【七月】
希「九人や。ウチを入れて」
\ダイスキ♪/
穂乃果(μ'sは九人になって、廃校も回避!)
穂乃果「この九人で合宿とかできたらいいねって話してたんだー♪」
ミカ「へー。合宿かぁ…」
フミコ「生徒会長と副会長もいるし、いろいろできそうだね」
穂乃果「えへへ。楽しみだなぁ…みんなで一緒にお泊まり!夜更かししてトランプしたり、カレー作ったりするんだよね♪」
ヒデコ「いや、合宿でしょ?」
ミカ「カレーって…小学生のキャンプじゃないんだから」
穂乃果「え。…でも、みんなカレーは好きでしょ?」
フミコ「まあ嫌いじゃないけど…合宿なら何日も泊まるでしょ?」
ミカ「1泊ならいいけど、ずっとカレーじゃ飽きちゃうよね」
ヒデコ「園田さんもいるし、練習のための合宿ならもっとバランスを考えたメニューになるんじゃない?」
フミコ「それに九人分も作るってことは、かなりの量だよ。キャンプみたいに屋外ならともかく…気をつけないとカレーの匂いが残っちゃいそう」
穂乃果「そうかなぁ…」
キーンコーンカーン…
教師「こうしてイングランド軍の侵攻により、9月4日にはカレー包囲戦が始まります」
穂乃果「カレー!?」
教師「この戦いは翌年の八月、イングランド軍がカレーを占領するまで続き──」
穂乃果「なんとっわったっしっがー♪カレー市民のー。最後の一人になっちゃったー!?」
ヒデコ「もう諦めなよ穂乃果」
フミコ「カレーの市民は穂乃果ちゃんだけだよ…」
穂乃果「そんなことない!フランスでもイングランドでも、カレー好きな人はたくさんいるはずだよ!」
穂乃果「日本人もー。フランス人もー。みんなカレーが好きーだけどー♪」
海未「イングランドのー♪侵攻でー」
穂乃果「カレーは奪われたー!?」
ミカ「いや、カレー包囲戦って1346〜47年だから…」
ことり「インドのカレーがヨーロッパに伝わるより150年以上も前だね」
穂乃果「え。じゃ、じゃあ…」
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理事長「残念ですが、イングランドどころかフランスにもカレーを食べている人は誰もいません」
穂乃果「そんなぁ!?」ガーン
海未「はっきり言います。カレーは無しです!」
穂乃果「ううう…ひどいよ」シクシク
ことり「穂乃果ちゃん…670年以上も前のヨーロッパの戦争でそこまで…?」
海未「違います。あれは多分、勘違いしてるんです…」ハァ
穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんは、カレー好きだよね!?」
ことり「カレーって…もしかして、料理のほうのカレー?」
海未「やっぱり…そんなことだと思いました」
穂乃果「そんなことじゃないよ!大事なことでしょ!?」
ことり「えーと…カレーって、にんにく使うことが多いから…入ってなければいいんだけど」
穂乃果「ほぼ否定された!?」
海未「嫌いじゃないですけど…どちらかといえば和風の物が好きですね。あえてカレーを選ぶことは少ないです」
穂乃果「うーん。そっかぁ…」
穂乃果(にんにくの入ってないカレーって、どれくらいあるのかな?)
【アイドル研究部・部室】
カタカタ…カチ
穂乃果「このレシピも…市販のルウや、カレー粉にまで!?」
にこ「穂乃果?…何してんの?」
穂乃果「カレーってほとんどにんにくが入ってるみたいだよ!?」
にこ「はぁ?カレー?…なんでカレーなのよ」
凛「にんにく使うんだったら凛はラーメンがいいにゃー♪」
花陽「ごはんにはカレーのほうがいいかなぁ…」
穂乃果「花陽ちゃん!」ギュ
花陽「ピャァ!?…な、何ですか?」ドキドキ
穂乃果「花陽ちゃんならそう言ってくれると思ってたよ…カレーの市民は私だけじゃなかったんだね」ウルウル
凛「千代田区だから市民じゃなくて区民じゃないんですかー?」
にこ「ああ、そういえばカレーに入れたりするスパイスにもクミンってあるわよね」
花陽「クミンシードとかですよね」
穂乃果「クミン…そっか、私たちはカレー区民!」
穂乃果「インドに渡りー♪カレーと出会いー♪私たちはここまでやーってーきたー♪」クルクル
にこ「結局何がしたいのよ。あんたは…」
穂乃果「カレー!…いや、合宿だよ!」
花陽「合宿…で」
凛「カレー?」
穂乃果「そうだよ!μ'sの九人で合宿して…カレー作って食べたら絶対楽しいよ!」
にこ「合宿はわかったけど、なんでカレーなの?」
穂乃果「えーと…ほら、お肉も野菜もバランスよく食べられるし?」
花陽「カレーはスパイスを食べる料理といわれていて…スパイスにもいろいろな効能がありますよね」
