に立つ看護婦もどきが花芯を狙ってローターを押し付けると仁美は一気に緊張した。
(い、いよいよ始まるのですね...)
まず右乳首のローターが微弱な振動を開始する。
続いて左乳首のローターのスイッチも入った。
左右の乳首から断続的な振動が伝わり、こそばゆい快感に変わっていく。
(ん...んんッ.....んッ...ん〜ッ...はぁッ、はぁッ...ダメ、感じちゃうッ.....)
仁美の表情が崩れ始めると、股間担当の看護婦もどきもローターを使い始める。
勃起していた花芯は、もろに刺激を受けてしまった。
(141)へ続く
まどか☆マギカif...(141)
ローターの引き起こす低周波振動に反応した仁美の花芯は彼女の脳裏に快楽の情報を流し始める。
「ぁッ..ぁん...ん〜ッ...ぁはぁ...う〜ッ、う〜ッ.....ぁあぁぁああぁぁぁぁッ!!」
肉体の3点を絶妙なタイミングで責められ、仁美の理性は決壊寸前だ。
看護婦もどき達は仁美の反応を見ながらローターを押し付けたり、離したり、振動を強くしたり弱くしたりしながら責め嬲る。
数分も経たぬ内に最初のエクスタシーが来た。
「!...ぅうッ...」
官能の衝撃に理性も意識も限界を迎える。
「はぁ...はぁ、はぁ、はぁ.....」
焦点の合わぬ眼差しを宙に泳がせる仁美。
その時、機が熟したと見てリーダー格が次の指示を出す。
「アナルマッサージを!」
股間を担当する看護婦もどきは、どこからか先端の細くなったアナルバイブを取り出した。
そして仁美の菊門にバイブの先端をピタリと押し付ける。
仁美はまだエクスタシーの余韻から抜け出せず、避けようとすらしない。
バイブには予めワセリンが塗られていたのか、抵抗なく仁美の肉体へ侵入してしまう。
ここへ来て異変に気付く仁美だったが既に身を守る手段が無い。
看護婦もどきはローター責めを継続しながら、アナルバイブで前後左右に菊門をかき回す。
「ん〜ッ、ん〜ッ、ん〜ッ.....ぁぁあ〜ん.....」
切なげに不安と喜悦の入り混じった声を上げる仁美。
彼女の中で何かが変わり始めていた。
(142)へ続く
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