東京五輪をいかにクリーンな大会とするか－。改めてドーピングに厳しい目が注がれる中、公正な競技環境と大会の価値を守るため、国内外の関係機関は相互に連携しながら準備を進めている。
大会中に発覚するドーピング違反は、氷山の一角というのが実情だ。ＩＯＣが昨年公表したデータによると、ＩＯＣは２００８年北京五輪期間中に７件の違反を摘発したが、その後検体を改めて分析した結果、新たに６５件の不正が発覚した。
関係者は「試合日の検査だけで補足できないのは今や『常識』」と語る。重要なのは本番前に疑わしい選手に抜き打ち検査を行い、違反者を大会に出場させない「水際対策」。１６年リオデジャネイロ五輪前も違反リスクの高い１０競技・種目と１３３３人に集中的に検査を実施、事前に２０件の違反を摘発している。
東京五輪に向けても、ＩＯＣが１８年に新設した独立検査機関（ＩＴＡ）を中心としたタスクフォースが活動を始めている。これには関係機関による情報の共有が重要だが、国内では１８年１０月にドーピング防止法が施行。警察や入管、税関など公的機関から違反につながる情報を入手できるようになった。
大会中の検体採取と搬送を受け持つ大会組織委員会は、国内の年間検査数と同規模の五輪約５千件、パラリンピック約１５００件の検査を想定。約６００人と見込む検査員確保のため、日本アンチ・ドーピング機構（ＪＡＤＡ）と新たな検査員育成を進める。
組織委は１日最大約４００検体の分析が可能な大会専用ラボを整備。来年５月にＷＡＤＡの認証を取得する見通しで、万全の体制を整える。組織委幹部は「クリーンな大会となるよう、国際機関も含め、みんなで取り組んでいく」と話した。
12/9(月) 23:33配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191209-00000614-san-spo
大会中に発覚するドーピング違反は、氷山の一角というのが実情だ。ＩＯＣが昨年公表したデータによると、ＩＯＣは２００８年北京五輪期間中に７件の違反を摘発したが、その後検体を改めて分析した結果、新たに６５件の不正が発覚した。
関係者は「試合日の検査だけで補足できないのは今や『常識』」と語る。重要なのは本番前に疑わしい選手に抜き打ち検査を行い、違反者を大会に出場させない「水際対策」。１６年リオデジャネイロ五輪前も違反リスクの高い１０競技・種目と１３３３人に集中的に検査を実施、事前に２０件の違反を摘発している。
東京五輪に向けても、ＩＯＣが１８年に新設した独立検査機関（ＩＴＡ）を中心としたタスクフォースが活動を始めている。これには関係機関による情報の共有が重要だが、国内では１８年１０月にドーピング防止法が施行。警察や入管、税関など公的機関から違反につながる情報を入手できるようになった。
大会中の検体採取と搬送を受け持つ大会組織委員会は、国内の年間検査数と同規模の五輪約５千件、パラリンピック約１５００件の検査を想定。約６００人と見込む検査員確保のため、日本アンチ・ドーピング機構（ＪＡＤＡ）と新たな検査員育成を進める。
組織委は１日最大約４００検体の分析が可能な大会専用ラボを整備。来年５月にＷＡＤＡの認証を取得する見通しで、万全の体制を整える。組織委幹部は「クリーンな大会となるよう、国際機関も含め、みんなで取り組んでいく」と話した。
12/9(月) 23:33配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191209-00000614-san-spo