海未「…詭弁ですね」
ほのにこりんぱな「えっ」
花陽「1885年の七月に宇都宮駅で販売されたのが始まりといわれています。当初はおむすび二個とたくあんを竹の皮に包んだ物で…」
海未「それは駅弁」
穂乃果「ちくわ、はんぺん」
にこ「それは紀文」
凛「岡本和真?」
海未「それは智辯学園」
穂乃果「野球部じゃなくて私たちの合宿の話…」
海未「智辯ではなく詭弁だと言ったのです。野菜といいますが、カレーなら穂乃果はピーマンも食べますか?」
http://2chb.net/r/lovelive/1472638150/
穂乃果「ピーマンは…カレーには入れないよね?」
にこ「入れることもあるんじゃない?今時、別に珍しくないし」
花陽「私は好きですよ♪」
海未「ではゴーヤーならどうです?」
http://2chb.net/r/lovelive/1494169673/1-26
穂乃果「うぐっ…ゴーヤーなんて入れないよ!」
凛「凛もゴーヤーはあんまり…お魚よりはマシだけど」
海未「苦手な野菜は食べたくない…それで本当に栄養のバランスを考えていると言えますか?」
穂乃果「うぅ…海未ちゃんの意地悪ー!」
にこ「野菜の好き嫌いなんてお子様ねー。普段から料理しないからありがたみがわからないのよ」
真姫「別に料理なんてしなくても、特に苦手な野菜はないけど」 穂乃果「真姫ちゃん!真姫ちゃんはカレー好きだよね!?」
真姫「カレー?…まあ、嫌いじゃないけど」
穂乃果「じゃあμ'sの九人で合宿したら、カレー作って食べ」
真姫「パスタがいいんじゃない?」
凛「すてきなともだちー♪」
花陽「それはパルタ」
穂乃果「ヘリオポリスから強奪された4機のガンダムのうち砲戦仕様の機体でディアッカが搭乗」
にこ「それはバスター」
希「イースターにあたる行事やろ?ロシア正教会の」
絵里「それはПасха(パスハ)」
真姫「じゃなくてパスタよ。パンや白米のごはんに比べてGI(グライセミック・インデックス)値が低いでしょ。糖がゆっくり吸収されるから集中力が持続しやすい。練習とか勉強とか、効率よくやるなら食事はパスタがいいわよ」
穂乃果「そ、そうなの?…でも、絵里先輩と希先輩はカレー好きですよね!?」
希「カレー?…まあ好きだけど」
絵里「そうね。家でよく作ったりするし」
http://2chb.net/r/lovelive/1485084066/1-19
穂乃果「じゃあ、合宿で作るならパスタよりカレーですよね!?」
希「んー。合宿かぁ…ごはんを炊く手間を考えたらパスタのほうが時間を節約できるね」
絵里「そうね。カレーはさらに洗い物が…」
にこ「ま、カレー作った鍋よりパスタ茹でただけの鍋のほうが洗うのは遥かに楽ね」
穂乃果「そんなぁ!?作る前から後片付けの心配なんて夢が無さすぎるよ!><」
海未「穂乃果が無頓着すぎるんです。九人で合宿なら九人で分担することになるのですから」
穂乃果(今のところ確実に味方になってくれそうなのは花陽ちゃんだけ…こうなったら)
『カレーって、にんにく使うことが多いから…入ってなければいいんだけど』
穂乃果(にんにくが入ってないカレーを作って、ことりちゃんも味方につけるしかないよね!)
花陽「にんにくの代わり…ですか?」
穂乃果「うん。何かないかなぁ?」
花陽「辛味と香りなら…生姜はどうですか?」
穂乃果「しょうが?」
花陽「はい。いろんな料理に使えて、体にもいいみたいだし…」
穂乃果「そっかぁ…料理だけじゃなく、お菓子や飲み物にも使ったりするよね」 にこ「ダメね」
ほのぱな「えっ」
穂乃果「な、何がダメなの?」
にこ「あんた、さっきカレー粉の材料調べてたでしょ?…ほら、このページ」
穂乃果「見てたけど…あ」
希「ふむふむ。カレー粉に使う基本のスパイスは6種類…カルダモン、クミン、コリアンダー、ターメリック、レッドペパー。そしてジンジャー」
凛「神社?」
『スピリチュアルな場所やからね』
にこ「ジンジャーよ。生姜のこと」
穂乃果「そっか…生姜は最初から入ってるんだ」ガクッ
花陽「にんにくの代わりにはならないんですね…」
希「にんにくの風味のインパクトは絶大やからね。具体的な説明はできないけど、入ってるほうが確実に美味しい」
穂乃果「何か…何かあるはず…そうだ、あれはどうかな!?」
花陽「あれ?」
凛「どれ?」
穂乃果「ほら、何て言ったっけ。あの…」
【ウォルス城・地下】
花陽「ここは…?」
穂乃果「地下室みたいだね。何か珍しいアイテムがありそうな予感♪」
真姫「ちょっと待って。…何か嫌な感じがする」
