女性、手足を切断され物乞いのパフォーマンス(出典:http://shanghaiist.com)
人々の慈悲の心を頼りに、身体の障がいをむしろ売りにするパフォーマンスで物乞いをする者の姿がたびたび目に留まる中国。
悪い人間の手にかかり、健常者が不憫な姿に変えられて物乞いをさせられるというケースも少なくない。
このたびの話題は貴州省から伝えられた。
貴州省遵義市の繁華街から発信され、大きな注目が集まっていたそのバイラル動画。
四肢に障がいを持つ女性が流行歌を熱唱して物乞いをするという悲痛なもので、
気の毒な姿に同情した通行人が次々とそのボックスにお金を投入して去って行く。
女性の腕と脚は何が理由か半分の長さに切断され、わずかに残っている脛でサンダルを後ろ向きに履いているようだ。
山東省東営市の広饒県に暮らすある夫婦が今、その動画を見て激しいショックと怒りに震えていることを『shanghaiist.com』が伝えている。
その動画を彼らに見せたのは長男。この家庭ではMou Cuicuiさんという長女が15年前に失踪しており、
物乞いをする女性の雰囲気や人相からMou家の全員が「これはCuicuiに違いない」と直感したそうだ。
だが失踪する前のCuicuiさんは身長が165センチあり非常に健康であった。
むごいやり方で手足を切断されたとは決して考えたくないものの、母親は「間違いなくこれはわが娘」と言って嘆き悲しんでいるという。
そんな一家は今、微博(ウェイボー/weibo)にハッシュタグを設けてネチズンに情報提供の協力を呼び掛けており、
「何日か前に遵義市の市場で見かけた」といったコメントも寄せられている。
しかし遵義警察に問い合わせると「2日ほど姿を見かけたが、その後は消えてしまった」という答えであった。
農村で働くより大都会の片隅で物乞いをする方がよほど金持ちになれる、そういわれて久しい中国。
彼女も場所を転々としながら広い中国を回っている可能性が高そうだ。
http://japan.techinsight.jp/2017/04/post-374173.html