花陽「い、嫌な感じって…?」
真姫「何かの視線を感じるような…」
穂乃果「誰もいないよ。早く先へ進もう♪」
花陽「だ、大丈夫かなぁ…?」
にこ「道が左右に分かれてるわよ」
穂乃果「ホントだ。左右対称で…同じ形のドアが二つあるね」
にこ「どちらかが宝物庫だとすると…」
花陽「もう片方は…罠!?」
真姫「いや、両方とも罠の可能性もあるでしょ。お城の宝物庫に見張りもいないなんて不自然よ」
穂乃果「何もないんだったら罠も必要ないじゃん。ってことは、両方とも宝がある可能性もあるわけでしょ!?」
花陽「で、でも気をつけたほうが…」
穂乃果「大丈夫だって。まずは右♪」カチャ
「ほ〜の〜か〜…」
穂乃果「何?にこ先輩」
にこ「へ?…いや、別に呼んでないけど」
穂乃果「じゃあ真姫ちゃん?」
真姫「私じゃないわよ。今の声は…」
花陽「ドアの向こうから聞こえたよ!?」
海未「カレーは無しです!」
穂乃果「わぁ!?…う、海未ちゃん?」
海未「宝物庫を荒らす者は生かして帰しませんよ。フフフ…」
真姫「あ、あれは…ガルキマセラ!?」
海未「ふんっ!」ドスッ
花陽「ピャァ!?」
バタッ
真姫「花陽!」
花陽「」
穂乃果「一撃でやられた!?」
にこ「だ、ダメだわ。花陽しか白魔法使えないのに…逃げるわよ!」
真姫「だから罠だって言ったのに!」
海未「簡単に逃がしはしませんよ。ほらっ!」ドゴォ
にこ「どわぁ!?」
穂乃果「ひいぃ!?」
真姫「ヴェぇ!?」
\ダレカタスケテー!/
のぞりん「チョットマッテテー」
【二年教室】
穂乃果「そう、ガルキマセラ!」
ことり「それを言うならガラムマサラじゃないかなぁ?」
穂乃果「ガラムマサラ…って何だっけ?」
海未「クローブ、シナモン、ナツメグを含むミックススパイスですね」
ことり「ほかにカルダモン、クミン、胡椒などを加えたりするみたい」
穂乃果「カレー粉とはまた違ったミックススパイスなんだね」
ミカ「ナツメグって人の名前みたいだよね」
フミコ「ナツコさんとメグミさんのコンビみたいな?」
ヒデコ「一人かもしれないよ。夏木メグミさんとか」
穂乃果「ナツメグさんかぁ…どんな人なんだろ?」
【ウォルス城・地下】
穂乃果「って、またここ!?」
絵里「お城の地下ね。何か貴重なアイテムがありそう♪」
穂乃果「だ、ダメだよ。早く逃げよう!」
ことり「どうしたの穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ここ、ガルキマセラが出るから…今の私たちじゃ歯が立たないよ」
絵里「ガルキマセラ?」
ことり「アハハ。もう、穂乃果ちゃんったら…ガルキマセラじゃなくて、ガラムマサラでしょ?」
穂乃果「違うよー!とにかくここはヤバいんだって><」
「手伝ってあげましょうか?」
ことほのえり「えっ」
「あなたたち、お宝を取りに来たんでしょ?」
穂乃果「そうだけど…ここはガルキマセラが出るから危ないよ。あなたも早く逃げたほうが…」
「平気よ。だって、あたしは強いもの♪」
ことり「私たちと違う制服…」
絵里「中学生…じゃないわよね?」
穂乃果「だ、大丈夫かなぁ?」
「ここを開ければいいのね?」カチャ
穂乃果「気をつけたほうが…」
海未「宝を狙う者には…容赦はしません!」バーン
絵里「ガルキマセラ!?」
穂乃果「出たぁー!?><」
「はい」ボカッ
海未「ぐふっ!?」
ことほの「あ」
海未「ふ…不意討ちとは、卑怯な…」ガクッ
「勝ちは勝ちよ。あなたにだって不意討ちできるチャンスはあったんだから」
絵里「か、勝ったの?」
「あたしが勝ったんだから、あなたはあたしの子分よ。はい、名前書いて♪」
海未「うぅ…わかりました」サラサラ
「ガルキマセラ?…ふーん。見かけによらずいかつい名前ね」
海未「あ、あなたは…?」
「あたしはレイコよ」
海未「レイコ…」
レイコ「そうよ。あたしが呼んだら、すぐに駆けつけてね!」
海未「はあ」
穂乃果「あったよー!一枚♪」
ことり「エルフのマント…だね」
絵里「一枚だけか…レイコさん、使う?」
レイコ「別にいらないかな。そんなの無くてもあたしは強いし♪」
穂乃果「じゃあ持って帰って花陽ちゃんにあげよう。一撃でやられないように…」
海未「こうして私は友人帳に名前を…」
穂乃果「って、それナツメグじゃなくて夏目友人帳じゃん!」
海未「そもそもどうして私がガルキマセラなのですか!?」
穂乃果(…鬼っぽいから)
海未「何か言いました?」
穂乃果「いいえ」
穂乃果(シンプルなカレー粉とガラムマサラをベースに作れば…にんにくを使わなくても美味しいカレーができるよね?)
【高坂家】
ジュー ガシャシャ
穂乃果「まずはタマネギをよーく炒めて…」
雪穂「何作るの?肉じゃが?」
穂乃果「違うよ。にんにくを入れない分、野菜で香りとコクを出すの」
雪穂「にんにくと玉ねぎ…カレー?」
穂乃果「そうだよ」
雪穂「でもルウがないみたいだけど…」
穂乃果「うちでよく使うジャワカレーとかのルウって、にんにくがたっぷり入ってるでしょ?」
雪穂「そうなの?」
穂乃果「そうなの。だから同じ中辛でも他のカレールウに比べて圧倒的に辛いんだよ」
雪穂「へー」
グツグツ…
雪穂「香りはカレーっぽいね」
穂乃果「カレーだもん。味もカレーだよ…たぶん」
きぃほのゆき「いただきます♪」
雪穂「ん、意外と悪くないね」
ほの母「いつものカレーとは全然違うけど…」
穂乃果「何だろう…この物足りない感」
雪穂「あっさりしてていいんじゃない?スープカレーみたいな」
穂乃果「そっか。ルウを使わないから、とろみがないんだ…」
ほの母「カレールウは脂が多いから、ルウ無しだとカロリーも抑えられるわね」
穂乃果(とろみ、コク、旨み、辛さ…どれをとってもルウを使ったカレーに負けてる…気がする)
穂乃果「このカレーじゃダメだ…イングランド軍には勝てないよ!」
雪穂「イングランド?」
ほの母「サッカーでもやるの?」
【カレー海峡】
絵里「私はイングランド軍を率いるエリワード絢世よ!」
にこ「あやせい?」
海未「三世ではないのですか?」
希「そもそもエリちはイングランドやなくてロシアやろ?」
絵里「…素人にしか見えない」フッ
真姫「イミワカンナイ」
りんまき「そーれーでもー♪みたーいよ、おおーきなゆめはー♪」
花陽「こーこーにーあーるよ♪始まったばcurry♪」
絵里「とにかく今はカレー海峡を渡り、カレーを占領して大陸進出の第一歩とするのよ!」
ことり「カレー海峡…ものすごく臭うんだけど」フルフル
にこ「ガーリック、カルダモン、クミン、コリアンダー、ジンジャー。いろいろなスパイスの香りね」
凛「海水が全部カレーになってるにゃ!」
のぞえりにこ「これカレーだよ!何もかも全部がー♪」
りんまき「わかってる!」
ヒデコ「この辺りでは魚もカレイしか釣れないらしいよ」
絵里「海に落ちたらカレーの具になってしまうわ。気をつけましょう」
【フランス北部・カレー】
穂乃果「イングランド軍が攻めてくるよ!?」
花陽「カレーを守らなくちゃ…ごはん炊けたよー♪」
穂乃果「いや、ごはん炊いてる場合じゃないよね?」
花陽「でも腹が減っては…っていうし」ハフハフ
穂乃果「もう食べてる!?」
花陽「穂乃果先輩が作ったスープカレーも美味しいです♪」
穂乃果「でも、私のカレーじゃイングランド軍には勝てない…どうすれば」
花陽「カレーを狙ってるってことは、イングランド軍もカレーが欲しいってことですよね?」
穂乃果「そう…なのかな?」
花陽「カレールウの“とろみ”の正体は小麦粉です」
穂乃果「小麦粉…そっか、それならお店にたくさんあるよ!」
花陽「ちょっと待って。ルウと同じ物を使ったら意味がないと思いませんか?…とろみの素は小麦粉じゃなくてもいいはずです!」
穂乃果「小麦粉以外で、カレーにとろみをつける方法…?」
花陽「お米です!」
穂乃果「お米!?」
花陽「はい。小麦粉ではなく米粉を使うんです」
穂乃果「それでカレーにとろみをつけられるなら…」
海未「そうはいきませんよ。カレーは私たちがいただきます!」
花陽「ピャァ!?もうイングランド軍が…」アワワワ
穂乃果「ガルキマ…じゃない、海未ちゃん!」
絵里「カレーは私たちが占領したわ。あなたたちのリーダーを含む幹部六名を人質として引き渡しなさい!」
穂乃果「そんなにいないけど…」
にこ「フランス軍も大したことないわねー」
凛「さっさと来るにゃ!」
雪穂「なんで私まで…」
亜里沙「Хорошо…」
ほの母「私もなの?」
あんじゅ「私がリーダーよ。ユーキアンジュ・ド・サン・ピエール」
花陽「あ、あんじゅ…カレーの区民だったんだ?」
雪穂「フランス人っぽい名前だから?」
あんじゅ「そうかしら?…まあ、穂乃果ちゃんたちと一緒にカレー作りたい派ではあるわね♪」
花陽「でもカレーの市民の代表六人って処刑されちゃうんじゃ…?」
穂乃果「そんな!?」
亜里沙「これが、お姉ちゃんのやりたいこと…?」フルフル
絵里「あ、亜里沙…私は」
ことり「穂乃果ちゃんは…にんにくを使わないカレーを作ろうとしてるんだよね?」
穂乃果「そうだよ。完成したら、ことりちゃんもカレー区民になってくれるでしょ!?」
ことり「穂乃果ちゃん…」
花陽「凛ちゃん!」
凛「かよちん…なに?」
花陽「カレーはラーメンにも合うでしょ!?」
凛「カレーラーメンってこと?」
花陽「そうだよ。…ほら、穂乃果ちゃんが作ったスープカレー!」
凛「スープカレー!そっか、これなら…」
あんじゅ「矢澤さんは、こっちへ来てくれないの…?」
にこ「ニコッ!?」
希「ちょっ…あんじゅ!そんなんずるいやん!?」
海未「ことり、凛!どういうつもりです!?」
ことり「カレーもいいかなって♪」
凛「カレーとラーメンは仲良しにゃ♪」
ほの母「私たちは…」
ことほのにこりんぱなゆきありあん「カレーの区民!!」
真姫「どうするの?三人も向こうへ寝返ったみたいだけど」
絵里「三人?…誰のこと?」
亜里沙「お姉ちゃん♪」ギュー
希「まあ、ウチもカレーは好きやし」
フミコ「小麦粉以外の物でとろみをつけるカレー、作ってみたい♪」
ミカ「食べたい♪」
海未「こちらが残り三人しかいないじゃないですか!」
真姫「別にカレーでもいいけど…」
ヒデコ「カレイ以外の魚も釣れるなら食事はカレーでもいいかな」
海未「ああっ、とうとう私一人に!?」
穂乃果「こうしてカレーは解放されたよ!」
亜里沙「Хорошо♪」
希「…というわけで、結局カレーの市民は六人とも助かったといわれてるん」
穂乃果「そ、そうなんだ…よかったぁ」ホッ
フミコ「穂乃果ちゃん、カレーに米粉でとろみをつけるって言ってたけど…」
穂乃果「そうだよ。小麦粉もだけど、米粉もお店で使うからたくさんあるし」
海未「それ以外の問題は解決したのですか?」
穂乃果「えーと…ルウを使わないから脂質も少ないし、あっさりしたカレーに仕上がった…と思う」
ことり「辛さとコク、旨味が足りないって言ってたっけ…」
穂乃果「そうなんだよね…味のインパクトになる部分が弱くて」
希「イングランド軍によるカレー占領の際、捕虜となったカレー市民のリーダーは?」
穂乃果「ウスターシュ・ド・サン・ピエール」
※ユスタシュとも
花陽「ウスターしゅ…?」
希「そう…コクを出すなら、これや!」
凛「ウスターソース!?」
穂乃果「で、でもソースは味が濃すぎるんじゃ…?」
希「メインの調味料をウスターソースにするだけでいいやろ?ルウは使わないんやから」
穂乃果「そっか。ベースはミックススパイスだけで、塩味はないから…いけるかも!?」
【?神殿】
真姫ママ「9200円です」
穂乃果「きゅう…せん?」
ヒデコ「スズキ目ベラ科の魚。大きいものは30cmくらいになるみたい。小さいときはメスで、大きくなるとオスになる。オスは派手な緑色で、西日本では高級魚だけど東日本ではほとんど売られてないよ」
穂乃果「へー。こんな魚いるんだ…って違うよ!キュウセンじゃなくてウスターソースを買いに来たの!」
真姫ママ「9200円♪」
穂乃果「いや、そんな大きいのは要らないんですけど…ウスターソースが9200円ってどんなサイズですか!?」
真姫ママ「ここは光の術法を教えます」
穂乃果「それウスターソースじゃなくてスターソード!」
ヒデコ「金が たりないようだね」
穂乃果「高い術は買っても法力が足りなくて使えないからいらない」
真姫「コクはウスターソースでいいとして、あと足りないのは…」
花陽「辛さと旨み…だね」
穂乃果「うまみ…といえばやっぱりダシかな?」
凛「とんこつ、鶏ガラ、魚介だし♪」
花陽「鶏肉を煮込んでチキンカレーにすれば解決?」
穂乃果「うちのカレーは昆布や煮干しでダシをとって和風っぽくすることもあるよ」
真姫「別に和風じゃなくても…これがあるでしょ!」
凛「…トマト?」
真姫「そう。トマトの旨味はグルタミン酸!完熟に近いほど旨味成分が増えるの」
花陽「グルタミン酸ってことは…昆布だしと同じ?」
真姫「ええ。一説には昆布とトマトを使うことで旨味が倍増するともいわれてるわ」
凛「真姫ちゃん、お料理全然できないのに詳しいにゃ」
真姫「できないんじゃなくて、する機会がなかっただけよ。料理くらい…簡単でしょ?」
凛「じゃあμ'sのみんなで合宿したら真姫ちゃんがみんなのごはん作ってくれるのー?」
花陽「ま、待って。せっかく九人いるんだから、料理はみんなで…」
穂乃果「そうそう!ほら、せっかくカレーも完成しそうなんだし…ね?」
真姫「…わかってるわよ」
ほのぱな(真姫ちゃんに任せるとパスタになりそうだし…)
真姫「そういう凛はできるの?料理」
凛「できるよー。ラーメンでしょ、焼きそばでしょ。うどんにそばに冷し中華♪」
花陽(全部インスタントだけどね…)
【翌日】
花陽「あと問題は辛さだけ…ですか?」
凛「辛くないカレーなんてカレーじゃないにゃ」
穂乃果「私も辛いほうが好きかなぁ…でも辛いの苦手な人もいるよね?」
希「いるやろな?」チラ
にこ「…何よ」
希「にこっちは辛いのダメやなかったっけ?」
にこ「わ、私は苦手な物なんかないわよ。見くびらないでくれる」
ヒデコ「大丈夫なら、思いっきり辛口にしてみるのも一興だね!」
フミコ「基本のスパイス以外に何か追加するなら…唐辛子かな?」
ミカ「デスソースとかあるよね!」
真姫「カプサイシンの過剰摂取は粘膜を傷つけて、最悪胃潰瘍になるわよ」
絵里「は、ハラショー」
海未「辛さは常識の範囲にしたほうがいいですね。食べ物で遊んではいけません」
ことり「ペッパー系の香辛料を少し増やすだけでいいかなぁ?」
にこ「ちょっと待って。まだできることがあるんじゃない?」
凛「世界一辛いカレーを目指す!とか?」
真姫「やめなさい」チョップ
凛「ふぎゃ><」
にこ「…じゃなくて、とろみの方よ。小麦粉や米粉よりも低カロリーで野菜を増やしてとろみを得られる方法があるじゃない」
花陽「お米を超える物なんて…」
【ビューネイの巣】
真姫「…いや、どこよここ」
にこ「タフターンの山奥にあるビューネイの巣よ」
凛「こんなところにカレーの材料があるのー?><」
海未「ま、まさか…あれですか?」
ウネウネ
絵里「いや、あれはライフトラップ…」
にこ「ちょうど邪魔なところにあるから片付けないと先へ進めないわね」
花陽「ああ見えて植物のモンスターみたいです…」
真姫「ヴェぇ…あれが野菜!?」
絵里「いや、野菜じゃないと思うけど…」
にこ「そこの巣穴の端っこに一歩踏み込むと吸い込まれるわ。一気に叩くわよ!」
花陽「戦闘メンバーは五人までだから…私は後ろで待機してるね」
バーン
海未「先手必勝です!」キラキラ
花陽「海未先輩のプラズマショット…!」
凛「かっこいいにゃ♪」
海未「一撃で仕留め損ねました…かなり頑丈ですね」
にこ「触手がくるわよ!」
シュバババ
凛「大丈夫にゃ!」ピョーン
真姫「避けたの?…尋常じゃない運動神経ね」
凛「反撃だよ!」ズキューン←短勁
真姫「これでとどめよ!マキ割ダイナミック!」シャキン
にこ「真姫割?」
花陽「やった…のかな?」
絵里「あれは何度でも再生するから…今のうちに先へ進みましょう」
凛「ライフブレイクとラブライブってちょっと似てるにゃ」
にこ「帰りもライフブレイクなんか食らわないうちに片付けるわよ」
花陽「み、みんな。奥のほうに何かいるみたい…」
ことり「ちゅんちゅん♪」
海未「…ことり?」
ことり「ビューネイバードだよ」
穂乃果「私はビューネイドッグ!わんわん♪」
希「えーと…ウチはビューネイベビー?」
にこ「どこがベビーよ?」
希「ベビ…何やろ、記憶にあるような、ないような…?」
海未「ことりと穂乃果を倒さないと先へ進めないのですか?」
穂乃果「負けないよー!わんわん♪」
亜里沙「お姉ちゃん!」
絵里「亜里沙!?どうやってここまで…」
亜里沙「これを持ってきたの」
花陽「ロシアパン…だね」
穂乃果「パン!?」
にこ「穂乃果。これが欲しい?」
穂乃果「わんわん♪」
にこ「じゃあ、あんたたちが持ってるお宝を寄越しなさい!」
穂乃果「いいy」
ことり「(#`8´#)ちゅんなちゅんなちゅんなぁ!!」
にこ「どわぁ!?…こ、こらっ。つっつくな><」
亜里沙「あと、おばあさまが送ってくれたにんにくも持ってきたの♪」
http://2chb.net/r/lovelive/1503396250/5
凛「ロシアで栽培してたやつ?」
海未「ほーら、栄養満点の生にんにくですよ!」
ことり「うぐっ…く、くさい(;8;)」 穂乃果「今日もパンがうまいっ♪」パク
希「はい。お宝は持ってっていいよ」
絵里「これは…お宝っていうか、野菜ね」
花陽「…オクラ?」
にこ「そう。ここはタフターン山の上…」
亜里沙「山の上の…」
凛「オクラ!?」
真姫「くだらない…」
穂乃果「山の上のオクラって何した人だっけ?」モグモグ
亜里沙「ニッポンのアニメ?」
凛「やーまのーうえのオクラの子♪」
ことり「それは崖の上のポニョ…」
http://2chb.net/r/lovelive/1528729834/1
海未「山上憶良は奈良時代の歌人です。遣唐使でもありますね…万葉集に“瓜食めば子ども思ほゆ”…という歌があるように、恋愛よりも子を思う親の気持ちを綴った歌を多く残しています」
ことり「素敵♪」
穂乃果「オクラさんはお野菜が好きだったんだね!」
絵里「さすがオクラね」
亜里沙「Хорошо♪」
凛「子を思う親の気持ち…それでベビ」
希「それは忘れて!」
にこ「オクラってネバネバでしょ?これを使ってカレーにとろみをつけるのよ!」
穂乃果「オクラのネバネバって何か体にいいんだっけ?」
真姫「ムチンなどの水溶性食物繊維ね。糖の吸収を抑えて急激な血糖値の上昇を防ぐ…結果的にGI値の低い食材と同じ。…ただ、熱に弱いのがちょっと残念だけど」
ことり「ルウや小麦粉を使わないぶん脂や糖質も減らせるし、オクラ自体にもダイエット効果は期待できるよ。ビタミンやミネラル、カロテンも豊富だし」
凛「オクラすごいにゃ!」
花陽「じゃあ、あとは辛味だけ…かな?」
希「辛味の決め手は、やっぱり唐辛子やろ?」
凛「にんにくを使わないなら唐辛子だよねー?」
海未「でも唐辛子も含めて辛味のあるスパイスの種類は多いですから…」
絵里「全部試作して食べ比べ…というわけにもいかないわよね」
穂乃果「カレーは好きだけど、そんなに食べたら合宿の前に飽きちゃいそう…」 にこ「私たちはアイドルでしょ。アイドルなら…」
花陽「アイドルなら…投票、とか?」
ことほのうみのぞえりありりんまき「えっ」
にこ「カレーの味の決め手…辛さ総選挙よ!」
花陽「おすすめの辛味スパイスから、追加スパイス無しまで…」
にこ「全員で意見を出し合って、最終的には投票で決める!」
凛「あのトリニダード・スコーピオンより辛いという最凶の唐辛子、キャロライナ・リーパーに決まったりしたら…」
真姫「そんなの選ぶ人いないでしょ?決まったら自分も食べるのよ」
希「ハバネロくらいがちょうどいいんやない?」
ことり「ハバネロでも充分辛いと思うけど…」
【高坂家】
穂乃果「まだ辛さは決定じゃないけど…とりあえず試作してみるよ!」
雪穂「またカレー?」
亜里沙「穂乃果さんのкарри、楽しみ♪」
ヒフミ「楽しみ♪」
穂乃果「三人とも、カレーなんてバカにしてなかったっけ?」
ヒデコ「まあ、私たちの合宿じゃないし…」
ミカ「ルウを使った普通のカレーじゃないし」
フミコ「何より穂乃果ちゃんの手料理だし♪」
穂乃果「調子いいんだから…」
トトトトン ジュー
雪穂「お姉ちゃんも料理上手になったね」
穂乃果「まあ、今までいろいろ作ったし…なんか、この三ヶ月で五年分くらい経験積んだ気がするんだよね」
ヒデコ「一年の頃に比べて濃い時間を過ごしてるような気はするね」
ミカ「ホットケーキで苦戦してた頃が懐かしい…」
http://2chb.net/r/lovelive/1485270229/5
グツグツ…
穂乃果「できたよー♪」
ゆきありヒフミ「いただきます♪」 雪穂「…あ、前のより美味しい」
ヒデコ「辛味スパイスは何にしたの?」
穂乃果「これだよ♪」
雪穂「デスソースじゃない普通のペパーソースだね」
ミカ「ちょうどいい辛さだ♪」
穂乃果「これなら食べる直前にかけられるし、辛いの苦手な人はかけないって選択もありでしょ?」
フミコ「それが一番いいかもしれないね」
亜里沙「とっても美味しい♪」
穂乃果(これで準備はできた…あとは合宿の日を待つだけ!)
【英国領シェトランド諸島】
穂乃果「ホールのカイエンペッパーだよ♪」
凛「火炎ペッパー!?すっごく辛そう><」
真姫「火炎じゃなくてカイエンでしょ」
にこ「必殺剣の溜め時間が長くて“牙”しか使われない…」
希「そのカイエンやなくて…要するに普通の赤唐辛子やんな?」
穂乃果「うん。フランス領ギアナのカイエンヌって地名が由来みたいだから…」
花陽「そっか。カレー区民の私たちにぴったりだね!」
真姫「まあ、今回の合宿は英国領シェトランド諸島だけど…」
穂乃果「私たちイングランド軍に捕まって島流し!?」
凛「島流しじゃないけど、凛はこれだよ。島とうがらし!」
にこ「辛そうなやつ持ってきたわね…」
希「沖縄の唐辛子やな。一番辛い物ではハバネロの五倍辛いといわれる…」
凛「沖縄も日本だもん。辛いけど日本人の味覚には合うはずだよ♪」
海未「私はこれです。五香粉(ウーシャンフェン)!」
穂乃果「シェンロンガンダムの人だ!」
http://2chb.net/r/x3/1462372603/7
海未「それは張五飛(チャンウーフェイ)です」
希「聴牌まであと一枚の状態やろ?」
海未「それは一向聴(イーシャンテン)ですね」
ことり「えーと…確かミックススパイスだよね?」
海未「はい。五香粉はクローブ、シナモン、陳皮、八角、花椒をブレンドした、その名の通り五つの香りのスパイスです」 穂乃果「陳皮ってあれだよね。みかんの皮」
http://2chb.net/r/spiritual/1403618305/87
海未「日本では温州みかんの皮を使うことが多いですね。七味唐辛子にも入っています…ただ、五香粉に使うのは基本的にはマンダリンオレンジの皮です」
花陽「皮…は平気だよね?」
真姫「まあ…漢方みたいな物だし、七味とかに陳皮が入ってるだけじゃ“みかんだ”なんてわからないわよ」
にこ「花椒も辛味はあるけど、島とうがらしに比べたらそこまで辛くないわよね」
海未「ええ。五香粉の最大の特徴は香りですから…花椒だけで使うより辛さも適度に抑えられるはずです」
凛「ホアジャオってなんか強そうだよねー♪ホアジャオ!って叫びながらパンチやキックで敵をやっつけるにゃ!」
穂乃果「ホアジャオ!…おおっ、なんか中華拳法っぽい!?」
希「ホアジャオ!」
にこ「ホァァジャオ!」
真姫「はいはい」チョップ
穂乃果「カイエンっ><」
希「八角っ><」
にこりん「ホアジャオ><」
海未「チョップのひと振りで四人を一度に倒すとは…いつの間にそんな技を!?」
絵里(ハラショーにもちょっと似てる…ホアジャオ)
絵里「ありきたりかもしれないけど…私はハラペーニョ」
ことり「定番の青唐辛子だね」
にこ「島とうがらしよりは辛さもマイルドね」
希「島とうがらしは辛すぎて参るど!って感じやな」
ことほのうみえりにこまきりんぱな「…」
希「誰かツッコんでよー。スベったみたいやん?」シクシク
凛「ホアジャオ!」ゲシッ
希「ハラペーニョ><」
花陽「私はこれだよ。グリーンペッパー」
海未「皆死ね矢ですか?」
絵里「それはグリムリーパー」
にこ「熟してない緑色の黒胡椒ね。あまり辛くないって聞くけど…」
花陽「う、うん。…にこちゃん、辛いの苦手って聞いたから」
にこ「別に平気だけど…ありがと」
花陽「エヘヘ」 希「ウチはコレや。出雲生姜!」
凛「いずも…しょうが?」
希「そ。(自称)日本一辛い生姜なん。ウチが島根にいたときに出会ったんよ」
http://2chb.net/r/lovelive/1482246182/8
http://2chb.net/r/lovelive/1496760411/6
にこ「辛いっていうけど生姜でしょ?カレーに入れたら辛味はほとんどわからないんじゃない?」
希「んー?いいよ。にこっちが望むならサラダで食べさせてあげる♪」
にこ「いや、遠慮するわ…」
ことり「私はこれ。香川本鷹♪」
凛「大きいにゃ!」
穂乃果「日本にもこんな唐辛子があるんだ!(*^◯^*)」
ことり「うん。香川本鷹は瀬戸内海の塩飽(しわく)諸島に四百年前に伝わったといわれる唐辛子なの」
海未「穂むらより長い歴史があるのですね…知りませんでした」
にこ「ことりにしては渋いチョイスね…」
ことり「辛さも結構すごいんだよ。カプサイシンは一般的な赤唐辛子の四倍近くあるんだって。島とうがらしには負けるけど…」
希「ある意味これも“島とうがらし”やんな」
真姫「じゃあ次は私ね。これを持ってきたわ!」
凛「それなにー?」
花陽「唐辛子…かな?」
真姫「これはPiment d'Espelette…ピレネー山麓のスペインとフランスの国境付近、バスク地方の伝統的な赤唐辛子よ」
穂乃果「おおっ!?私のより本格的にフランスっぽい!」
真姫「まあ呼び方だけじゃなく本当にフランス産の唐辛子だから…ただ、穂乃果のカイエンペッパーより辛さはマイルドだと思うわ」
にこ「じゃあ、最後は私ね。はい、これ」
ことり「あ…これは知ってる。Poivre roseだよね?」
にこ「そ。いわゆるピンクペッパー」
穂乃果「これもフランスっぽい!?」
凛「またコショウ?」
にこ「いや、ペッパーとは言うけど胡椒じゃないわよ。サンショウモドキ属のコショウボクっていう植物の実で、胡椒に似た香りはあるけど辛味は全然ないから」
真姫「確か殺菌・防腐効果があるのよね」
希「辛くないピンクペッパーか…どんな味がするん?」
にこ「ほのかな甘みと酸味があるの。普通の料理だけじゃなくお菓子作りにも使える…ドライフルーツみたいな物じゃない?」
穂乃果「ほのか?」 絵里「これで九種類出揃ったわね」
凛「いよいよ天下わかめのカレー包囲戦にゃ!」
花陽「天下分け目、だね」
海未「遊びに来たわけではないのですよ。まずは練習です!」
真姫「ここなら涼しくて快適でしょ?」
ことり「海で泳ぐにはちょっと寒すぎるような…」
希「じゃあ練習ついでに対決して辛味総選挙に代えればいいんやない?」
花陽「えぇ!?…それだと勝ち目が無さそう…」
絵里「まあ、手加減したら練習にならないし…私が勝ってもそんなに辛くない物だから大丈夫よ♪」
海未「まさか…もう勝ったつもりでいるのですか?」ニヤリ
凛「凛だって負けないよー!一番辛いい島とうがらしを味(み)ていってください♪」
えりうみりん「フフフ…」バチバチ
穂乃果(フランスは遠く、私たちの音ノ木坂はもっと遠い…冬にはオーロラも見える島)
希(世界中のスパイスが集まって、賑やかな九人の食卓をオーロラみたいに彩る)
花陽(Calaisとcurryは違うけど…どっちのカレーも、奪い合うくらいの魅力があるの…かな?)
【八月三日】
\レッツゴー!ドゥー!/
『時差とかよくわかんないから…起きてる?』
穂乃果「雪穂!えへへ…やっぱり今年も雪穂が一番だ♪」
『あ、そう。…まあ、別に急ぐわけじゃないけどさ///』
穂乃果「ありがとー雪穂!大好き♪」
『まだ何も言ってないよ』クス
穂乃果(今日は私の誕生日♪μ'sのみんなと一緒だし、楽しみだなー)ワクワク
海未「おはようございます穂乃果。珍しく早起きですね?」
穂乃果「おはよう海未ちゃん。ねえねえ、今日は八月三日だよ♪」
海未「ああ、そういえば…イングランド軍がカレーを占領した日ですね」
穂乃果「それはそうなんだけど…」
ことり「穂乃果ちゃん。おはよう」
穂乃果「おはよう、ことりちゃん!八月三日だよ♪」
ことり「はちみつの日?」
http://2chb.net/r/lovelive/1501686397/1-27
穂乃果「あ、うん。それもあるけど…」
にこ「カレーにも入れたりするわね。はちみつ」
真姫「はちみつは辛味を和らげる効果がかなり強いわね」
凛「はちみつと島とうがらしで大丈夫にゃ!」
穂乃果(あ、あれぇ?…日付間違えて…ないよね)
ことり「新しい衣装のデザイン考えてみたんだ♪」
花陽「わあ…素敵♪」
絵里「いいわね。今日はハサミの日だし…」
http://2chb.net/r/lovelive/1501768997/1-24
希「ことりちゃんの錬金術に期待やな♪」
穂乃果(ま、まあ…しょうがないよね。合宿だし、日本じゃないし、時差もあるし)クスン
にこ「たまねぎ切っといて」
穂乃果「うん」
トトトトン
穂乃果(九人分の硫化アリルが目にしみる…目から汗が)ホロリ
グツグツ…
穂乃果(いい香り…誕生日でも、いつもと同じようにお腹は空くよ)グー
花陽「おいしそう…!」
希「みんなで考えて作った、ウチらだけの特別なカレー♪」
ことり「穂乃果ちゃんのはこっちだよ♪」
穂乃果「え?…あ」 穂乃果(私のだけ、みんなと違う…これって)
花陽「せーのっ」
ことうみのぞえりにこまきりんぱな「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」
穂乃果「みんな…こんなの、ずるいよー><」ポロポロ
真姫「ヴェぇ…泣くほど?」
花陽「お誕生日おめでとう。穂乃果ちゃん♪」ナデナデ
穂乃果「ありがとー!花陽ちゃーん!」ギュー
にこ「ケーキもあるからね。ごはん食べ過ぎないでよ?」
絵里「おいしい。島とうがらしって、ただ辛いだけじゃないのね」
にこ(トッピングだから、かけなくても良し…でもせっかくだから、ちょっとだけ…)パク
にこ「辛いわ!」ゴォー
凛「辛くないとは言ってないにゃ」
花陽「でも美味しい♪」モグモグ
穂乃果(今日のカレーは特別おいしい、幸せの味♪…ううん、みんなと一緒なら、きっといつでも…ね♪)
おわり
過去作引用多いけど書いたの全部覚えてるの?
ある意味凄いな